No.745481

恋姫天下統一伝 1-1

色んなアニメキャラが出てきますが、舞台は三国と戦国の融合した世界です

2014-12-24 14:25:15 投稿 / 全3ページ    総閲覧数:1513   閲覧ユーザー数:1402

第一章『美濃の乱』

 

第一話『気がつけば…』

 

 

「ここはどこなんだよ…」

 

陵桜学園高等学校の3年に在学する高橋信助はいまの現状を理解することができていなかった。

 

いつも通り、学校からかえっている途中電車で帰っていたのは覚えていたのだがそのあとの記憶が全くなかった。

 

「…どうみても山だよな…」

 

道さえもない山奥に何故か起きた信助はどう考えてもここに至ったのかの経緯を考え付かない。

 

「……とりあえず、状況確認は置いといていまは持っているものを見てみよう」

 

そういって近くに落ちていた自分の鞄を開けて中身を確認する。

 

教科書

 

筆記用具(ボールペン8本、シャーペン3本、鉛筆2本、消ゴム1個、シャーシンの30本入りが2個、マジックペン3本、インク詰め替え用が1個)

 

財布(9623円)

 

携帯電話

 

今日買ったけど食べてなかったメロンパン

 

以上である

 

(そういえば、文化祭が終わって間もなかったからいつも使わないマジックペンとかも入れっぱなしだったな…)

 

そう考えながらも信助は携帯を開けて見たが圏外だということですぐにしまった。

 

(さてと、山奥だから圏外だし、助けも呼べないし下手に動いたらだめとよく言うけど、助けが来なかったらどっちもダメ出し動こうかな)

 

そういってひたすら真っ直ぐ歩くことにした。

 

 

数時間後…

 

「ん?このおとは…川か!?」

 

歩いていると川の音が聞こえてきて聞こえてくる方向に一直線で走っていくと信助がいった通り川が見えてきた。

 

「ちゃんとした飲み水ならいいんだけどな…」

 

そういって川に近づいていこうとしたとき木の元に置いてあるものをみて足を止めた。

 

「これって…銃?」

 

置いてあったのは軍人が持っているライフルが木にもたれかかっておいてあり近くには荷物もおいてあった。

 

(もしかして、ここら辺って日本の訓練場で誰かが演習に来てるとか?)

 

そうおもいここにいれば人に出会えるかもしれないと思いここで待とうとしたその時

 

「ぎゃああぁぁぁぁっ!」

 

突然悲痛な悲鳴が川の方から聞こえてきて信助は恐る恐る木の影から川を見ると…

 

川の近くで大量に血を流して死んでいる軍服の男とそれを襲ったであろう信助にとって昔の時代の足軽の装備をして血がこべりついた槍をもつ兵士達5人

 

「っ!!」

 

その光景をみて血の気を引き悲鳴をあげようにも声がでなかった。

 

(ここにいたら殺される!)

 

信助の本能がここにいたら不味いとおもい何故か無意識に木の根本にあった軍人の遺産の荷物とライフルも持って全速力で川から離れていった。

 

数時間、走り続け恐怖から疲れも感じずにいてどこまで走ってきたかわからなかった。

 

「はぁ…はぁ…」

 

息を荒げて気を背中に座り込むと先程のことを考えるが死体をみて吐き気がしてしまう。

 

「どうかされましたか?」

 

「っ!!」

 

突然声をかけられて手元にあるライフルを持つが声の主をみて止まる。

 

「そんなに警戒をなさらず…この辺りでは見かけない服装をしていりゃしゃいますね」

 

和服の服装をし目を髪で隠している女の子が優しい声で信助に語りかけてくる。

 

(この辺りでは見かけない?こんな学生服が?)

 

普通によく見かけるような服装をしているのに関わらずこの微妙な違いに違和感を覚える。

 

(いや、まずは情報を聞き出すのが先か…)

 

今は感じる違和感をさておいて目の前の女の子からある程度情報を聞き出すことにした。

 

「えっと、遠いところから来たんだ、それとこちらも聞きたいことがありまして…ここはどこら辺なんでしょうか…よければ教えてくれませんか?」

 

「…斎藤家が納める美濃という国です」

 

「斎藤…美濃?」

 

信助はどこかで聞いたことがあるようなと首を捻り考え込むが…過ごし気になることがあったので…聞いてみることにした。

 

「よろしければ、今何年なのか教えていただけませんか?」

 

「…?永禄2年ですけど」

 

(永禄2年!?ってことは1559年…室町時代!?)

 

約450年前の時代にタイムスリップしていることに更に頭が混乱するが同時に理解してしまうこともあった。

 

先ほど見た時代遅れの足軽や人が殺されていたことや色々

 

「よろしければ、美濃の町までご案内しましょうか」

 

「あ、はい、お願いします」

 

今はここより町にいた方が安全だろうと思い女の子に連れられて美濃の町にめざして歩いていった。

 

 

 

 


 
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