??「何や?あれ…」
少女は馬の背で、太陽が真上に輝く空を目を細めながら見上げていた
??「流星?こんな明るいのに見えるやなんて…って、落ちた⁉こりゃ見に行かな損や!行くで!」
少女は乗っていた馬の腹を蹴り、勢いよく走らせた
ところ変わってとある草原、長武は大の字に倒れていた。長武の半径2メートル以内の草は消え、土がむき出しになっている
長武「ちくしょう貂蝉の奴、いきなり落としやがって!今度あったらどうしてくれようか・・・」
長武は周りを確認するために身体を起こしたが、何か違和感を感じ、自分の身体を見た
長武「えっ・・・ええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!⁉?」
長武の身体は、10歳くらいの身体に縮んでいた
長武「一旦落ち着こう、とりあえず周りはただの草原、貂蝉が言っていた時代で間違いないだろう。だが、なぜ身体が小さくなった?この世界に来るときに何かあったのか?・・・今考えても仕方がないな、どこか人の居るところで聞こう」
長武は立ち上がり、自分の傍に一つのカバンと布に包まれた長い棒状の物を見つけた
長武「学生鞄?それにこれってもしかして、爺ちゃんからもらった偃月刀か?でも、身体が小さくなった俺に偃月刀が持てるのか?」
長武は布に包まれた偃月刀の柄を持ち、持ち上げてみた
長武「ぐ!持ち歩くことはできそうだが、振り回すのはちょっと厳しいな・・・」
長武は偃月刀を肩に担ぎ、これからのことを考えているとき、背後から馬蹄の音が聞こえてきた
長武「馬?だれか乗っているな・・・女の子?」
少女は長武の前で馬を止めて降りてきた。身長は長武の方が少し高い。
??「あんた、誰や?ここら辺に流星が落ちたと思ったんやけど・・・そこの草がのうなっとるところやろ?あんたよう無事やったな」
長武「(なぜ関西弁?)あ、あぁ、俺は真田長武っていうんだ」
??「性が真で名が田で字が長武っちことか?」
長武「いや真田が性で長武が名だ、字ってのは無いな」
張遼「ふーん、珍しい名前やな、字が無いんか・・・あ、ウチも名乗っとかな不公平やな、性は張、名は遼、字は文遠や。よろしくな、長武」
長武「(張遼だと⁉こんな小さい女の子がか⁉)張遼か、よろしくな・・・あのさ、ここはどこなんだ?」
張遼「ここは并州の雁門郡、馬邑県から十里(一里=4キロ)くらいのところや。なんや、兄さん迷子か?」
長武「あぁ、そうだな。どうせ行く所は無いし、お願いするよ」
張遼「ん、ほな荷物持ってウチの馬に乗りや」
長武「おう、頼むよ」
そう言って長武はカバンを背負い、偃月刀を担いで張遼の馬に乗った。長武の方が背が高いため、長武が張遼の後ろだ
張遼「ほな、馬邑県まで飛ばすで!!」
ヒヒーーーーーーーーーン!!!!
長武「え?うひゃぁ⁉」
張遼「あ、しゃべったら舌噛んでまうから気ぃつけや!」
長武「そういうことは先nゴフッ・・・」
張遼「あっ・・・」
長武「○×△※★¥#%$&!!」
馬超語(Batyou Languege:BL)発動
張遼「あ~あ、まぁそのまま大人しくしとき」
これがのちに神速の張遼と呼ばれた女性との出会いであった
約三十分ほど馬を走らせ、二人は馬邑県の張遼の屋敷に着いた
張遼「長武、着いたで~?もう降りて大丈夫や」
長武「あぁ・・・」
酔った長武は馬を降りてすぐ・・・
長武「おrrrrrrr・・・」orz
吐いていた・・
張遼「おいおい、軟弱なやっちゃな~、これくらい普通やろ~」
長武「俺は今まで馬に乗ったこと無いんだよ・・・」
張遼「なら、練習付き合ったるさかい、これから乗れるようにならなあかんな」
長武「うぅ・・・」orz
張遼「ほら、はよ家入るで。父ちゃ~ん!おるか~?」
??「霞、ようやく帰ってきよったか。どこに行ったかと心配しとったんやぞ」
張遼「あはは、堪忍してや~、お客さん連れてきたんやけど?」
??「客?おや、少年。君が霞が連れてきた客か?ワシは性は張、名は文と言う、よろしくな」
長武「よ、よろしくお願いします、張文さん。俺は、性は真田、名は長武、字はありません。長武と呼んでください。あの、さっき張遼を呼んだ時の名前は?」
張遼「ん?長武は真名を知らんのか?真名っちゅうのはその者の心や本質を表すとても神聖な名前でな、本人の許しなく呼んだ場合、その瞬間に首と胴がおさらばしても文句は言えんのや」
長武「そ、そうなのか・・・(これから気を付けよう・・・)」
張文「まぁ、こんな玄関ではなんだから、中に入るといい」
長武「あ、はい。失礼します」
三人は屋敷内の客間に入った
張文「で、長武君はどこから来たんだい?」
長武「信じてもらえるとは思いませんが、日本という国で、1800年以上未来なので、この時代には存在していないんです。今は・・・倭という国になっているかな?」
張文「ふむ、聞いたことはないが嘘を言ってるわけでも無さそうやな。つまり長武君はこの国では身寄りが無い、ということやな?」
長武「あ・・・そうですね・・・」
張文「なら、ここに住むといい。部屋も空いとるしな」
長武「え、いいんですか?」
張文「構わんよ、霞もそのつもりで連れてきたんだろう」
張遼「さすが父ちゃん、ウチの考えとること分かっとるやんか~」
長武「本当にいいんですか?」
張文「もちろんだ」
張遼「馬の乗り方も教えたらなあかんしな!」
長武「では・・・よろしくお願いします!」
張文「それじゃ、夕飯を食ってから部屋に案内しよう」
夕飯を食べ終わり、長武は自分に与えられた部屋に来た
ガチャ
張遼「ほな、この部屋好きに使ってええよ。ウチの部屋は隣やから、何かあったら言ってや?」
長武「あぁ、ありがとう、張遼」
張遼「霞でええよ」
長武「え?いいのか?真名を呼んでも」
張遼「うん、長武はいいやつやし、今日から家族やからな」
長武「そうか・・・ありがとう、霞。君の真名、ありがたく受け取らせてもらうよ」
霞「うん♪ほな、おやすみ、長武」
長武「おやすみ、霞」
パタン
長武「はぁ、それにしても驚いたなぁ、あんなにかわいい娘があの張遼だなんて」
・・・・・・・・・・・・・
長武「うん、寝よう」
ドサッ
長武「あぁ、寝心地良いなぁ・・すぐに眠れそ・・・う・・・zzz」
こうして、長武の三国時代での生活、その一日目が過ぎて行った
あとがき
どうも、スネークです。あ、痛っちょっ遅くなってごめんなさい!物を投げないでください!(トリプルアクセルスライディング土下座)
いやぁ、ただの言い訳にしかならないですが
何かと用事が入る休日、生徒側のことを考えずに重複しまくる課題やレポート、そして今月とうとう始めた提督稼業
そのすべてが重なった結果、PC開いても他のことばっかりやっててまったく執筆してませんでした!(ごめんなさい!)
さて、今回出てきた張文さんですが、一応張遼の父親として実際に存在した人物・・・だと思います。何しろ調べ物は大抵ネットで調べてるので、本当かどうか怪しいことが多々あります。なので、字が分かりませんでしたので、本文の通り、字は名乗っていません。知っている方がいらっしゃいましたら、どなたか教えていただけると幸いです
こんな感じで投稿ペースは亀どころかカタツムリ以下ですが、最後まで付いてきてくれると嬉しいです
コメントお待ちしております
それでは、次回がいつになるか分かりませんが、またお会いしましょう。さようなら、よいお年を~ノシ
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真・恋姫†夢想 妖魔伝 第5話
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ちょい修整しやした