恋姫無双TV-Ver3話 ~潜入~
「野党で思い出したのだが、公孫瓚殿、この間お話した例の件ですが」
趙雲さんは、話題をあっさり切り替えた・・切り替え早いな・・
「ああ、尺銅山(しゃくどうざん)のことか」
「尺銅山の事とは?」
関羽さんも気になっているようだ
公孫瓚殿は、少し気まずそうに、話し出した。
「うぅ・・・いや、恥ずかしながら山賊退治にちょっと手こずっていてな、
奴らの出没している範囲から考えて、賊の隠れ家が尺銅山、山中に在るのは確かなのだが、
それらしき砦が見つけられず、討伐隊を出すことも出来んのだ」
「(なるほど、それで少し話しずらそうにしてたのか)」
「それを聞いて先日一計を案じたのだ」
「ほぅ、してその策とは?」
「偽の隊商を仕立てて、その荷物の中に潜み、これをわざと賊に奪わせて、
隠れ家に忍び込む、つまり賊自ら隠れ家に案内するという寸法だ」
「なるほど!それは面白い」
「し、しかし賊の隠れ家に単身乗り込むなど・・」
「虎穴にいらずんば虎子を得ず、狡猾な賊を中滅するには多少の危険はやむ得ぬこと、
どうだ関羽殿、私と一緒に賊の隠れ家を訪ねて見ぬか?」
「ひきうけた」
「鈴々もいくのだ!」
「おぬしにはむりだ!」
趙雲さんはあっさり否定・・そかもその背後には、(絶対にダメ!)の
背景付とは・・
「なんでなのだ!?」
張飛ちゃんは趙雲さんの前に座りすごい勢いで問い詰める!
「よいか、荷物の中に潜み賊の隠れ家に向かう間はずっと息を殺して居なければならんのだぞ、
お主の様な根が騒がしく出来ている人間には無理だ、きっと一時だってジットはしていまい」
「(張飛ちゃん・・何だか破裂前の炸裂弾のような・・・)」
「うぅ、そんな事無いのだ!!!鈴々はやれば出来る子なのだーー!!」
「(やっぱり爆発したか)」
・・趙雲さんは、予想していたようで、耳を塞ぎながら平然としている
「ほぅ~では今ここでやって貰おうか」
「(うぁ・・この人また何か企んでそうな顔をしてる・・・)」
「お安い御用なのだ!!こぉーやってジットしてれば簡単なのだ!」
・
・
・
一分経過・・・・
・
・
・
五分経過・・・・
「(おいおい、大丈夫か?もうウズウズしてるぞ・・)」
・
・
・
・
十分経過・・・・
「(頭から煙が出てる・・水をもらっておくか・・)」
・
「ハニャ----!(ボフゥ!)・・・(コテ)」張飛ちゃんは爆発した・・ついでに倒れた・・
「(て・・なんで爆発するんだ!?人体発火能力者か?この子は)」
「鈴々!大丈夫か!?しっかりしろ!目を覚ませ!すごい熱だ、公孫瓚殿!医者を!早く医者を」
関羽さんは慌てふためいている、趙雲さんは予想済みのようでのんびり茶を啜っている。
公孫瓚殿は・・多分・・(この人に頼んで大丈夫なんだろうか?)・・多分そんな心配してそうですね・・
「関羽さん落ち着いてください!」
「私は落ち着いている!」
「(だめだこりゃ・・とりあえずタオルを濡らしてと・)」
一刀はポケットの中にあったタオルを濡らすと、関羽さんから張飛ちゃんを受け取り、
おでこに濡れタオルを掛けた、
「大丈夫ですよ、普段あまりしない事を下から知恵熱が出たんですね、公孫瓚殿、
この子を休ませてあげられる場所をお借りできませんか?」
そこ言葉に正気を取り戻した公孫瓚は、
「あぁ・・こっちだ、部屋に案内いたそう」
一刀は張飛ちゃんを抱き抱えると部屋へ運んだ、ベットに寝かせると、
張飛ちゃんは寝息をたてる、それを確認して部屋を出た。
離れに戻ると、山賊狩りの打ち合せをしていた関羽さんが一刀に気付くと、
「鈴々の様子は・・大丈夫ですか?」
「今は寝ているみたいですから、しばらくすれば目を覚ますと思いますよ」
関羽さんは安心したのか、ホッと胸をなでおろした。
「申し訳ない取り乱していたようで」
「張飛ちゃんを本当に大事にしているんですね、慌てている関羽さん可愛かったですよ」
「なぁ!/////・・からかわないでください」
視線をそらす関羽さん・・
「(やっぱり可愛いな)」
「ゴホンッ、そろそろ本題に戻ってよろしいかな?」
「エッ、あ、ああすまない、続けてくれ」
趙雲さんの咳払いに我を取り戻した関羽さんまだ顔が赤いみたいだ
「ここに隠れるのか?」
「うむ、少々窮屈だがやむおえまい」
縦130センチ横60センチ高さ60センチぐらいの赤い箱だ。
「この中に二人で入るとなると、相当体をくっ付けないと・・」
「心配するな、私はその気が無くも無いので・・むしろ大歓迎だ」
「なるほど、それなら・・っへぇ!?その気て・・その・・あの・・ええ!」
「(趙雲さんの相変わらずイタズラ好きみたいですね・・でもこれだと・・)」
「あの・・趙雲さん武器はどうするんです?確か二人とも槍とかですよね・・?」
「置いて行くしかあるまい、一応小刀は持っていくが・・」
「やっぱりそうですか・・・よし!二人とも武器を俺に預けてくれませんか?」
「「え?」」
二人はキョトンとしている。
「武器をどうするおつもりです?」
「北郷殿なにを考えておいでだ?」
二人はそれぞれ、疑問を口にした
「ここからは僕の想像ですが、いいですか?」
「かまいません話てください」
「おそらく、賊は地下に隠れ家を作っていると思います」
「なぜそう思われるのですか?」
当然の疑問だ、俺の話に趙雲さんは興味を持ったようだ、
「太守の公孫瓚殿が賊を追っているということは、賊はかなりの大人数のはず、
なのに何度も山を探索しても砦は見つからない、けど隠れ家が地下にあるなら、
見つけることも困難だし、隠すのも簡単だからね」
「なるほど・・で、先ほどの武器を預けるというのは?」
「二段構えの策です、大筋は趙雲さんの作戦通りです、
違うのは俺が隊商の後を気付かれない様に追尾します、
そして予定通りに事が運んだら、そのまま賊を追尾して隠れ家の入り口付近で、
二人が出てくるのを待ちます、もしお二人が賊に発見された場合は、
入り口付近でも異常が分るはずです、そしたら俺は隠れ家に侵入、
賊を倒しながら、お二人に合流、武器を届けるて寸法です」
「なるほど、では預かってもらおう」
「私のもお願いします北郷殿」
こうして一刀は二人の武器を預かった。
「ああ、それとこれを持って行ってください」
一刀は、背中に仕込んでいた刀を手渡した、
「これは?」
「俺の国では、小太刀(こだち)と呼ばれています」
関羽さんは小太刀を抜いて、刀身をジット見つめた、
「見事な刀身ですね・・しかし何故この剣は、短いのですか?」
当然の疑問だろう、武器としてこの長さでは不完全だからだ。
「この刀は攻撃ではなく、防御に適した刀ですから、短い分早く動かせます、
それに短剣より長いため守れる範囲が広がります」
「なるほど、つまり盾として使ええる剣ということですな」
「これなら持って行けます、ありがたく使わせてもらいます」
そうこうしている間に隊商の準備が出来たようで、出発した。
荷車は山道を歩いてく、
「ち、趙雲殿////」
「シィッ、いつ賊が来るやもしれんのだ、声を出されては困る」
「それは判っているのだが、趙雲殿の膝が・・」
「ほーぅ、私の膝がなにか?」
「あぁ・・はぅ~」
赤い箱の中では官能の世界が広がってるようだ・・・
森の中に隊商の様子を窺う二つの影を一刀は見逃さなかった。
~(公孫瓚執務室)~
「公孫瓚様」
文官らしき男が部屋に入ってきた。
「どうした?」
「先ほど、囮の隊商が賊に襲われたと言う報告が」
公孫瓚殿の表情が変わる
「して、首尾は?」
「はい、隊商を装っていた者にケガも無く、荷物もまんまと賊どもの手に」
「フッ、(策は順調のようだな)」
一刀side
一刀は、賊に気付かれない様に後をつけた、
賊たちは、洞窟に荷物を運び込んでいる、その中の赤い箱を見つめた。
「(あそこか賊の隠れ家は、予想通りだな・・関羽さん、趙雲さん無事に戻ってきてくれよ)」
手に持っている偃月刀、と直槍を握り締めた。
関羽、趙雲side
賊たちは、荷物を貯蔵庫に運んでいる、そして赤い箱を床に置いた、
「んぁ・」
賊の一人が「ん?」辺りを見回す、
「どうしゃした?」
「今、女の声がしなかったか?」
「ハァ?何言ってるんですかアニキ、幻聴がするなんてよっぽど飢えてるんですね」
「ふぅ、そうかもな、よし!村の娘に酌でもさせるか」
「今日も祝杯ですね!」
賊どもは、部屋を出て行った。
辺りを警戒しながら趙雲は顔を出す、
「大丈夫なようだな・・ふぅ」
「あ~ぁ~あ~ぁあ~ぁハァハァハァ」
関羽は、疲れきった様子でフラ~と立ち上がると、その場に座り込む、
まるで閨・・ゲフゲフゲフ・・
ど、どうやら箱の中で何かあったみたいだが触れずにおこう・・
「どうやらここは地下の様だな」
「地下?」
「北郷殿の予想通りだな・・おそらく此処は昔、鉱山だったのだろう」
「その坑道を隠れ家に下と言う訳か、いくら探しても見つからぬはずだ」
坑道内を探索する二人、
「思った以上に広いようだが、これだと出口を探すのも一苦労だな」
関羽は手に持った小太刀を見ながら。
「しかし敵中にあって、獲物がこれとは、心もとないな」
趙雲は関羽の揺れる胸を見ながら
「やむおえまい、おぬしのちちが邪魔でこれ以上大きい武器が入らなかったのだ」
「なぁ、べ、別に私の胸だけが場所を取っていたのではあるまい!」
「ふむ、確かにちち因りもおぬしの尻の方が場所塞ぎだったのかもしれぬな」
「な!?」!!「シィ」趙雲は、辺りの音に聞き耳をたてる
関羽の表情が変わった・・おそらく賊たちであろう声が聞こえる
賊の連中は坑道の広間らしき場所で酒を飲み交わしている。
そして奥の方にには盗賊の親玉らしき人物が玉座で女の子に酌をさせている
「イヤ!やめてください!お願いします」
「へへへ~ぃ、いいじゃねーか減るもんでもない」
その様子を二人は影から見ている、関羽怒りを露にしている
「おのれ、無体な・・成敗してくれる」
「関羽どうするつもりだ?」
「どうするも何も、助けに行く」
「とは言え、相手はあの人数だ、それに我らの使命は、この隠れ家の場所を・・オイ!」
趙雲の静止も聞かず関羽は飛び出した、そしてのろけ顔の親玉に制裁を加える。
「下郎ー!!そこまでだー!!」
クリティカルヒット!!関羽の蹴りが炸裂する、親玉は悶絶して倒れた。
「大丈夫か?」
「えっ・・はい」
「なんだ!テメェ-は!?」
「我が名は関羽、字は雲長地下に巣食う姑息な賊どもめ、まとめてこの
青龍偃月刀の錆にしてくれ!・・はぁ」
「何の錆にしてくれるって?」
ある訳ない・・一刀に預けたからだ・・
「あの、バカ」
趙雲は一言残すとその場から消えた。
広間では、関羽の前に大人数の賊が立ちはだかる、
関羽は小太刀を抜いた。
「貴様らなど、これで十分だ!命が惜しくなければ掛かって来い!」
「その言葉そのまま返してやる!」
そのとき、篝火が倒され辺りが暗闇に染まる、賊の連中が目標を見失い、混乱をおこす
「な!なんだ、仲間が居るのかー!」
「誰か!明かりを持って来い!」
その中、賊の連中をかいくぐる様に一体の影が走る。
「関羽こっち」
「趙雲!」
関羽は女の子を連れてその場を離れた。
一刀side
!!門番たちが、中に入っていく・・関羽さん達見付かったのか?
一刀は、入り口に近ずき中の様子を窺う、
入り口付近に・・賊の気配はないな。
「(よし、行くか)」
一刀は洞窟の中へと入っていく。
次回につづく
~あとがき~
読んでいただいてる皆様ありがとうございます、時間が掛かると思っていたんですが、
休みを利用して意外と早くできました。
また前作で支援いただいた皆様ありがとうございます。
毎日他の投稿者さんの作品を読ましていただいてるのですが、
皆さんの作品は一行またはセリフ一言ごとに、空白の一行を入れてる方ををよく見ますが
その方が読み易いのでしょうか?御意見聞かせていただけると幸いです。
(趙雲)お話は、終わりましたかな?作者殿。
(作者)はい終わりまたよ、
(趙雲)作品の途中、むせて居られた様ですがどうされたのですか?
(作者)あれはですね、関羽さんが、は・・ゴホゴホゴホ
(関羽)何をお話なのですか?・・ゴゴゴゴ
(作者)(趙雲さん・・関羽さんから赤いオ-ラが見えるのですが・・)
(趙雲)(あの時、関羽殿があまりにも可愛かったのでつい・・)
でわ、私はこれにて。
(作者)あ、逃げた、
(関羽)作者殿・・
(作者)は、はい!何でしょうか?関羽殿。
(関羽)今後は、あの手のシ-ンは出さないでいただきたい、あのような辱めは、
・・・・(////)
(作者)(どうやら、あの時のことを思い出したらしい)
あの・・関羽さん・・?残念ながら関羽さんには、あの手のシ-ンが
まだあるみたいですね。
(関羽)そ・・そんな、どうしたらよいのですか?
(作者)それは、一刀君のがんばり次第ですね。
(関羽)北郷殿が!?では、早速北郷殿にお願いを!!
北郷殿ーー!!
(作者)でも、暫く先になりそうですけど・・・て、いない・・
まぁいっか、私の作品を読んでくれている方々ありがとうございます
Tweet |
|
|
34
|
0
|
追加するフォルダを選択
3話目できました
休みを利用して意外と早く出来ました例によってまた誤字がありましたら、御指摘お願いします。
また、潜入役を一刀にしょうかと考えていたのですが・・まだ一刀の力が発展途上なのでやめました。