No.754791

真・恋姫無双 別たれし御遣い 第五話

ZSANさん

三羽烏登場

2015-01-30 20:00:02 投稿 / 全4ページ    総閲覧数:3059   閲覧ユーザー数:2779

 

~鞘華視点~

「これは、まずいわね」

今、私達はある街の防衛を行っている

私、季衣、秋蘭の三人と1000人の兵で黄巾党の大部隊が向っている街へやって来た

準備が出来次第、華琳達が本隊としてやって来るのでそれまで持ちこたえるのが私達の役目

街に着くと直ぐに「大梁義勇軍」を名乗る200人程の義勇軍が合流を求めて来た

合計で約1200人 その人数で防衛戦を行っているが敵の数は約1万

はっきり言って絶望的な兵力差ね

華琳の本隊が来れば兵力差も縮まるし、兵の練度で充分勝ち目はある

但し、あくまでそれまで持ちこたえる事が出来ればの話

出来なければ街の人達と一緒に躯をさらすことになる

現在は黄巾党に四方から攻め寄せられている

しかし、大梁義勇軍の将 李典の防壁のおかげもあって何とか持ちこたえている

 

「しかし、貴方達が居てくれて助かったわ

 防壁もそうだけど、指揮できる将が増えたのはありがたいもの」

「いえ、私達こそ助けていただいたような物です」

「そうやな、夏侯淵様達がいなかったらとっくにやられてましたわ」

「そうなの~」

私の言葉に楽進、李典、于禁が答える

「しかし、これからが問題だな

 華琳様の本隊が来るのは早くても今日の昼過ぎ

 それまで持ちこたえられるかは微妙な所だ」

秋蘭が冷静な分析をする 

その言葉で少し雰囲気が重くなる

「でも急いで来てくれるから、もっと早く来るかも」

「急ぎ過ぎると今度は到着した時に兵が疲れ切って、戦えなくなってしまう

 それでは本末転倒だ」

季衣の意見を秋蘭が打ち消す 更に雰囲気が重くなる

「そうね、特に春蘭が「秋蘭の危機だ 今急がないでいつ急ぐというのだ」とか言い出してるんじゃないの

 で桂花が「兵はアンタみたいな脳筋じゃないのよ」とか言い争っていそうね」

私の軽口で多少雰囲気が軽くなった

 

~曹操軍本隊~

「華琳様、秋蘭達の危機なのです 今急がないでいつ急ぐというのです!」

「兵はアンタみたいな脳筋じゃないのよ

 到着した時に疲れて戦えなかったら本末転倒でしょ!」

春蘭と桂花は鞘華の予想通りの口喧嘩をしていた

~鞘華視点~

「報告、東の防壁が破られました

 残る東の防壁はあと2枚」

この報告に真桜の表情が変わる

「あかん、残りの東の防壁は材料が少のうて脆いんや」

「一番不味いところを破られたか」

私はこの言葉を聞いて

「私が何とか食い止めるわ」

そう言って走り出す すると

「私も行きます!」

楽進がついて来た

「なら、うちも」

「沙和も~」

「僕も」

と三人が言ったが

「だめだ!

 全員で言ったら他の防壁が破られた時の対応が出来なくなる!」

この秋蘭の言葉で落ち着き、私と楽進で東へ向かう

 

東の防壁に辿り着いた私は直ぐに防壁の外に出た

少しでも多くの敵を倒して攻撃を緩めさせる為だ

楽進も私に続いて来た

「私に付き合わなくてもいいのよ」

「いえ、私は私の出来る最善をしているつもりです」

実に清々しい娘ね

その私達に黄巾党が向かって来る

「来たわよ 楽進!」

「はい 私の真名は”凪”です

 私の真名を鞘華さんに預けます」

「ありがとう 凪

 じゃあ、害虫駆除を始めるわよ!」

「はい 害虫は徹底的に駆除するに限ります」

私達は防壁の上から射かけて来る矢を援護に敵と戦う

私は刀で敵を斬り伏せて行く

凪は拳打と蹴りで敵を叩きのめしていく

多分、我流だからだろう 粗さが目立つ

それでも突きや蹴りは私と同等かそれ以上

機会があったらその点を教えてあげよう

ついでに本人にその気が有れば投げ技や関節技や絞め技も

 

もうどれだけの敵を倒したか解らない

息が上がって来た

さて次はどうするか と考えていたら外から怒声が響いて来た

「貴様ら~ 私達の仲間を苦しめた報いを受けろ~!」

春蘭の声だ って姿が殆ど見えない距離なのに声が聞こえるってどんだけでかい声を出してるの?

 

これで形勢は逆転した

華琳の本隊に呼応して黄巾党を殲滅に掛かる

「凪、もうひと踏ん張りするわよ」

「はい、鞘華さん」

と話していたら

「凪~、一人だけ真名を預けるなんて抜け駆けやないか~?」

「そうなの~、凪ちゃんだけずるいの~」

李典と于禁がやって来た

「二人共、馬鹿言ってないで行くぞ!」

凪が真っ赤になって反論している

単にからかわれて照れてるだけだよね?

凪まで華琳達と同じ趣味は持ってないわよね?

 

そして、黄巾党を殲滅した後、凪達は華琳に正式に仕えることになった

そして、私は桂花に抱き付かれていた

「鞘華お姉様~、ご無事でよかったです

 本当に心配してたんですから」

心配してくれてたと言う以上、無理やり引き剥がす事も出来ない

身長の差で桂花が私の胸に顔をうずめるような体勢になっている

傍から見たら姉妹に見えないかな

「あら、鞘華 桂花を受け入れたの?

 なら、桂花も一緒に私の閨にいらっしゃい」

「はい、華琳様

 鞘華お姉様も一緒なんて夢のようです」

「かんべんして~」

~あとがき~

 

三羽烏が仲間になりました

 

凪の鞘華の呼称が「さん」ですがこれは鞘華が立場上春蘭達より下なので「様」はおかしくないか?

そう考えて「さん」にしました

 

これから機会があれば鞘華が凪に武術を教える話を書きたいと思います

予定は未定ですが

 

凪が百合の趣味がないか鞘華が危惧していますが”今は”無いです

多分今後も無いです でも予定は未定です

やったら凪のファンの方から袋叩きに合いますかね?

 

更新はゆっくりになるかもしれませんが続けるつもりです

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 
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