No.749873 Beautiful Name星 倫吾さん 2015-01-09 00:30:18 投稿 / 全1ページ 総閲覧数:703 閲覧ユーザー数:702 |
mmm……」
エミリーは、真っ白な半紙を筆を片手に何やら考え中の様だ。
「エミリー、どうしたんだ。書き初めか?」
「仕掛け人さま!」
エミリーはプロデューサーの姿を見つけ、向き直る。
「みなさま方の名前を見て思ったのですが、もし私の名前を漢字で表わすとでしたら、
どんな字になるのでしょうか……?」
「そうだな。読みは同じでも、漢字には一字ごとに意味があるからな。
最近はキラキラネームといって、漢字の意味よりも語感に字を当てる名前も増えているが……」
プロデューサーは筆を取って、半紙に筆を滑らせる。
「名前は顔と同じように、自分を相手に知ってもらうためにあるものだからな、いわば、アイデンティティだ。
そうだなぁ……」
『笑』
「エミリーの“エミ”は、この字はどうだろう。笑顔の『笑』、“smile”だ」
「Wow!」
『笑美』
「2文字だと、バリエーションが増えるぞ。こう書くと、意味は『笑みが美しい』」
『笑実』
「『笑みが実る』というのも、良い名前だ。あとは“リー”、そう読ませる漢字はないからなぁ」
『笑実里』
「“リ”と読ませる漢字で書きやすそうなのが、この字だな。『笑みが実る里』」
「仕掛け人さま、こちらの半紙を頂いてもよろしいですか……?」
「構わないけど……せっかくだから、もっときれいに書いてやるよ」
「いいえ、仕掛け人さまが私のために考えながら書いて下さったこちらの書が、私にとっては宝物です」
「とりあえず名前は出来たけど、苗字は?」
「いいえ、名前だけで大丈夫です、苗字は……その、女の子からいうのは、はしたないですよね」
子犬のようにプロデューサーを見上げ、照れて瞳を伏せるエミリー。
その言葉の意味に気付いたプロデューサーは、咳払いを一つ。
プロデューサーが飲む、抹茶クリームオレは、舌が溶けるように甘い。
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1/8はミリマスでは一推しのエミリーの誕生日なので、SSなど書いてみました。ただの妄想ネタでスマソ。アイマスで命名と言えば、ミリオンライブでも「春日」「伊吹」「最上」と、旧日本海軍の艦艇名が使われているのは、知る人ぞ知る裏話だが、実はエミリーも……? 気になる仕掛け人さまは“第102号哨戒艇”でケンサクケンサクゥ!