No.760474

とある魔法都市に三人の魔法使いがやってきた 第1話

個性の塊さん

時は2029年、魔法中心の政治となった日本。その中心的立場にある東京都魔法区に住む帝都魔法高校の2年生宮内良馬(くないりょうま)はある日、現代入りしたアリス、魔理沙、パチュリーの三人の魔法使いと出会う。その日から良馬の生活観が180度変わる。そんな中、悪魔やそれ以外の悪者が出たり出なかったりする。果たして、良馬の運命は?

注1:この作品は「とある」シリーズ(レールガンやら魔術なんちゃらなど)とは一切関係ありません。

注2:この作品はオリキャラ、エロ、勝手な未来の想像、オリジナルスペカ及び魔法要素が含まれます。苦手な方は一呼吸置いてから読んでください。

2015-02-24 17:20:32 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:492   閲覧ユーザー数:482

 
 

プロローグ

魔法の歴史

国の歩んできた道(主に政治)

 

2020年、日本は東京オリンピックで盛り上がっていた。そんな最中に東京で事件が起こる。魔法勢力がデモを起こしたのだった。そのデモの被害はオリンピックにも影響した。リニューアルした国立競技場が嘘のように粉々に粉砕され、選手村では、ジャマイカの陸上トップランナーがデモ隊の手によって殺害されたり、マラソンの競技中にデモ隊を阻止しようとして放った銃弾が選手や観客に当たり大怪我した人や死亡した人が出てしまった。これらの状況にオリンピック連盟は東京オリンピックの中止を発表した。しかし、これで何もかもが終わったわけではなかった。魔法勢力が日本から独立すると宣言したのだった。この問題は日本がひっくり返るような騒動だった。それと同時に、デモ隊は国家勢力への攻撃の手を緩めなかった。このタイミングで、政府は警察と自衛隊などと総戦力でデモ隊の制圧活動を行った。しかし、デモ隊は止まることはなかった。これにより、警察と自衛隊は壊滅寸前に陥り、撤退が命じられた。総理大臣も国からものすごい批判をくらい辞任してしまった。総理大臣のいない中、まさに日本は不法地帯に陥ってしまった。しかし、それを止めたのはある一人の男だった。その名は…

 

 

黒羽根竜平!

 

・・・

 

彼は、魔法手品を駆使する日本を代表するマジシャンで、幻想郷の平和を守った英雄だ。そんな彼はこんな言葉を残した。

 

「今から皆様に、今世紀最大のマジックをお見せいたしましょう!」

 

その現場を見守っていた人達は固唾を飲んで見守った。誰もが「あの魔法手品をしても絶対不可能だ!」と思われていたのだが…

 

竜平 「終演「最後の手品(マジック)」!」

 

ドカーン

 

それは一瞬の出来事だった。国会議事堂前に溢れていたデモ隊が倒れていたのだった。

 

ワーワー!

 

パチパチ

 

黒羽根竜平の周りからは拍手と歓声が騒がしいぐらいに響き渡った。こうして日本の平和は守られた。

 

・・・

 

それから2ヶ月後、魔法勢力との折り合いをつけるため、東京都に新しい区が生まれた。その名は魔法区である。

 

・・・

 

東京中心部に位置する24番目の区。国は、魔力漏れを防ぐべく、魔法区上空に結界を張ることにした。これにより、魔法区から漏れた魔力が東京都を脅かすという心配はない。さらに、魔法区は基本的にパスポートが無いと入れないというシステムが導入された。

 

・・・

 

魔法の進化

 

魔法についても徐々に進化していった。従来までは主に西洋で使われていた古典魔法しか存在しなかったが、デモを鎮めて国民栄誉賞を受賞した黒羽根竜平が手品魔法を日本に導入した。そして彼は、新しく設立した魔法省の大臣(魔法大臣)に就任し、内閣入りを果たした。それからはかつて幻想郷で科学者をやっていたという肩書きを持つ理研の朝倉理香子(あさくらりかこ)が科学魔法の存在を世界中に証明した。さらに、魔法の進化は止まらなかった。かつてロシアの教会でエクソシストをやっていた衆議院議員の宮内(くない)・M・ソルディオスは悪魔を倒すべく、悪魔の力を利用した悪魔魔法を生み出した。その翌年、彼は内閣総理大臣に就任した。それから5年の月日が流れ、現在(2029年)に至る。相変わらずソルディオスは政権を独占している状況は今も変わらない。竜平も相変わらずだ。まさに、魔法中心の日本となってしまった。そうなってしまうと、日本の意見は二つに分かれる。そして、戦争となる。

 

・・・

 

~某研究所~

 

研究所では、ある一大プロジェクトが行われようとしていた。

 

? 「魔法をこの世から滅ぼすためには、魔界を滅ぼす必要があります。そこで、私はこの機械を開発しました。」

 

? 「ほほう・・・どうやってやるのかね?」

 

? 「まず、魔界の前にある障害物である博麗大結界を壊します。そして、そこにできた穴から、レールガンを発射して魔界を壊すのです。」

 

? 「ほほう…しかし、それでは幻想郷が…」

 

? 「防衛大臣、目的には多少の犠牲ってものが伴いますよ。なので、幻想郷にはちょっと痛い目に遭ってもらいます。」

 

? 「なるほど…それじゃあ、始めたまえ。」

 

? 「御意…始めなさい!」

 

研究員A 「了解!機械作動します!」

 

ジジジジジ

 

研究員がスイッチを入れた瞬間、機械は動き出した。

 

研究員B 「空間に穴を開けます!」

 

研究員C 「了解!空間ドリルを入れろ!」

 

研究員D 「空間ドリルイン!」

 

ガガガガガ

 

機械の音は徐々に激しくなる。

 

? 「なんか変な音がする…」

 

? 「順調なのかね?」

 

? 「大丈夫だと思います。」

 

研究員A 「空間ドリルにトラブル発生!」

 

? 「えっ?」

 

? 「本当に大丈夫なのかね?」

 

研究員B 「ヤバい、爆発するぞ!?」

 

研究員C 「総員退避~!」

 

? 「大臣、ここはお逃げください!」

 

? 「お…おう…」

 

研究員達 「うわー!?」

 

ドカーン

 

その時、機械は爆発した。研究室はバラバラになった。中にいた人は全員、爆発する前に避難したので無傷で済んだ。

 

? 「まさか、失敗したのかね?」

 

? 「…ですね。」

 

研究員A 「いえ、成功です!」

 

? 「えっ?どういうことかしら?」

 

研究員A 「博麗大結界を壊すのには失敗しましたが、空間に穴を開けるのには成功しました。」

 

? 「幻想郷の空間に?」

 

研究員A 「はい!どこの空間を開けたかは分かりませんが、センサーが青く光っているので、どこかに穴が開いているはずです!」

 

? 「…つまり、ドリルで空間に穴を開けることは出来るってことが分かったの?」

 

研究員A 「そういうことですね。」

 

? 「それじゃあ後日、改めてやり直しましょう。」

 

? 「なんだ失敗か?それじゃあ、私は失礼するよ!」

 

? 「お待ちください!空間自体に穴を開けるのには成功したので、チャンスはあります!だから…」

 

? 「分かった。君がそこまで言うのなら、チャンスをあげよう。ただし、1ヶ月後だ!」

 

? 「ありがとうございます!」

 

こうして、プロジェクトは動き出した。魔界に危機が迫る。物語は始まったばかり…

 

続く

 
 

 
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