No.76191

真・恋姫†無双・魏√桂花END3~日常~

さん

まずは読んで見て下さい。

2015/04/5/加筆修正をしました。

2009-05-29 15:49:18 投稿 / 全4ページ    総閲覧数:14486   閲覧ユーザー数:10979

さらさらさら

 

柔らかな日差しの中、一刀は愛娘の鞘花と共に小川へと散歩に来ていた。

 

「ねえととさま。さや、おひるねしたい」

「ん、じゃあお城に帰ろうか?」

「うんう、ここでおひるねする。ねえととさま、こもりうたをうたって」

「子守歌?鞘花はもう赤ちゃんじゃないだろ」

「だってさや、ととさまのこもりうたがだいすきなんだもん♪」

「でも、帰らないとかかさまが心配するぞ?」

「ううっ、グスッ」

「うっ……し、仕方ないな。鞘花は本当に甘えん坊だな」

「えへへ、あまえんぼうでいいもん、ナデナデもして」

「はいはい、まったく」

 

ナデナデ

 

「えへへ」

 

       

 

         ♪さ~らさら、さ~らさら、

 

          小川のせせらぎ、

 

          ちゅ~んちゅん、ちゅ~んちゅん、

 

          小鳥が歌う、

 

          ひゅ~うひゅう、ひゅ~うひゅう、

 

          そよ風ふいて、

 

          き~らきら、き~らきら、

 

          木漏れ日光る、

 

          森の木陰でぼくたちは、

 

          仲良く一緒にあそんでる、

 

          動物たちも駆け回る、

 

          に~こにこ、に~こにこ、

          

          みんなは笑顔、

        

          ぽ~かぽか、ぽ~かぽか、

 

          暖かい日ざし、

 

          な~でなで、な~でなで、

 

          大きなおてて、

 

          す~やすや、す~やすや、

 

          おひるねしてる、

 

          さ~らさら、さ~らさら、

 

          小川のせせらぎ、

 

          さ~らさら、さ~らさら、

 

          せせらぎのこもりうた~♪

 

 

 

 

くうくう、くうくう

 

「やっぱり此処にいたのね」

 

鞘花が一刀の膝で眠りについた頃、桂花が溜息を吐きながらやって来た。

 

「ああ、何か用事があるのか?」

「お昼寝の時間なのに城にいないから、探しに来たのよ」

「ごめん、帰ろうと思ったけど」

「どうせ、鞘花が此処でお昼寝したいって駄々を捏ねたんでしょ」

「あの目をされると断れなくてさ」

「ああ、あの目はねぇ~、それより今の歌は?」

「鞘花がねだるから作ってみたんだ」

「そう、じゃあ今度は風の子供にも聞かせてあげなさい」

「ふ、風の子供?それって…」

「ええ。今、城で風が大はしゃぎしてるわよ。華琳様は複雑そうな顔をしてたけどね」

「はははは……」

「しばらく寝むらせてもらえないだろうから覚悟しとくのね」

「は、ははははは……はぁ…」

 

くうくう、くうくう

 

(ここはあたたかい、ととさまがいて、かかさまがいて、さやはとてもしあわせ)

 

さらさらさら

 

小川はまるで子守唄を歌うかの様にせせらぎを奏でていた。

 

 

~Fin~

(`・ω・)これにて桂花シリーズはとりあえず終わり。

次からは別の恋姫達のお話です。

 

まあ、桂花にはあと二つほど別パターンがあるけどそれはまた別の機会に。


 
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