No.739593 真恋姫†無双 優しき君主と神童と呼ばれていた男 第十三幕2014-11-25 23:58:29 投稿 / 全6ページ 総閲覧数:1961 閲覧ユーザー数:1811 |
月が天水を納めてから半年、龍也達天の遣い達の現代の知識もあり治安や内政は飛躍的に豊かになり活気に溢れていた。
龍也「月、今月は前より売れ行きが上がってる、これも月の人徳のお陰だってみんな誉めてたよ」
月「へぅ…そんなことないのに…みんなのお陰だよ…」
月は龍也達が頑張ったお陰というが他のみんなは月の日頃の行いがつんだ結果だと思っていた。
月「あ、そういえば、前に提案した、龍也さんの部隊についてなんですが」
龍也「ああ、やっぱり副官を誰にするかを考えてるんだよ」
龍也は二月前、詠から自分の部隊を持ったらと進められ龍也の副官を考えていたのだが未だに決めかねていた。
月「気分転換で町に出てみたらどうでしょうか?」
龍也「そうだな…そうさせてもらうよ」
天水城下町
龍也「…んで…進めた本命は抜け出すための肩書きか…」
月「いざというときの言い訳一緒にお願いしますね」
龍也「…了解」
進められて町に出てきた龍也と弁乗して抜け出してきた月と一緒に天水を見回っていると
女の子「それじゃあ、私、今日はこれで失礼します」
亭主「いつも、ありがとね、姜維ちゃん」
龍也(姜維?)
龍也は足を止めて声が聞こえた方を見ると店の亭主と若いエメラルド色の髪をした女の子が仕事を終えて女の子は小走りで門の方へと向かっていった。
月「龍也さん?」
龍也「あ、ごめん、ちょっとそこで待ってて」
月に待っていてと言って龍也は先程女の子に話していた亭主に話しかける。
龍也「すみません、ひとつお聞きしたいことが…」
亭主「はい、まあ、龍也様ではないですか…一体、私になにか」
龍也「いえ、先程亭主が話していた姜維とよばれた、女の子について」
亭主「ああ、姜維ちゃんのことだね、あの子は二月前にうちで働いてるのでね…若いのに一生懸命で働いてくれるんだよ」
龍也「なるほど…どこら辺に住んでいるかとかわかりますか?」
亭主「おやおや、気になったのかい…姜維ちゃんはこの町から西に少し離れた村で住んでいるよ」
龍也「そうか、ありがと」
亭主「それと、張遼将軍にあったら二三度溜め込んだ、つてを支払ってくれといっておいてくれるかい?」
龍也「わかりました、それでは失礼します」
月「…どうでしたか?」
龍也「一応、姜維っていう女の子が何処で住んでるかは聞いた…ちょっと行ってみるか」
月「……気になるんですか?」
月は少し頬膨らめさせながら龍也に尋ねる。
龍也「(なんで、妬んでるんだ?)ああ、もしかしたら、外に出てきたのはかなり良かったかも」
天水 町郊外
姜維「今日も稼げたな…これなら…」
姜維は稼いだお金を見ながらある目標に近づいていることからくすりと微笑みながら歩いていると
男「おうおう、姜維じゃねえか」
姜維「っ!貴方達…」
龍也「えっと、亭主の話だとこっちなんだけどな…」
姜維を追いかける形で天水から出てきた龍也達は亭主から聞いた村に向かっていた。
姜維「いい加減なこと言わないでください!」
龍也「なんだ?」
男「おいおい、姜維、こっちにはちゃんとした証拠が有るんだぜ」
姜維「だ、だったらその証拠を見せてください!」
男「そんな、こと言ってほんとは怖いんだろ?俺達も鬼じゃねえんだ、今ある有り金で今月は勘弁してやるよ」
姜維「卑怯者」
男「ああ!?どの口でいってんだ!?ああ!」
男「なんなら痛い目見るか?」
男は腰につけている剣を引き抜く
姜維「やれるものならやってみなさい!」
男「ごめんなさいって言わしてやるよ!」
龍也「っ!」
男が姜維に切りつけようとした時龍也は動いており、常備していた愛剣で男の剣を弾き飛ばした。
龍也「そこまでだ、武器も持たない女の子を手にかけるなんて、男の風上にもおけないな」
姜維「っ!?」
男「な、なんだてめえ」
龍也「何、散歩がてらこの道通ったらこの現場に居合わせてな」
男「…ちっ!覚えてろよ姜維!」
男達は部が悪くなると男達はどこかへいってしまった。
龍也「…行ったか」
姜維「あ、あの…」
龍也「大丈夫?なにもされてない?」
姜維「は、はい、あ、ありがとうございます、よ、よろしければ、この近くに私の家があるのでおもてなしたいのですが」
月「…龍也さん…どうするの?」
龍也「…わかりました、おもてなしになりましょう」
姜維「はい!こちらです」
姜維は天水の町の郊外にある村に家を構え病弱な母親と二人暮らしで住んでいた。
姜維母「まあまあ、稔がお友達を連れてくるなんてね」
姜維「た、龍也さん達はそんなんじゃないよ~お母さん」
龍也(母思いの子なんだな…姜維は)
月「あ、あの、実は気になっていたのですが…そこに飾られている両刃槍は…」
姜維母「この槍は私の旦那の形見でね姜維がまだ幼い頃に無くなってしまったんだよ」
月「そ、そうなんですか…」
龍也「姜維、ひとつ聞きたいことがあったんだが聞いていいか?さっきの男達なんだが」
姜維「っ!あいつらは…借金取りで、あいつら、死んだお父さんが借金していたっていちゃもんつけて来てるんです」
龍也「そうだったのか…おっと、もうこんな時間か…月、そろそろ帰らないと」
月「そうですね、それでは」
龍也達は姜一家にお礼して天水城に戻った。
天水城
夜…静まり帰った城内を龍也は神崎に用事で神崎の部屋に訪ねた。
神崎「ほう?柊ではないか…どうした?」
龍也「…至急調べてほしいことがある…」
…
神崎「なるほどな…良いだろう、明日の朝までに調べてやろう」
そういって神崎は何処かへと颯爽と去っていった。
翌日
姜維「お母さん、それじゃあ、今日もお仕事行ってきます」
姜維母「気を付けるんだよ」
姜維はいつも通り仕事場に向かって家を出ると突然目の前の男達を見て動きを止めた。
姜維「あ、貴方達は!」
借金取り「おうおう、昨日はぶりだな、姜維」
姜維「な、何しに来たの」
借金取り「頭がよ、もう待てねえってよ…返せねえんなら、姜一家を連れてこいってよ…」
姜維「大体、そんなの知らないんだから!払えるはずないです!」
借金取り「来いっていってんだよ!この女!」
穏便にことを終わらせようと借金取りが抵抗する姜維に棒で殴り飛ばす
姜維母「姜維!?」
借金取り「お前もこっちこい!」
姜維「お母さん!」
借金取り「おい、中に金目のものを全部徴収しろ」
「へい」
後ろにいた仲間達が姜維の家に上がり込み次々と金目のものを強奪する。
「兄貴、これ見てください」
家から出てきた借金取りの仲間が姜維の旦那の形見である両刃槍を持ってきた。
姜維「っ!!」
借金取り「ほう、いい槍じゃねえか…こいつを売ればいい儲けできそうだな」
姜維「だ、駄目!その槍だけは」
借金取り「ああ!?何いってんだ?もうこの槍は俺達のもんなんだよ」
姜維「やめて!」
姜維は両刃槍を渡さないようにしがみつくようにして渡さないようにする。
借金取り「離れろよ!この!このぉ!」
借金取りは姜維を引き剥がすために何度も蹴りつけ、それでも痛みを堪えながら意地で渡そうとしなかった。
龍也「そこまでだ!」
借金取り「ああ!?」
天水城の方から馬に乗る龍也と月が駆けつけ馬から降りて借金取り達に近づいていく。
姜維「た、龍也…さん」
月「姜維さん!酷い…」
借金取り「おうおう、誰かと思えば昨日の邪魔した兄ちゃんじゃねえか」
龍也「これがお前らのやり方か?」
借金取り「こいつらは貸した金も返さないからな、当然だろ?」
龍也「確かに、あんたの行ってることは正論だ…けどな…ほんとに姜一家は借金なんてあるのか?」
借金取り「何が言いてえ」
龍也「…今回で八回…お前達は同じ手口で金を巻き上げてるな」
借金取り「っ!!」
龍也「お前達は両親のどちらかが亡くなっている家族を狙って亡くなった人が莫大な借金をしていたということをいって家族を揺さぶり…最後には今みたいに家のものを強奪して家族は闇市で奴隷で売りさばく…てめえらの手口と悪業は調べがついてんだ」
借金取り「よく調べてやがるじゃねえか…それで、てめえらに何ができるって?知った以上生かす気はねえぞ」
龍也「…そうだな…でも捕まるのはお前達だ」
龍也がそう言うと天水から霞率いる張遼隊が200人やって来て借金取り達を包囲して姜一家を救出し借金取り達をとらえた。
龍也「霞、助かった」
霞「構わへんで、さてと、こいつらは牢にぶちこめばええんやな」
龍也「ああ、頼む」
借金取り「見慣れない服に二本の刀…て、てめえ…まさか」
龍也「答える必要はない…霞連れていってくれ」
霞「りょうかい、撤収や」
借金取り達を護送していき天水へと向かった。
龍也「姜維大丈夫か?」
姜維「は、はい…なんとか…あの龍也さん…もしや、お噂の天の御遣いなのですか?」
龍也「あー、まあそうだな…それとこちらにおられるかたが…天水の太守にして俺の君主…董卓様だ」
姜維「え、えええ!?」
……
姜維「も、申し訳ございません、太守様も知らず無礼な振る舞いをお許しを」
月「べ、別に構いませんよ…えっと…龍也さんが姜維さん、興味を抱いて昨日は仕事場からつけていた形なので、失礼なのはこちらかと」
姜維「龍也…様が?」
龍也「ああ、姜維、武芸と知略には少し自信があるだろ」
姜維「は、はい…龍也様のいう通りでございます」
龍也「…うん、決まりだな、月、例の件纏まりそうだ」
月「そうみたいですね」
姜維「あ、あの…お話が見えてこないのですが…」
…説明中
姜維「えええ!?わ、私を龍也様のふ、副官に!?」
龍也「ああ、頼むこの通り」
姜維「…そこまで…言われてはいいえとは言えませんよ…わかりました、姜伯約、龍也様の副官の慎んでお受けします」
龍也「こちらこそ、よろしく、俺のことは普通に読んでくれていい」
姜維「それでは、わたしのことも真名の稔と読んでくださいね」
この日から一週間後龍也隊が結成された。
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