No.740328

【デジナミ】ハッピーハロウィン!【2014ハロウィン】

七月一夜さん

遅刻気味で、ごめんなさいっ!
ハッピーハロウィン!


お借りしましたっ!いつもありがとうございます。

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2014-11-29 13:13:10 投稿 / 全4ページ    総閲覧数:627   閲覧ユーザー数:613

カチカチカチ、カタカタカタ。

 

マウスのクリック音とキーボードを叩く音が響く、午前3時。

 

明かりのついたGMルームの中で、作業を進める人物がひとり。

 

「で、できたっ!間に合ったぞ、ギル!!

 

 やっぱり、本気を出せば何とかなるもんだ……」

 

「毎回思うのじゃが、なぜおんしはその本気とやらを期日までに見せんのかのぉ?」

 

ジト目で睨むギルに、凍りつくアキラ。

 

今日はハロウィン当日である。

 

 

クレセントゾーン、ハロウィンイベント会場で、アキラとギルはイベントの準備を進めていた。

 

もちろん、二人とも仮装している。

 

基本的に、GM含め参加者は皆仮装しなければならないからだ。

 

「あの、すみません。会場ってどっちですか?」

 

「会場はあっちじゃ、気をつけるのじゃぞ」

 

ストラビモンと一緒に歩く女の子に道を尋ねられ、ギルが答える。

 

「ありがとう」

 

ぺこりと頭を下げた女の子に、お菓子の包みをひつつ渡して、

 

アキラは「会場はこちら」とでかでかと記されたプラカードを掲げて、道を示した。

 

手を振る女の子に手を振り返しながら、あたりを見回す。

 

今回の二人の仕事は、参加者の誘導。

 

去年、一昨年といろいろやらかしたため、ちょっとだけ自重しているのだ。

 

ルナに見つからないように、なるべく口を開かずに。

 

ジェスチャーとプラカードを交えて、お菓子を配りながら道案内を続ける。

 

 

しばらくそうして案内を続けたころ、ようやく人の流れが落ち着いてきた。

 

「そろそろ、メインイベントの開始時刻だな」

 

「そうじゃな、今年は何事も無いようでよかったのう」

 

こそこそと会話するふたりに、近づく影がふたつ。

 

「お疲れ、アキラ!って、何その衣装っ……」

 

現れたのは、GM責任者のクラレ。

 

隣にはパートナーであるシャウトモンも一緒だ。

 

アキラの仮装を見て、二人しておなかを抱えて笑っている。

 

「何って、ユキダルモンですよ、季節先取りです」

 

「衣装というより、きぐる」

 

「衣装です!」

 

そんな二人にお菓子を押し付けながら、堂々とアキラは言い放った。

 

ただし、衣装の構造上ややくぐもった声になるのは仕様である。

 

「ギルも仮装してるんだな」

 

「うむ、今年はプロットモンじゃ」

 

付け耳をしていつもより長くなった耳をぱたぱたと動かしながら、ギルが頷く。

 

そして、ちらりと会場に設えられている時計を眺めて、一言。

 

「それよりも、おんしら……予定では、そろそろ次の仕事があるのではないかの?」

 

ぎくり、と動きが固まるクラレとシャウトモン。

 

「あ、うん。シャウトモン、行こうか」

 

「お菓子ありがとうな、アキラ!」

 

「がんばってください」

 

慌てて走り出した二人に、いつもよりゆっくりした動作で手を振るアキラ。

 

今年は何も起こらなければいいのに、と内心で呟きながら。

 

夜なべして作った特製お菓子を抱えて、ユキダルモンとプロットモンの格好をしたGMは、巡回を再開するのであった。

 

 

 

 

10月31日

 

ハッピーハロウィン!

 

プロットモンに仮装したギルと、ユキダルモンの格好をしたアキラが、ハロウィン会場を巡回中です。

 

運がよければ、特製のお菓子をもらえるかも?

 


 
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