No.747115

真・恋姫†無双 異伝「空と命と夢の狭間に」第六十三話


 お待たせしました!

 蔡瑁を取り込もうとした劉焉の企みを防ぎ、

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2014-12-30 21:38:44 投稿 / 全13ページ    総閲覧数:4770   閲覧ユーザー数:3556

 

「蔡瑁が失敗しただと…?」

 

 漢軍に遅れる事三日後、劉焉の下にもようやく荊州でも出来事の顛末が伝えられる。

 

「はっ、襄陽は司徒の王允率いる軍勢によって鎮圧され、蔡瑁殿は斬首に処せられた

 

 との事にございます」

 

 報告を聞いた劉焉は力無くへたり込むように玉座に座る。

 

「バカな…何故だ、何故こうも何時も何時も俺の計画がすぐに邪魔されるんだ!!」

 

 劉焉のその疑問に答えられる者はいなかったのであった。

 

 ・・・・・・・

 

 一方、その頃…洛陽にて。

 

「王允、よくやってくれた。何時もは年を取って昔に比べると色々鈍ったなどと言っ

 

 てはおるが、まだまだやれるという事じゃな」

 

「はははっ、じじいをおだてても何も出ませぬぞ?それに…色々鈍ったのは事実なれ

 

 ど、年寄りとて一瞬であれば昔のように輝く事は可能という事ですよ」

 

 命に褒められた王允はそう言って笑っていた。

 

「さて、これで北方にいる月達も心置きなく戦えるじゃろうが…念の為というわけで

 

 も無いが、仄と李厳と真桜には北方への援軍を命じる。向こうに着いたら全て月の

 

 指示に従うようにの」

 

 命令を受けた三人は、一礼すると準備の為に下がっていった。

 

 

 

「陛下…私達はこのまま待機ですか?」

 

 三人が下がってから、雪蓮が少々不機嫌そうな顔でそう問いかけてくる。

 

「そうふくれるな、洛陽の守備にもある程度は人員を割かなくてはならぬ。これ以上

 

 武官を北方に送るとさすがに手薄じゃからの」

 

「それでは陛下はまだ向こうが洛陽に何か仕掛けてくるとお考えですか?」

 

「母様から聞いた話では劉焉はなかなか諦めの悪い男らしいからの。それを封じる為

 

 にお主達には此処にいて欲しいのじゃ。それに、お主達まで北方に行ってしまって

 

 は蓮華達の為にもならんじゃろう?」

 

 命のその言葉に雪蓮も冥琳も納得した表情を見せる。

 

「そうね…私達が行ったんじゃ、兵士達は私の指示を優先する可能性が高いわよね」

 

「穏達もたまには私抜きでやってみた方が良いでしょうね」

 

 その二人とは対照的に祭の顔は不機嫌そうなままであった。

 

「どうしたの、祭?陛下が私達をこっちに留めている理由は今聞いたでしょう?」

 

「それはそうなのじゃが…それでも儂は戦場に行きたいのじゃ!!特に粋怜の奴があ

 

 っちで偉そうにしている姿を想像しただけで居ても立っても居られぬのじゃ!」

 

 祭の我が儘全開のその発言にその場の全員が苦笑いを浮かべていた。

 

「そう、でも仕方ないわよ…ね?」

 

「ああ、此処は我慢ですよ。祭殿」

 

 

 

「はくしゅん!」

 

「どうしたの、粋怜?まさか風邪とかじゃないわよね?」

 

「蓮華様、私とて武人、戦場で体調を崩すなどありませぬ。しかし、誰ぞが私の噂で

 

 もしてるのでしょうか…」

 

「きっと祭が『粋怜ばっかりずるい』とか言ってるんじゃないの~?」

 

「…確かに小蓮様の言う通りのような気がしますな」

 

 粋怜はそう言ってため息をつく。

 

「ところで、シャオ達はこれからどうするの?五胡との決着をつけるんだよね?」

 

「ええ、私達は盧植殿・公孫賛殿・劉備殿の軍と一緒に右翼の担当…つまり敵の左翼

 

 から攻め入る事になるわ」

 

 蓮華の返答に小蓮は不満気な顔をする。

 

「ええ~っ、一刀と一緒じゃないのぉ~?」

 

「一刀の軍は皇甫嵩軍や董卓軍や曹操軍と共に正面からの担当よ」

 

「間違いなく一番の激戦地区になりますが…もしお望みなら小蓮様だけでもそちらに

 

 加えてもらうようにお頼みしましょうか?」

 

「…それじゃ、やめとく」

 

 激戦地区と聞いた瞬間に掌を返したかのようなその小蓮の発言に二人は苦笑するば

 

 かりであった。

 

 

 

 所変わってこちらは馬騰の陣。

 

「…というわけで我らは朱儁軍・袁術軍・袁紹軍と共に左翼の担当、敵の右翼を叩く

 

 役目となる。何か質問のある者はいるか?」

 

「朱儁様はともかく、何で袁家と一緒なんだよ?あんなのただの足手まといじゃない

 

 のか?」

 

「確かに機動力じゃこちらの方が遥かに上…それに向こうがこちらの指示に従ってく

 

 れるのかすら不明な気がする」

 

 葵から一通り説明を聞いた翠と雫は揃って袁家との共戦に不満の色を示す。

 

「大丈夫、別に共戦するからといってこちらが向こうの速度に合わせる必要は無い」

 

「…どういう事?」

 

「つまり、まずは我々が敵を引っ掻き回し、その後に袁紹・袁術軍が朱儁殿の指揮の

 

 下で制圧するという作戦だ」

 

「何だよそれ、それじゃ私達は袁家の露払いって事じゃないか!?何で私達が袁家の

 

 手柄の為のお膳立てをしてやらなきゃならないんだよ!」

 

「…別に制圧するだけなら私達だけでも十分だと思う」

 

 葵がさらに説明を加えるも、二人はますます不満を口にするだけであった。

 

「何を言うか!言っておくが、別に袁家のお膳立ての為に共戦するわけではない」

 

「…それじゃ何の意味で?」

 

「私達はずっと五胡との最前線で戦ってきた。だからこそ、この戦の決着は我ら馬家

 

 でつける。つまりは…」

 

「…敵の大将の首を私達が取る、という事」

 

 

 

「そう、雫の言う通り我らが敵の大将の首を取る。しかし敵右翼の制圧までやってい

 

 ては他の軍に先を越されるかもしれない。だからこそ…」

 

「敵右翼の制圧は袁家に任せて、私達は一直線に敵の本陣を攻撃するって事か!そう

 

 いう事なら分かった!」

 

「…確かにそっちの方が重要。なら袁家と一緒で大丈夫」

 

 二人がようやく納得の表情を見せたので、葵は安堵する。そこへ…。

 

「申し上げます!袁紹様と袁術様がこちらに着陣、ご挨拶にと参られております」

 

「そうか、ならば通せ!」

 

 麗羽と美羽も加わり、改めて作戦の打合せへ入ったのであった。

 

 ・・・・・・・

 

「…というわけで、俺達は皇甫嵩軍・董卓軍・曹操軍と共に正面を受け持つ。最も激

 

 戦が予想される所なので、気を引き締めていくように」

 

 俺が作戦の内容を告げると、皆の顔にもさすがに緊張の色が見える。

 

「遂に決戦なんだよね…蒲公英、ちょっと緊張してきたよ」

 

「何だ?蒲公英はこんな程度で緊張するのか?何時もあんなに自信たっぷりな事ばか

 

 り言ってるのに」

 

「そうだよね~、蒲公英も焔耶の一割位でも脳みそが筋肉で出来ていたら大丈夫だっ

 

 たかもしれないけどね~」

 

「何だと、コラ!絶対それ褒めてねぇだろ!!」

 

 そして蒲公英と焔耶は喧嘩を始める。はぁ、戦の前にこういうのはやめて欲しいの

 

 だけど…と思って皆の顔を見ると、二人の喧嘩を見ながら何だかリラックスした顔

 

 になっていた。まさかそういうのを狙ってわざと喧嘩を…そんなわけ無いか。

 

(ちなみに、焔耶は益州勢から北方に来たのは一人だけの為、北郷組に加わっている)

 

 

 

「ところで、先鋒は誰にするか決めましたか?」

 

 輝里にそう聞かれ、改めて皆の顔を見ると…武官連中は皆『私に先鋒を!』って顔

 

 をしていた。

 

「色々考えたけど…此処は沙矢にいってもらいたいと思っている、良いかな?」

 

「はいっ!!お任せくださいませ、一刀様!!」

 

 俺が沙矢を指名すると、沙矢は快諾してくれ、輝里も納得の表情で頷いていた。

 

「私も沙矢が良いの思っていました…さすがです」

 

「何で沙矢が良かったわけ?」

 

「相手は騎兵が主体になります。よってそれに対する為にはこちらも騎兵の運用に長

 

 けた者である必要があります。しかし、蒲公英はどちらかというと正面切って戦う

 

 というよりは遊撃気味に動いてもらう方が適しているので、此処は沙矢に我らの先

 

 鋒にいってもらいたいと私は考えておりました」

 

「それについては俺も輝里と同意見だ。すまないが蒲公英は第二陣で沙矢の補佐を」

 

 輝里の意見に俺がそう補足すると、蒲公英もそれ以上何も言ってこなかった。

 

「北郷様、私は何処につけば良いのですか?」

 

「焔耶には本陣の前面にて待機、沙矢と蒲公英が突き崩した所を突破してもらいます。

 

 一刀さん、それで良いですね?」

 

 焔耶の配置についても異論は無いので、俺は輝里に頷きで肯定の意を表す。

 

 

 

「最後に紫苑だが、蒲公英の後ろについて援護を。特に動き出そうとしている敵の足

 

 止めを中心に頼む」

 

「分かりました」

 

「風と燐里にはこのまま本陣にて輝里の補佐、使い番の兵を三十人程預けておくので、

 

 戦場の変化に気を付けて、もし作戦に齟齬が生じそうであればすぐに輝里に伝えて

 

 くれ」

 

「了解しました」

 

「はーい」

 

 さて、これで一応の配置は完了かな?

 

「おい、かずピー。ワイらはどうすんねん?」

 

 ああ、そうか…及川達諜報部隊にも全員集結してもらっていたんだったな。

 

「文聘さんは風達の補佐、使い番の兵達の手助けを。及川は別命あるまでこのまま俺

 

 の横で待機」

 

「ワイは何も無しかいな?」

 

「戦が始まる前ならともかく、始まったらお世辞にも戦闘力が高いとは言えないお前

 

 にはどうしようもないだろう?せめて文聘さん位強かったらもうちょっと前に出て

 

 もらう所だけど」

 

「そう言われたら言い返しようもあらへんな…しゃーないか」

 

 及川はそう言って肩をすくめる。実際な話、及川の強さは一般兵士より多少はマシ

 

 かもしれないといった程度なので、あまり前線での指揮に向いていないのは事実だ。

 

 

 

「そっちも決まったようやな」

 

 そこに霞が入ってくる。その後ろには夏侯惇さんも一緒だ。

 

「おや、二人が一緒って事は…」

 

「ああ、董卓軍の先鋒がウチで曹操軍の先鋒がこの惇ちゃんって事や。そっちの先鋒

 

 が誰か確認しよう思ってな」

 

「そうか、なら後ろの方で楽してて良いって事だな」

 

「ああ、任しとき!ガンガン敵をやったるさかいにな」

 

「むしろ皆の出番など無くなってしまう位に暴れてみせよう!」

 

「私も負けません!」

 

 俺の言葉に三人はそう答える。頼もしい限りで何よりだ。

 

「ほぅ、なかなか勇ましい事だな」

 

 そこに義真さんもやってくる。

 

「これはわざわざ…言ってくれればこちらから参りますのに」

 

「たまにはこうして自分で見て回らないとダメになってしまう気がしてな…年寄りの

 

 気まぐれなのかもしれんが、大目に見てくれ」

 

 義真さんはそう言って笑っていたが…確か義真さんってこの間俺とあまり変わらな

 

 い位の年の女の子と祝言を挙げていたよな?しかも、もうすぐ子供も産まれるのに

 

 …年寄りとはよく言うものだ。

 

「それで、何時始めるんや?何ならウチは今からでもええで!」

 

「この期に及んで、わざわざあちらの動きなど待つ必要もあるまい。むしろ私と張遼

 

 だけで敵に突っ込むだけでこちらの勝利は間違いないのではないか?」

 

「おおっ、惇ちゃんもなかなかええ事言うやないか~!」

 

 霞と夏侯惇さんは二人でなかなか物騒な事を言って盛り上がっていたが…。 

 

「そうもいかんぞ。この作戦は中央の我らと右翼の盧植達と左翼の朱儁達と息を合わ

 

 せていって初めて成功するのじゃ。一ヶ所だけが先に動いたら最悪各個撃破の憂目

 

 に合わんとも限らんしな」

 

 義真さんにそうたしなめられると少々バツの悪い顔をしていた。

 

 

 

 そして二日後。

 

「それではこれより作戦行動を開始します。これにて五胡との長きに渡る戦いに全て

 

 の決着をここでつけます!まずは行軍開始の狼煙を!!」

 

 月の最初の号令と共に二筋の煙が上がる。それと同時に左翼の樹季菜さん達と右翼

 

 の瑠菜さん達が一斉に動き出す。

 

「私達も動きます!狙うは正面に展開する五胡の軍です…皆の者、今こそ漢の為、陛

 

 下の為、そして民達を守る為に奮励努力せよ!!」

 

 そして続けて発せられた号令によって正面を受け持つ俺達も一斉に動き出す。

 

「春蘭、我ら曹操軍の先鋒として恥ずかしくない働きを期待しているわよ!」

 

「ははっ!華琳様の御為にこの夏侯元譲、全ての力を以て五胡の連中を駆逐して見せ

 

 ましょう…私に続け!!」

 

「霞さん、よろしくお願いします」

 

「言われんでも分かっとる、月は此処でど~んと構えとったらええ…さあ、ウチらも

 

 行くでぇ!!」

 

「沙矢、頼んだぞ。俺達もすぐ動けるようにしているから」

 

「ふふ、お任せを…さあ、私達も行きますよ!!」

 

 それぞれの軍の先鋒である三人が一斉に前面に軍を展開させて進軍を始める。

 

「さあ、俺達も行くぞ!沙矢達が開いた道を進んで目指すは劉焉の首ただ一つだ!」

 

『応っ!!』

 

 ・・・・・・・

 

「長、漢の連中が動き出しました!」

 

「来るか…此処まで奴らに良いようにされてきたが、白兵戦において我らが彼奴らに

 

 負けるはずは無い!調子に乗ってやってくる奴らを蹴散らせ!!」

 

 劉焉がそう命じると五胡も軍を展開させる。

 

「見ておれよ…このまま終わってたまるか!!」

 

 劉焉のその呟きに何処か弱々しげな響きが混じっていた事に本人も気づいていなか

 

 ったのであった。

 

 

 

 そして前線において戦端が開かれたその頃。

 

「一刀、いきなりどうしたの?こんな時に私と月を呼ぶなんて…」

 

「華琳さんの言う通り、既に戦闘は開始しています。お話なら手短に」

 

「いきなりごめん、ついさっき気付いたものでね」

 

 俺は華琳と月を呼び寄せていた。戦闘が始まる前ならともかく、始まった後の為か

 

 二人の顔も少し曇り気味だ。

 

「それで要件は?」

 

「此処なんだけど…此処を衝けば五胡の連中の裏をかけるんじゃないか?」

 

 そう言って俺が指差した地図の一点を見た二人の眼も鋭くなる。

 

「なるほど…これは使えそうね。でも既に私達の軍の半数以上は前線に投入されてる

 

 わ。此処に残っている兵力だけでは少し弱いわね」

 

「確かに…せめてもう一万は欲しい所です」

 

 二人がそう苦しげに呟いていたその時、

 

「申し上げます!洛陽より馬休様・李典様・李厳様がご到着です!」

 

 その報告に全員が驚く。

 

「あれ?確かに荊州の方は鎮圧したとは聞いていたけど…」

 

「陛下より援軍として派遣されてきたとの事です、その数二万五千!!」

 

「まさか陛下はこの事を予見して…?」

 

「幾ら陛下でもそこまでは無いでしょう…でもこれで目途が立ったわね」

 

「ああ…輝里、此処の指揮は任せる!」

 

 

 

「三人とも良く間に合ってくれた。ありがとう」

 

「何せすぐに行かないと間に合わないかもしれなかったからねぇ~。でも二人はとも

 

 かく、俺のようなオジサンには少々きつかったけどね」

 

 李厳さんはそんな事を言っていたが…まあ、そんな軽口を言えるのなら大丈夫だな。

 

「疲れている所を申し訳ないけど、一つお願いしたい事がある」

 

「何や、人使い荒いなぁ~」

 

「真桜、一刀さんだって申し訳無さそうにしてるの分かってるでしょう?」

 

「もぅ、仄はノリが悪いなぁ…こういう時はとりあえずそう言っとくんが礼儀いうも

 

 んなんやで」

 

「ほらほら二人とも、北郷様が俺達を見込んでの依頼なんだから此処は快く引き受け

 

 とく事にしようじゃないか」

 

 何だか三人とも余裕があるんだか無いんだか…俺は苦笑するのを何とか抑える。

 

「すまないけど、三人には此処からこちらに行ってもらいたい」

 

 俺がそう言って地図を指し示すと三人の顔にも納得の色が見える。

 

「なるほど…これはうまくいけばあっちは大打撃だねぇ」

 

「でも大丈夫なんか?あっちやって、こないな事既に分かって何らかの手を打ってる

 

 んちゃうん?」

 

「それについては…『此処でワイの出番や!』…はいはい、では及川君どうぞ」

 

「というわけで、此処からはワイが代わりに。既にそこにワイの配下のもんを向かわ

 

 せて確認させてる。向こうも確かに抑えの兵らしきもんを置いとるけど、その数は

 

 およそ一千程。これだけの数で一気に行けば突き破れるで」

 

 

 

 

 

 

「ならばその先鋒は私が。五胡との戦いには西涼勢が一番慣れてますから」

 

 及川の報告を聞いて、仄がいち早く手を挙げる。

 

「ならウチの手勢は仄を側面から支援って形やな。ちぃっとばかり試してみたいもん

 

 もあるしな」

 

「ならば俺はその部隊全体の指揮と最後の詰めだな」

 

 二人もそれに続いて自分の役割をすぐに決めてくれる。真桜の『試したい物』とい

 

 うのが少々気にはなるが…此処は信じるしか無いだろうな。

 

「ならば三人とも、来たばかりですまないがよろしく頼む。及川は道案内も兼ねて三

 

 人に付いていてくれ」

 

「よっしゃ、引き受けた」

 

 これでこっちはやれる事は全てやったし…後は人事を尽くして天命を待つという所

 

 だろうか?

 

 俺はうまくいってくれるよう祈るような気持ちであった。

 

                                    続く。

 

 

 

 

 

 

 

 

 あとがき的なもの

 

 mokiti1976-2010です。

 

 最初は戦闘場面にまで入るつもりだったのですが、

 

 なかなかうまく繋げなかったので一旦此処までと

 

 させていただきました。

 

 とりあえず次回はこの続きからです。戦の行方は、

 

 一刀が李厳達に指示した事とは一体?乞うご期待

 

 …などという良い物であれば良いですが。

 

 

 それでは次回第六十四話にてお会いいたしましょう。

 

 

 

 追伸 さすがに次回投稿は年明けになりますので、

 

    ご了承の程を。

 

 

 

 

 

 


 
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