No.742448

艦隊 真・恋姫無双 11話目

いたさん

やっと……出来ました。

2014-12-08 21:31:46 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:2075   閲覧ユーザー数:1774

【 劉焉の野望 の件 】

 

〖 益州 成都内 広場 にて 〗

 

今から数刻前、劉焉からの『お触れ役』達が走り廻り、緊急の演説を行う為、広場に集合するようにと命令が出された。

 

仕事の手を休めて……多くの者達が集まると、広場の中央で約2㍍の高台が設置され、大勢の兵士が物々しい恰好で、警戒にあたっている。

 

『これから先に入るな! ここで劉焉様が、愚鈍なお前達の為に、これから先の出来事を教えてやるのだ! 分かったら、大人しく従えッ!!』

 

隊長格の警備兵に投げられた言葉に、腹立たしさを胸に秘め、大人しく警備されて居ない場所に席を取る聴衆。 

 

中には、『自分達の仕事を中止してまで、何を教えるんだ!!』と抵抗する者も居るが……袋叩きにされ、大怪我を負う事になった。

 

それから──数刻して。 

 

豪華な飾り付けをした立派な乗り物が、聴衆を掻き分けて乗り込んで来た。 

 

高台の傍に横付けされ、警護の兵士が辺りに人垣を作り、不審者を警戒する中、降りるのは……威厳溢れる益州牧『劉焉』、静かな佇まいをみせる都尉『董扶』……そして得体の知れない雰囲気を持つ『鬼灯』へと続く。

 

劉焉は、散々聴衆を待たせのに関わらず、謝罪の言葉も無いまま、高台に登り演説を始めた。 一緒に来た二人は、それぞれ左右に分かれ、劉焉より数歩下がって佇んでいる。

 

ーーー  ーーー  ーーー

 

『我に天命が下った! 漢中に籠もる《五斗米道》!! 意味不明な言葉を発し、妖術で善良なる民達を惑わし、得体の知れない者達に力を貸す狂信的集団!! これを──我、《劉君郎》に! 討伐して民を禍から救えとッ!!』

 

ーーー  ーーー  ーーー

 

劉焉は、聴衆に漢中討伐戦への正当性を訴えるため、広場に民衆を集めて喧伝した。 分かりやすい勧善懲悪! 堂々とした体躯を屈指し、身振り手振りの鮮やかな動作、流暢な言い回しで宣言する! 

 

──────『自分達が正義であるとッ!』

 

 

 

 

しかし……そんな演説に……集まった聴衆の関心は傾かない。

 

聴きたいのは、『どうして、あの五斗米道を討伐するのか!?』……その一点であった!!!

 

漢中の『五斗米道』と云えば、貧者にとって救世主的な『名物男』が居る場所。 その人物の概要は、当時のある『高名な人物』により、名物男……『華佗』を讃える詩文として書き残され、後世へと伝わっている。

 

 

※※※  ※※※  ※※※

 

欲にも負けず

 

権力にも媚びず

 

……中略……

 

東に貧しい病魔に冒される者が居れば

 

無料で『元気になぁあぁぁれえぇぇ!!』と治療を行い

 

西に猛獣が出て難儀すると聞けば

 

『貴重な材料だ!』と悪戦苦闘しながらも退治する

 

南で『治療代に……』と高額の金を積まれても

 

笑って必要経費だけ受け取り、残りは全て患者へと返し

 

北で薬効の甲斐無く……患者が亡くなれば

 

『俺の力が足りないばかりにーッ!!』と号泣して

 

遺族から逆に慰められる……… 

 

……中略……

 

皆から『五斗米道』と言われば

 

『発音が違う!』と訂正を要望す。

 

……中略……

 

そんな『だぁりん』に

 

儂は………愛羅武勇!!

 

※※※  ※※※  ※※※

 

華佗に助けられた人々には、困惑の気配しか浮かばない。

 

『信じられない!!』

 

『あんな心の根の良い人達に……どうして《討伐》を!?』

 

『何かの間違いじゃねぇのかぁ!?』

 

そんな民達の思考に混乱を起こしている中、劉焉の言葉が続く!

 

ーーー  ーーー  ーーー

 

  ──中略──

 

劉焉『…………この難題である漢中を攻略した後……儂は正式に『天の御遣い』として任命される事になる! これも、天が……漢中の賊討伐と云う難題に勝利した、この私に対する報奨として賜るのだ!』

 

  ──中略────

 

劉焉『………下々の者達さえも知る、成都に広がる予言の瑞祥が起こり、私が大勢の供を引き連れ、成都を凱旋して初めて成り立つ!! その時こそ、儂は『天子』になる資格を得たとして、現皇帝に禅譲を要求するッ!!!」

 

  ──以下省略────

 

ーーー  ーーー  ーーー

 

『あの劉焉様が……《天の御遣い》………に?』

 

聴衆は……劉焉の言葉に……皆、愕然とした!! 

 

 

 

◆◇◆

 

【 ほくそ笑む者 の件 】

 

〖 益州 成都内 広場 にて 〗

 

 

『天の御遣い』………成都の、いや益州は元より、大陸で話が広まっている話。 占い、予言、俗説、噂等囁かれるが……真相は不明。

 

 

《 世が乱れし時、『天の乗り物』から降り立つ『白き輝く衣服の者』あり。 世の人、彼の者を────『天の御遣い』と呼称す………… 》

 

 

『華佗』をも越える……有名な伝説的人物の名……!

 

この話を知る民衆達は───《期待》、《羨望》、《熱望》、《憧れ》を抱き、現漢王朝の過酷な政治体制よりの脱却を願った!

 

★☆★ ★☆★ ★☆★ ★☆★

 

今の漢王朝の政治は、主に宦官達が握っている。

 

現皇帝『霊帝』と先代『桓帝』の折りに《第一次、第二次党錮の禁》が起こり、清流派と云われし官僚達が弾圧。 宦官達の力が増し、権力が一元化してしまい、賄賂や贈呈品に寄る政治が、幅を利かせる事になった。

 

《宦官の宦官による宦官のための政治》

 

清流派の生き残りは、宦官の行動に……そう言って蔑んでいた。

 

詐取する者達の欲に限りなく、より深めで広範囲に多く税を取り、下位に位置する者達が……死に絶えるまで続ける様子をみせる。

 

中には……土地を捨て、家族を捨て、賊に堕ちて行く者も限り無く、大陸は更なる荒涼化を増していった。 

 

★☆★ ★☆★ ★☆★ ★☆★

 

 

そんな存在である『天の御遣い』が、強欲、選民思想、野心家の劉焉が成ると聞き、正直……落胆する者は少なくない。

 

だが、周りは益州兵に囲まれている。 下手な行動は……死に繋がる故、表向きは喜び……万歳の動作と喝采の声が挙がった!!

 

───────!

────────!

───────!

 

 

劉焉「皆の者! 儂が漢中攻略後……『天の御遣い』となり舞い戻る! そう簡単に観れる事象では無い!! 特と拝むが良いわ! ハァーッハッハッハッ!!!」

 

自分に酔いしれる劉焉! 盛んに片手を挙げて手を振る!!

 

これが……砂上の楼閣である事も知らずに………。

 

★☆☆

 

高台の上で、劉焉の後ろに下がる、二人の主徒が互いに囁きあう。

 

董扶「……全ては……順調。 これで、劉焉様が……皇帝に即位されるのも……間違いない!」

 

鬼灯「その通りです……董扶様」

 

董扶は、感慨深く頷き……鬼灯の顔を見て話す。

 

董扶「漢中は……皇帝の地位を得るに……掛け替えの無い地。 昔、漢の高祖は、『漢中王』を名乗り……力を付けて……漢王朝を開いた! 我々の王、劉焉様も……同じように動けば……劉焉様が……漢王朝中興の祖と……!!」

 

鬼灯「高祖と同じような行動を取り、天より命じられた風に偽装を施し、尚且つ成都の民等の嘆願を見せ付けれる! これで……間違いなく、劉焉様の皇帝の位が禅譲され、実行に移りましょう!!」

 

董扶「うむ! ………私は……故郷で錦が飾ればいい。 劉焉様は……私の言を受け入れて……この地に任官させてくれた。 その恩が返せれば………」

 

鬼灯「私は……漢中が落ちれば……それ以外の望みなど……ありません」

 

鬼灯の言葉に……何時も苦虫を噛み潰したような顔をしていた董扶が……驚きの顔を一瞬だけして、その後……微かに笑う。

 

董扶「……お前の目からは……野望の炎が……見え隠れているが……。 まぁ良い……。 漢中が落ちた時に、劉焉様に頼めば……大概叶えて下さるだろう。 主の知謀……だけで無く……美貌を持ってしても………な?」

 

鬼灯「…………」

 

その後、二人は何も言わなくなり、前方で歓声を挙げる聴衆達、それに応えて手を振る劉焉の姿を……黙って見ていた。

 

(……漢中ニ籠モル『憎キ艦娘』達……オ前達ノ『力』デ……コノ愚カナ人間達ヲ……葬ル事ガデキルカナ……フフフフフッ!!)

 

 

◇◆◇

 

【 ……ご主人様の為に…… の件 】

 

〖 荊州 水鏡女学院 にて 〗

 

 

二人は『荊州』にある『水鏡女学院』で兵法や内政等を学ぶ生徒であった。

 

成績優秀で、お菓子作りが趣味の女の子達。

 

誰もが……その子達の活躍は……天下取りを左右すると考え……二人の前途洋々な未来が………予想されていた。

 

★☆★  

 

────ある日、二人が外に居て木陰で読書中。

 

ーーー  ーーー

 

孔明『え~と、《故に其の疾きこと風の如く……》』

 

士元『孫子だね! でも、戦では基本的な兵法じゃ?』

 

孔明『兵法は、戦ばかりに使う物じゃないんだよ! 特に孫子は色々な事に応用出来るから……例えば、恋の駆け引きにも速さが大事とか! よく復習しておかないと………あっ!?』

 

ーーー  ーーー

 

その時、日中から流れ星が一筋の尾を引いて流れ落ちる!

 

 

士元『昼間近くに流れ星なんて、凄いね……○○ちゃ───あっ!?』

 

孔明『ど、どうしたの? ○○ちゃん────えっ!?』

 

 

 

その流れ星を見ていて……『記憶』が覚醒される。

 

 

 

孔明『あ、あれ……《ご主人……様?》』

 

士元『あわわ………《ほ、北郷……一刀さん……》!』

 

 

 

───溢れ出る数々の想い─────

 

───昔、昔あった……夢物語───

 

───敵同士だった『三国』を───

 

───『理想郷』に変えた────

 

───時の彼方より舞い降りし《天の御遣い》─────

 

 

『──────────!!』

 

 

二人は、互いに思い出した事を確認しあい、夢物語で無い事を知る!

 

 

孔明『─────────!』グスン! グスン!

 

士元『─────────!』ウゥゥ………!!

 

 

涙を拭きながら……孔明は親友である……士元に聞き直す!!

 

孔明『はわわわっ!! 何で、何で私達──こんな大事な事を忘れてたんだろう!? ○○ちゃん! 覚えてる!? ご主人様の事!?!?』

 

士元『あわっ! あわっ! 覚えてるっ! 覚えてるよぉっ!! ───今頃になって……やっと思い出せた~~!! ご、ごめんなさい! ごめんなさい!! ご主人様ぁああ……ごめんなさいぃいい~~!!!』ワァ~ン!

 

孔明『………○○ちゃん! 私達は確か……七日後に《水鏡先生》の下から卒業して、誰かに仕えなくちゃいけない!! だったら……ご主人様に再度仕官しよう!? 私達、二人が仕官すれば……絶対大きな力に成れるよ!!』

 

士元『ご主人様……私達の事……要らない子だって言って……断れないかな? もし、そんな風に言われたら………』グスッ

 

孔明『そうなったら、私達の実力を見せ付けなきゃ!! ご主人様の世界じゃ有名だった私達だよ!? 絶対、認めてくれる!! 認めさせなきゃ!! ねっ!? ○○ちゃん!!!』

 

士元『○○ちゃん……! ───うんっ! 私も頑張る!! あれから更に凄くなった《はわわ軍師》と《あわわ軍師》の知謀、ご主人様に役立て無いとねっ!? …………ありがとう…………○○ちゃん!!』

 

孔明『はわわわわっ!? その《はわわ軍師》や《あわわ軍師》なんてぇ……もう………再度呼ばれたくないよぉおお!!!』

 

ーーー  ーーーー  ーーーーー

 

こうして……二人は『北郷一刀』の名前と姿を思い出し、水鏡より卒業を言い渡されると……流れ星の向かった方向へと旅たった! 

 

再度……あの《天の御遣い》に会える事を信じて…………。

 

 

 

◆◇◆

 

 

【 拠点? の件 】

 

〖 益州 成都 紫苑の屋敷内 にて 〗

 

 

『益州牧! 漢中討伐へ向け───遂に立つ!!』

 

成都の出入りする城門では、この話で持ちきりで……口々に話題となる。

 

『五万の精兵を率いて、漢中を殲滅するそうだ!』

 

『漢中に《世にも奇妙な人物達が居る》らしいな?』

 

『漢中の五斗米道が無くなれば、《天和》ちゃん達の薬が売れだすぞ! 早く連絡しなきゃあぁぁあ!!』

 

耳聡い商人達は、この情報を仲間内に伝え、大規模な討伐戦が起こる事を……益州以外にも伝播していく。

 

その話を詳細に知る成都の民達は、固唾を呑み込み……この劉焉の行動に注視していた。

 

★☆☆

 

一刀「ご苦労様! 劉焉達は、行動を開始したか?」

 

紫苑の屋敷内の部屋で、竹簡を見つつ文字の勉強をしていた一刀。

 

部屋に急に飛び込んで来た二人に、無事に任務が終わた事をホッとしながら、報告を促した。

 

雷「うんっ! 示威行動しながら漢中に向かっていたわよ! 子供のフリして見てたから、問題なんて全くなかったわ!」

 

電「だけど……あんまり凝視して騒ぐのですから……周りの見物する人にニコニコ笑われるわ、警護の兵士さんも辺りを睨みつつ、雷ちゃんの頭をナデナデするから……可笑しいやら可愛いやらで………」

 

雷「ちょ、ちょっと電だって、私の後ろで服を摘まんで見てるから、知らないおばあちゃんより、お菓子貰ったでしょ!!! な、何よぉ!? 分け前が欲しいから云った訳じゃあ……ないんだからねぇ!?!?」

 

一刀は、二人の頭を撫で回し……優しく諭す。

 

一刀「何にせよ、二人が迷子にならず無事に帰還できた事、安心したよ! お菓子は二人の報酬だから、二人で分けて食べな。 だけど……もう少しで昼になるから……食べ過ぎは駄目だぞ?」

 

雷「司令官! 私は子供じゃないのよ!? それくらい分かってるから!!」

 

電「一刀さん! 雷ちゃんと二人で分けますが……後で一刀さんの分、内緒で持ってくるのです『何を内緒話してるのぉ! 私も混ぜなさい!!』──あ、後でぇ~なのですぅうう!!!」バタバタバタッ!

 

────バタン!

 

 

一刀は、そんな微笑ましい様子を見ながら……竹簡に目を向けた。

 

竹簡に書かれている『漢文』を見ながら、読み書きを練習しているのである。

 

一刀が……この世界に降りて……しばらくしてから、ある事に気付く。

 

『この世界の文語は、《何語》になるのだろうか? 会話は通じるけど……文字は漢文? 竹簡が主だけど……何故か冊子もあるのは……何でだろう?』

 

紫苑達と話す時は意味が通じ合うが、文字で手紙等書く場合は、全くと良いほど分からないし通じない。

 

そのため、この世界でのコミュニケーションを行うのも、俺の役目だと信じて、紫苑より竹簡を借りて、勉強に励んでいるのだ。

 

───コンコンッ!

 

金剛「HEY! 提督ぅ~! Tea Timeデ~ス!!」 

 

部屋を開けて、入ってきたのは金剛。 しかも……紅茶セットも一緒!?

 

金剛「根を詰めるのは、身体によくアリマセ~ン! 適度な休息、適度な勉強、濃密な私との逢瀬の時間も、とっても大事デ~スヨ!!」

 

一刀「その台詞も物言いを付けたいが……その前に……紅茶セットはどうしたんだ!?」

 

金剛「大丈夫、大丈夫! オネェサンが部屋から持ってきてくれた物デース! 私も、こんな高級なTea Cup見た事ないヨ? あの『ザビ家』で使用されてTea Cupとソックリ!!」

 

一刀「なんでガン○ムのザビ家と? 英国関係ある───!?」

 

金剛「───Oh! 提督ぅ! お湯が冷めるネ!! 早くぅ早くu~!!」

 

────休憩中────

 

金剛「提督と二人でTea Timeデース! 提督との紅茶は一味違うネー♪」

 

一刀「そうだな。 まさか、こんな時代で……紅茶が飲めるなんて、物凄い贅沢なんだよな? 普通のお茶でさえ、この当時高級品だったのに………」

 

金剛「N、No!! 紅茶が無いとぉ! Peace Time(安らぎの時間)が無くなるネ!? オネェサンに頼んで持って来て貰うよう頼みマ~ス!!」

 

一刀と金剛は……優雅な時間を過ごした。

 

◆◇◆

 

【 新たな仲間入り の件 】

 

〖 益州 成都 街中 にて 〗

 

龍田と天龍が艤装を解いて、今日も情報収集の為に………街へ出掛ける。 

 

無論、紫苑達も一刀を信じて、軍勢の情報を可能な限り教えてくれるのだが、『民の動向』が全く分からない為、毎日、街へ出て調査しているのだ。

 

漢中討伐戦前の民達は、劉焉を陰で批判していた。 

 

漢王朝と変わらない法律、新たな流民で出来た東州兵との確執、その為に増大する税金……民の我慢は限界に近付いていたのだ。

 

しかし、今度の漢中討伐戦や《天の御遣い宣言》で、支持が上がりそうな傾向がある! 成都制圧には、民達の協力は不可欠!!

 

だから、民達の意識を調べる為、天龍の『剛直な性格』と龍田の『柔和な喋り方』を通じて、実際に触れ合って確認して貰っているのだ!

 

ーーー  ーーーー 

 

??「あわ、あわわわッ! あ、あの時は、ありがとうございましゅ!」

 

??「はわわわッ!! ○、○○ちゃん!! この人が○○ちゃんを助けてくれた女の人? な、なんか……こ、怖そうな……」

 

急に歩いている天龍の前に飛び出し、カミカミながら礼を述べる『女の子』、もう一人……天龍の姿を見て怖がる連れの『女の子』が現れる。

 

天龍「何だぁ? オレが怖いか?」

 

『───────ッ!!』ガクブルガクブル

 

天龍「フフフ……怖くて声も出ねぇかぁ?」

 

龍田「駄目よぉ~天龍ちゃん! 小さい子を~そんなに怖がらせちゃ~!! 泣かせたら~一刀提督に告げ口するわよ~!?」

 

つい……怖がる様子に……普段はやっても無視される、紹介の台詞を口にする。 予想以上の怖がる様子にハイテンション気味になるが、抑え役(いじめっ子役?)の龍田からの一言で、直ぐに反省した。

 

天龍「す、すまん!! 調子に乗りすぎたぁ!! もう提督に怒られるのは嫌なんだ!! 勘弁してくれぇ!!!」

 

??「か、一刀提督……? も、もしかして『北郷一刀』と言うんじゃあ!?」

 

会った事が無い筈の『女の子』から……提督のフルネームが飛び出し、些か緊迫感が漂う天龍と……あまり変わらない龍田。

 

天龍「何で一刀提督のフルネームを知ってるんだ!? 正直に白状しろぉ!!」

 

龍田「天龍ちゃん~!! 『ビクッ!!』 コホンッ! 確かに……そうだけど~? 貴女達は~どちら様~?」

 

??「わ、わた、私は、『諸葛孔明』と申しますぅ!!」

 

??「ほ、鳳士元でしゅ!!」

 

二人は、声を揃えて堂々と───天龍、龍田に申し入れる!!

 

『《天の御遣い 北郷一刀》様に……仕官の儀、お願いに参りました!!』

 

ーーー  ーーーー  

 

北郷一刀と恋姫達の交わりは……少しずつ確実に……重なっていった。

 

 

ーーーーーーー

ーーーーーー

 

あとがき

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

 

スランプと風邪と仕事の忙しさが入り……遅れました。

 

義輝記も少しづつ作ってますが……文章が出てきません。

 

今年までには、完結したいと思いますので。

 

 

 

 


 
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