No.738510 英雄伝説~運命が改変された少年の行く道~soranoさん 2014-11-21 08:34:05 投稿 / 全2ページ 総閲覧数:1829 閲覧ユーザー数:1690 |
~オーロックス峡谷道~
「今の声は……!?」
「あれ?何かどっかで聞き覚えが……?」
声を聞いたユーシスは驚き、エステルは首を傾げ
「―――あそこだ!!」
リィンが見つめる先に仲間達が視線を向けるとそこには甲冑を身に纏った娘とダルそうな青年がいた!
「あ、あれは……!?」
「……甲冑……?」
「―――あの二人は……!」
「不味い……よりにもよって”彼”がいるなんて……!」
謎の人物達にリィン達が戸惑っている中、シャロンとヨシュアは厳しい表情をした。
「――ハッ!」
するとその時娘が跳躍し、リィン達の前に着地した。
「ご機嫌よう―――トールズ士官学院”Ⅶ組”。せっかくの再会のようですが水を差させていただきますわ。」
「俺達の事を……?」
「……一体、何者だ……?」
娘が自分達を知っている事にリィンとラウラは警戒の表情をした。
「フフ、知った顔もいますが……まあせっかくですし名乗らせていただきますわ。”身喰らう蛇”が第七使徒、その直属たる”鉄機隊”―――筆頭騎士を務める”神速”のデュバリィです。我が主(マスター)の命により、この地に推参しました。」
「”結社”の手先……!」
娘―――デュバリィが名乗るとリィン達は血相を変え
「第七使徒―――”鋼の聖女”に率いられた結社最強の戦闘部隊ですわね。」
「せ、”聖女”と呼ばれる方がそのような裏組織に所属し、戦闘部隊を率いているのですか……?」
「チッ……厄介な連中が現れたわね。」
「……彼女も厄介だけど、一番厄介なのは………………」
シャロンの説明を聞いたエイドスは戸惑い、セリーヌは舌打ちをし、ヨシュアは警戒の表情でダルそうな男に視線を向けていた。
「”鉄機隊”……だと?かの”槍の聖女”が率いた”鉄騎隊”と関係が……!?」
「フフ、確か貴女は”アルゼイド”の娘でしたか。フフン、気になりますわね?気になりますわよね?―――でも―――」
驚いている様子のラウラに気付いたデュバリィが得意げに答えかけたその時
「あ――――――ッ!?思い出した!確か”影の国”のリウイ達の”試練”の時に出て来てレーヴェにボロ負けした挙句、レーヴェに殺された女騎士だわ!」
エステルが声を上げてデュバリィを指さした。
「え、えっと……?」
「そう言えばリウイ陛下達の”試練”で彼女達が出て来た話があったな……」
「まあ……”影の国”でそんな事があったのですか。」
エステルの話を聞いたリィンは戸惑い、ヨシュアは考え込み、シャロンは目を丸くし
「な、な、なっ……!?ふざけないで下さい!私は生きていますわ!クッ、それにしても”影の国”の話は聞いていますが、まさか私の偽物までいたなんて……!しかもよりにもよってNo.2に敗北をしたなんて屈辱ですわっ!それと”ブレイサーロード”!人が話している最中に割り込まないで下さい!”剣聖”はそんな事も教えなかったのですか!?」
デュバリィは口をパクパクさせた後怒りの表情で怒鳴り、エステルを睨んだ。
「あ、ごめん。あたしの事はいいから話を続けていいわよ。確かラウラさんが気になっている話―――”槍の聖女”や”鉄騎隊”関連よね?」
そして素直に謝罪して話の続きを促すエステルの行動にその場にいる全員は冷や汗をかいて脱力し
「エ、エステル……」
「そこで謝った上説明を続けるように促したら、一番いたたまれないのは彼女の方だと思うのですが……」
ヨシュアは冷や汗をかいて表情を引き攣らせ、エイドスは苦笑しながら指摘してデュバリィを見つめた。
「その可哀想なものを見るような目で私を見るのは止めなさい!…………コホン、話を戻しますが……”アルゼイド”の娘!どうやら私達の事を気になってようですが……―――絶対に教えてあげませんわ!」
そしてデュバリィは必死の表情で叫んだ後気を取り直し、得意げな表情でラウラを見つめた。
「なっ……?」
「アハハ、せいぜい悔しがるといいですわ!そして、気になって気になって夜も眠れなくなればいいのです!ふんっ、ざまーみろですわ!」
「えっと……」
「……なんだ、この女は。」
「その……貴女は世界の裏で暗躍している組織に所属している方なのですよね?」
幼稚な発言をするデュバリィに冷や汗をかいて脱力したエマは戸惑い、ユーシスは呆れ、エイドスは戸惑い
「うーん……ギルバートとは違った意味で”結社”に向いていない人ね。」
「エ、エステル……さすがに彼女をギルバートと比べたら、彼女が可哀想すぎだよ。彼女、ああ見えても”結社”を抜ける前のレーヴェ相手に一本取った事もあるそうだよ?(まあ、レーヴェの話では100本中1本だそうだけど……)」
エステルの言葉を聞いたヨシュアは疲れた表情で指摘し
「な、な、な……っ!?”ブレイサーロード”!どこまで私を愚弄するつもりですの!?それとNo.ⅩⅢ!誰が”ああ見えて”ですか!?貴方は私を何だと思っているのですか!?」
二人の会話を聞いていたデュバリィは口をパクパクさせた後、二人を睨んで怒鳴った。
「フム……話の腰を折るようで悪いが、私はそこまで気にしていないが。教えたくないのであれば敢えて問いただすつもりはないが。」
「ちょ、ちょっとお待ちなさい!本当は知りたい筈なのに何を余裕ぶっているんですの!?」
ラウラの口から出た予想外の答えを聞いたデュバリィは慌てた様子でラウラを睨んだ。
「……言動はともかく凄まじい使い手みたいですね。」
「ええ、”執行者”ではないものの達人クラスの腕前ですわ。あちらに控えている方は正直、次元が違いますけど……」
リィンの言葉に頷いたシャロンは不安そうな表情で男に視線を向けた。
碧ではほとんどモブキャラに近く、閃Ⅱではサブキャラに昇格したアホの子ことデュバリィ……光と闇の軌跡3rd篇でエステルも彼女と”一応”出会っている事に私も忘れかけていましたwwそしてエステルに調子を狂わされた挙句、ギルバートと同列の扱いをされるデュバリィは完全にギャグキャラと化していますww出会ったばかりのデュバリィをそんなキャラにするエステルはさすがはゼムリア大陸一フリーダムな性格をしている空の女神すらも表情を引き攣らせる程の発言をする子孫と言ったところでしょうか(コラッ!)
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第370話