髑髏の艦首のアルカディア号を作ってから、あのアルカディア号も作ってみたくなり、ハセガワのキット「アルカディア２番艦」に手を付けました。
塗装にあたり、青いテレビ版より緑の漫画版、表紙やカラーイラストで描かれていた全体がカーキグリーン（エンジン部は赤）ではなく、モノクロのコマで時々描かれていた艦の上下で塗り分けられた配色にしてみました（ネットの画像検索でも、この配色での作例が見つからなかったので、それなら自分でとやってみました)｡

　キットは各パーツが小気味よく組み合わさっていく感触が心地よく、基本素直に組み立てました。とはいえ、以下の点で妙なこだわりを発揮して、少々手を加えました。
・第1主砲塔後部が箱っぽく感じられ、砲塔後部を覆うようなアーチ型の雰囲気が欲しかったので、パテで裏打ちして角を削りました。

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・翼端、翼下の紡錘状の部分は、前後とも同じように尖っていましたが、前部は削って丸みを持たせました。
・第1艦橋横の張出から第2艦橋横の張出にアンテナ線(?)が描かれていますので、伸ばしランナーで初めての張り線をしてみました。

塗装について付け加えると、船尾楼の天井は緑だったはずと、説明図を見なかったことにして塗装しました。甲板の板目表現、金色レリーフの爪楊枝塗り等、ちょっと頑張ってみました。
出来はともかく、自分だけのアルカディア号になりました。
(追記）最近、松本零士展で販売されていたムックの中で上下塗り分けされたカラー画稿を見つけました。やはり、当初のカラーイメージは上下塗り分けだったのでは、と思います。船尾楼上部も船体と同じく緑で着色されていました。とりあえず、自分の記憶を確認できてほっとしています。）

（2014年11月　制作）