No.749222

恋姫天下統一伝 1-6

色んなアニメキャラが出てきますが、舞台は三国と戦国の融合した世界です コメントなんかを受け付けています

2015-01-05 23:22:45 投稿 / 全3ページ    総閲覧数:968   閲覧ユーザー数:930

第六話『赤松家のお家騒動』

洛陽から中国・涼州の長安…そして姫路城…赤松家が納める土地の端の集落にやって来た信助達、今日はここで宿をとることになり、それぞれ自由行動として信助は集落近くの山の中でライフルの射撃練習を繰り返していた。

 

「…前よりかはうまくいくようになったな…」

 

前は至近距離でしか当てることができなかったが今では100メートル離れた場所でも撃ち抜くことができるようになった。

 

「覚えていてそんはないんだし…そろそろ村に帰るか」

 

そういってライフルを携えて村に戻ろうとしたとき茂みが不自然に揺れた。

 

「っ!!誰だ!」

 

とっさに信助は茂みが動いた方向にライフルを構えて何時でも撃てるようにトリガーに指を添える。

 

「あ、怪しいものではありません」

 

出てきたのは帽子をかぶってきる女の子で武器といったものも持っていなかったので銃口を下げる。

 

「えっと、君は?」

 

「わけあって、名は名乗れないのですが…通称は雫と申します」

 

「自分の真名を明かすほど名乗れないのか…」

 

(それほど名を名乗るのが危険なのか)

 

「えっと、俺は高橋信助…それで、訳ありってもしかして追われてるとか?」

 

「え?どうして、わかったんですか!?」

 

(うわ~どんぴしゃだ)

 

まさか、詩乃と同じく追われる身だとは思いもしなかったから頭を抱える。

 

「わ、私これから急がないといけないのでこれで失礼します」

 

そういって雫はそういってここから急いで去ろうとしたとき

 

「おい、追われてるんだろ?なんなら俺達も手を貸そうか?」

 

「…お心遣い感謝します、ですが、これは赤松家じたいで起きている騒動ですから…」

 

そういって雫は何処かへと居なくなり信助も追うことはできなかったので…村へと帰っていった。

 

そして村に戻りぶらぶらと町を見ていているが雫のことが心残りで前を見ていなかった…そして…

 

ドン!

 

「あっ!」

 

「おっと!」

 

女の子とぶつかってしまいどちらも倒れることはなかった。

 

「す、すいません、つい余所見を」

 

「別に気に来てないよ~……お兄さん、ちゃんと気を付けなよ~」

 

「あ、すいません、気を付けます」

 

「…お兄さん、変わった服をしてるね」

 

「え?ああ、これは南蛮の服でね…」

 

「そうなんだ…それじゃあね~」

 

女の子はそういって信助から離れていき信助も周りを気を付けながら宿に戻った。

そして翌日、信助達は姫路城の城下町へとたどり着いたのだが何やら民衆が騒がしい様子だった。

 

「なんか、騒がしいな」

 

「何かあったのでしょうか」

 

(まさか、雫が関係してるのか?)

 

この騒ぎが雫が関係しているのかと考えていると横にいる、詩乃がそんな信助をみて訪ねてくる。

 

「信助さん?何か心当たりが?」

 

「いや、実は昨日…」

 

信助は昨日の雫のことを話、すると詩乃も納得がいった顔をする。

 

「なるほど、確かに可能性はありますね」

 

「なら、周りに聞く?」

 

「そうだな、そうするか」

 

そういって近くにいる人に話を聞いてみるとなんでも赤松家に仕える小寺家と黒田家があろうことか謀反を起こそうとしているという、情報が漏れて赤松家当主が一族全員を処刑したという、残酷な話を聞いたがなんでも一人だけ黒田家で産まれ、小寺家に養子として使えていた小寺孝高が辛くも逃げており、両家の姫島衆1500人も同じく行方がわからなかった。

 

そして今日の早朝、孝高が捕まり昼過ぎに公開処刑されるというはなしだった。

 

「……酷い」

 

「恐らく、謀反は偽報でしょう、どこかの他家がその噂を流したのかもしれません」

 

「それでも、一族皆殺しって…っ!!」

 

このとき、雫がいったことを思いだし小寺孝高が雫ではないのかと結びつけるが確定とは至らなかった。

 

「なんとか、孝高だけでも助けられないかな?」

 

「……信助さん、お気持ちはわかりますが私達も追われている身なのですよ…それに3人では救出なんて不可能です」

 

詩乃がいう通り、孝高を助けるには厳重に敷いている兵をどうにかしないと助けられないし逆に捕まり、同罪で処刑されるのが落ちであった。

 

「ですが、あと一人、その兵達を掻い潜り俊敏に動ける人がいれば別ですけど」

 

「…忍者とか?」

 

「はい、ですが、そんなうんよくいるはずが…」

 

「ねえ、そこに隠れてる人…忍者?」

 

香風が物陰に指差し信助達もそちらを向くと…

 

「ありゃりゃ、ばれてたなんて…以外だな~」

 

出てきたのは昨日に村でぶつかってしまった女の子で彼女も気配を殺して信助達を観察していたのだが香風の野生の感が彼女の存在に気がついた。

 

「君は!」

 

「昨日ぶりだね~」

 

「その身のこなし…あなたは何処かの仕官ですか?」

 

「違うよ~雛は忍者のお里の甲賀出身で、しかも甲賀二十一家の一番下が雛のお家!って自称してるんだよ」

 

「…忍者じゃないの?」

 

「いや、忍者じゃなくても…これなら、えっと、頼む!手を貸してくれないか?」

 

「別にいいよ」

 

「軽!」

 

「だって、君達と一緒にいたら面白そうだから」

 

「…いいのか?」

 

「うん、滝川一益…通称、雛…私のことは雛っていってね」

 

そうして、新たに滝川一益…雛が加わり急いで詩乃が作戦をたてて準備に取りかかるのであった。

 

 


 
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