No.753094

恋姫天下統一伝 2-5

色んなアニメキャラが出てきますが、舞台は三国と戦国の融合した世界です コメントなんかを受け付けています

2015-01-22 23:18:08 投稿 / 全3ページ    総閲覧数:1021   閲覧ユーザー数:975

第五話『君主会談』

美濃から山城に向かって1ヶ月高橋軍は山城の二条御所の近く、京の都から数里の所で陣を築き、来る予定の諸侯がまだ集まっていなかったので和人が京の町を見ておきたいといったことから和人と義之が京の町に観光で来ていた。

 

「これは…酷いな…」

 

応仁の乱が起きた山城は荒れ果てていて余り人が歩き回っている訳もなく一人二人ぐらいしかいなかった。

 

「歴史で有名な応仁の乱だけど、実際見ると本当にひどい光景だな」

 

未来から来ていた義之と和人もこの光景は現代では見ることはできない光景でなんとも言えない表情であった。

 

「…少し観光に来るところじゃなかったな…信助達のところに戻ろう」

 

「ああ、そうだな」

 

ここにいても意味がないと思い野営地に戻ろうとしたとき

 

「離れてください!」

 

「っ!?」

 

女の子の声が聞こえてきて二人はその方向に振り向くと上品な服装をして明日奈や音姫とも勝るに劣らない八方美人の女の子が野蛮な荒くれものに囲まれていた。

 

「へへへ、こいつはいい上玉だ…」

 

「…っ!」

 

徐々に迫られていく女の子はもうだめかと思ったときだった。

 

「おい、よってたかって女の子を虐めるなんて、見過ごせないな…」

 

和人が女の子を助けるべく荒くれもの達に近づくと荒くれものと女の子の視線が集まる。

 

「なんだよ、おめえは引っ込んでろ!」

 

「それは俺の台詞だ、痛い目に合う前に逃げた方がいいぜ」

 

「このくそ!ガキが!」

 

そういって持っていた刀が振り落とされて女の子も和人が危ないと叫ぼうとしたとき、和人は既に右手に剣をてをかけてそして

 

「はあぁっ!」

 

バキン!

 

居合い抜きの要領で抜刀して相手の刀を折った。

 

「なっ!」

 

「もう一度いってやるよ、さっさと引っ込んでろ」

 

「ひ、ひいぃ!!」

 

男はだらしない声を出しながら逃げ出してそれに続いて回りにいた荒くれものも全員が逃げていった。

 

「…和人、よくあんなことできたな」

 

「ふぅ…武器破壊は何度かやったことあったから…」

 

(リアルでははじめてだけど)

 

「あの、危険なところを助けていただき、ありがとうございました」

 

「いや、別にいいよ、あんたこそ、怪我はないか?」

 

「はい、あなた様がお救いしてくれましたから…」

 

そういって女の子はにこりと微笑んで感謝する。

 

「双葉~」

 

「あ…それでは私はこれで…」

 

「ああ」

 

「…すみません、お名前をお教えくださいませんか?」

 

「俺か?俺は桐ヶ谷和人だ」

 

「桐ヶ谷…和人様…//」

 

女の子は赤く頬染めながら教えてもらった和人の名前を呼んだ。

 

「それでは、私はこれにて失礼いたします」

 

そういって女の子は歩いていった。

 

「なんか、いかにも上品なご令嬢の女の子だったな」

 

「ああ、俺達も帰ろうか」

 

そうして和人達も信助達の野営地に戻っていった。

 

このとき、和人は知らない、女の子を助けたことによって何を意味していたとは

 

 

 

数日後

 

 

諸侯が集まったということで二条御所にて軍議をすることになり、信助は詩乃と香風を引き連れて二条御所に赴き評定の間にて他の諸侯と共に座って始まるのを待っていた。

 

「あれが、美濃の天人か」

 

「正しく、異様な着物を着ておる」

 

信助はやはり、目立つ服装をしているからか他の諸侯からはまじまじと見られていた。

 

「格好の的だなこれは」

 

「近畿の黄巾賊の討伐には劉表、六角、筒井、鈴木…」

 

「それと織田と俺ら高橋家とこの二条御所の城主の足利家だな」

 

この場には織田の足利以外が既に集まっており二家の到着を待っていた。

 

「ん?どうやら織田の方々も来たみたいだな」

 

評定の間の襖が開くと全員の顔がそちらに集中すると先頭の女性…織田信長を始めに連れ添いは丹羽長秀、そしてもう一人の連れ添いに全員が注目した。

 

「あれが…尾張の天人…たしか名前は新田剣丞だったか」

 

信助と同じ天人である新田剣丞であり、信助は剣丞に目を向けていると剣丞もこちらに気づいて見ていた。

 

「……」

 

「……」

 

「剣丞、突っ立っていないでこちらにこい」

 

「おう」

 

信長が剣丞を呼び寄せて座らせると評定の間の横の襖が開いて高貴な女の子と護衛の女性が入ってきて高貴な女の子があの足利義輝であると信助は思った。

 

「黄巾賊討伐のため各所より遥々来てもらったこと、大義である、余こそ山城の主にして13代将軍足利義輝である、皆のもの名を聞かせてもらおう」

 

女の子が義輝と名乗りそして順番に名乗りをあげていき、そして信助の番になり

 

「我が名は高橋信助、美濃の一帯を治めているお見知りおきを」

 

そして信助も名乗りをあげて取り合えず全員の名乗りをあげたあと本題へと入った。

 

「皆も知っている通り、黄巾賊という賊が各地で暴れておる、今回、朝廷も腰をあげて我々に討伐命令が下った」

 

義輝がこの召集の経緯を話して状況を確認する。

 

「現在此処から西の堺周辺にて4万の大規模な軍団が集結しています、これらを我々連合軍7万で迎え撃ちます、先鋒は六角、筒井、劉表、三家が5万の兵で、中堅は高橋、織田の鉄砲隊が中心とした1万5千の兵、最後に後詰めは鈴木家と余の足利家に任せてもらいます」

 

「依存はないな?」

 

誰も反対などはせず、軍議はこれにて終了し信助は特に残る予定もないので二条御所を後にして野営地に戻ろうとしたとき。

 

「ま、待ってくれ」

 

「ん?」

 

山城の城下町で後ろから新田剣丞が追いかけてきた。

 

「なんだ?俺になにかようか?尾張の天人?」

 

「…剣丞でいいよ」

 

「そうか、剣丞…それで俺になにかよう」

 

「…いや、どうして…美濃の国主なんかをしてるのか気になって…それと始めて他の未来人と会えたから…話し合わないかと」

 

「…それなら今は無理だ…今は軍を動かさないといけないからな…話すんなら行軍してからうちの野営地に来ればいつでも話せる」

 

「そ、そうだな…」

 

「それと、俺のことは名前でいいぞ」

 

「あ、ああ」

 

そういって信助と剣丞は己らの野営地に戻り堺へと黄巾賊討伐連合軍が行軍が開始した。

 

 


 
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