No.740984

【サイバ】その男、ドラゴ郎【交流】

古淵工機さん

この世界でもドラゴ郎くんの大食い性能は健在なのでしたw

■出演
貞興:http://www.tinami.com/view/738759
ドラゴ郎:http://www.tinami.com/view/740498

2014-12-01 21:52:20 投稿 / 全4ページ    総閲覧数:873   閲覧ユーザー数:836

ここは風天区の下町、ここに住んでいる人間ならまず知らない者はいないというおにぎり店『鬼斬島田』。

この店の前に、ひとりの男子学生が来ていた。風天中学校3年生のドラゴン形マシーナリー、ドラゴ郎こと龍野吾郎であった。

「いらっしゃいませ。…あ、ドラゴ郎先輩」

店番を担当しているのはドラゴ郎の後輩に当たる島田貞興。

「やっ、貞興くん。いつものアレもらえるかな」

と、代金を出すドラゴ郎。頼んだのは彼の大好物、鶏のから揚げが入った『から揚げおにぎり』である。

 

「それにしても先輩、よく食べますね~」

「マシーナリーとはいったって動けばエネルギーも使う。なによりここのおにぎりは風天一。いや天空一、いやいや県内一、日本一かなァ?」

「ほめても何も出ませんってw」

「わかってるわかってる。…あれ?」

ふと、ドラゴ郎が店の張り紙に目をやると、そこにはこう書かれていた。

『新メニュー マヨから揚げおにぎり始めました』

「マヨから揚げとは、また通なの出したね」

「え?ドラゴ郎先輩、もしかしてマヨから揚げは邪道とか?」

「んなわけないっしょ。マヨから揚げもなかなか乙なもんでさ、よく食べるんだ。っと、じゃあ追加でこれ15個ね」

「ま、まだ食うの…」

少々笑顔を引きつらせながらも、マヨから揚げおにぎりを出すあたりはさすがおにぎり屋の息子。

たいした商人根性、おにぎり屋の鑑である。

 

「はい、マヨから揚げおにぎり15個」

「うひょー!これがまたうまいんだ!ありがとね!」

満面の笑顔を浮かべながら立ち去るドラゴ郎を見て、貞興は思った。

本気であの人がお腹を空かせたらどれだけのおにぎりが必要になるのだろう…と。

 


 
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