No.751566

英雄伝説~運命が改変された少年の行く道~

soranoさん

第491話

2015-01-15 13:21:40 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:1277   閲覧ユーザー数:1205

~メルカバ玖号機・ブリッジ~

 

「ま、まさか空の女神(エイドス)がこんな人物だったなんて………」

「やっぱエステルちゃんの先祖だけあって天然な所があるよな…………」

「え、ええ………エステルさんのあの性格はまさか先祖代々だったなんて……………」

一方ロイドは疲れた表情で呟き、ランディとエリィは冷や汗をかいて苦笑した。

 

「この様子だと下手をしたらサティアさんも同じ性格なんじゃないですか?先祖が”この性格”でしっかりとエステルさんにまで受け継がれているのですし。」

ティオは呆れた表情でセリカを見つめ

「………………………否定できん。」

「フフ、初めて見たわ、セリカのそう言う所。」

(クク………確かにその可能性は大いにありそうだの!)

「”姫神”の性格を変えた娘じゃからの……」

見つめられたセリカは冷や汗をかいて呟き、セリカの様子を見たロカは微笑ましそうに見つめ、ハイシェラは口元に笑みを浮かべ、レシェンテは呆れた表情で呟き

「それにしても………エステルさん……というかブライト家ってつくづくとんでもない家系ですよね……」

「何せ”神”の末裔の一族ですものね…………」

「”神格者”の父さんでも全然比べものにならないね~。」

セティやエリナ、シャマーラは苦笑した。

 

「フフ、どんな性格になっているのでしょうね?」

「もしかしたら母親(エステル)そっくりになっているかもしれませんね♪」

「きっとそうに違いないです~。だってサティア様、エステルさんの事が大好きなんですから~。」

「ア、アハハ………大好きな母親に似るというのはよく聞く話だものね……………」

リタの疑問にマリーニャは口元に笑みを浮かべて答え、サリアは嬉しそうな表情をし、シュリは渇いた声で笑い

「フフ……ひょっとしたら嫉妬深い所も受け継がれているかもしれませんね。」

「エステル…………祖先……フィーナ………エレナ………嫉妬………してた………」

エクリアはセリカに微笑み、ナベリウスは静かに呟き

「………………」

セリカは表情を引き攣らせて黙り込んだ。

 

「……ちなみに兄様達の話ですと兄様達も”空の女神”と内戦の最中―――それも2週間くらい前に出会ったそうです。」

「ええっ!?」

「と言う事は空の女神は随分前からこの時代にいたようね……」

「リィンさん達もさぞ驚いた事でしょうね。”色々な意味”で。」

「むしろ驚かない方がおかしいだろ……」

エリゼの説明を聞いたロイドは驚き、エリィは苦笑し、ジト目で呟いたティオの指摘を聞いたランディは疲れた表情で答えた。

 

「しかしさっきケビンは”神”が2柱そっちに協力しているって言ってたけど、もう一柱は貴女だったわけだ?」

「ええ。今私が乗っている船は私の加護によって強力な結界を付与させていますから、そう簡単に落とされる事はありませんから安心して下さい。」

「なっ!?」

「へえ?”メルカバ”に貴女の加護なんて、僕達にとっては光栄過ぎな事じゃないか。こりゃ何が何でもそっちの船を”神機”に撃ち落とされる訳にはいかなくなったようだねえ?ケビン。」

エイドスの話を聞いたアッバスは驚いて声を上げ、ワジは静かな笑みを浮かべて呟き

「当たり前や!!というか空の女神(エイドス)御自らが乗船していなくても落とされてたまるかっ!!」

ワジの言葉に答えるかのように画面端末からケビンの声が聞こえ

「あ、どうせならさ。後で僕の船も貴女の加護でパワーアップしてくれないかい?そうしたら今後の活動で色々と便利になりそうだし。」

「いい加減にしろ、ワジッ!!」

「洒落にならんことばかり提案すんなやっ!?お前、空の女神(エイドス)を何やと思ってんねんや!?」

さらに静かな笑みを浮かべて言ったワジの提案を聞いたアッバスとケビンは同時に怒鳴った。

 

「クスクス……まあそういう訳ですから、今回の件はクロイス家の者達に”至宝”を授けた私の責でもありますから、今回の事件が終息するその時――――貴方達がキーアという名前の一人の少女を取り返すまでは私も先祖や子孫共々協力させて頂きますね。」

ワジ達の会話を微笑みながら聞いていたエイドスは表情を真剣に変えて答え

「あ、ありがとうございます……!」

「空の女神(エイドス)御自らに協力してもらえるなんて………本当に光栄です。」

「いや~、色んな意味で反則すぎる味方だよなあ。」

「まあ、空の女神(エイドス)が味方にいれば、わたし達の敵は空の女神(エイドス)に反逆する罰当たり者になりますものね。」

「やれやれ………女神自身が参戦するというのなら、”眷属”の私も最後まで力を貸さないといけなくなったようだな………」

エイドスの答えを聞いたロイドは明るい表情をし、エリィは会釈をした後その場で祈り、ランディは口元に笑みを浮かべて呟き、ティオとツァイトは苦笑していた。

 

「ええ、お願いしますね、ツァイト。―――それでは皆さんに”イース”の加護を。あ、”空の女神(私)”を信仰している皆さんの場合だと私自身が『皆さん、頑張ってください♪』……と言った方が御利益があって嬉しいのですかね♪―――それでは私は一端失礼します。」

「ハハ………―――それともう一つ。エステルちゃん達以外の心強い”協力者”がロイド君達に協力する為に既にクロスベル市に潜入した後南口から現れるロイド君達と合流する為に南口に向かったで。ほなそっちも頑張ってな。」

ツァイトの言葉に頷いたエイドスはその場で祈った後微笑みを見せてその場にいる全員を脱力させた後、ケビンはロイド達に伝言し、そして画面から姿を消した。

 

「え、えっと………色々とユニークな方ですね、”空の女神”って………」

「フフ、それにとても気さくな方ですね。」

「間違いなく前代未聞な”神”でしょうね♪」

「ふふ、確かにそうね。」

エイドスの姿が消えるとノエルは苦笑し、リーシャは微笑み、カーリアンの言葉にロカは苦笑しながら答え

「この様子だと独占取材にも答えてくれそうね♪」

グレイスは嬉しそうな表情で呟き

「フフ、空の女神(エイドス)自身から応援の言葉をかけられたら勝利は確実だね。ケビンの最後の言葉はちょっと気になるけど、まあそれもすぐにわかるようだし気にする必要はないね。―――さてと。僕達もそろそろ行こうか。」

「うむ……!南口に着陸する……!船底のハッチから降りるがいい!」

「ああ……!」

その後南口に着陸した”メルカバ”からはエステル達も市内に潜入させるために南口での戦闘をさっさと終わらせる為にセリカとエオリア以外のセリカの”使徒”達とナベリウスはエステル達と挟み撃ちすかのように国防軍の兵士達との戦闘を開始し……残りのメンバーであるロイド達は市内への潜入を果たした……………!

 

 

 


 
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