No.755024

英雄伝説~運命が改変された少年の行く道~

soranoさん

第521話

2015-01-31 19:55:47 投稿 / 全2ページ    総閲覧数:1872   閲覧ユーザー数:1542

~トールズ士官学院・グラウンド~

 

「貴女がリフィアの親衛隊の副長を務めている者ですか。”影の国”の際、リフィアから貴女と貴女の番いの事は聞いています。いつも我が孫娘のお世話をして頂き、ありがとうございます。」

「そんな……お世話だなんて……私達は殿下に仕える騎士として当然の事をしているまでですし、殿下には返し切れぬ恩があるのですから、お世話をして頂いているのはむしろ私達の方ですわ。」

「何ですって!?」

「”槍の聖女”がリフィア殿下の祖母だって!?」

「一体どうなっているの~!?」

二人の会話を聞いていたサラ教官とマキアスは信じられない表情で声をあげ、ミリアムは混乱した様子で声を上げ

「な――――シルフィア様だって!?」

「兄様……?」

「リィンはその人の事を知っているの?」

ヴァリマールから聞こえて来たリィンの声を聞いたエリスは不思議そうな表情をし、ゲルドは尋ねた。

 

「ああ。――――メンフィルの初代近衛騎士団団長シルフィア・ルーハンス。”メンフィルの守護神”と称えられたリウイ陛下の側室の一人にして現メンフィル皇帝であるシルヴァン皇帝陛下の産みの母親で、今でもメンフィルに伝えられ続けている伝説の聖騎士だ……!」

「何だとっ!?」

「げ、現メンフィル皇帝のお母さん!?」

リィンの説明を聞いたユーシスとエリオットは驚き

「先程シグルーン中将閣下が貴女をそのシルフィア殿という名の騎士の生まれ変わりと仰っていたが……まさかプリネやエステル殿と同じ……」

「うふふ、そうよ。”槍の聖女”もプリネお姉様のようなイレギュラーの形で生まれ変わって、今は”シルフィア・ルーハンス”としてかつての主であるパパ―――リウイ・マーシルンとイリーナ・マーシルンに忠誠を再度誓って、二人の護衛騎士になったのよ♪」

ある事を推測したラウラの言葉にレンは微笑みながら答え

「―――自己紹介が遅れましたね。メンフィル大使リウイ・マーシルン並びにその妻イリーナ・マーシルンの護衛騎士リアンヌ・ルーハンス・サンドロッド。それが”今の私”です。」

リアンヌが軽く自己紹介をした。

 

「”獅子戦役”でかのドライケルス帝と共に活躍したあの”槍の聖女”が今はリウイ陛下とイリーナ皇妃の護衛騎士…………」

「め、滅茶苦茶だ……!」

リアンヌの自己紹介を聞いたアルフィン皇女は呆け、マキアスは疲れた表情をした。

 

「―――話を戻しましょう。”蒼の深淵”は私の裏切りによって”盟主”や他の”蛇の使徒”達が死んだ事に絶望し、戦う事なく降伏しました。」

「姉さん…………」

「当然だけどカイエン公も拘束したわよ♪―――両腕が斬りおとされた状態でね。」

リアンヌの話を聞いたエマは悲しそうな表情をし、レンは凶悪な笑みを浮かべて答え

「え…………」

「両腕が斬りおとされた状態ですって!?」

「……何故そのような惨い仕打ちをして拘束したのですか?貴女達ならばそこまでしなくても五体無事で拘束できたと思うのですが。」

レンの答えを聞いたアルフィン皇女は呆け、サラ教官は厳しい表情で声をあげ、ヴァンダイク学院長は厳しい表情で問いかけた。

 

「だってあのオジサン、自分がユーゲント三世達より”尊い血”だ~、とかエレボニアの真の皇は自分だ~、とか色々と呆れるような事ばかり言っていたから余りの愚かさに怒ったパパとヴァイスお兄さんが両腕を斬り落としたのよ♪」

「カイエン公………」

「カイエン公はかつてのエレボニア皇帝の血を引いているとはいえ、今のエレボニア皇家は”アルノール家”の方々。それなのによくそんな事が言えますわね……!」

「不敬にも程があるぞ……!」

レンの話を聞いたアルフィン皇女は複雑そうな表情をし、セレーネとラウラは怒りの表情をし

「それにカイエン公爵はどうせ”処刑”するんだから、両腕を斬りおとした所で問題ないじゃない♪」

「よくもまあ、その年齢で楽しそうな様子でそんなエグイ事ばかり口にできますな……」

「……どうして貴女はそんな恐ろしい事を笑いながら言えるの……?」

「ま、”殲滅天使”だし。」

楽しそうな表情で説明するレンに厳しい表情で指摘するマカロフ教官と悲しそうな表情をしているゲルドにフィーは静かな表情で呟いた。

 

「それでクロウは!?本当にクロウは拘束されたのですか!?」

その時リィンは血相を変えて尋ねた。

「ええ。”無駄な抵抗”をしようとした所、パパに”C”の制圧を自ら申し出たエリゼお姉さんがパパに許可を貰って、まさに”瞬殺”と言ってもおかしくない速さで”C”を制圧したわ♪」

「な―――――」

「ね、姉様自らがクロウさんの制圧を申し出たのですか!?」

レンの説明を聞いたリィンは絶句し、エリスは信じられない表情で尋ねた。

 

「ええ。『兄様達を裏切った卑劣な愚か者とはいえ、かつては兄様達のクラスメイトであり、兄様達を支えていた方。せめてもの情けに”C”と”騎神”同士による決戦を”約束”していた兄様の妹である私がこの手で決着をつけたいのです』ってパパに言った後許可を貰って”C”を制圧したのよ♪」

「…………ッ…………!」

「姉様…………」

「エリゼお姉様…………」

レンの話を聞いたリィンは辛そうな表情で唇を噛みしめ、エリスとセレーネは複雑そうな表情をした。

 

「………一つ疑問があるわ。何で”起動者(ライザー)”であるあの男は”蒼の騎神”をその時呼ばなかったのよ。そんな危機的状況だったら、例え修理に出しても普通なら”騎神”を呼び寄せるわよ?」

「うふふ、だってその時点で”蒼の騎神”――――オルディーネは”既に破壊されていた”のだから、呼んでも来るわけがないでしょう?」

セリーヌの疑問を聞いたレンは不敵な笑みを浮かべて驚愕の事実を答えた!

 

「え…………」

「レ、レン姫……今、何と仰ったのですか……?」

レンの答えを聞いたリィンは呆け、エリスは信じられない表情で身体を震わせながら尋ね

「”蒼の騎神”オルディーネは”C”が拘束される以前から既に破壊されていたのよ♪」

尋ねられたレンは笑顔で答えた。

 

「オ、オルディーネが既に破壊されていたって……!?」

「一体いつ破壊されたんですか!?それに一体誰がそんな事を……!」

レンの答えを聞いたトワは表情を青褪めさせ、ジョルジュは怒りの表情でレンに問いかけ

「……まさかとは思うけど、レン君。その人形―――”パテル=マテル”を操っている君が破壊したのかい?」

ある事を察したアンゼリカは真剣な表情でレンに尋ねた。

 

「あ…………」

「……軍用飛行艇を一瞬で撃破できる程の導力砲も搭載されてある”パテル=マテル”の武装を考えれば可能だろうね。」

「しかもオレ達を逃がす為に戦っていた時も、オルディーネ相手に圧していたしな……」

アンゼリカの推測を聞いたアリサは呆けた表情で、フィーとガイウスは真剣な表情でパテル=マテルを見つめた。

 

「クスクス、惜しいわね。確かにレンとパテル=マテルもオルディーネ破壊の為に戦ったけど、ロイドお兄さん達も一緒になってオルディーネと戦って、レン達と一緒にオルディーネを破壊したのよ?」

「な――――」

「ロ、ロイドさん達がですか!?」

「あの人達、どこまで強くなっているの~!?」

レンの答えを聞いたリィンは絶句し、マキアスは信じられない表情で声をあげ、ミリアムは混乱した様子で声を上げた。

 

「ちょ、ちょっと待ってください!クロウの知らない内にクロスベルのロイドさん達がオルディーネと戦ったって事はクロスベルにオルディーネが現れて、クロウの操縦無しで戦った事になりますよ!?」

「い、言われてみればそうなりますわね……」

「……騎神は自動操縦でも動けるのかしら?」

「た、確かにある程度なら可能ですが……でも、幾ら何でも自動戦闘はできないはずです。」

エリオットの問いかけを聞いたアルフィン皇女は考え込み、サラ教官に尋ねられたエマは戸惑いの表情で答えた。

「クスクス、これがまた傑作なお話でね♪実は――――」

そしてレンがその場にいる全員にオルディーネが破壊された経緯―――クロチルダに無許可でオルディーネに手を加えたノバルティスによって暴走したオルディーネがノバルティスを殺害し、その後ロイド達によって破壊された事を説明した。

 

 

リィン達の絶望が次々と届けられていますww次回で絶望が届けられる話は終わりです。届けられると言えば本日ついにアリサの抱き枕が届きましたww皆さんは頼んだでしょうか?というか抱き枕出たの知った瞬間、軌跡シリーズ、ついに抱き枕にまで手を出したのか……マジで半ギャルゲー化しているなあ……と思ったのは私の気のせいでしょうか?(汗)というかアリサが出たのならエリィやリーシャ(勿論水着や銀の姫の衣装で)とかも出て欲しいッス(マテ)


 
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