拠点・桂花
陳留帰還後・自室
桂花「まったく。間に合ったからよかったものの、あのまま遅れて、華琳様が討たれてたらどうしてたのよ!」
絶妙な時に現れたと言えばそうだけど、私ならもっと速く戦場に到着できたわね。まったく、風も稟もなにやってるのよ!やっぱり私がいないと駄目ね。
桂花「って!なんで私があの万年発情期男に、尽くしてあげないといけないのよ!」
愛紗「なにをそんなに騒いでるんだ?」
桂花「なによ愛紗じゃない。なにか用なの?」
愛紗「特別用はないんだが、なにを叫んでたんだ?」
桂花「なんでもないわよ・・・そういえば愛紗って、あの馬鹿に惚れてるの?」
愛紗「馬鹿って誰のことだ?」
桂花「そんなの呂珂の事に決まってるでしょ!」
愛紗「呂珂様・・・・ボン」
桂花「やれやれ。あんた達は、あの種馬のどこがいいのかしら」
愛紗「逆に桂花はなぜそこまで、一刀様の事が嫌いなんだ?」
桂花「男なんて身勝手で横暴でわがままな最低な奴らばかりよ!特にあいつなんて、今も見境なしに私の事襲ってきて・・・・来ないわね」
愛紗「やっぱり一刀様は無実じゃないか」
桂花「ち、違うのよ!あなたも教えてもらったと思うから言うけど、男嫌いだって言ってる私を散々いろいろな所に連れ出してんだから!
愛紗(ん?)「例えばどんなところに、連れて行かれたんだ?」
桂花「そ、そうね。前は私が買い物に行こうとしたら、どこから出たのかわからないけど急に現れて、頼んでないのに荷物もってくれたりとか、道案内してくれたりとか」
愛紗(やっぱり顔紅いような)
桂花「それに私こんな性格だし男嫌いだから、男にぶつかった時も無用意に相手を挑発しちゃってトラブルになったんだけど、あいつが丸く治め
てくれたし//」
愛紗(襲ってきたって話からどうしてこうなってる?)
桂花「それにあいつったら、自分が殴られたりして大変だったのに、常に私の事心配してくれてたもの!どお!?あいつが最低な変態男なの理解できたかしら?」
愛紗「・・・・のろけか?」
桂花「どこをどう聞いたらそうなるのよ!」
愛紗「どう聞いてものろけにしか聞こえないぞ?」
桂花「おかしいわね。ならこの話はどうかしら!」
愛紗(また自覚なしの惚気かな)
桂花「あんた達が汝南に旅にでる前の事なんだけども」
愛紗(聞いてないのに話始めた。しかも新しい話だ)
桂花「私の屋敷の侍女達が暴走して家にいたら面倒な日があったから、一刀と街に繰り出したときなんだけど」
愛紗(呼び方が一刀に変わった・・・もう突っ込むのはやめよう)
桂花「一刀なんかと夫婦になるとか死んでも嫌だけど、かといって無視するのも今更だし?”仕方ない”から”しょうがないから”構ってあげてるの!そこを勘違いしないで聞いてちょうだい」
愛紗「あーはいはい」
桂花「なんか気に障る返事ね。まあいいわ。それで街に行った時に一刀ったら逢引だからと言って手繋ぎたいって言い出してね。私は正直嫌だったのよ?だけどほんとうに久しぶりに会えたし、手繋いであげたのよ。そしたら一刀満面の笑みを浮かべちゃってね!」
愛紗「それで?」
桂花「手繋いだまま買い物してたらね、店の人から仲良し夫婦ですねとか言われちゃって冗談じゃなかったわね。だけど一刀は夫婦かあ~って小声で言いながら満更でも無さそうだったのが、さらに気に入らなかったわよ!//」
愛紗(まだ続くのか・・・)
桂花「その後も二人で歩いてたら、その日に夫婦になった男女が祝福されてたのよ。そうしたら一刀が元いた世界では、花をきれいにまとめたブーケ?って言うのをもらえると、結婚できるって事を聞かせてくれての。それを言った後一刀は少し用事できたとかいってどこかに走っていったの」
桂花「いきなり用事出来たとかなんなのと思ったけど、ようやく一刀から開放されたと思って、のんびりしてたのよ。しばらくしたら一刀が戻ってきて、なにしてくれたと思う?」
愛紗(この流れだともうわかったのだが、聞かないと話進めなそうだな。)「私にはわからないが、一刀様はなにしてくれたんだ?」
桂花「一刀は野山に咲いているコスモス・スターチス・赤い菊の花で作ったブーケを私にくれたのよ!ちなみにコスモスが愛情・スターチスが変わらない心・赤い菊があなたを愛してますって意味の花言葉らしいわ。せっかく作ってくれたのだし、受け取ってあげたけどね。桂花が俺は桂花の事大好きだからなって、気障すぎるのよあいつ!」
愛紗(うらやましい。私もそんな事言われてみたい・・・恋達が聞いたらどうなるかな)
桂花「どう!?これで一刀がどうしようもない女好きなのが理解できたかしら?」
愛紗「一刀様がお優しい・女性を大切にするのと桂花が一刀様の事好きなのは理解できた」
桂花「どこをどう聞いたらそうなるのよ!まだまだ話はあるからちゃんと聞いて、判断しなさい!」
愛紗「勘弁してくれ。それじゃあ私は行くぞ」
桂花「こら!待ちなさいよ!とにかく、私は一刀の事は好きじゃないんだからああーーーーーー!」
拠点・美羽
美羽「のお、ほんとにやらないとだめかの?」
紫苑「もちろんよ~勝負には私が勝ったのですから」
美羽「むぅ~他に要求はなかったのかえ」
紫苑「えぇ、こんな機会じゃないといってくれないもの」
美羽「紫苑・・・・お母様」
紫苑「ジュッキューン!美羽様、もう一度言ってください!」
美羽「紫苑お母様、今日は紫苑お母様の子供なのじゃ!」
紫苑「・・・・・・」
美羽「紫苑お母様?どうしたのじゃ?」
紫苑「っは!あまりの可愛さに気絶してましたわ」
美羽「そこまでなのか!?大げさすぎじゃないのかえ?」
紫苑「そんなことありませんわ。現に七乃さんなんて・・・」
七乃「美羽様が可愛すぎます・・・美羽様!お願いがあります!」
美羽「七乃のもか?なんじゃ?」
七乃「私の事を七乃おねーちゃんと呼んでください!」ズイ!
美羽「近い近い!わかったのじゃ!言うから少し離れてたも」
七乃「私としたことがついつい。美羽様、お願いします!」
美羽「改めていうのは恥ずかしいのじゃが・・・いつも妾のことを気にかけてくれて嬉しいのじゃ!これからも、妾の傍にいて支えて欲しいのじゃ・・・七乃おねーちゃん!」
七乃「・・・・」パァー
紫苑「七乃ちゃん!?頭からなにかでてるわよ!?」
七乃?「美羽様~私にもう未練はありません~一足先に、天国でお待ちしております~」
美羽「七乃!?ちょっとまつのじゃ!そちらにはまだ行ってはいけないのじゃあーーーーーー!」
七乃?「今までありがとうございました~~~」
美羽(こうなっては仕方ないのじゃ)「七乃がいなくなったら、妾は寂しいのじゃ!かえってきてたも!おねーちゃん!」
七乃「はい!かえってきましたよ!みうさま~~~」
紫苑「え!?もうかえってきたの!?」
美羽「まったく。あまり心配かけるでないぞ?」
七乃「もちろんです~この七乃が美羽様を残していなくなるわけないじゃないですか~」
紫苑「ねぇ、美羽様?そお~私もいなくなったら・・・美羽様悲しまれますか?」
美羽「紫苑お母様も何言っておるんじゃ?そんなの愚問じゃ!ここにいるみなは妾の大事な人達なのじゃ!誰一人欠けてはならぬ、よいな」
紫苑「もぉ~なんていい子なのかしら!美羽様ぎゅー!」
美羽「お母様~苦しいのじゃ~~」
七乃「紫苑さんたらずるいのです!私も混ざります!」
紫苑「それじゃあ私が右、七乃ちゃんが左からぎゅーってしましょ!」
七乃「それでは、お言葉に甘えて・・・ぎゅーーー!」
美羽「も~二人共くっつきすぎなのじゃ~でもこういうのもいいものじゃな。妾は母上と過ごした記憶が曖昧じゃから・・・こういうの憧れてたのじゃ」
紫苑・七乃「「美羽様」」
紫苑「水くさいですわ。私でよろしければ、これからも母親だと思ってください」
七乃「そうですよ。私も姉として美羽様の傍にずっといますよ」
美羽「それじゃあ・・・これから公の場以外では母上・姉上と呼んでもええかの?」
紫苑「もちろん構いませんよ。公の場でうっかり呼ばないでくださいね?」
七乃「うっかり呼んじゃって慌てる美羽様も見てみたいですけどね」
美羽「二人とも馬鹿にしすぎなのじゃー!ごほん、母上、姉上。これからもよろしくなのじゃ!」
紫苑・七乃「えぇ!」
拠点・華琳
華琳「ほら一刀!なにをぐずぐずしてるの?早く来なさい」
一刀「待ってよ~お姉ちゃん!行くの早いよお~」
華琳「一刀が遅いのが行けないのよ。あなたも曹家の跡取りなのだから、もう少ししっかりしなさい」
一刀「姉上みたいにはなれないよ」
華琳「男なら言い訳しないで自分の行動で示しなさい。それとあまり遅いと日が暮れるから少しは急ぎなさい」
一刀「ごめんなさい。」
華琳「まったく。私の弟なんだし能力は悪くないと思うのだけれど、この卑屈さはなんとかならないかしら」
一刀「どうやったら姉上みたくなれるでしょうか」
華琳「人の真似ではなく、自分自身でそれは見つけないとダメよ。それでも、どうしようもなくなった時だけ私の所に来なさい」
一刀「少しは甘くしてほしいです」
華琳「たるんでる一刀には、これぐらいが丁度いいのよ。ほらついたわよ」
一刀「姉上・・・ここはなんという場所なのですか?」
華琳「ここは私が散歩の最中に見つけた花畑よ。まだ誰にも教えてなかったから感謝しなさい」
一刀「凄い綺麗です・・・このような花畑は見たことがありません」
華琳「このような風景はひっそりとあるからいいのよ。大勢で来るとあれてしまうもの。それで何を悩んでいるの?」
一刀「な、なんのことでしょうか?悩みなど[嘘言わないの]ない」
華琳「あるのでしょ?今は私しかいないのだから、素直に話なさい。それとも姉の私にも言うのは恥ずかしい?」
一刀「姉上には敵いませんね。なぜわかったのですか?」
華琳「伊達に一刀の姉をしてないわよ?ずっと見てるもの」
一刀「ずっと見てるとはどういう」
華琳「ほらほら、早く言いなさい(危ない、口がすべったわね)」
一刀「実は今日街で、有能な姉をもって可哀想だな~姉上の出涸らしが自分だという噂を聞いたもので」
華琳「また馬鹿馬鹿しい噂話ね。一刀をきとんと見ないで、無責任な噂を流すほうがたかが知れてるわ。それにさっきも言ったでしょ?私はあなたを能力のある人間と見てるのよ。この私がここまで言うのは、一刀だけなんだから胸を張って過ごしなさい」
一刀「姉上、ありがとうございます。やはり姉上は冷たそうに見えて優しいです」
華琳「あら?私のどこが冷たいですって?」
一刀「あ、いや・・・今のは言葉のあやでして」
華琳「問答無用!一刀覚悟しなさい!」
一刀「許してくださいーーーーーーー」
華琳「待ちなさい一刀ーーーーー!」
華琳「許さないんだから・・・一刀」
秋蘭「華琳様・・・・華琳様・・・起きてください、華琳様」
華琳「・・・・あら、秋蘭・・・一刀はどこ?」
秋蘭「一刀様ですか?寝ぼけておいでですか?」
華琳「そう・・・あれは夢だったのね」
秋蘭「どのような夢を見られたのですか?」
華琳「兄さんが夢だと私の弟になってたのよ。能力があるのに引っ込み思案な性格だったわ」
秋蘭「また不思議な夢でございます。まだお疲れでしたら、自室でお休みしますか?」
華琳「そうね・・・後は頼めるかしら」
秋蘭「お任せください。それでは私はこれで失礼いたします」
華琳「夢とはいえ数年ぶりに、兄さんを見たわね。もし兄さんが弟だったらどうなってたかしら?夢みたく引っ込み思案なのか、一緒にいたときみたいに周りを安心させる感じか・・・今日はこの夢を日記に綴りながら休みましょう」
兄さん、私はまだまだがんばれます。見守ってください
月・拠点
月「へぅ~どうしよう。」
詠「どうしたのよ月。そんなに慌てて」
月「あ、詠ちゃん。だって一刀さんが天水に戻ってくるんだよ?どうやって出迎えようか決まらなくて」
詠「なんで出迎えひとつでそこまで悩んでるのよ。普通に会えばいいじゃない」
月「だってその・・・恥ずかしいんだもん><」
詠「恥ずかしいってあんた・・・あいつとなにかあったの?」
月「なにもないよ?だけど恥ずかしいの~詠ちゃ~んどこか変なところないかな?髪もはねてない?」
詠「大丈夫よ。いつもの月なんだから堂々と会いに行きなさい」
月「詠ちゃんも一緒に来てくれる?」
詠「会いたいのは月なんでしょ?勇気出して行って来なさい」
月「うぅ~詠ちゃんが薄情だよぉー」
一刀「月!詠!ただいまー!」
月「か、かず、一刀さんおかえりなさい」
一刀「出迎えしてくれたのか?ありがとな月」なでなで
月「一刀さんに頭撫でられて・・・へぅ~~」バタン
一刀「月?月!?真っ赤になって倒れてどうした!?」
詠「ちょっと!月は純情なんだから気をつけなさいよ!」
一刀「え?なんで怒られてるの?」
月「すみません、ちょっと気が動転しちゃいました。私なら大丈夫です」
一刀「ほんとに大丈夫か?無理しないで体調が悪かったら素直に言うんだぞ?」
月「心遣いありがとうございます。一刀さんは、このあと予定ありますか?」
一刀「いや、帰ってきたばかりだし特にはないよ」
月「でしたら・・・私と街にいきませんか!!」
一刀「いいよ、みんなも連れて昼ごはんでも」
月「あ、すみません・・・出来れば二人っきりがいいです」
一刀「二人がいいならそうしようか。20分だけ時間もらえるかな?身支度整えてくるよ」
月「お手伝いいたしますか?」
一刀「これぐらいで、月の手を借りるのも悪いから大丈夫だよ。少しまっててね」
月(全然迷惑じゃないですよ。少しでも一緒にいたかったですぅ)
一刀「お待たせ。それじゃあ行こうか、どこか行きたいところはあるの?」
月「食器を見に行こうと思ってます。一刀さんに回りの方々が増えたので、ないと不便ですから」
一刀「そういえば考え無しに連れてきちゃったな。兵糧は大丈夫かな?」
月「大丈夫ですよ。以前一刀さんが天水にいらっしゃった時から、内政を強化していましたので、生産高もあがって8千の兵でしたらまかなえます」
一刀「助かるよ月。霞達の援軍といい苦労かけるね」
月「一刀さんを助け・支えるのが家臣の務めです。一刀さんはもっと私達を頼ってください」
一刀「そんなこと言われちゃうと、べったり甘えちゃうよ?」
月「構いません。私が一刀さんの甘えられる場所になれたら嬉しいです」
一刀(あ~なんていい子なんだろ・・・以前の俺達はこんないい子を殺そうとしてたんだな)
月「???どうかしましたか?」
一刀「いや、なんでもないよ。食器類はこれで全部かな?」
月「兵隊さんの食器類は備蓄があるので、これで足りるはずです」
一刀「それは後ほど城に送らせよう。他にいきたい場所はある?」
月「一刀さんのご一緒ならば、どこでも構いません」
一刀「そうだな・・・少し待っててな」
15分後
一刀「月、お待たせ」
月「お帰りなさい一刀さん。どこに行っていたんですか?」
一刀「ちょっと月にプレゼント。。。贈り物をしようと思ってね」
月「私に贈り物ですか?なんでしょう」
一刀「はい、これだよ」
月「これは・・・湯のみですか?」
一刀「そうだよ、俺のとお揃いなんだ」
月「一刀さんとご一緒の湯のみを私に・・・とても嬉しいです」
一刀「あとここに、俺の名前を彫って渡してあるんだ。俺用に新しく作った湯のみには月の名前を彫らせてもらったよ。これなら月と離れていても、近くにいるような感じになれるかなと思って」
(私も今日の事でよりいっそう一刀さんが近くなりました//)
月「ありがとうございます!この湯のみは董家の家宝にいたします!」
一刀「月、それは大げさだよ」
月「私にはそれぐらいの価値があるんです!本当に大事にさせていただきます。ありがとうございます」
一刀「俺が月にあげたかっただけだから気にしないで、まだ日も高いし各地回るよ!」
月「一刀さんそんなに急がなくても大丈夫ですよ~~~へぅ~~~」
月「ただいま、詠ちゃん」
詠「お帰り月。その湯のみはどうしたの?」
月「えへへー!一刀さんに買ってもらったの。ここに一刀さんの名前も彫ってあるんだよ」
詠「そう、楽しそうでよかったわ。呂珂が帰ってくるまえまで、あんなにおたおたしてたのにね」
月「へぅ~だった恥ずかしかったから・・・」
詠「でもその様子なら逢引は成功ね」
月「一刀さん・・・本当に優しかった・・・ポ///」
詠「ちょ!なにやられたの月!?呂珂めー僕の月になにをしたんだーーーーー!」ドタドタドタ
月「優しく頭なでなでされちゃってね・・・あれ?詠ちゃん?」
帰っちゃったかな?でも・・・今日は本当に楽しかったです。
一刀さんと一緒にいるととても安らぐことができました
私は一刀さんにとってどういう存在なのかな。戦で疲れた一刀さんを癒してあげれるような関係になりたいな
新年あけましておめでとうございます!
初めての拠点だったから・・・短いな~
あと年末のキャンペーンで仕事が急がしすぎて眠気MAXです。
桂花が一番いちゃいちゃしてるのかな?
少しでもほっこりしていただければ嬉しいです!
三国時代にそんなに花ないだろう!ってツッコミしないでねw
Tweet |
|
|
49
|
8
|
追加するフォルダを選択
えさ投下じゃーー!
すみません言いたかっただけです。。