とある日の夜に私は非現実的なことに遭遇した。
しかしその非現実的な現実は確実に私の目の前にある現実であって非現実ではないということ
いろんな意味でパニックおこしかけてしまったが、なんとか静止することができた。
冷たい風が吹き付けて風邪をひきそうなほどに寒い夜に甲冑を着た少年は傷だらけでうちにきた
どこから来たのかわからなく、名前を聞いても教えてくれないので私は彼のことを黒さんと呼ぶことにした。
彼は傷が癒えるまでの間、ここにいることにしたようだ。傷が癒えれば勿論外へ出ていくつもりなのだろう
少し心配ではある。今の時代、そんな格好をしている人なんて居ないしたぶん今後これから先も居ないからだ。
『黒さんはどこから来たの?』
とある昼下がりに私は聞いてみた。包帯が巻かれた左手が空を指差してこう言った
『あの空から来た』
まるでラピュタだよ。
笑うかなかった。
だが彼の目は本気のようで笑うに笑えなくなってしまった…
静かに雪が降っている時期のことだった。
傷もそろそろ癒えてきた頃だった。
彼は徐に傷をつけたがった
理由はわからない。ただ傷が増えていった。
その時気がつけばよかったと今でも後悔はしている
『傷が癒えれば帰らなくてはならなくなる……』
静かに雪が降っているそんな季節に黒くて逞しい彼はひっそりと咲いている小さなビオラに告げた
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妄想物なので注意。
作品気になる方はフォレストで私の名前検索かければ出るかと思います