No.745506

ソードアート・オンライン アクチュアル・ファンタジー 番外編 クリスマス 大地&珪子

やぎすけさん

クリスマスイベント 大地&珪子編

2014-12-24 15:47:36 投稿 / 全3ページ    総閲覧数:1420   閲覧ユーザー数:1344

番外編 クリスマス 大地&珪子

 

 

 

 

 

今日は12月24日いわゆるクリスマス・イヴ。

現代日本においては、恋人、家族、友人といった、親しい人と過ごす日と言っても過言ではないだろう。

ちなみに俺は恋人と過ごす人の1人だ。

今は、駅前のベンチに座って珪子が来るのを待っている。

ちなみに待ち合わせの時間まであと20分あるが、去年のこともあるので早め来て待っているのだ。

少しすると、待ち合わせ15分前に珪子が来た。

やはり時間前に来た。

 

珪子「ごめんなさい!待ちました?」

 

大地「いや待ってないよ。それにまだ時間前だし」

 

律儀に頭を下げて謝る珪子に、俺はそう答えてから左手を差し出した。

 

大地「とりあえず歩きながら話そう」

 

珪子「はい!」

 

にっこりと笑った珪子が俺の手を握ると、俺たちは並んで歩き出した。

街はどこもクリスマスムードで、俺たち以外のカップルがイチャついていたり、

サンタの格好をした店員が客引きをしていたりする。

適当な店で買い物をしたり、映画を見に行ったりと、いつも通りのデートを楽しむ。

12時を回った時、ぎゅるりとお腹が鳴って珪子は顔を真っ赤にする。

 

大地「ははは、どこかで昼食にするか?」

 

珪子「あぅ・・・ごめんなさい・・・」

 

耳まで赤くなっている珪子がなんとも可愛らしくて、俺は彼女の頭をぽんぽんと撫でる。

 

大地〈去年も全く同じことがあったな・・・〉

 

大地「なぁ珪子。去年と同じ店に行ってみないか?」

 

珪子「こ、今度は自分で払いますよ?」

 

大地「今度も奢らせてくれよ」

 

珪子を引っ張って、俺は去年も訪れたカフェへと移動した。

 

店員「いらっしゃいませ」

 

大地「本日のランチってなんですか?」

 

店員「本日は蟹クリームスパゲッティーになっております。デザートは苺のケーキです」

 

大地「じゃあそれ2つください」

 

店員「かしこまりました」

 

そう言うと、店員は帰っていった。

少しの間話していると、ランチメニューが運ばれてきた。

 

店員「お待たせいたしました」

 

ウェイターは両手に持っていた皿を俺たちの前に並べる。

クリームが絡んだパスタは香りも良好で食欲をそそる。

 

店員「デザートは後ほどお持ちしますので」

 

そう告げてウェイターがテーブルから離れていくと、俺たちはスプーンとフォークを取って、早速パスタを食べることにした。

 

大地「いただきます」

 

珪子「いただきます」

 

手を合わせてから、スパゲッティーを食べ始める。

 

大地「相変わらず美味いな」

 

珪子「ふふ、そうですね」

 

俺たちは話もそこそこに食事を進めた。

珪子より先に食べ終えた俺はセットで付いてきたハーブティーを飲む。

 

大地「珪子、ちょっと。」

 

珪子「はい?」

 

俺はナプキンを一枚取ると、珪子の口元をそっとぬぐった。

 

珪子「っ!?もう大地さんっ!そういうことは口で言ってもらえれば大丈夫です!」

 

子供扱いされたことが気に入らなかったらしく、顔を真っ赤にして怒る。

 

珪子「その、嫌というわけじゃ無いんですけど・・・そういうことは2人だけの時に・・・」

 

珪子は急に大人しくなると、俯いてしまう。

その後食事を済ませた俺たちは店を出た後、いつものように特に決めずに2人でいろいろなところを回って歩いた。

暗くなる前に家に戻ってきた俺と珪子は、夕食を食べた後で何かするわけでもなくくつろいでいた。

 

珪子「今日も楽しかったですね」

 

不意に、珪子が口を開いた。

 

大地「それは良かった。俺も結構楽しかった」

 

珪子「ふふ、またデートしましょうね」

 

大地「ああ・・・」

 

俺は、ただそれだけ言うと、ソファの背もたれに寄り掛かかって目を閉じた。

すると、隣に腰を下ろした珪子がそのまま自分の唇を俺の唇に重ねてくる。

最初は触れるだけの、だが徐々に強く、やがては互いに身体を抱き締めて求め合う。

しばらくして、珪子の唇が俺から離れた。

 

珪子「ぷはっ・・・はぁ・・・はぁ・・・」

 

長い口付けの余韻に浸るように眼をトロンとさせた珪子は、やがて恥ずかしそうに俯いてから口を開く。

 

珪子「あっ・・・あの・・・その・・・わ、わがままを言ってもいいですか?」

 

大地「どうした?」

 

珪子「その・・・今日、・・・大地さんの家に泊めてくれませんか・・・?」

 

上目遣いでこちらを見る彼女を思わず抱き締めたくなるが、どうにか堪えて理由を訊ねる。

 

大地「俺は構わないけど・・・一体どうしたんだ?」

 

珪子「えっと・・・今日は大地さんと2人で過ごしたいんです・・・」

 

上遣いに+涙目の連撃で、俺はあっさりKOとなった。

取り敢えず珪子は家に連絡を入れ、その後例によって一緒に入浴や着替え云々の問題をどうにか解決し、ようやくベッドに入ることが出来た。

ちなみに隣には、顔を真っ赤にした珪子がいる。

2人でベッドに潜ってから、俺は電気を消す。

だが今回は、前とは少しだけ状況が異なっていた。

すでに俺も珪子も着ていた服を脱いでおり、お互い下着のみの姿となっている。

 

大地「いいか?」

 

こくり、と頷いた珪子は、羞恥と、緊張に声を震わせながら縋るような瞳でこちらを見て告げた。

 

珪子「あたしの初めてを、貰ってください」

 

大地「わかった・・・」

 

以前は知識不足で珪子から説教をもらうはめにあったが、今回は少し学んでおいたので 問題ないだろう。

 

大地「じゃ、じゃあいくからな・・・?」

 

珪子「は、はい・・・」

 

俺たちは、生まれたままの姿のお互いの体を重ねあった。

 

 


 
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