No.756642

恋姫天下統一伝 2-8

色んなアニメキャラが出てきますが、舞台は三国と戦国の融合した世界です コメントなんかを受け付けています

2015-02-07 00:05:37 投稿 / 全4ページ    総閲覧数:1141   閲覧ユーザー数:1068

第八話『交戦』

早急に編成された信助達、連合軍は砦を建設して翌日、物見の報告で黄巾賊の先鋒が見えたとの報告が入り前方の山道に鉄砲隊3500人を伏せて待ち構え信助はそれより、遠い山の麓からスコープで除いていた。

 

「…距離で1.5㎞ぐらいだな…」

 

火縄銃では届きそうにない距離でありだが、信助のライフルはそれを捉えることができるのでうつ伏せになって構える。

 

そして信助が配置されている前方の連合軍はなにも知らずに近づいてくる黄巾賊の様子をうかがっている。

 

「竹中半兵衛さん」

 

「まだです、もう少し」

 

迫ってくることで焦りを積もらせていく。

 

「今です!一斉に放ちなさい!」

 

その瞬間伏せていた兵達が動き黄巾賊に一斉射撃が降り注いだ。

 

突然の奇襲により慌てふためく黄巾賊達はもとは農民でその上指揮する将もいないことから直ぐに瓦解していき前線は散り散りになっていく。

 

 

黄巾賊本陣では先鋒が奇襲を受けた報告が舞い込んできた。

 

「ちょっと!山城の連合軍は堺に釘付けじゃなかったの!?」

 

本陣にいた水色の髪でサイドテイルにした女の子が予想外のことで戸惑いを見せる。

 

「迂闊だったわね、相手にも頭が回る人がいたのかも」

 

「それで、どこの敵将が来てるの?」

 

「えっと、銃声と青い光が味方を撃ち殺していましたから、美濃の天人と、最近今川を撃退した織田、それと八鴕鴉の部隊がみえやした」

 

「…恐らく、敵の数は私達より劣るけど…先鋒隊に伝令一時後退、敵の出方を伺います」

 

そういうと伝令兵が前線へと走っていく。

 

「ちょっと!人和、敵が私達より劣っているんだったら数て攻めれば押しとおれるじゃない」

 

「数で、勝てるなんて、そんなに甘くはないわよ、相手は鉄砲隊よ…それに、大軍が少数に負けるなんて話は聞くわ」

 

人和と呼ばれた眼鏡をかけた女の子がいまの状況を分析して正論を言う。

 

「まあ、確かにそっちの方がいいはずだしな」

 

そこに義之と同じ学生服をきた男と由夢の制服に似た女の子が二人やって来る。

 

「あ、渉、兵糧の管理お疲れ」

 

「小恋とななかも渉の補佐ありがと」

 

「うん、渉くんの補佐するのも以外と大変だよ」

 

「そうだよ、フォローするこっちの身にもなってよ」

 

板橋渉、白河ななか、月島小恋、この三人は義之と同じ学校の生徒であり、張三姉妹達に保護されてそのまま同行してこんなところまで来てしまった。

 

 

そして場所は連合軍と黄巾賊が交戦に入っている場所では先程の伝令兵が銅鑼を鳴らして黄巾賊は引いていく。

 

「…撤退したか」

 

それを麓から見ていた信助はこちらも追撃せずに退いていくのを見て信助も陣営に戻るのであった。

 

山道での戦いが開戦して4日が経ち連合軍が押しているが黄巾賊は数をものとさせる戦いで連合軍には疲労の顔を見せておりこのままではいつか突破も可笑しくないというとき、その夜に本隊から伝令が来た。

 

「本隊がもうすぐ敵の背後をつくみたいだ、こちらも本隊と連動して黄巾賊を討つ、直ぐに全将兵に通達せよ」

 

「……」

 

「剣丞?どうした?浮かない顔をして」

 

「いや、張角さんって本当に悪い人なのかなって…」

 

「…わからん、勝ち負けでしか善悪は決しない…戦争てそういうもんだろ」

 

「…ああ」

 

一人でも助けたい気持ちは信助も同じであり、信助と剣丞はそれぞれの部隊の編成に向かった。

 

そして黄巾賊の陣営でも後方に連合本隊がやって来ていることは伝わっており張三姉妹と渉達は焦りを隠せなかった。

 

「不味い状況になったわ…前後ろどっちからも敵がいる…そして前方の連合軍も同じだけれど疲労が激しいわ…正直いってお手上げよ」

 

「ちょっと!人和!それじゃあ、私達どうなっちゃうのよ!」

 

「…官軍に捕まって斬首でしょうね」

 

「そんな!お姉ちゃんそんなのやだよ!」

 

「そうよ、元々、この暴動だって巻き込まれたもんじゃない」

 

「そうかもしれないけど…切っ掛けは私達なのよ…」

 

すでに打つ手がない状況で重い空気が包まれる。

 

「ならさ、逃げちゃおうよ」

 

「ちょ!ななか!?」

 

「ここからこっそり逃げ出して、ほとぼりが冷めるまでどこかの村に隠れすんでまた一からやり直す…なんて」

 

「…そうだよね、生きてたらまたやり直せばいいんだよね」

 

「みんなには悪いけど、死ぬのはいやだしね」

 

ここから抜け出す算段をつけた6人だったがこのとき外からその事を聞いていた兵士がいたことは誰も気がついていなかった。

 

そして連合陣営の砦の外では信助が暗視ゴーグルをつけて黄巾賊の陣営の方角を見ていた。

 

「……」

 

「信助さま、ここにいたのですね」

 

そこに詩乃がやってくる。

 

「詩乃か…編成の準備は?」

 

「問題なく完了しました…あの、もしや、今回の首謀者の張角たちのことを考えていましたか?」

 

「よくわかったな」

 

「はい、信助さまは張角達を捕まえたらどうするつもりですか?」

 

「…できれば話をして真実が知りたい…もし乱を望まない人達なら…仲間になってくれるかな…って…ただの高望みだな…」

 

ははっと乾いて笑い、森の方をみると信助は暗視ゴーグルで人影を見た。

 

「っ!?誰だ!?」

 

信助はとっさにライフルを構えていつでも撃てる体制をとると茂みから出てきたのは小恋とななか、そして人和が後ろを気にしながらこちらに走ってくる。

 

「っ!?信助さま!」

 

「天上人!」

 

驚くのも束の間後ろから黄巾賊が四人やって来て出てきたのに気づいた信助はライフルを直ぐ様また構え射撃し四人とも一撃で撃ち取る。

 

「はぁ…はぁ」

 

「おい、あんた達無事か?」

 

「え?あ…ここって連合の?」

 

「旅の人か?ここは危険だから直ぐに…」

 

「あ、あの助けてください!お姉ちゃん達と渉さんが!」

 

敵対していたはずの3人が何故黄巾賊に追われてきたのか…そしてその魔の手は渉達にも手が延びていた。

 

 


 
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