No.743043

咎を受けし御使いの最後の旅~二人の御使いと二人の劉備~

ユウヤさん

さて・・・反董卓連合完結させてしまいました。
斗詩扱い雑でごめん・・・
麗羽扱いぞんざいでサーセンww
猪々子女の子してるねw
最後に及川どんどん悪い魔法使いになってきてるな・・・

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2014-12-11 23:19:27 投稿 / 全9ページ    総閲覧数:2724   閲覧ユーザー数:2169

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 咎を受けし御使いの最後の旅~二人の御使いと二人の劉備~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

連合討伐2

 

 

 

 

 

 

 

 

For凪side

 

 

 凪「邪魔だ!どけぇぇぇぇぇ!!!」

 

 ドガァァァァン!!!!

 

 私の放った氣弾は敵兵を吹き飛ばしながら道を作っていく。及川軍の兵は未だに操られていないものがほとんどだ。自身の兵は変えないという事なのだろうか?いや、あの男に限ってそんな殊勝な考えは持ち合わせていない・・・筈だ。一目会っただけだから確実とは言えないが、あのような禍々しい物を纏っていたのだから、間違っていないと思うが。

 

 ???「そこまでや!」

 

 そんな事を考えていたら正面から声が上がる。

 

 凪「・・・真桜か。・・・真桜・・・なのか?」

 

 今私は自分の目を疑っている。確かに恰好は真桜だ。姿も真桜のそれだ・・・だが・・・

 

 凪「その姿はなんだ!真桜!!」

 

 李典「ん?ああ、これか?そんなん隊長に力を授けてもろたに決まっとるやろ?」

 

 凪「授けてもらっただと!?」

 

 今の真桜の姿は薄らと肌が鱗があるように見える。頬にもそれらしい感じにある。

 

 凪「真桜・・・お前は何をやっているんだ・・・」

 

 私は愕然とした。そして後悔した。あの時、華琳様の元に二人を置いて行くのでは無かったと。

 

 李典「何って・・・力を得とるんよ?」

 

 真桜はさも当然というように答えて来たが、私はさらに後頭部を殴られた感覚に囚われた。

 

 凪「沙和も・・・なのか?」

 

 李典「あったりまえやろ?凪だって力を求めてたやんか~。今さらやろ??」

 

 同じ・・・?ああ、確かに同じなのかもしれない。だが・・・これはあまりにも酷過ぎる。だからこそ私は――。

 

 凪「同じな訳ないだろう。」

 

 否定した。

 

 李典「違うっていうんか?」

 

 凪「ああ、違う。真桜は何のために力を求めた?」

 

 李典「そんなん隊長の為や。」

 

 一瞬ドキリとした。だが、すぐに理解した。真桜の言う隊長は及川であって、一刀様じゃない。だからこそ言い放つ。

 

 凪「お前の言う隊長は何のために真桜に力を与えたんだ?」

 

 真桜「それこそ愚問や。隊長の天下の為や。隊長が天下を治めて、大陸を平和にする為や。そして隊長が全ての民を支配してこそ民は幸せになるんや。」

 

 言っていることが所々おかしい。誰かの天下の為、それは間違っていない。かつて私は華琳様の天下の為戦った。だが真桜はこうも言った。あいつが民を“支配してこそ”?それが“平和”??

 

 凪「堕ちたな・・・真桜。」

 

 最悪だ。確かにこうなってしまったのは私が二人をあの場所に置いて行ったからだ。だがそれでも幼馴染だから信じてはいた。だが・・・これも私の独りよがりの押しつけの信用だったのだ。私は・・・私自身に絶望した。

 

 凪「愚かだな・・・私は。だが、だからこそお前を止めねばならん。幼馴染として、友として、その愚行・・・止めさせて貰う。」

 

 私は覚悟を決めた。友を・・・あの二人を殺す覚悟を。

 

 李典「なあ、凪。こっちに来る気ないん?この力は心地良いで?隊長も・・・すごいしなぁ。」

 

 何がすごいのかは・・・まあ理解する。だが私は昔の私では無い。

 

 凪「ふん、鄧艾様ほどではないだろう?あのような男・・・器も小さければアレも小さいに決まっている。」

 

 李典「・・・凪、ウチを怒らせたいんか?今のウチは相当強いで??」

 

 真桜は明らかに怒っていた。誰かの事であそこまで怒れるのは良いことだが、私としては素直に喜べない。それに――。

 

 凪「付け焼刃の力と私の10年の研鑽、隊長の地獄の鍛錬によって培われた力の前では無力であろう?・・・こい、殺してでもとめてやる。李典。」

 

 私はもう彼女を真名で呼ぶことは無いだろう。私はそのまま構え、全身に氣を巡らせ臨戦態勢を取った。

 

 李典「そうか・・・それが答えか・・・凪ぃぃぃぃぃ!!!」

 

 凪「もう私を真名で呼ぶな、李典!!はあああああああああああ!!!」

 

 ガギィィン!!

 

 真桜の螺旋槍の先端を金剛で殴り弾く、ただ硬氣功で強化しただけの拳で受け止める。

 

 李典「んな・・・ウチの螺旋槍が・・・欠けた!?」

 

 凪「この感触・・・そうか、その武器は変わっていないんだな。だとしたら私には通じないぞ。はあああああああああああああ!!!!」

 

 私はさらに氣を高め解放する。

 

 凪「『白雷功』」

 

 バヂヂヂヂヂィィィィ!!!

 

 李典「そんなんもうウチには効かん!!」

 

 凪「さらに、『獅子転生(ししてんしょう)』!!」

 

 私はその氣を両手と両足に集中させる。

 

 李典「な・・・なんや、その姿は!!」

 

 今李典の目には私はどう映っているのだろうか。隊長曰く、綺麗だと言ってくれたが・・・一度だけ鏡を見たことがある。編み込んだ髪は獣の鬣のように跳ねあがり、両手足はまるで獅子の手足のような姿となっていた。これが隊長は美しいという。だが・・・それが嬉しかった。私が求めた物を否定せずに受け入れてくれたことが何よりうれしかったんだ。

 

 凪「李典・・・覚悟は良いか?」

 

 李典「は、いきなり何」

 

 それ以上李典は言葉を紡げなかった。当然と言えば当然だ。私の一撃が彼女の顔面を捉え、すでに吹き飛ばしていたのだから。

 

 凪「まずは一人。」

 

 于禁「真桜ちゃん!」

 

 凪「于禁か。さて、お前も覚悟しろ。」

 

 于禁「ひっ!」

 

 私の姿を見るや怯えた表情をする于禁。それほどひどい姿のだろうか?まあ、そんな事はもうどうでもいい。

 

 凪「覚悟。」

 

 及川「そこまでや!」

 

 凪「!?」

 

 突然空中から大量の火の玉が降り注いできた。隊長の魔法に酷似してるが・・・中身はまるで違うか。

 

 及川「まったく・・・酷い事してくれるやん?幼馴染に容赦っちゅうもんを持ってくれても良いんちゃう?」

 

 凪「・・・ちっ、取り逃がしたか。」

 

 及川「おお、わかるん?すごいなぁ・・・」

 

 私は周囲の気配を巡らせ確信した。目の前に居る及川は幻影、李典はおそらく回収されたのだろう。僅かに有った気配が唐突に消えた。それどころか及川の後ろに居た于禁でさえ、姿は有れど気配がまるで感じられなかった。

 

 凪「やはり貴様が原因か?この現象。だとしたら許せるものでは無いな・・・隊長が憤るのも理解できる。」

 

 及川「楽進が言ってる隊長ってのはよう分からんけど、ワイが生き残るためなら何でもするわ。」

 

 凪「はぁ・・・だから駄目なのだ、貴様は。さて、貴様等が居ないと分かればもはや此処にとどまる理由もないな。さっさと虎牢関へ帰らせてもらう。」

 

 及川「へ?こいつらぶっ飛ばさなくて良いん??」

 

 及川は周囲に居る兵を指さして言う。だが・・・

 

 凪「貴様は何か勘違いしているようだな?私は貴様等将を止めればそれで十分なんだ。後の仕事は・・・あの二人の仕事だ。」

 

 その一言を発した刹那、及川の後ろで兵が、妖が、人形が、宙を舞った。

 

 及川「んな!?」

 

 凪「さて・・・私は帰らせてもらうぞ。」

 

 及川「は、ただで逃すと思ってるか!?やれ、お前達。その女を踏みつぶせ!!!」

 

 そう及川が命令した先にはかなりの巨体を持った。大きな、大きな・・・おお・・・きな・・・

 

 凪「・・・猫?」

 

 大猫「な゛あああああああああああああああああああああ!!!!!!!」

 

 凪「・・・・・・・・・(ピキ)」

 

 なぜだろう、あれはふざけてるとしか言いようがない。そうか・・・私に喧嘩を売っているんだな??ならば見せてやろう、及川。私の今現在最高の技で!!

 

 及川「何をしても無駄や!あれはワイとかおルンが一緒になって考えた最強の猫、にゃんごろう大先生やからな!!!」

 

 凪「・・・それも人間だったのか?」

 

 及川「そうや、曹操の近衛兵10人つこうて作ったんや。」

 

 凪「そうか、無駄という言葉はそのまま返してやる。はああああああああああああああああああ!!!!!」

 

 私はさらに氣を高める。隊長からはこれ以上の氣の増幅は危険だと言われていたが、私はそれでもやらなくてはならなかった。この男に我等に敵対しても無駄だという事を思い知らさねばならない!!

 

 凪「立ち昇れ、白き雷。その牙にて我が敵を噛み砕け!!!『砕牙昇雷陣』!!!!」

 

 私の限界を越えた一撃は周囲の敵兵を巻き込みながら、あのふざけた大猫を大地から立ち昇る雷に貫かれ蹂躙されていった。

 

 及川「はぁ!?な、なんやその技は。そんなん有りかいな!」

 

 凪「覚えておけ及川。我が隊長は私の数十倍強いぞ。」

 

 及川「鄧艾っちゅうたか?ほんま何者か気になるけど・・・此処は引かせてもらうわ!」

 

 そう言うと及川はその姿を消した。どうやら思い知らせることは出来なかったらしい。まあ、次もまた全力で屠るだけだ。

 

 凪「帰るか。」

 

 そのまま私は虎牢関へと引き返した。途中合流した私の部隊は2割ほど減っていなかった、どうやら副官が優秀らしい。

 

 凪「全体戻るぞ。後の事は趙雲隊、呂布隊に任せる。」

 

 楽進隊「「「「「は!!」」」」」

 

 しかし取り逃がしてしまったな。隊長になんと報告すればいいのだろう。いや・・・むしろお仕置きが待っているのではないか???それだとしたら・・・身を清めて相対せねば!!!・・・・・・この考え、春蘭様辺りに酷似してないか?私・・・頭大丈夫だろうか・・・

 

 

 

 

 虎牢関

 

 華雄「・・・・・・見えているか、張遼。」

 

 霞「ああ、見えとるよ。あれは凪やね。」

 

 二人は虎牢関の城壁の上に立ち、楽進隊の方を観察していた。

 

 華雄「あれが・・・唯一人の為に高めた武か。敵わんな。」

 

 霞「へぇ、華雄でもそんな殊勝なこと言えるんやね。」

 

 華雄「まあ・・・な。劉北のおかげだ。」

 

 霞「え~、そこは一騎のおかげって言わなあかんやろ。」

 

 華雄「無論、鄧艾殿にも感謝はしている。」

 

 霞「なんや、おまけみたいで嫌やわ~」

 

 華雄「ははは。そんな事は無いんだがな。さて・・・あまり動きまわると袁術が五月蠅い。さっさと医務室に戻ろう。」

 

 霞「あ~、それなんやけど・・・手遅れや。」

 

 華雄「何?」

 

 袁術「(ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ)」

 

 華雄「ふむ・・・張遼よ、あそこに小さき修羅が立っているように見えるが?」

 

 霞「ああ、ウチにも見える。お互い・・・生き残ろうな?」

 

 二人「「いや、悪かった!だからその戦斧の面の部分で叩くのはやめ・・・痛い痛い痛い!!!!」」

 

 袁術「寝てなければ、ならない者が、医務室を抜け出し、何をやっておるのじゃ。少しは、反省を、してほしい物じゃ!!!」

 

 バチン、バチン、バチン、バチン!!!

 

 三人のやり取りを虎牢関の守兵達は苦笑いしながら見守っていた。

 

 

 

For沁side

 

 さてと・・・一刀と桃香は袁紹軍の抑え役をやってもらっているし、俺は将を狙っていきますかね。

 

 沁「お前らは人外の相手だけはするな。それはうまくいなして一騎が来たら押し付けてやれ!」

 

 劉戯隊「「「「「は!!!」」」」」

 

 さて・・・奥の顔の旗は少し遠いな、文か袁か・・・文が近いな。

 

 沁「よし、お前ら、文醜隊に向かって突撃ぃぃぃぃ!!!」

 

 劉戯隊「「「「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」」」」」

 

 俺達はそのまま文醜隊に向かって突撃した。しばらく敵兵をなぎ倒していると妖共がこっちに向かって突っ込んできた。

 

 沁「ちっ!全体受け流せ!!」

 

 こっちの武器はまともに奴等に傷を負わせることが出来ない。ならば受け流してやり過ごすしかない。それでも奴等の数は及川軍に比べれば少ないから楽な方だ。

 

 沁「お前が文醜か?」

 

 文醜「ん?お前は??」

 

 沁「俺は劉戯、董卓軍客将鄧艾士載の部下をやってる。」

 

 文醜「お前・・・強いのか?」

 

 沁「それは刃を交えて知ればいい。往くぞ!」

 

 俺はそのまま双剣を構え、走り出す。文醜は身の丈ほどの大剣を担ぎ、突っ込んでくる。

 

 沁「ぜぇい!!」

 

 右下からの切り上げで一閃。だがそれは文醜によって回避される。

 

 文醜「どりゃ!」

 

 ドーン!

 

 文醜の切り下ろしは地面をたたき土埃を上げる。その死角を生かし俺はさらに一撃、二撃と攻撃を重ねていく。

 

 文醜「お、く、は、や、きゃん!」

 

 沁「・・・きゃん?」

 

 文醜「・・・・・・・・・わ、忘れてくれー!!!」

 

 沁「うぉう!?あぶ・・・この!!」

 

 ドカ!!

 

 文醜「うきゅ~・・・」

 

 沁「・・・なんだろう、すげえ可愛いんだけど?」

 

 劉戯隊兵「アニキ、手出すんですか?応援しますよ?」

 

 沁「え?マジ??」

 

 どうすっかな・・・そう言えば最近女抱いてねえし・・・うっ!?今なんか寒気が!

 

 沁「よ、様子見ながら頑張って見るわ。」

 

 その後俺達は文醜を簀巻きにして虎牢関へと下がった。理由は一つ、正面で兵が空を舞っているからだ。あれはきっと一騎達が到着したんだろう。もう大丈夫だ。

 

 沁「引け引け~!巻き込まれるぞ~~~!!!」

 

 しかし文醜か・・・噂じゃ男勝りの奴だって聞いてたんだが。ん?ありゃあ・・・

 

 沁「おい、あの金ピカも捕らえて来い。一人寂しそうだしな。」

 

 劉戯隊兵「は!」

 

 縦ロール「な、何なんですのあなた方は!わ、ワタクシを袁本初と知っての狼藉ですの!?」

 

 なんと袁紹だったか。

 

 盾ロール「は、離しなさいなぁ!!!」

 

 何だろう、こいつはイラッてするんだが?

 

 殺陣ロール「お離しなさぁぁぁぁぁぁぁぁい!!!!」

 

 沁「るせえ!!」

 

 ゴイン!

 

 袁紹「キュウ。」

 

 ちっ、だまってりゃ美人じゃねえか。

 

 沁「時間食っちまった。虎牢関に戻るぞ野郎ども!」

 

 劉戯隊「「「「「応!!!」」」」」

 

 虎牢関に戻ると袁術が医務室の前で仁王立ちしてたんだが、何かあったのか?まあ、霞と華雄あたりが問題起こしたんだろ。

 

 

 

 場所は変わって左慈率いる小隊の場所。

 

 夏候惇「なあ秋蘭。」

 

 夏候淵「なんだ姉者。」

 

 夏候惇「私達は必要だったのだろうか?」

 

 夏候淵「いや、まあ、取りこぼしをしっかり屠る役が必要だろう?兵がいないのだからな。」

 

 夏候惇「そ、そうだな!よし、華琳様に褒めてもらうために頑張るぞ!!」

 

 夏候淵「ああ、そうだな姉者。」

 

 そう言いながらも夏候淵の頭の中には鄧艾に褒めてもらいたいと考えてしまっている自分に首をかしげるばかりなのだが・・・ひとまず戦闘に集中することで意識の外に追いやる事にした。

 

 左慈「おらぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

 

 ズドーーン!!!

 

 夏候姉妹の正面では左慈が全力で敵を殴り飛ばしていた。まるで今までのうっ憤を晴らすかのように振るわれる拳は、問答無用に敵に振るわれていたのだった。

 

 夏候惇「もう・・・見えなくなってしまったな。」

 

 夏候淵「ああ、そうだな姉者。あ、顔良の旗が倒れた。」

 

 夏候惇「秋蘭・・・」

 

 夏候淵「何も言うな姉者。言ってしまったら負けだ。」

 

 そう言いながら左慈が取りこぼした敵兵を片づけていく夏候姉妹だが、心に形容しがたい感情だけが渦巻いていた。『本当に私達は必要だったのか?』と。

 

 

 

 

 顔良「私ってこんな扱いなんですかー!?(泣)」

 

 

 

 

 こちらは于吉率いる小隊。

 

 廃人「・・・」

 

 茶々丸「・・・死んでますね。」

 

 紫苑「ですわね。しかし私達は戦わなくて良いのでしょうか?」

 

 茶々丸「傀儡兵が頑張ってくれてますし、魔物も傀儡兵にうまく対峙されてるみたいですね。私達は取りこぼしを討っていればいいんではないでしょうか?」

 

 そう言いながらライフルを構え、ガゥン!と言う音を立て大型の魔物の頭を吹き飛ばす茶々丸。

 

 紫苑「そうですわね。楽で良いです。」

 

 ヒュヒュヒュンと矢を射って敵兵の眉間に寸分の狂いなく打ち込む紫苑。

 

 07廃人「・・・」

7

 そして燃え尽きた眼鏡が一人。

 

 もしも此処に自軍の兵が居たらまず引く光景だと言っても良いかもしれない。

 

 紫苑「あら?敵の勢いかが無くなってきましたね・・・」

 

 茶々丸「式神とリンクしてみました。どうやら敵の将が消えたようです・・・いえ、これは転移したみたいですね。」

 

 紫苑「転移と言うと・・・一騎さんが使う移動方法と似た物ですか?」

 

 茶々丸「はい、その通りです。どうやらそれで指揮系統がまちゃくちゃになった挙げ句、魔物が暴走を始めているようです。」

0.

 紫苑「まあ・・・それは大変ですね。」

 

 とても落ち着いて状況を分析する茶々丸と紫苑。お互いに顔を見合わせ頷きあい、廃j・・・于吉の足を片方づつ持ち上げると二人はそのまま敵陣突破を図った。

 

 于吉「アガガガガガガガガガガガガガガガgggggggggggggggg!?!?!?!?!?!?」

 

 虎牢関まで帰還を果たした時于吉はもはや原形をとどめていなかったという・・・

 

 

 

 最後に中央突破した一騎達。

 

 一騎「さて、突っ切った物のじ・・・荀彧たちに負担は掛けられん。」

 

 魔物達「「「「ぐおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」」」」

 

 一騎「オ・ルラク・ラ・ラック・ライラック。」

 

 一騎は始動鍵である詠唱を終わらせると、すぐさま魔法を発動させる。

 

 一騎「魔法の射手、連弾、光の333矢!!」

 

 一騎の腕の周囲から光の矢が無数に発生し、敵に向けて発射される。それは敵の密集地帯に着弾し、大量の魔物と人をなぎ倒す。前面に居た敵はそのまま一騎に向かって突撃してきた。

 

 華琳「一騎!!」

 

 一騎「下がってろ!来たれ、虚空の雷、薙ぎ払え。『雷の斧』!」

 

 今度は右手を上から下に振り払うと雷の塊が突撃してきた敵に無慈悲に振り落された。

 

 一騎「左腕解放。『雷の暴風』!!」

 

 右手を振り切った体勢から左拳を突き出し、その先から今度は雷の嵐が敵を薙ぎ払っていく。

 

 一騎「ナギって奴のコンボがこれらしいけど・・・それで終わらないのが俺だ。覚悟しろ。スペルカード、幽鬼『暴飲暴食の悪霊群』!!」

 

 名称こそふざけた物だがその威力は絶大。これは幻想郷のルールに縛られないものでピチュるなんて生易しい物ではなく、放たれた悪霊にそれこそ喰い散らかせる為の物なのだ。現にその弾幕に呑み込まれた物は体の一部を欠損させた状態で地面に放り出された。そう、喰われたのだ。

 

 一騎「続けてスペルカード、『胎児の夢』!!」

 

 古明地こいしのスペルカード、『胎児の夢』。目がちかちかする事請け合いのスペカがうなりを上げ敵を呑み込んでいった。

 

 許褚「す、すこい・・・」

 

 典韋「季衣、私達も負けてられないよ!」

 

 許褚と典韋の二人は一騎の攻撃を見て恐怖していたが、それでも今此処は戦場なのだと思い直し、一騎の取りこぼしを丁寧に屠りだした。

 

 華琳「あの子たちが頑張っているのに私が呆けてる場合じゃないわよね。」

 

 華琳も武器を握り直し、接近して来る敵を一つ、また一つと切り倒していった。

 

 一騎「・・・于吉の方はある程度終わったようだな。虎牢関への撤退も確認っと・・・左慈の方は・・・おぉ、左慈があらぶっている・・・こっちも良さげだな。もうちょっとで虎牢関に入れそう・・・と。」

 

 一騎は式神から送られる映像を脳内で確認しながら次にどう行動するか考えていた。

 

 一騎「荀彧たちは・・・へぇ、さすが使いこなしてる。俺の意図すら汲み取って動いてるとはね。」

 

 彼の脳内ではうまく敵の攻撃を往なしながら徐々に虎牢関側へ回り込む荀彧たちの姿が映りだされていた。

 

 一騎「これなら・・・華琳!」

 

 華琳「何?」

 

 一騎「後は敵兵を一気に消し飛ばすだけになった。下がっているんだ。許褚、典韋、君たちもだ。」

 

 三人「「「分かりました(分かったわ)」」」

 

 一騎の言葉に三人は素直に従った。今までの戦闘で一騎はとんでもない力を示してきた故に反論する余地など無かったのだ。

 

 一騎「さて・・・と、右腕解放固定『燃える天空』掌握、魔力充填。術式兵装『砲焔弾雨』」

 

 一騎はその体を炎に包み、背中からはまるで炎の羽根が生えたように火が断続的に噴き出していた。

 

 一騎「燃え散りやがれぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」

 

 一騎の全身から火山弾を彷彿させる炎の塊が無数に発射され、地面に落ちることなく爆ぜて立ち上がる筈の炎が地面に向けて“燃え下がった”。

 

 最後に残ったのは焼け焦げた焦土のみが残った。

 

 

 

 

 

 

 

 あとがき

 

 

 なんざぁぁぁぁん!!!!

 

 一刀「時間かかったなぁ。」

 

 いやぁ・・・ラノベ読んでたら執筆がね・・・

 

 一刀「難産じゃなくただサボってただけか。」

 

 ・・・・・・うん、ごめん。

 

 一刀「それにしても今回も酷くチートだな。」

 

 そうだね、そして及川は鄧艾の正体にいまだ気付かず・・・

 

 一刀「それよりも俺は于吉が可哀そうだと感じた。」

 

 ネタキャラだからな。

 

 一刀「そうだったの!?」

 

 今の悩みはこの大所帯をどう分解して物語を作るか・・・だ。

 

 一刀「あとがきだし、ここで整理したら?」

 

 整理・・・じゃあ整理してみるか。

 

 一刀「まずは鄧艾に❤なのは?」

 

 紫苑、華琳、けい・・・ふぁ?凪、風、霞、詠、柳琳か?

 

 一刀「うん、桂花の疑問符に俺がハテナなんだが?」

 

 いやだって・・・桂花だよ?

 

 一刀「・・・納得しちゃった。それで劉北は?」

 

 桃香、月、華雄、恋だな。

 

 一刀「なるほど・・・及川は?」

 

 え?それ聞く??まあ答えるけど・・・書く気はないけど・・・司馬懿(薫)と真桜と沙和と波才。

 

 一刀「へぇ・・・待て、波才は男設定・・・」

 

 波才、及川、ラブ。

 

 一刀「・・・そうか・・・頑張れ及川。」

 

 問題は一騎に思いを寄せてるのはさっき上げた以外に茶々丸、藍が含まれるし、さらに他の外史も介入させる可能性もあるから・・・

 

 一刀「ちょ、待て!それって・・・まさか・・・嫉妬神が増えるってことか!?」

 

 え?そうだけど・・・え?駄目??会いたくないの??

 

 一刀「あ、いや・・・会いたいけど・・・」

 

 ならいいじゃん?

 

 一刀「ああ・・・先が思いやられる・・・」

 

 それじゃあまた次回。一応しばらくは拠点みたいな展開を予定・・・

 

 一刀「あくまて・・・」

 

 うん、予定。

 

 


 
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