おにぎり専門店「鬼斬島田」は今日も繁盛している。
そこに現れた女子中学生の客二人。制服は区内の中学のそれではない。
「白いご飯のおにぎりある?」
そう声をかけたのは髪の赤いカリカリした雰囲気を漂わせた少女である。
「え、あ、ありますけど…。」
店番をしていた少年・島田貞興はやや戸惑いながらも答えた。シンプルな塩むすびもメニューにはあるもののそこまで売れ筋ではなく、購入する客も高齢者が中心だからである。
「じゃあ4つちょうだい!」
赤い髪の少女は元気のよい声で注文した。一方一緒にいる髪の青い少女はずっと黙っている。
「はい、塩むすび4個。」
「ありがとっ!」
少女たちは去っていった。
そして近くの公園。
「じゃあフレデッツァは離れて!」
「うん…。」
赤い髪の少女・沢村熱気は青い髪の少女・フレデッツァ・ミチェリを制する。そして熱気は塩むすびに醤油を塗り、しばらく自らの近くに置いておいて…
「よーし!焼けたわ!フレデッツァ、もういいわ!」
「うん…。」
実は熱気は炎の精霊であり、自らの体温で焼きおにぎりを作っていただけであった。
おわり
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氷炎コンビの日常、的な。
貞興君:http://www.tinami.com/view/738759
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