No.742700

真・恋姫無双~項羽伝~三国編

あかさん

かなり長いです

2014-12-10 04:59:59 投稿 / 全7ページ    総閲覧数:5054   閲覧ユーザー数:3769

第四章 10話 謁見

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

河北

 

 

麗羽「斗詩さん、猪々子さんたちは怪我人たちに治療と白蓮さんに河北へ来てもらうように連絡をお願いしますわ。私は盧植さんの所にお話してきますから」

 

猪々子「了解っす、麗羽様」

 

斗詩「わかりました。後、美羽様はどうなさいますか?」

 

麗羽「美羽さんは私と一緒に着いて来てもらいますわ。いま、一人にすると危なそうですし・・」

 

斗詩「そうですね・・・・わかりました。美羽様もしっかりと立ち直ってもらえるとよろしいのですが」

 

麗羽「そうですわね・・・・それじゃあ、行ってまいりますわ。美羽さん行きましょうか」

 

美羽「・・・・・・・」

 

麗羽はボーっとしておりずっと遠くを見つめている状態の美羽を見て

 

麗羽「こけると危ないので手を繋いで行きましょうね」

 

麗羽は美羽の幼い小さな右手を大事そうに繋ぎ歩み出していった

 

 

 

盧植が泊まっている宿

 

盧植はある程度荷物をまとめ、監査としての仕事の書類を書簡を見直していた

 

盧植「ふ~形は監査としてきているからこの仕事もしなくてはいけないけど、あまり報告することが無いわね。聞く通りの昔みたいに横暴しているわけでもないようですし・・・・どっちかと言うと何故今までこれをしてこなかったのか不思議ですね」

 

等とぼやいていると

 

麗羽「それはおっしゃる通りですわね。私も何故あのようなことをしていたのかと思うことがありますから」

 

盧植「これは袁紹さん。突然いらっしゃられるから驚きましたよ」

 

麗羽「その様には見えませんけど」

 

盧植「それは貴女より長く生きていますから。それより、お連れの小さい方は?」

 

麗羽「この子は袁術と言いますわ。私の妹のような存在ですわ」

 

盧植「その子が袁術ちゃん・・・・・この前の騒動の・・・」

 

麗羽「ええ、それでその騒動の裏に如何やら張讓が関係しているようなのですわ」

 

盧植「張讓が・・・一体何があったのですか?」

 

麗羽「どうやら美羽さんに張讓が何やら吹き込んだらしくて、あのような横暴をしたようなのですわ」

 

盧植「そうなのですか。しかし、二人とも無事そうでよかったです」

 

麗羽「いえ・・・・それが無事とはいいがたいのです」

 

盧植「それはどういう事ですか?」

 

麗羽「それは、美羽さんが兵を引き連れて攻撃した先が原因なのですけど・・・・」

 

盧植「その先とは?」

 

麗羽「それは、合肥でしたの。あの時、合肥では曹操軍と楚軍が睨み合いをしていましてそこに美羽さんが引き連れた軍が楚軍に突撃をかけたみたいなのです」

 

盧植「え!!あの楚軍にですか?」

 

麗羽「はい、美羽さんが突撃をしたおかげで均衡が崩れてしまって・・・・・戦が始まってしまったのです」

 

盧植「・・・・・・・よ、よく無事に帰れましたね」

 

盧植は漢の将軍をしているだけ楚軍の強力さを知っているため無事帰ってきた麗羽に驚きを禁じ得なかった

 

麗羽「それは、私達がついたころにはほとんどが終わっていましたから・・・・・・・」

 

盧植「それでも、袁術ちゃんが生きているのが・・・・・一体合肥で何があったのですか?」

 

麗羽「私がついた時には楚軍と曹操軍が撤退していました。残っていたのは美羽さんが連れて行った軍でしたけど・・・・・・その軍は、軍として成り立っていませんでした。立っている者は誰一人として居らず皆何処かを怪我して、のたうち回っていたのです。ある、ただ一人を除いては・・・・・・・」

 

ゴク

 

盧植は生唾を飲み込み自分が体感したことが無いほどの恐怖を感じて体を震わせていた

 

盧植「それって、若しかして・・・・・」

 

麗羽「はい。その人はあの楚王項羽さんでした」

 

ビク

 

美羽「ヒッ」

 

美羽は項羽の名前が出ただけで縮みこみ体を震わせた

 

麗羽「落ちついて美羽さん。もう大丈夫ですから」

 

麗羽は美羽を慰めながら話を続けた

 

麗羽「そこで、楚王は事の経緯を美羽さんから聞き出していたのです。そこに私達が駆けつけたのです」

 

盧植「そうですか。それでも袁紹さんが被害をうけなかったのは何故なのでしょう」

 

麗羽「それは、七乃さん、美羽さんの御つきから私たちが関係なく美羽さんの独断だと聞いたみたいだからです。それに、どうやら楚軍は私たちが元から敵意を持っていない事を知っているみたいでしたから」

 

盧植「つまり、密偵が潜入しているということですね」

 

麗羽「おそらくわ」

 

盧植「楚軍の情報収集能力は凄いと思っていましたが・・・・袁紹さんの軍にまでいるとなるとほとんどの諸侯に居ると考えられますね」

 

麗羽「それは間違いないでしょうね。話を戻しますが、そこで私は項羽さんと少しお話をしようと思ったのですが断られまして・・・ただ、話がしたいなら建業に来いと言われました。そこで、私は建業に行こうと思っています」

 

盧植「それって、あの本の話をするためにですか?」

 

麗羽「それもありますわ。それに、あの方に漢の現状について伺いたいとも思っています」

 

盧植「漢の現状ですか?」

 

麗羽「はい、さっきの話のように楚は情報をかなり集めていると思われます。なので、私達の知らないような事を知っている可能性がありますから」

 

盧植「なるほど」

 

麗羽「できたらですが、盧植さんも来ていただけると嬉しいのですが」

 

盧植「流石に私もこれ以上は朝廷を離れられませんので」

 

麗羽「そうですか」

 

盧植「でも、一度洛陽に戻ったときもう一人の仲間、皇甫嵩なら行けるかもしれません」

 

麗羽「そうですか。なら、その方を出来ればお願いしたいです。あと、白蓮さんも一緒にと考えていますわ」

 

盧植「白蓮を?」

 

麗羽「はい。意見は多いだけありがたいですから」

 

盧植「わかりました。私もすぐ洛陽に向かいって皇甫嵩にこのことを伝えますわ」

 

麗羽「ありがとうございます。盧植さん」

 

盧植「いいえ、これから供に動く仲間ですもの。あと私の事はこれから真名の風鈴と呼んでください」

 

麗羽「わかりましたは、風鈴さん。私も麗羽と呼んでください」

 

風鈴「わかりました。麗羽さんこれからの事お願いしますね」

 

風鈴はまとめていた荷物を手に部屋を出て行った

 

麗羽「今は皆が集まるのを待つだけ出すね。後は美羽さんの心の回復をどうするかですわね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

建業の近く

 

 

 

一刀「やっと見えたか」

 

鷹「ああ、これであれから解放されるな」

 

愛紗「お父さんたち疲れているみたいだけど如何したの?」

 

愛紗は一刀達の事を心配そうに質問してきたが原因が愛紗にもある事など思ってもみなかったのであった

 

一刀「な、何でもないよ愛紗。アハハハハハ」

 

鷹「そ、そうだぞ、ハハハハハ」

 

二人は空を見ながら空笑いを始めた

 

愛紗「?」

 

成刀「お父様速くして!!次は成の番だよ!!」

 

成刀はポチの上からそう言いながらぐずっていた

 

一刀「わかった、わかった。愛紗悪いが退いてもらえるか?」

 

愛紗「え、もうですか?」

 

一刀「ごめんな」

 

この事態は洞窟を出てすぐまで遡る

 

 

一刀は最初、霞を自分と一緒に騅に乗せて建業に向かっていたのだがその途中

 

涼刀「父上・・・・お願いがあるのですが」

 

涼刀がタマに乗りながらモジモジと一刀に話しかけた

 

一刀「如何したんだ涼刀?」

 

涼刀「えっとですね、できたらでいいので涼刀も霞お姉ちゃんみたいにそこに乗せてほしいです」

 

一刀「ん?つまり、霞の所に乗りたいと言う事か?」

 

涼刀「コクコク」

 

霞「ええんとちゃうか。うちもほとんど痛み無くなったし他の誰かと馬に乗ればいいことやし」

 

一刀「そうか?悪いな霞」

 

霞「ええって、ええって。そんな頼み出来るのも子供の時だけやしね。炎蓮、悪いけど相乗りさせてな」

 

炎蓮「ああ、いいぞ。何より涼刀様のためだからな」

 

そう言って霞は炎蓮の馬に乗り涼刀が騅に乗った

 

涼刀「えへへ~~~~」

 

涼刀はものすごく幸せそうな顔をしていると

 

成刀「ぶ~~~涼姉さまずるい。父様、成ものせて~~~~」

 

それをみた鷹と一緒に乗っている愛紗も

 

愛紗「お父さん愛紗もお願いしたいです」

 

一刀「ハハ、順番な順番」

 

と、最初の方は楽しそうにしていたのだが途中から

 

成刀「涼お姉さま、もう交代だよ!!」

 

葵「そうですね。そろそろ時間ですよ」

 

涼刀「え~~まだ、あと少し残ってるよ!!」

 

炎蓮「そうだぞ葵。もう少し待ってやれ!!」

 

と、お母様方も口を挟みだし衝突を始め、愛紗の時は

 

愛紗「お父さん、早くしてよ~~~鷹お兄ちゃんも何か言ってよ~~」

 

鷹「お、俺か?え、えっと、成刀、そろそろ変わってやっても・・・・」

 

葵「ああん、何か文句でもあるのか鷹?」

 

と、葵が鷹に凄みだしたり

 

涼刀「愛紗お姉ちゃん、交代だよ」

 

愛紗「もう少し待って」

 

炎蓮「おい鷹!!愛紗をどうにかしろ!!」

 

鷹「また俺か・・・」

 

と、とばっちりを受けていた

 

一刀「いつまでこれが続くんだ・・・・・・」

 

その頃にはとばっちりがこないように霞は思春の馬に乗り

 

思春「私も乗りたいな・・・・・・」

 

霞「我慢やで思春。ここで入ったらあの二人の餌食やで」

 

思春「う・・・・そうですね」

 

 

などのようなことが起きていた

 

 

 

 

 

 

そして、建業に着くと

 

冥琳「あ~~~~~~~~~~い~~~~~~~~~~~~しゃ~~~~~~~~~~~~~~~~~」

 

ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド

 

愛紗「あ、冥琳お母さん!!お~~~~~~い」

 

鷹「グフ」

 

冥琳がすごい勢いで駆けてきて近くにいた鷹を吹き飛ばし

 

冥琳「愛紗、愛紗、愛紗!!お母さん心配したんだぞ!!」

 

愛紗「えっと、ごめんなさい」

 

冥琳「いや、良いんだ。愛紗が無事に帰ってきたんだから」

 

冥琳は愛紗に抱き付きながら頬ずりをし始めた

 

涼「お帰りなさいませ旦那様」

 

一刀「ああ、ただいま。涼」

 

涼刀「あ、お母さん、ただいま!!」

 

成刀「お母さんただいま」

 

涼「なぜ二人が旦那様と居るのかしら?」

 

二人「ビク!!」

 

涼刀「えっと・・・・・」

 

成刀「涼姉さま・・・・・・」

 

涼「フフ、二人とも後でお母さんの部屋に来なさい。少しお話をしましょう」

 

涼は微笑みながら娘に言った

 

二人「コクコクコク」

 

涼「炎蓮、葵もその後にお話がありますからね、フフフフ」

 

お母様ズ「「は、はい!!」」

 

二人はその後の事何が起きたのかを絶対に語ろうとはしなかった

 

一刀は霞を鷹に任せて自分の部屋に戻りながら

 

一刀「涼、俺が居ない間に起きたことを教えてくれるか?」

 

涼「はい。まずは蓮華が帰ってきて少し暴走してましたので部屋に閉じ込めています。あと、星達が無事に子供を一人保護して帰ってきましたわ」

 

一刀「そうか。海と空は帰ってきているか?」

 

涼「いえ、まだその二人は帰ってきていません。でもそろそろだと思います」

 

一刀「わかった。そうだな、まずは星と明命を呼ぼうか」

 

涼「わかりました。保護した子供はどうしますか?」

 

一刀「そうだな、一緒に連れてきてくれ。あと、蓮華には霞が無事帰ってきたことだけ伝えてくれ。話は後ですると言ってくれ」

 

涼は頷き部屋を出て行った

 

少したち

 

コンコン

 

一刀「入ってくれ」

 

星、明命「失礼します」

 

一刀「二人ともご苦労様。報告をお願いできるか」

 

星「はい」

 

その時

 

璃々「北郷お兄さんだ~~~~」

 

璃々が一刀に向かって抱き付き始めた

 

一刀「はは、璃々ちゃんも無事だったか」

 

一刀は璃々を抱き上げて膝の上に乗せた

 

璃々「うん。璃々は元気だよ。でも、お母さんと逸れちゃって・・・」

 

一刀「お母さんは心配ないよ。お兄さんが何とか璃々ちゃんと会わせてあげるからね」

 

璃々「うん。璃々それまで泣くの我慢するよ」

 

一刀「璃々ちゃんは偉いな」

 

ナデナデ

 

星「主、そろそろ報告しても?」

 

一刀「ああ、頼む」

 

星と明命は荊州で起きたことの全容を伝えた

 

一刀「そうか・・・・・劉備も、いや諸葛亮か?ここまで酷いか」

 

明命「はい。一刀様、成都への連絡如何しますか?」

 

一刀「そうだな、紫苑には速く璃々ちゃんの無事を伝えてやった方がいいな。それに劉備軍の動向が気になるしな。明命お前とその部下何人かで探ってきてくれ。明命にはその上に、尚香たちと連絡を頼む」

 

明命「わかりました」

 

一刀「星には悪いんだが璃々ちゃんを頼めるか?ここでは面識があるのは俺と星に風ぐらいだからな。時々は娘達とも遊ばせてやってくれ」

 

星「わかりました。それに、もう璃々は小夜叉と仲良く遊んでますぞ」

 

一刀「小夜叉か。まだ、帰ってきてから会っていないな。ついでに会いに行こうかな」

 

星「それがいいでしょうな。恋と一緒に主の帰りを首を長くして待っていましたからな」

 

一刀「そうか、なら行くか。璃々ちゃんも行くかい?」

 

璃々「うん!!」

 

明命「それじゃあ、私も準備をして出発します」

 

一刀「よろしくな明命」

 

 

 

 

 

 

恋部屋

 

恋「ん・・・・・御主人様きた」

 

小夜叉「ぱぱ・・帰ってきた?」

 

恋「コク」

 

コンコン

 

一刀「恋、居るか?」

 

恋「うん。御主人様入ってくる」

 

ガバ

 

恋と小夜叉親子そろって一刀に引っ付いてきた

 

璃々「あ~~いいな~~璃々も引っ付く~~」

 

一刀「ごめんな恋。何も言わなくて居なくなって」

 

恋「んん、御主人様ちゃんと帰ってきた。だから大丈夫」

 

一刀「そうか」

 

恋と小夜叉が満足いくまで引っ付かせて

 

一刀「小夜叉元気にしてたか?」

 

璃々と遊んでいる小夜叉に話しかけた

 

小夜叉「うん!!友達できたの」

 

一刀「そうか、良かったな。璃々ちゃんもありがとうね。小夜叉の友達になってくれて」

 

璃々「へへへ、璃々小夜叉ちゃんと仲良しなんだよ」

 

一刀「そうか、なら俺の他の娘とも友達になってくれるかな?」

 

璃々「うん、いいよ」

 

一刀「じゃあ、すぐ・・・・・いや、明日紹介するよ。今は多分大事なお話をしている頃だろうからな」

 

璃々「わかった~~璃々楽しみにしてる~~」

 

そう言って璃々と小夜叉は人形遊びを始めた

 

恋「御主人様、霞は無事?」

 

一刀「ああ、何とか持ち直したよ。今は部屋で鷹の診察を受けていると思うぞ」

 

恋「よかった。皆心配してた。恋家族居なくなるの嫌だから」

 

一刀「そうだな。家族が居なくなるのは悲しいからな」

 

一刀は恋の頭に手を乗せながら母が居なくなった時の事を思い出していた

 

恋「だから御主人様は絶対居なくなっちゃ駄目」

 

一刀「ああ、解ってるよ恋。それに俺にはもう子供たちがいるからな。他にも俺を愛してくれる彼女たちを残すわけにもいかないしな」

 

恋「(コク)皆、御主人様好き。だから頑張れる」

 

一刀「そうだな」

 

 

 

 

 

 

恋の部屋である程度話した後に一刀は蓮華の部屋に行った

 

コンコン

 

一刀「蓮華、俺だ入るぞ」

 

ビク

 

蓮華「か、一刀様!!」

 

蓮華が寝台から振り向いた時には目の前に一刀がいた

 

蓮華「あわわわわわわわわわわ」

 

一刀「如何したんだ?そんなに混乱して・・・・・・・・・ああ、なるほど」

 

一刀は蓮華を上から下まで見て納得した。蓮華の姿は布団で隠しているがチラチラと見えるところから服は下着しか着ていなかったからである

 

蓮華「////////////////////////////////////」

 

蓮華は頬を朱に染めながらも顔にうっすらと陰りを見せていた

 

一刀「悪かった。一度部屋を出るから服を頼むな」

 

そう言って部屋を出て少したち部屋に戻ると

 

メイド服の蓮華がいた

 

一刀「・・・・・・・・・・・・」

 

蓮華「何処か変でしたでしょうか?」

 

一刀「いや・・・・蓮華がいいならそれでいいぞ」

 

蓮華「?」

 

一刀「いや、前はあれだけ恥ずかしそうに着ていたのにもう普通に着る様になったなと思ってな」

 

蓮華「こ、これは一刀様が着るように言ったからです!!・・・そ、それで普段から着れば恥ずかしくなくなると思って・・・」

 

一刀「あの恥じらってる蓮華が可愛いのに」

 

蓮華「か、可愛いって/////////////////そ、それでどうしてここにいらしたんですか?」

 

蓮華はあまりの恥ずかしさから無理やりに話を変えた

 

一刀「ああ、それだが涼から聞いてると思うが霞は無事に変えてきた。だから無理に今回の戦の事は考えなくていいと言おうと思ってな」

 

蓮華「それは・・・・・霞さんが帰ってきてくれたことはうれしいですが、やはり楚に、一刀様に泥を塗るようなことをしてしまっては・・・・・」

 

一刀「別にかまわんさ。負けの一度や二度、それよりも無事に家族が帰ってくることが大事だからな。それに、今回の戦で蓮華も何か学ぶことがあっただろう?」

 

蓮華「・・・・・・はい、霞さんからとても大事なことを教わりました」

 

蓮華はあの時、霞から言われたことを思い出しながら一刀に告げた

 

一刀「それならいい。人は何かを学んで進んでいくのだからな。蓮華、教わったことは確り今後に生かして行けよ。それが学んだ者の礼儀だ」

 

蓮華「はい」

 

一刀は蓮華を見て戦前と明らかに変わった雰囲気を感じてうれしく思った。昔の視野が狭い蓮華とは明らかに違い確かに変わった、昔、一刀が現代に居た頃に呼んでいた本に書いてあるような孫権の様な光を感じたからである

 

一刀「ふふ、呉王孫権か・・・・・」

 

蓮華「呉王?」

 

一刀「何でもないさ。蓮華これからも期待しているぞ」

 

蓮華「?はい」

 

 

 

 

 

 

 

それから行くばかりか月日がたち麗羽、白蓮、皇甫嵩、斗詩の四人が楚にやってきた

 

 

 

玉座の間

 

 

 

雅「一刀様、河北の袁紹が謁見を求めて来ています」

 

一刀「そうか、通してくれ」

 

雅「わかりました」

 

雅は麗羽たちを呼びに行き、残りの将たちは定位置に並び始めた

 

そして

 

雅「一刀様、袁紹たちを連れてまいりました」

 

涼「入りなさい」

 

ギーーーーーーーーー

 

重たい扉の開く音がし、麗羽を先頭に部屋の中心まで礼をしたまま歩いて行った

 

涼「表を上げていいわよ」

 

麗羽たちが顔を上げて目にしたのは

 

一刀を中心に並んでいるこの大陸の最強ともいえる将や軍師たちの堂々とした姿であった。正にその姿は国の頂点に立つもの達の姿であった

 

麗羽達は思わず膝をついた礼の姿勢を取ってしまっていた

 

一刀「そんなにかしこまらなくていいぞ袁紹。それで、今回の謁見は先の戦いのときに聞きたかったことでいいのか?」

 

麗羽「はい」

 

一刀「そうか。それで、なぜお前と一緒に漢の将軍が居るんだ?」

 

麗羽「それは・・」

 

皇甫嵩「袁紹さんここは私自身で話します」

 

麗羽「そうですか」

 

麗羽は一歩後ろに下がり皇甫嵩が一歩前に出て

 

皇甫嵩「私の名は皇甫嵩と言います。楚王様の先の質問に答えてもよろしいでしょうか?」

 

一刀「いいぞ」

 

皇甫嵩「楚王様が先に言われた通りに私は漢直属の将をしています。しかし、今の朝廷内の動きに疑問を持ちいろいろ調べている所にある物を見つけました。それは、この漢の歴史についてでした。ただこれは私たちが知る物とは違いました。その上、これに記載されている者はあなた様と同姓同名の古くから伝えられている覇王項羽の事を中心に書かれていたのです。なので、楚王様は何かお知りでないかと思いここに来たのです」

 

一刀「その見つけた物ってのはいったい何だ?」

 

皇甫嵩「先々代皇帝が記述した本です」

 

一刀「ほう、漢の皇帝が珍しいことをしているな。その本は今あるのか?」

 

皇甫嵩「はい、ここにあります」

 

一刀「見せてもらっても?」

 

皇甫嵩「わかりました」

 

皇甫嵩は懐からゆっくりとその本をだし、それを近くに立っている翠が取り一刀の元にもっていった

 

パサパサパサ

 

一刀「へ~~よく調べているな」

 

一刀がその本を見ていると

 

麗羽「少しよろしいでしょうか?」

 

一刀「どうかしたか?」

 

麗羽「はい、白蓮さんあの本を」

 

白蓮「ああ、これだな」

 

白蓮も懐からある本を取り出し麗羽に渡した

 

麗羽「楚王様、この本はそちらに居る司馬家の方たちが出した本です。これに書いてあることはそちらの本と同じことが書かれています。ですが、この本とそちらの本が書かれた時期が違うのです。これはどういう事ですか」

 

白蓮はこの本を以外にも愛読していつも持ち歩いており、麗羽と合流した時、桓帝が書いた本を見ていつも読んでる本と似ていることに気づいたのであった

 

一刀「涼、何だあの本は?」

 

涼「あれは文が前に旦那様の事を簡単にまとめた本ですね。でしたよね文」

 

文は麗羽の元に行きその本を確認して

 

文「間違いないですね。これは私が出した本です」

 

白蓮「じゃあ、どういう事だ?何であんた達が桓帝様が書かれた内容を知っているんだ。もしかしてその本を読んだことがあるのか?」

 

文「いえ、ないですよ」

 

麗羽「それでは何故知っていたのですか?」

 

皇甫嵩「そうです。その本があった場所は歴代の皇帝とごく少数の者しか知らない場所に保管されていたのですよ。あと知っている方としたらその保管庫を管理していたと言う物だけです」

 

蝶「いえ、その保管庫を知っていてもその本の存在は知りませんよ」

 

白蓮「それはどういう事だ?」

 

蝶「それは、その保管庫を管理していた者が私だからです。いえ、違いますね。私の一族が正しいですね」

 

麗羽たち「「「「な!!!」」」」

 

斗詩「え、え、え、どういう事ですか?」

 

蝶「言った通りですが」

 

麗羽「ではあなたがあそこの管理をしていたということですか?」

 

蝶「そうなりますね」

 

皇甫嵩「では、何故その本が無いと言えるのですか?」

 

蝶「あそこに置いてある物は全て我が一族が書いた物です。それを全部記憶しているのは当たり前です」

 

麗羽「では、何故この司馬家が書かれた本がその本と一致するのですか?」

 

文「蝶姉さんが言ったではないですか。あそこにある物は全て記憶していると。別に、知らなくても私たちは書けましたけど」

 

麗羽「どういうことですの?」

 

蝶「私たちは昔から真実を知っていただけです」

 

皇甫嵩「真実を?」

 

蝶「ええ、真実をです。それを知っていたのは私達一族だけではありません。あの頃、それを知っていたのはここに居る孫家、周家、趙家、呂家、夏候家も知っていますね。この家たちは同じことを書けたでしょうね」

 

麗羽「何故その様なことを言えるのですの?それに真実とは?」

 

一刀「袁紹、そこから先は踏み込んではいけない事だ。それにお前たちはそれだけを知りに来たのではないだろう?」

 

袁紹「それは・・・・・」

 

一刀「お前たちが漢に忠誠を誓い続ける限り聞くことは叶わない事だ。それで、他に知りたい事って何だ?」

 

麗羽「それは、今私たちが調べていることです。それは、今朝廷内で暗躍している者を知る事です」

 

一刀「朝廷内で暗躍ね・・・・・」

 

皇甫嵩「何かお知りにないでしょうか」

 

一刀「暗躍も何も朝廷内はもう全てと言っていいほど屑の集まりじゃないのか?」

 

皇甫嵩「それは・・・・・・・」

 

一刀「それに、それを知ってお前らはどうするんだ?」

 

白蓮「もちろん朝廷内にはびこる膿たちを失くす」

 

一刀「は~~それじゃあお前たちが朝敵になるのは明らかだな」

 

白蓮「それはどういう事だ、ですか?」

 

一刀「解らないか?さっきも言ったが朝廷内はもう全てと言っていいほど黒だ。つまりこれを滅ぼすということは朝廷を無くすと言うことだ。まあ、俺たちにとって邪魔なやつらが居なくなってありがたいがな」

 

白蓮「う・・・・」

 

麗羽「それなら、献帝様や何皇后様だけでもお助けできないのですか?」

 

一刀「何皇后だと?・・・クククク、ハーーーーーッハッハッハッハッハッハッハッハ」

 

クスクスクス

 

と、周りの将たちからも笑い声が聞こえだした

 

麗羽「何がおかしいですの?」

 

皇甫嵩「そうです」

 

一刀「これが笑わなくてどうする!!お前たちが助けたいと言った何皇后、そいつが全ての元凶と言うのにそれをお前たちが助けたいと言ったのだぞ。これを笑わなくて何を笑えと言うのだ?」

 

麗羽、皇甫嵩「「な!!」」

 

白蓮「何皇后が元凶て言うのはどういう事ですか?」

 

一刀「海、空説明してやれ」

 

海、空「「はーーい」」

 

海と空はこれまでの仕事、つまり洛陽の朝廷内の調査結果を話始めた

 

海「えっとね、何皇后についての動きは最初のころは省くとして完全に動き出したのは霊帝が引退した時からだね」

 

空「あの時は姉と十常侍を使って扱いずらくなった霊帝を引退させたんだよ。霊帝がお付きの十常侍の一人の趙忠から無駄な知恵をつけ始めて時々めんどくさいことを言い出したからだよ」

 

海「それで、引退させて霊帝より幼い献帝を付けたけど今度は姉が出しゃばってきたからこれを暗殺。そして、反董卓連合だね」

 

空「これは、月たちが献帝に知恵をつけさせようとしたから邪魔に思ったみたい。それと一緒に引退していた霊帝も献帝に助言し始めたからこれも邪魔に感じて暗殺を仕掛けたけど、これは失敗に終わったね。でも洛陽から居なくならせたことには成功ってとこだね」

 

海「で、この連合にうまく使われたのがそこに居るあなた、袁紹だね。この、連合も形としては月達が洛陽から居なくなったから成功してるともいえるよ」

 

この、海と空の言葉を聞いていて麗羽たちは顔を青くさせて行った

 

麗羽「そ、そんな事が・・・・ありえませんわ」

 

海「でも、これが事実だよ」

 

白蓮「一ついいか。霊帝様暗殺が失敗て言ったけど、それじゃあ霊帝様は今どこに居るんだ?」

 

空「えっとそれは・・・・・」

 

空はこの答えを知っているが答えていいのかどうかわからず一刀の方を見た

 

一刀「答えてやっていいぞ」

 

空「じゃあ、答えるね。その場所は劉備軍だよ。私たちの密偵が確認しているから」

 

白蓮「桃香の所に居るのか。なら安心だ」

 

海「それはどうかな」

 

白蓮「それはどういう事だ?」

 

海「何も知らないの?あのクソの集まりの事を?」

 

白蓮「何だと!!桃香は私の親友だ!!桃香の事を馬鹿にするな!!」

 

海「この様子じゃ何も知らないみたいね」

 

白蓮「だからどういう事だ!!」

 

一刀「じゃあ、教えてやるよ。今成都で起きていること、それに劉備軍がしたことを」

 

そして一刀は白蓮に劉備軍がしたことを知っている限り全てそのまま伝えた

 

白蓮「そんな・・・嘘だろ・・・桃香がそんな事をするはずが・・・」

 

一刀「これが事実だ」

 

白蓮は桃香の現状を聞き話をする現状じゃなくなり、他の麗羽と皇甫嵩も似たような状態になっていた

 

一刀「今日はここまでにするか。これじゃあ話を聞くこともできんだろう。蒲公英と蒼、悪いが客人たちを客間に案内してやってくれ」

 

蒲公英、蒼「「は~~~い」」

 

蒲公英と蒼は返事をしてまだ大丈夫そうな斗詩の元に行き少し話して斗詩が麗羽を他二人をそれぞれ蒲公英と蒼が肩を貸して連れて行った

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あとがき??

 

どうでしたでしょうか?

 

次回も会談みたいなのと色々書こうと思います

 

 

では待て次回

 


 
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