第四章 6話 合肥の戦い 後編
楚軍が撤退を始めた頃、近くの山の上で
一刀「かなり、劣勢になっているな・・・・・・」
思春「その様ですね・・・・・どうやら、曹操軍だけでなく袁紹軍も加わっているようです」
一刀「袁紹軍か・・・・・しかし妙だな、袁紹軍には密偵を送っているがそんな情報は一つもなかったが」
思春「そうなると誰かが独断で?」
一刀「そうかもしれんな。悪いが思春は袁紹軍の指揮をしている者のもとに行ってくれ。誰が動いているのか気になるからな」
思春「その者はどうされますか?」
一刀「そうだな・・無理はしなくていいから調査でいい。ただ、逃げ出さないように牽制だけ頼む」
思春「わかりました」
愛紗「お父さん、みんな無事かな」
愛紗は家族の危機を見て心配でいても立ってもいられなくなっていた
一刀「大丈夫さ。みんな生き残るために鍛えているんだからな」
一刀は愛紗の頭の上に手を置き優しく撫でながら落ち着かせてやった
一刀「しかし・・・・・霞の状態が気になるな」
愛紗「え、どういう事お父さん?霞お姉ちゃんいつもよりすごく速く攻撃してるよ。それに、敵をすごい勢いで蹴散らしてるけど」
一刀「それがな、どうも左わき腹をかばってるように見えてな。鷹はどう思う?」
鷹「俺もそんなふうに見えるな・・・もしかしたら怪我をしているんじゃないか」
一刀「やはり、そう思うか・・・・それに、あの顔は死を覚悟してる顔に見えるな・・・・・二人とも霞のもとに行くぞ」
愛紗「わかった」
鷹「了解だ」
そして一刀は騅に鷹と愛紗は二人で馬に乗り駈け出して行った
その頃、麗羽たち袁紹軍は
麗羽「斗詩さん、今はどのくらい来ましたの?」
斗詩「半分すぎたくらいです。やはり強行軍でも三万の兵を動かすとなるとそんなに速くは動けません」
麗羽「しかし、もし楚の誰かでも傷つけたら美羽さんは・・・・・・・あの虎牢関の戦いのとき美羽さんはただ逃げていただけと聞きますし楚軍の強さを甘く見ている伏婦がありましたし・・・・このままでは美羽さんと、悪くて河北が消滅してしまいます」
猪々子「麗羽様落ち着いてくだいよ。流石に美羽様でもそんな馬鹿なことはしませんって。それに、七乃も着いているはずっすよ。だから落ち着いてください」
斗詩「そうですよ麗羽様。それに、私たちは美羽様を止めに行ってるのですから形だけは楚の味方になりますから」
麗羽「そうですわよね。私の考え過ぎですわよね・・・・解りましたは、二人ともありがとうですわ。落ち着かせてくれて」
猪々子「そんなの当り前じゃないです」
斗詩「そうですよ麗羽様。私たち二人は姫の家臣なんですから」
麗羽「それでもありがとうございますですわ。こんな私に着いて来てもらって」
昔の麗羽では予想もしなかった配下へのお礼の言葉を聞き斗詩と猪々子は顔を見合わせて笑顔になっていた。そして、何が起きても麗羽を守り通していこうと改めて決心した
場所は戻り、合肥
一刀たち三人が霞のもとに馬を走らせていた
一刀「クソ、騅頑張ってくれ!!霞の危機なんだ」
騅「ヒヒ~~~ン」
騅は正に風のように速くそして力強く目の前の敵がまるで居ないかのごとく駈け出した
一刀「二人とも先に行く!!道は俺が作っておくから出来るだけ早く来い!!!」
そう言った一刀は混沌を振り回しながら進行に邪魔な兵たちをなぎ倒して進んでいった
そして
一刀は目にした・・・・・霞の馬が槍に貫かれ体勢を崩し落馬した霞の姿を
一刀「お前ら邪魔だーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!」
一刀は霞を囲おうとしていた兵たちに向かって混沌から気で巨大な斬撃放った
ドゴーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!!
一刀は霞を囲っていた兵たちを吹き飛ばした場所に騅を踏み台にして飛び霞の前に混沌を立てつけながら降り立った
ドスン
一刀が下りたった場所にはクレーターができ、周りに振動が伝わった
真桜「な、何や!?」
沙和「何が起きたの?」
曹操軍と袁術軍は目の前で一体何が起きたことが信じられず混乱しだしていた
その間に、鷹と愛紗も到着し鷹は霞に駆けよって診断を始めた
鷹「これはヤバいな・・・・一刻を争うぞ」
一刀「鷹、霞は無事か?」
鷹「ヤバイな・・・血が流れ過ぎてる上に雨で体が冷えてしまってる。このままだと確実に死ぬ」
一刀「そうか・・・・・・鷹、霞の事を頼む。愛紗は鷹の護衛を」
愛紗「了解しました」
霞「かず・・・と・・?」
一刀「ああ、そうだ。必ず助ける、だから頑張るんだ霞」
霞「う・・・・うう(フラ)」
鷹「おっと」
霞は完全に意識を失い倒れてしまった
一刀「二人とも下がっていてくれ」
鷹と愛紗は一刀の問いかけに一度頷き鷹は霞を抱え馬に乗り、愛紗は一刀の騅に乗って後方に下がっていった
一刀「お前ら覚悟しろよ・・・・俺の大事な家族をここまで酷い目にあわせたんだからな」
ゴオッ
一刀の周りから在り得ないほどの闘気と殺気があふれ出していた
真桜「ヤバイで・・・あれは項羽やで」
沙和「どうしようなの~~」
一刀の事を見たことがある曹操軍と袁術軍の兵たちはあの時の記憶を思い出し恐怖により体を震わせ、一刀を始めてみる兵たちは一刀が出す闘気と殺気を受けて動くこともままならないでいた
一刀「お前ら覚悟しろよ・・・・俺の大事な家族をここまで酷い目にあわせたんだからな」
そう言いながら一刀は二本の刀を抜き一歩一歩近づき始めた
一刀「さあ、始めるぞ・・・・・お前らに本当の恐怖を見せてやろう。ただ、逃げるものは逃がしてやろう・・・お前らにも大切なものがいるだろうからな」
最初に一刀の犠牲になった兵は一番前で一刀の殺気をまともに浴びた物であった
袁術兵「ヒッ、うわーーーーーーーー!!」
ガキン
ズバ、ブシューーーー
この兵は余りの恐怖からか逃げるではなく一刀に攻撃を仕掛けたが瞬く間に首を跳ね飛ばされ血しぶきを上げていた
一刀「さあ、次はどいつだ・・・・・・死にたい者は掛かってこい」
一刀は冷酷な声で淡々と言葉を発しながら前へ一歩一歩確実に歩みを進めて行った
真桜「ヤバイで・・・このままやったらうちら全滅してまう」
沙和「真桜ちゃん・・・・助けてなの・・・・足が動かないのなの」
二人は体をすくませ硬直している間に、兵たちが何とか将二人を守ろうと一刀に攻撃を仕掛けはじめていた
曹操軍兵「お前ら、何としてもここはお二人をに、逃がすぞ」
曹操軍兵「お、おう・・わ、我ら曹操軍は敵に怖気ず、ずいたりしない!!」
曹操軍兵「い、行くぞお前ら!!」
曹操軍兵「おう、てりゃーーーーーーーーーーーー!!!」
曹操軍の兵たちは三人一組になり一刀に攻撃を仕掛けるも
一刀「・・・・・・・」
スパ
ブシューーーーーーーーー
ただ、横に一振りそれだけで複数の敵の首を刈り取り殺すこともできるはずが足を、手を切り落とし、または骨を折りすぐには殺すことをしなかった
一刀はこの時圧倒的な武力での攻撃ではなく精神的な攻撃、恐怖を感じる攻撃を取っていた。それは、敵に恐怖を植え付けるために、楚に仇なしたらどうなるか身をもって覚えさせるために、家族に危害を加えたときに何が起きるのかを知らしめるために、西楚の覇王を怒らしたらどうなるかを知らしめるためにである。
スパ
曹操軍兵「ギャアーーー俺の手がーーーー」
ズボ
袁術軍兵「腹が・・・いてえよ・・・」
ブシュ
袁術軍兵「あ、足が、俺の足がーーーーーーーーー!!」
ザク
袁術軍兵「いてえ・・・・こんな痛み味合うぐらいなら・・」
ゴリュ
曹操軍兵「嘘だろ・・・・・何で俺後ろ向いてるんだ・・・・・」
メキ
曹操軍兵「俺の両腕が・・・・・あああああああああ」
ボキ
袁術軍兵「何でだよ・・・何で俺立てなくなってるんだよ・・・」
一刀はあらゆる苦しみを与える攻撃を行った。そして、ほとんどの者がまだ一刀の手で殺されておらず苦しみのたうち回るか気絶をする、またはあまりの痛さで自害を選んでいた
そして、冷酷にも一刀は進んで行く。まるで周りには何もいないかのように進む。迫ってくる兵は道に転がっている小石のごとくただ、ただ、邪魔だから蹴ったと言わんばかりの態度で兵を苦しませていくのであった
曹操軍の被害が千に近くなるぐらいだろうか真桜は急に我に返ったように自分の仕事を思い出し
真桜「て、撤退や!!!!全軍撤退せえ!!!」
沙和「・・・・・・・ふえ?」
真桜「沙和!!何ボケっとしとるんや!!!さっさと逃げるで」
沙和「う、うん。わかったの」
真桜「体が無事なやつはまだ生きてる仲間を出来るだけ連れて帰るんや!!いいな、絶対項羽には手を出すなや!!」
真桜の指示で統制を取り戻し始めた曹操軍は怪我した仲間を出来るだけ連れて撤退をし始めた
一刀「どうした?お前たちは尻尾をまいって逃げないのか?」
一刀は逃げる機会を失った袁術軍にそう問いかけた
袁術軍兵「く、くそーーーーーー!!」
袁術軍の兵の行動はまちまちだった。まだ、諦めずに攻撃して来る者、恐怖で動くことができない者、曹操軍と逃げ出すものといたがほとんどの者が前二つであった
曹操軍が撤退を始める前
七乃「前の方が静かになりましたねお嬢様」
美羽「ほんとじゃの。やっと終わったのかの?」
七乃「たぶんそうだと思いますよ。さっき楚軍の兵たちが逃げていくのも見えましたし、最後の殿を務めていた将を打ち取ったんじゃないですかね~~」
美羽「お~~~それは大儀であったの~~~あやつらにはわらわじきじきに褒め言葉を送ってやろうかの」
七乃「流石お嬢様です~~この傍若もの!!」
美羽「ぬっはっはっはっは~~~そうじゃろそうじゃろ。もっと褒めてたも~~~」
七乃「流石袁家の本筋、何でもできちゃうかっこいい~~~」
美羽「ぬっはっはっはっは~~~さて、そろそろわらわたちも前に行くかの。打ち取った哀れな敵将の顔を見に行ってやろうかの」
七乃「そうですね美羽様。あれだけ静まってるなら大丈夫でしょう(でも、静まる前のあの轟音が少し気になりますね)」
そう言って、二人は戦いが終わってると思い込み地獄に向かって歩みを進めていった
思春「本当の馬鹿だったか・・・・・楚の将、家族の危機に我らが王が動かないわけがないだろうが・・・・・・・ん?あっちから馬の蹄の音が・・・・・確認してくるか」
シュタ、タタタタタタタタタ
パカパカパカパカ
美羽「ぬはっはっはっはっは~~さて、誰が打ち取られているのかの~~」
七乃「美羽様は誰だと思います?」
美羽「そうじゃの、張遼じゃ!!わらわは張遼だと思うぞ」
七乃「あの、元董卓軍の張遼ですか~~可能性は高いですね。撤退していく楚軍の旗の中にも張遼の旗は無かったですし」
美羽「そうか、流石わらわじゃの♪」
二人はまるで街に買い物でも行くかのごとく楽しそうに馬を進めていくと目にしたものは敵将を打ち取り歓喜に酔いしれている自分たちの兵の姿ではなく、苦痛と嗚咽の声が聞こえ自分の目に見える兵すべてが地面に突っ伏し血が流れ続けている者、腕や足が無い者、動くことができない者や、体のある部分が在り得ない方向に向いている者の姿であった。そこはまるで地獄絵図のような光景であった
美羽「なんじゃこれは?敵将を打ち取ったのではないのか七乃?」
七乃「私にもわかりませんよ美羽様」
バシャ
美羽たちが呆然とその光景を見ていると少し離れたところから水が跳ねた音がしたのでそっちを見ると、そこには・・・・・・・・・
鬼が居た
美羽「ぴーーーーーーーーーーな、何じゃあやつは・・・・七乃どうにかしてたも」
七乃「む、無理ですよお嬢様・・・・・・あ、あの人は・・・項羽さんですよ」
美羽「項羽とは誰じゃ?」
七乃「美羽様忘れちゃったんですか?虎牢関で私達連合軍を倒しちゃった人ですよ」
美羽「・・・・・・・あやつか!!何でこんな所にいるのじゃ?わらわは憎い孫堅軍を倒しに来たはずじゃぞ」
七乃「美羽様・・・・・・」
一刀「話はそろそろすんだか?」
美羽「うるさいのじゃ!!今大事な所だから邪魔をする出ない」
七乃「お嬢様!!」
美羽「何じゃ七乃?速くさっきの続きを言うのじゃ」
美羽が七乃にせかすように言ってる間に一刀は二人の傍に近づき刀を突き付けていた
美羽「ん?ぴーーーーーーーーーーーな、なんじゃお主は!!失礼であろう!!わらわは漢より大将軍の位を貰う予定の袁術であるぞ!!!」
七乃「ひ!!・・・・え?美羽様、その話私はじめて聞きますけど?」
美羽「そうだったかの?」
七乃「そうですよ美羽様。このおっちょこちょい」
二人はいつもの空間を作り出して話を進めだした
一刀(今回の原因がわかるかもしれんな・・・・少し話させておくか)
美羽「おお、すまんの七乃。確かあの洛陽に居るときにの街で七乃が逸れたときにじゃな、ある人物から言われたのじゃ。孫堅の将を誰か殺したら大将軍にしてやるとの」
七乃「そうだったんですか~~~(確かあの時は美羽様が逸れた気もしますけど)それで、誰がそんなこと言ったんですか~」
美羽「確か、張・・・張・・・・何じゃったかの?取りあえず偉いやつに言われたのじゃ」
一刀「ほう、それは良いことを聞いた」
美羽「だから邪魔をするなと(チャキ)ひっ・・・な、なんじゃ、こっちには七乃が居るから怖くはないぞ」
一刀「そうか・・・・・じゃあ、こいつをいたぶればもっと情報を話しそうだな」
スパ
そう言った一刀は七乃の右足のすねから下を切り落とした
七乃「ひ~~~い、痛い・・・痛い痛い痛い痛い」
一刀「さっきの話を続けろ。続けないともっとこいつが酷い目にあうぞ」
美羽「知らないのじゃ、わらわは知らないのじゃ」
スパ
七乃「あーーーーーーーー!!!私の、私の左手が・・・・」
次に一刀は七乃の左手首を切り落とした
一刀「ほら、早く言わないとこいつの体が減っていくぞ」
美羽「だから知らないのじゃ。洛陽で孫堅の居る軍の将を誰か殺せば大将軍にすると言われただけなのじゃグス」
一刀「なら、言ったやつの事を話せ」
美羽「うう・・・・ううう・・・・・・グス」
スパ
七乃「ギャーーーーーーーー、美羽様速く・・・速く思い出してください!!!」
一刀は七乃の右足の残り、ももから下も切り落とした
一刀「お前も不憫だな・・・こんな子供のせいでそんな体になってしまって」
美羽「ぐす、ぐす、すまんのじゃ、すまんのじゃ七乃」
スパ
左の肘から下を
七乃「ガッ・・・いいから速く思い出せ!!!」
美羽「ぐす、七乃・・・七乃・・・・・うえ~~~~~ん」
スパ
左手の残りの肩から下を
七乃「泣いてないで速く思い出せこのガキ!!!今まで育ててやっただろうが!!その恩を返すと思ってさっさとしろ!!!」
美羽「うううう・・・・たしか・・・・たしか・・・・そうじゃ、十常侍の奴じゃ」
一刀「十常侍の誰だ」
美羽「それは・・・・それは・・・・・」
一刀は刀を構えはじめた
七乃「や、止めてください項羽様。私はただの被害者です。このガキのせいでここに来ただけです。私は何も知らなかったんです!!!だからお願いします。助けてください!!」
美羽「そんな・・七乃・・・何を言っておるのじゃ?」
七乃「うるさい!!もう私の真名を呼ぶな!!!お前のせいでこんな姿になったんだ。どうしてくれるんだ!!!もう立って歩くことも何かを握ることもできない・・・・・・私の人生の失敗はお前に仕えたことだ!!!」
美羽「グス・・・グス・・・そんな・・七乃・・七乃~~~~~~~」
七乃「だから真名を呼ぶな袁術!!!!お願いします項羽様私を助けてください。何でもしますだから、血を、血を止めてください」
一刀「ふん・・・・・・本当に何でもするのだな」
七乃「はい、何でもします。だから、助けてください!!」
その時
ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド
麗羽「美羽さーーーーーーん!!何処ですかーーーーーー!!」
一刀「・・・・袁紹軍か・・・・・おい、お前この戦いに袁紹はかかわっているのか?」
七乃「い、いえ、かかわっていません。すべてはこの袁術の独断です」
一刀「そうか・・・」
一刀は持っていた布を使い七乃の切り口を縛りだした
七乃「ありがとうどざいます。ありがとうございます」
そして、駆け付けた袁紹軍も一刀たちが居る場所の阿鼻叫喚の風景を見て恐れ体を震わせた
麗羽「こ、項羽さんですわね」
一刀「ああ、そうだが」
麗羽「これは一体・・・・それに美羽さんは無事ですの?」
一刀「このガキの事か?」
麗羽「そうです!!・・・・・もしよろしかったらお返し願えないでしょうか?」
一刀「ああ、いいだろう。聞きたいことは全部聞いたしな。ほら、あっちへ行け」
美羽「な、七乃・・・・」
七乃「消えて!!もう私に話かけないで!!」
美羽「うう、グス・・・うえ~~~~~~ん、うえ~~~~~ん」
美羽は泣きながら麗羽のもとに歩いて行った
一刀「あと、一応であるが此処に倒れている兵はまだほとんどが生きているからもし治療をするなら急いでやれ」
麗羽「わ、わかりましたわ。斗詩さん、兵たちの治療をお願いしますわ」
一刀「それじゃあな」
麗羽「待ってください!!あなたは本当に項羽北郷なのですか?」
一刀「ああ、そうだ・・・・俺も急いでいるんだ、話がしたいなら建業まで来い。そうしたら歓迎しよう」
七乃「待ってください!!項羽様、私も連れて行ってください!!」
一刀「何故だ?俺がお前をその姿にしたのだぞ」
七乃「それでもです。もう私は袁術の近くにはいたくないのです。だからお願いします」
一刀「・・・・・わかった。なら、連れていく。ただし治療が終わったらその後は自分の意思で行動しろ」
七乃「わかりました」
そう言って一刀は七乃をおぶり霞を治療しているだろう鷹たちのもとに駆けて行った
麗羽「・・・・・・美羽さん、あなたは何故この様なことをしたの?」
美羽「わらわは、わらわはただ大将軍に成りたかっただけなのじゃ~~~」
麗羽「大将軍?一体どういうこと?」
猪々子「麗羽様、兵たちの保護終わりました。後、ここに誘導した奴がいつの間にか居なくなってます」
麗羽「そう・・・・若しかしたらあの人も楚の関係者なのでしょうか・・・・・・・それよりも今はすぐに城に戻りますわよ。兵たちの治療を最優先にします。そのあとに、楚に使者を送りますわよ」
斗詩「楚にですか?」
麗羽「ええ、今起きていることの鍵が必ず楚にあるはずですから」
その頃、一刀は
思春「一刀様すみません。勝手に袁紹軍を誘導してしまって」
一刀「いや、あれで良かったよ思春。あのままだと、俺が俺じゃなくなるところだったからね」
そう言いながら一刀は腰につけてる刀の一つ晃鬼を撫でていた
一刀「さて、愛紗と鷹は何処で霞の治療をしているのか・・・・・お、いたいた」
愛紗「お~~~~い、おと~~~さ~~~ん此処だよ~~~~~」
愛紗のもとまで駆け寄ると近くには洞窟らしきものがありその中で霞が寝ている姿が見えた
一刀「鷹、霞は無事か?」
鷹「ああ、一命は取り留めたぞ。ただ、起きるのは二、三日掛かるだろうな」
一刀「そうか、ありがとう鷹。それとすまないがこの子も治療してやってくれ。簡単な止血だけ済ませている」
鷹「わかった。任せろ」
そう言って鷹は気絶している七乃を一刀から預かり洞窟へと運んでいった
一刀「ふ~~~・・・・・・良かった・・・本当に良かった」
思春「はい、私も霞様が無事でとてもうれしいです」
あとがき??
今回で合肥の戦いは終わりです。
次回は麗羽との会談か桃香、華琳の動きどちらかを書いていこうと思います
では待て次回
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合肥の戦い後半です
少し?グロイです