No.752129

【獣機特警K-9ⅡG】またまたおまかせっ!ドルチェちゃん【交流】

古淵工機さん

ハズカシ~~~~~~~っ!(c)財津一郎
警察がバッグ盗られちゃだめだろw

◇出演
リク:http://www.tinami.com/view/556937

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2015-01-17 23:17:07 投稿 / 全6ページ    総閲覧数:807   閲覧ユーザー数:786

ラミナ市近郊…ル・ブラン国際宇宙港。

 

「あら、リク君にモニカちゃん」

「「あ、ドルチェさん…」」

降り立ったのはトイランド星のプリンセス、ドルチェ・エル・トイランド。

例によってお忍びでファンガルド観光に訪れていたのだった。

「ドルチェさんはこれからどこへ行くの?」

と、モニカが切り出す。

「そうねー、観光がてらラミナ市内のパワースポットにでも行こうと思って」

「じゃあ俺いいところ知ってるんだ。案内するよ」

「そう、じゃあお願いね二人とも!」

ラミナ市内・ラミナ稲荷神社。

「あたしたちここで二人そろって初詣に来たのよ」

「縁結びの神様なんだってさ」

と、モニカとリクが紹介する。

「へー、なんかここにいるだけで不思議な力がみなぎってくるなあwあ、そうだわ」

と、ドルチェは石段を登り手水を済ませてから本堂の前に来ると、賽銭を投じて二礼、二拍、一礼で祈りを捧げる。

 

「あら、詳しいのねドルチェさん」

「郷に入っては郷に従えってよく言ったものよね。まあ、その場所のしきたりに従うのがスジでしょ、こういうところってw」

「そんなこと言っちゃうか…w」

「まあいいわ。次行きましょ」

と、三人が神社の石段を降りて参道に戻ったそのときだった。

「待てー!待たんかぁぁぁああい!!」

「よりによってあたしらのバッグひったくるとはー!」

遠くで叫び声が聞こえる。叫び声が聞こえたほうに目をやると、フルフェイスヘルメットで顔を隠した男が女物のバッグを抱えて走っている。

追いかけているのはラミナ警察署生活警備課のミウとテムナのコンビだ!

二人は休暇でうまいもの巡りをしていたのだったが、なんとバッグを盗まれてしまったのだ!!

 

「まずい!すぐに止めないと!!」

リクはすかさず携帯していた警防を構えて飛び出す!!

「おいっ!警察だぞ!!止まれ!!」

「そこをどけガキが!!」

「ぐっ!?」

電磁ナイフが、リクの腹部に突き立てられる!

内部の回路にダメージを追い、機能が麻痺したリクはうずくまったまま動かない。

 

「リク!?リク!しっかりして!!」

「ぐっ…深く刺さったみたいだ…回路がマヒして動けない…!」

「くそーっ!公務執行妨害も追加だー!」

と、騒いでいたそのときだった。

「リボン・ブーメラン!!」

「ぎゃ!?」

男の後頭部にブーメランが直撃。メット越しではあるがその一撃は強烈そのもの。一気にバランスを崩して倒れる男。

「すごーい!ドルチェさん、やっぱり強いなぁw」

「こんぐらい強くなくっちゃ、トイランド星の王族は務まらないよw」

「恐れ入りました…」

と、感心するモニカとミウ。

「さぁて、ウチらからの窃盗と公務執行妨害の現行犯や。話は署でじ~~っくり聞かしてもらうで!」

テムナは、倒れている男に手錠をかけ、その後駆けつけた別の警官に身柄を引き渡したのだった。

 

やがて、リクの機能が回復した頃…。

「あ~、痛かった…それにしても助かったよドルチェさん」

「いえいえ、どういたしまして。…あーぁ、暴れたらお腹すいちゃった」

「じゃあまたヴォルペでお昼ご飯食べる?」

「そうだね、是非お願いするわ」

こうしてドルチェは久々に、カフェ・ラ・ヴォルペでの昼食を楽しんだのだった。

いっぽう、翌日。ラミナ警察署のエルザ署長に呼び出されたミウとテムナは…。

「…まったく君らは何をやっているんだ…警察官がバッグをひったくられてどうするんだ!」

「「す、すみません…」」

「そもそもそういった犯罪を防ぐのが我々警察の仕事だ。それなのに引ったくりの被害にあうとは…注意力が欠けているんじゃないか?」

「で、でも犯人がものすごく静かに近づいてきたもんで」

「気ぃついたら盗られてたんですわ」

「あのなぁ…天下のプラネットポリスがそんなことでどうするんだ。挙句の果てにはドルチェ王女に助けられるとは…先が思いやられるぞ」

「「そ、それは…」」

激しく落ち込むミウとテムナに、エルザはひとつため息をつくとさらに続ける。

 

「ま、今後はこういったことのないように気をつけることだ。またドルチェ王女にお会いしたら礼を言っておくように」

「「はぁ~い…」」

肩を落として立ち去るミウとテムナを見送った後で、エルザは深くため息をついた。

「まったく、あれさえなきゃ優秀な部下なんだがな…」


 
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