北郷達が幽州と呉の境界線に集結している賊を倒すために出陣して二日の時が流れた。
後、少しで呉が指定した合流地点まであと少しの所で異変があった。
それは・・・・・・・
北郷「こ、これは・・・・・・」
北郷達が見たものそれは、これから合流する
呉軍と共に協力して倒す賊と戦をしていたのであった。
愛紗「もう、戦が始まっていたとは・・・・・」
桃香「ご主人様!すぐに助太刀しようよ!!」
北郷「そうだな・・・・・全軍!抜刀!!」
一番前に出ているのは愛紗と霞が率いる北郷の親衛隊、北龍隊。
この戦が北龍隊の初陣なので果然気合いが入る愛紗と霞。
北郷の抜刀宣言で武器を構え覚悟を決める北郷軍。
後は、北郷の突撃命令を待つだけである。
北郷「全軍!呉軍を助けるぞ!!突撃っ!!!」
一同「「「「「「「「応っ!!!!!!!!」」」」」」」」」
今、呉の王である孫策は戦場の一番前で戦っていた。
孫策「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!!」
気合いを込めた剣を振るい敵を蹴散らしていく孫策。
その、姿を見た呉軍の兵士の士気がますます上がる。
小覇王孫策の名は伊達ではない。
だが、ここで孫策はある失敗をした。それは・・・・・
孫策「なっ!?これは・・・・」
孫策は敵陣深くまで入り込み敵を倒しまくっていた。
しかし、賊たちの狙いは孫策を誘い込み、取り囲んで殺すことが賊の目的だったのである。
孫策を取り囲んでいる賊の数は三百。
呉の将と兵が孫策を助けようとするができない。
なぜなら、族たちの必死の抵抗により孫策に近づくことができないのである。
孫策「あなた達みたいな雑魚が何人掛ってきても私を殺すことはできないわよ!」
賊A「それはどうかな・・・・野郎共!!殺っちまえ――――――!!!!!」
孫策を取り囲んでいる。
賊の隊長らしき男の命令で孫策を囲んでいた賊が一斉に襲いかかった。
向かってくる賊を次から次へと倒していくが。
孫策の体力が限界に近付いていて動きが鈍い。
だが、敵はそんなことは関係なしに襲い掛かってくる。
孫策「きりがないわね・・・・しまった!?」
倒した敵の血で滑って転んでしまう孫策。
これを好機と見た賊達は倒れている孫策に一斉に襲いかかる。
孫策「私の天命もここまでかしらね。」
絶体絶命の状態に思わず目を瞑る孫策・・・・・だが彼女の天命はまだ先である。
なぜなら・・・・・・
ザクッ!シュバッ!ザスッ!
孫策「えっ!?・・・何が起きたの?・・・・」
死を覚悟した孫策が塞いでいた眼をあけると。
孫策に襲いかかろうとした賊が倒れていて・・・・
一人の男が孫策の目の前に立っていた。
孫策「あ・・・あなたは・・・・」
北郷「俺か?俺は幽州・啄県で太守をやっている北郷一刀だ・・・・所で君は・・・・」
孫策「あなたが天の御遣いと呼ばれている北郷一刀ね!
私は呉の孫伯符よ・・・・よろしくね♪天の御遣い君♪」
北郷「君が孫策か!?・・・よくもまぁ~こんな無茶をする・・・・・」
孫策「あら?・・・あなただって人の事は言えないと思うけど?」
北郷「それを、言われたら身も蓋もないな・・・・・」
ここが戦場のど真ん中だということを忘れて納言でいる北郷と孫策。
呉と賊が戦ってるのを見た北郷達は呉の加勢をするために突撃した。
北郷はたまたま孫策が殺されそうになっているのを見ると。
足止めしている賊を得意の神速ですり抜け。
孫策を助けたのである。
賊A「お前が北郷一刀か!!こいつはちょうどいい・・・・
野郎ども!孫策もろともこの男をやっちまえ!!!」
北郷「たった一人の女を姑息な罠にはめて殺そうとする
お前らに俺を殺すことはできんぞ!」
賊A「強がるんじゃねぇ―――――!!!」
孫策を囲んでいた賊達が北郷に一斉に襲い掛かる。
だが・・・・・
ザクッ!ザクッ!ズバッ!
北郷と賊とでは力の差がありすぎた。
その差はあまりにも大きい。
襲いかかってきた賊を相手の目にも映らない神速の斬撃で敵を倒した北郷。
孫策「つ・・・・強い・・・・・」
北郷「だからいったろ・・・・お前らに俺を殺す事はできないと・・・・」
賊A「ひぃぃぃぃぃ!!??」
北郷の強さ見て恐怖を感じた賊達。
まさに蛇に睨まれた・・・・
いや、龍に睨まれた蛙の状態である。
北郷「まだ戦うつもりか?」
殺気を込めた目で賊を睨みつけると賊達の恐怖は頂点に達し・・・・・
賊A「こ、こんな化け物相手に俺たちが勝てるわけねぇ!逃げろっ!!!」
孫策を取り囲んでいた賊の隊長が逃げ出すと。
ほかの賊も次々に逃げ出した。
これで、終わったかと思う北郷だったが・・・・・
ズシンッ!ズシンッ!ズシンッ!
賊達が逃げ出している所から北郷の身長の倍の大きさの大男が北郷に近付いてきた。
その大男の手には自分の背の高さ以上の大きさの大斧が握られていた。
大男が北郷の目の前に立つとまるで・・・・
小さな赤ん坊と大人の構図だった。
大男「てめぇ――――調子に乗りやがって!!殺してやる!!!!」
北郷「できないことを言うのはやめておけ・・・・・・」
大男「ふざけるな――――――!!!!!!」
北郷に向って大斧を振り下ろすが・・・・
ガキンッ!!
北郷「お前の馬鹿力なんてこんなものだ・・・・・」
孫策「う・・・嘘・・・・・」
孫策が驚くのも無理がないのかもしれない。
なぜなら北郷は自分に振り下ろされる大斧を刀の先っちょで止めたのである。
大男が大斧に力を入れてもビクともしない。
大男「この馬鹿力が!!!!」
大男はこのままではまずいと思ったのか。
大斧を手から離し。
北郷の間合いから離れると。拳を構え・・・・・
大男「俺様は本当はこっちの方が得意なんだよ!!くらえ―――――!!!!」
今度、拳を大きく振りかざして北郷を攻撃する大男だったが・・・・・
バキッ!!!!
大男「ぐはっ!!!!」
その攻撃が北郷に届くことはなかった。なぜなら・・・・・・
北郷「あまりにも隙だらけだったんでな・・・・悪いけどこちらから行かせてもらった。」
大男が拳を振りかざす前に大男の間合い入り。
大男の腹に肘鉄を喰らわせたのである。
大男「こ・・・・この・・・・・や・・・・・ろ・・・・ぅ・・・・」
痛みに耐えきれず気絶する大男。
この光景を見ていた賊達の士気が一気に下がり。
これを好機と見た北郷軍と呉軍が一気に攻め込んだのである。
北郷「孫策・・・・大丈夫か?」
孫策「えっ!?・・・・大丈夫よこれくらい!」
北郷の戦いを夢中で見ていた孫策は倒れたままだったのである。
どうにか、その場から立とうとするが出来ない。
どうやら、転んだ時に足を捻ったようだ。
北郷「しょうがいな・・・・よっと!」
孫策「えっ!?・・・・ちょっと・・・・・」
孫策が足を怪我していることに気付いた北郷は自分の背中に孫策を乗せた。
俗に言うとおんぶである。
北郷「お前は足を怪我しているだろ?だったら無理をするな。」
孫策「あ、ありがとう・・・・所で私重たくない?」
北郷「全然重くないよ。」
孫策「そ、そう・・・・」
この時、孫策は少し昔の事を思い出していた。
それは、今はいない孫策の父のことである。
昔はよく父親におんぶしてもらったなと・・・・・・
懐かしい父親の背中を北郷の背中で思い出した孫策はホッとしたような気分になっていた。
孫策「(誰かにおんぶしてもらうなんて久しぶりね・・・・)」
この戦は北郷軍と呉軍の圧倒的勝利で幕を閉じた。
今回の北龍隊の初陣は、敵が弱すぎたから。
北龍隊の強さをイマイチ発揮することができなかった。
次の戦で必ず北郷にいい所を見せるぞと張り切る愛紗と霞であった。
孫策をおんぶしたまま桃香たちがいる本陣へ戻る北郷。
呉の軍師である周喩に孫策を預けると。
お約束というべきか・・・・なぜ孫策をおんぶしていたのかを仲間達に尋問される北郷。
ちなみにこの時、北郷が神速で逃げないように鉄の鎖で北郷をグルグル巻きにしていたのは余談である。
そして、孫策も軍師の周喩にこっ酷く怒られていた。
ある意味この二人はどこか似ているのかもしれない。
こうして、賊の討伐を終えた北郷軍と呉軍。
これがなにを意味するのか?
今、新たな外史の扉が開かれる。
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