真・恋姫無双 もう一人の御遣い
第十話 約束の無い明日
漢√ 真・恋姫無双
案内された部屋は最初に詠と行った部屋とあらかた同じ作りで全ての部屋は大体似せて作ってあるのだろう
丑の刻をすぎた頃、眠れない俺は中庭に出ていくと池の前に探していたその姿があった
「来てくれると思ってた」
微笑を浮かべながらこちらを振り返りながらいうそのセリフは少し演技が掛かっている、言葉通りでないにしろ
「自分でまた会いに来ると言ったのだろう、もう忘れたのか」
俺がここに来る事は彼女には分かっていたのか、そう思わせるただのブラフか。
「無駄話しないでいい、お前は誰だ。そして俺は誰だ」
「こんな時間に女性と二人きりなのに、そんな雰囲気にもさせてくれないのね」
「そこまで、と言ったはずだが。それとも話す気がないのか」
「わかったわ、そんなピリピリしないでよ。ご・主・人・さ・ま」
まただ、またこいつは俺の事をご主人様という。だがしかし俺に面識はない。そして魏ではご主人様などと呼ぶ人間は居なかった。
「お前は世間話をする為にここへ俺を招いたのか。管理者とはなんだ、何故俺をご主人様と呼ぶ」
「せっかちねぇ、余裕がないだけかしら。分かったわ、きちんと話しましょう。ですが短くはない話になりますので、お越しいただいた
きましたが貴方の部屋まで行きましょう。そこでお話致します」
最初はただふざけていただけであろう、急に話し方が真面目のソレに変わりすこし面食らってしまったが、この場所ではふさわしくないのだろう
言う通りにしようと移動しようとしたが、案内をするはずの俺の先をコイツは歩いていく。
迷う事なく俺の部屋の前まで行き着くと、さも当然かのように入って行った。
「どうぞ、召し上がってください」
何時の間に用意したのかも分からない、茶や茶菓子。そして自分の部屋かの様に寛ぎ茶を飲む姿はとても気品に満ちているが
この変わり用にはやはりついていけない、そして行動に疑問を持つ事は諦めた方がいいようだ。
「・・・・いただこう」
「では、何からお話致しましょう」
「何からでもいい、どうせ理解の及ばん事象であったりもするのだろう」
「そうね、それでは私達"管理者"の事、貴方自身の事をお話しします」
「この世界は外史といって、貴方の居た時代の言葉でいうとパラレルワールド・IFの世界。そしてその主人公は貴方自身」
久しぶりに聞いた横文字に感動を覚える前にいきなり目眩がしてきた
「俺が主人公とはどういう意味だ、創作や史実でも北郷一刀という名前の人物が活躍していたなどという記載は無かったはずだ、
身元不明の人間がいた可能性も否めないが」
「その通り、貴女は普通の高校生だった。理由の詳細は省きますが、管理者の一部と偶々貴方の世界で出会ってしまっただけの不運から生まれた世界、
でも今はそれも安定していたはずだった」
「イレギュラーが起きたんだな、それが俺に接触して来た理由か」
「その通りです、しかしイレギュラーと呼ぶべきなのかも分からない事が起きました」
「俺の存在、なぜ俺が二人いるか・・・・ということか」
「察しが良くて助かりますがその通りです、あの夜に消えた貴方が居た外史はその後年月を掛け終端へと向かいました。
しかしその消えたはずの貴方が記憶を持ったままこの世界に現れた事は外史が出来て以来初めての事となります」
あの夜の事も知っているようだ、管理者の前ではなんでもありでプライバシーなど無いのだろうか
「北郷一刀という存在がどの陣営に向かうかの差異はあれど、二人同時に存在する事がこの世界にどれほどの影響を与えるのかも
管理者である我々にさえ分かりません。しかし魏にいる彼も北郷一刀であり、ここに存在している貴方も北郷一刀であるということ」
「お前達がいう今までの外史で俺の様に三国以外に身を預けていた俺はいたのか」
「いいえ、所属する国は決まって"魏""呉""蜀"の三国に限られていました。そこも含め管理者である我々でも分からない。という事に」
「ある程度は把握した、俺の身体能力はここまでの物は無かったはずだがなぜ俺に力を与えた」
「それは簡単な事、ここは他と違って恵まれてはいないから。自身で身を守れる方がいいでしょ。半分以上は私情だけどね」
真面目な口調か巫山戯た口調か統一して欲しいものだが、話す事は大凡話したのだろう
「そうか、頼みがある」
「閨にでも誘われるのかしら、とても魅力的な誘いよ」
真に受け続けるのは馬鹿らしいが、このままされるがままというのは癪に触る
「惜しいが、まだ誘わない」
「・・・・そういう冗談は嫌い」
初めて管路の人間らしい部分を垣間見れた気がした
「だが、さっきのはいずれあるかもしれないな。頼みの事だが、お前もこの陣営に入れ」
「・・・・それもとても魅力的な誘いね、でも理由は何。私はあくまでも管理する側、傍観者よ」
「理由はあるが、今は話さない。だが陣営には入れ」
「一つだけ、話さないといけないことがある。それでもいい」
「どうせ、管理者としての動きがあるから居ないことがある。管理者としての力を無くす。この程度の事だろう」
「・・・よく分かったわね、管理者としての力を一旦封じる事。それが貴方の力になる方法よ」
「記憶を失う訳ではないのだろう、なら何も問題は無い。端から管理者の力などあてにはしてない」
「言うわね、その管理者に力をもらった人の言葉とは思えないわよ」
「今後はない、それだけだ」
「では貴方に管理者として出来る最後の贈り物よ」
そう差し出された物は既に使っていた刀より小さい脇差、しかも丁寧に黒色に統一されている
「感謝する」
受け取り鞘から抜き出してみるが、何でできているのかはやはり分からないような軽さである。
そもそも黒色の金属はあるにはあるが、ここまで漆黒の刃にするにはこの時代の技術では不可能だろう。
「では、また明日また来ますご主人様」
そう言い残し、ドアから出て行ってしまった。今回はその場で消える等という事はないが、ドアの向こうには既に人の気配は一切感じられない
窓から差す月の光に目が行き、窓辺に立ち漆黒の空を見上げる
「月が綺麗だな」
その言葉に答えてくれるものは何もない
あ、どうも(´・ω・`)ちーっす
俺、気づいたんだ!主人公増やしても、ヒロインいないじゃん!
でもヒロインとして導入できそうな部分とかまったく作らずに漢来ちゃったよ!
徐栄とかその辺しかいないじゃん!え、寧ろ皇帝とか何進辺り?
(ヾノ・∀・`)ムリムリ(ヾノ・∀・`)ムリムリ
なら管理者辺りの子でヒロイン勝手に想像しちゃえばいいじゃない!そういう結論に至りました。
いや、個人的には貂蝉で使いたかったんですよ?でもね、恋姫の貂蝉ってあれじゃん・・・・?
乙女化というかあれおとkいやなんでもありませんよ。
"我こそが真の三國無双よ!!"の貂蝉は大好きなんですけどね
なので勝手に想像して管理者引き込んじゃいました(゚ω゚)ップ
生活リズム逆転してしまったので、こんなテンションでごめんなさい。
もっと更新速度早めれるようにがんばりますので、まだ当分は見捨てないでくださいね。お願いします|Д´)ノ 》 ジャ、マタ
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