第三章 拠点 思い出の味
陳留 執務室
華琳「桂花、兵の増強はどうなってるかしら?」
桂花「はい、あの連合から二年がたちましたので天和たち三姉妹のおかげで兵は出兵当時の倍まで増えました」
華琳「そう・・・・・それにしても、あの項羽、いえ楚は脅威でしかないわね」
桂花「はい・・・・・将一人ひとりの武力もですが、兵士一人一人が諸侯の副将に相当する実力があります。それに、楚では見たことの無い政策を行って資金も豊富だと聞きますから・・・・」
華琳「そうね、私達だけで当たるのは辛いわね・・・・・・対処法も考えながらこれからの方針を決めていきましょうか」
桂花「はい」
華琳「切りもいいとこだから昼食でも取りに行こうかしら」
桂花「お供します華琳様!!」
華琳「そうね、なら久々に外に食べに行きましょうか」
桂花「はい!!」
そうして二人は城下に繰り出していった
城下にて
華琳「さて、どこに行こうかしら」
華琳が呟いていると
華侖「速く行こうっす、季衣。あれが食べれなくなちゃうっす」
季衣「華侖様待ってよ~~そんなに慌てなくても予約しているから大丈夫だよ~~」
流琉「そうですよ華侖様。お店に行っても無いと言うことはありませんから落ち着いてください」
華侖「だって、やっと食べれるんっすよ!!ずっと待ってたんっすからしょうがないじゃないっすか!!」
そこに
華琳「あら、華侖たちも昼食?」
華侖「そうっすよ華琳姉。念願のはんばーぐが食べれるっすよ!!」
華琳「はんばーぐ?何かしらそれわ?」
季衣「今、話題の飯屋で出されている物ですよ華琳様。他にも肉じゃがやかれーとかあるんですよ」
華琳「どれも聞いたことが無いわね・・・・私も食べてみたいわね、ねえ流琉私達も一緒に行ってもいいかしら?」
流琉「はい、大丈夫ですよ。ちょうど一緒に予約していた柳琳さんと稟さんが急に来れなくなってどうしようかと思っていたところなんです。でも華琳様、食べるものが決まっていますけど大丈夫ですか?」
華琳「決まっているとはどういう事かしら?」
流琉「それが、その店で出している料理の材料がとても貴重らしくて数に限りがあるらしいんです。なので、私達みたいに予約をして行かないと食べれない事がしょっちゅうあるんですよ」
桂花「何で、そんな店が流行っているの?」
季衣「それはですね桂花様、どこの店でも見たことが無いとっても美味しい食べ物が出てくるからですよ!!僕なんか初めてはんばーぐを食べたときなんかあまりの美味しさに感動しちゃいましたよ!!」
華琳「それは楽しみね。流琉、なら柳琳と稟が注文していた料理は何?」
流琉「確か、肉じゃがです」
華琳「そう、速く行きましょう。三人とも案内お願いね」
五人は飯屋に向かっていった
飯屋で
季衣「すみませーーーーん、予約していた許緒ですけど~~~」
店員「は~~い、お待ちしておりました。御予約の許緒様ですね。ご予約は五人で注文はハンバーグ定食が二つ、カレーライスが一つ、肉じゃが定食が二つで宜しかったでしょうか」
季衣「はい!!」
店員「それでは、奥の机の席にお願いします」
五人が席につき少し経つと
店員「失礼します。まずは、カレーライスとハンバーグ定食になります」
華侖「はいはいっす!!はんばーぐはあたしのっす!!」
流琉「かれーらいすは私です」
季衣「もう一つのはんばーぐは僕!!」
店員「お待ちどう様です。肉じゃが定食二つになります」
桂花「その二つはこっちにお願い」
華琳「それじゃあ、食べまようかしら(このはんばーぐと肉じゃがと言う料理何処かで・・・・・)」
季衣「ん~~~~美味し~~~やっぱり何度食べてもはんばーぐはおいしいな~~~。ねえ、流琉これ作ること出来ないの?」
華侖「そうっすよ、流琉。流琉ならつくれるんじゃないっすか?」
流琉「無理ですね、華侖様と季衣が食べてるはんばーぐ単体だけならできるけどかかってるたれは難しいよ。材料が何からできてるのかわからないし・・・それに今、私が食べてるかれーらいすなんてもう、どうしたらこうなのかわからないよ」
季衣、華侖「「え~~~~~~~」」
桂花「それなら、今私や華琳様が食べてる肉じゃがわ?見た目だと材料は解ると思うけど」
流琉「それも駄目なんです。私もこれならと思って作ろうとしたんですけどこの味を出している調味料がどうしてもわからなくて・・・・・・」
桂花「それなら、ここの店主に聞けばいい「流琉、ここの店主を呼びなさい」華琳様?」
流琉「どうかしましたか華琳様?」
華琳「速くここの店主を呼びなさい!!」
流琉「は、はい!!!」
流琉は慌ててこの店の店主を呼びに行った
華琳(この食べ物・・・昔、夏候家にいたとき食べた味に似ている・・・・いったいどうして、何度も私は作ろうと試みたのにここまで作る事が出来なかった。いったいどうやって・・・・・・)
流琉「華琳様連れてきました」
華琳「あなたがここの店主?」
店主「そうですけどいかがなさいました?」
華琳「この料理の事なんだけど、どうやって作ったの?」
店主「それは教えることはできません」
桂花「あなた!!!この方が誰だと思ってるの!!」
店主「このお方が誰であろうとお教えすることはできません」
華琳「いいわ、桂花。なら店主この料理をどこで知ったの?」
店主「それは・・・・・・」
華琳「私はこの肉じゃがと言う料理を昔食べた事があるはずなのよ。そして、その味を思い出しながら何度も作ろうと試みたのだけれどどうしてもこの味にすることができなかった。だから知りたいのよ、この料理について何でも」
店主「そうですか・・・・なら私がこの料理を教わったところだけ伝えましょう。そこは建業になります」
華琳「建業?・・・・・あなたはなぜそこに?」
店主「私は料理の修行のために各国を旅していて、建業に寄ったときにある事を切っ掛けにこの料理を作れる人と出会い教えてもらえたのです・・・・・・・・・・・」
遡る事一年前、建業
鍛錬を終わり休憩をしてる夏候姉妹
春蘭「なあ秋蘭」
秋蘭「何だ姉者?」
春蘭「私な料理をしようと思うのだが」
秋蘭「ブーーー!!姉者急に変なことを言わないでくれ。飲んでた水を噴き出したではないか」
春蘭「変なこととは何だ!!さすがの私でも馬鹿にしているのはわかるぞ」
秋蘭「悪かった姉者。それで急にどうしたんだ?」
春蘭「それがだな・・・・この頃よく厨房で一刀様と誰かが料理を作っているところや一刀様のために料理を作ったり、練習したりしてるやつを見るのだ」
秋蘭「うむ。それで姉者も一刀様のために料理をと思ったわけか」
春蘭「ああ。それで秋蘭は料理が得意だったと思いこうして話して教わろうと思ったのだ」
秋蘭「ふむ、教えるのはいいがせっかく作るのだから一刀様の好物を作ってみるのはどうだ姉者?」
春蘭「おお!!それは良い考えだな。よし、ならさっそくそれを作ろう」
秋蘭「まあ、待て姉者。その好物が何なのか知っているのか?」
春蘭「う・・・・・」
秋蘭「ふふ、それなら知っているだろう人に聞いてみたらいいんじゃないか姉者」
春蘭「それはいったい誰だ!?」
秋蘭「そうだな、一刀様の侍女の蓮華や親衛隊の三人からまず聞いてみてはどうだ」
春蘭「なるほど。よし、すぐ行くぞ秋蘭!!」
そう言った春蘭は調練場から駆けて行った
秋蘭「ふふふ、姉者は可愛いな~」
中庭
蓮華「涼刀様と成刀様も大きく成られたわね」
詠「まあね、一年もすればこのくらいなるでしょ」
風「後一年もするくらいには風たちもやっと色々教えれるのですよ~」
蓮華「そうなの?」
詠「そうよ。学ばせるのに早ことに越したことは無いから」
風「ただ、二人ともこれまでがこれまでですからね~~~」
蓮華「う・・・なんかごめんなさい。家のお母様が・・」
詠「そうなのよ・・・この前なんか何処かに行ったと思ったら虎狩りに行ってたのよ」
風「葵さんも成刀ちゃんを連れて熊狩りに行ってましたね~~」
蓮華「この子たちの今後が不安・・・・・そう言えば恋はどうしているの?」
詠「恋は今部屋で今か今かと赤ちゃんが出てくるのをお腹をさすりながら待ってるわよ」
風「びっくりしましたね~~あの時わ。恋ちゃんのお腹が出てきたときはみんなが食べ過ぎで膨らんでると思っていたらまさかのおめでたですから」
蓮華「そうね、あの時は驚いたわ」
詠「そう言えば、一刀様にもう抱かれてない人ているのかしら?」
風「さあ~~もうみんなお兄さんにメロメロなのでいないんじゃないんですか~~」
その時、三人の近くで遊んでいた涼刀と成刀は
涼刀「(ピクン)あぶ?」
クイクイ
成刀の服を引っ張りある方向を指さしていた
成刀「だぶ?・・・・・(コク)」
何かを感じたのだろう二人はその場からよちよち歩きで非難をし始めた
それに気づかない三人はまだ談笑をしていたその時
ドドドドドドドドドドドドドドド
春蘭「蓮華―――――――――――――何処だーーーーーーーーーーーーー!?」
蓮華「え!?何?」
ドーーーーーーーーーン
春蘭は勢い余って三人に突撃してしまった
詠「ちょと、何なのよ・・・・はっ!!成刀様は大丈夫?」
風「涼刀ちゃんも無事ですか~~」
二人は子供二人を探すため見回すと
涼刀「だ!!」
成刀「あぶ!!」
と、二人とも元気に木刀で遊んでいた
詠、風「「ふ~~~~よかった(のですよ)」
蓮華「それで、春蘭どうしたの?」
春蘭「ああ、それがだな一刀様の好きな料理を聞こうと思ってな」
蓮華「好きな料理?」
春蘭「そうだ、速く教えんか」
ガシ
ブンブンブンブンブンブン
春蘭は蓮華の方を掴み思いっきり前後に振っていた
蓮華「ちょっと・・・と・・・め・・・・て~~~~」
秋蘭「姉者そのままじゃ蓮華が話せないぞ」
春蘭「そうか、それはすまなかったな」
蓮華「う~~~いったい何なの・・・・」
秋蘭「すまないな蓮華。姉者が一刀様に料理を作りたいと言ってな、それで作るなら一刀様の好物をとな」
蓮華「そうなの」
詠「春蘭が料理って大丈夫なの?」
風「風も不安ですね~~~春蘭ちゃんは料理はしたことわ?」
春蘭「ないぞ」
蓮華、詠、風「「「う・・・・・・」」」
秋蘭「私が一緒に作るから大丈夫と思うぞ・・・多分」
春蘭「それで、どうなんだ?」
蓮華「一刀様が好きなものね・・・・・何かしら?一刀様はなんでも美味しそうに食べられるから解らないわ」
春蘭「む~~~そうか。ならわかりそうなやつを知らないか?」
蓮華「そうね、なら凪や思春はどう?恋も知ってるかもしれないけど何時子供が生まれてもおかしくないし。後は涼様とか」
春蘭「そうか、わかった。涼はあとから聞くとして、なら思春と凪に当たってみる」
詠「凪達なら今は一刀様と華雄で街の警備に行ってるわよ」
春蘭「わかった。行ってくる」
ダダダダダダダダダダダダダダダダダダ
秋蘭「騒がせてすまなかったな」
風「別にいいのですよ~~~」
蓮華「それにしても涼刀様たちは何時非難したの?」
詠「そうね・・・・」
風「あのおふた方と常に行動しているのですから危険察知能力がついていてもおかしくありませんよ~~~」
蓮華、詠「「あ~~~~~」」
街
凪「は~~またお前となのか・・・・」
思春「それはこっちの台詞だ。いつもいつも邪魔をしおって」
凪「邪魔なのはお前だろう」
思春「何だと!!」
二人とも平常運転で警邏をしている時
飯屋の女将「あの二人も相変わらずだね~~それで、話は何だったかね?」
男「はい、料理の修行で旅をしていて色々な料理を学ぼうとしているんですけど何処かに珍しい料理を出しているところないでしょうか?」
女将「珍しい料理ね~~~しいて言うなら年に数回行われる祭りでこの国の王様たちから振るわれる料理ぐらいかね」
男「それは何処に行けば食べれますか?」
女将「言っただろう、王様たちが振舞うって。普通じゃ食べれないさ。ただ、その料理を出している店もあるにはあるが、値もかなり張るししょっちゅう食べることはできないよ」
男「それじゃあ、その料理の作り方や材料など聞くことわ・・・・・」
女将「それはもっと無理だね。何でもそのことについては一切口外しない事を条件で教わるらしいからね。その教わる人もどう言う風に選ばれているのかわからないしね。ただ、選ばれる人全員が信じれる人なのは確かだね」
男「そうですか・・・・それじゃあ、女将さんはその料理は食べたことわ?」
女将「もちろんあるさ。さっき言った祭りの日は必ず皆に配られるからね。最初は見たこともない食べ物だったからびっくりしたけど口に入れるとすっごくうまいのなんの、子供だけでなく大人も何度もおかわりを貰いに行くほどでね、すぐなくなるほどだよ。私もおかわり行った一人だけどね。私的にかれーらいすが一番かね・・いや、から揚げも捨てがたいね」
男「いったい、そのかれーらいすやから揚げとはどんなものですか?」
女将「かれーらいすはね、ご飯に茶色い野菜や肉を煮込んで香辛料で味付けしたものをかけた物で、から揚げは鶏肉を何かでまぶして油で揚げたものだよ」
男「なるほど・・・聞いてる限りだとすぐ作れるように聞こえますが」
女将「それが作れないんだよ。どれも何かが足りなくて完成しないのさ。かれーらいすもどの香辛料を使っているんかさっぱりだしね」
男「そうなんですか・・・・どうにかして知りたいものですね。色々教えてもらいありがとうございます。御代此処に置いときますね」
女将「あいよ、まあ元気出して次当たる事だよ」
男「わかりました」
男は女将に受け答えながら店を出て歩き出そうとしたとき
ドドドドドドドドドドドドドドドドド
男の方に何かが向かってきていて
ドーーーーーーン
男「ゲフ」
男はその何かに轢かれて飛ばされ気絶してしまった
春蘭「ん?何かにぶつかったか?それより、おーーーい凪~~~思春~~~~」
凪「この声は春蘭様?」
思春「春蘭殿か?」
秋蘭「姉者!!人を轢いているぞ!!おい、大丈夫か?」
凪「春蘭様どうされたのですか?・・・・それより秋蘭様が介抱してる男は無事なのか?」
思春「解らん・・・しかし、秋蘭殿が居られるから一命は取り留めるだろう」
春蘭「お前たちどこ見ているんだ?・・・何故あんなところで男が倒れているんだ?もしかして賊か!?おのれ許せんぞ!!!一刀様が治められてる土地で悪行をするなどこの夏候元譲が成敗してやる。いったいどこのどいつだ出てこい!!!」
民(あなたがやりましたよ・・・・夏候惇様)
凪「落ち着いてください春蘭様」
思春「そうです春蘭殿。こんな街中で春蘭殿が暴れたら取り返しのつかない事に」
春蘭「出てこい賊―――――――!!!」
凪「だから落ち着いてください!!」
一刀「三人とも何騒いでるんだ?」
思春「一刀様、春蘭殿が・・・・」
一刀「よくわからんが春蘭を止めればいいのか?」
凪「はい」
一刀「ふむ・・・・それじゃあ、春蘭(ニヤ)」
春蘭「ん?(チュ)・・・・・・!!!!」
一刀「プハ、落ち着いたか春蘭?」
春蘭「(コクコク)/////////////////」
一刀「それで、何があったんだ?」
春蘭「アウアウアウアウ」
秋蘭「それは私が報告します」
一刀「ん?秋蘭か・・・・その男は?」
秋蘭「それも含めまして、実は姉者は一刀様に料理を作りたいと申しましてそれで私が作るなら一刀様の好物をどうかと言ったらそれに同意して一刀様の好物を知っているだろう人物に話を聞くため色々回って凪達に聞くためにこちらに来たのですが、姉者が暴走しながら凪達のもとに来るときに民間人を撥ねてしまったんです」
一刀「ん~~春蘭の気持ちは嬉しいんだけどここまでなるとな~~~後でお仕置きかな~~」
秋蘭(姉者・・・・なんて羨ましい)
一刀「秋蘭もだぞ。いつもの通りに春蘭を乗せていたのだろ?」
秋蘭「申し訳ありません」
一刀「俺一人のと涼を入れてするのどっちがいい?」
秋蘭「えっと・・・それは・・・・二人で」
一刀「大きな声で!!」
秋蘭「はい!!!お二人でお願いします!!」
一刀「何をして欲しいかまで言わないとだめだぞ」
秋蘭「二人で私達姉妹を恥ずかしいお仕置きをお願いします!!!」
一刀「ふふふ、わかった。なら今日の夜俺の部屋に二人で来い。涼と待っているから」
秋蘭「はい!!」
一刀「春蘭もわかったか?」
春蘭「承知しました!!よろしくお願いします!!!」
一刀「それじゃあ城に戻るか。秋蘭はその男性を城まで連れてきてくれ。何かお詫びをしないといけないからな。あと、春蘭料理が作りたいならこの後俺と一緒に作るか?」
春蘭「いいのですか?」
一刀「ああ、もちろんだ。そんなにうまいのは作れんがな」
春蘭「よろしくお願いします」
秋蘭「よかったな姉者」
春蘭「おう・・・・あの一刀様、秋蘭も一緒によろしいですか?」
一刀「持ちろんいいぞ」
春蘭「よし、秋蘭。二人で一刀様から料理を教わろうじゃないか」
秋蘭「ふふ、そうだな姉者。よろしくお願いします一刀様」
一刀「ああ。その前に男性の介護が先だがな」
姉妹「「はい!!」」
凪、思春(あれ?私達空気になってないか?)
雅(私はもっとひどくないか?どこかのハムみたいだぞ)
城
男「あれ、ここはいったい?」
一刀「目覚めたか」
男「あなたは?」
一刀「俺は項羽。この国の王をしている」
男「え!!何故項羽様が自分の目の前に?」
一刀「俺の家族が君を気絶させてな悪いと思って城に運び込んで安静にさせていたんだ。すまなかったな」
男「お、お顔をお上げください。こんな自分に頭を下げられても困ります」
一刀「そんな事は無い、家族の不始末は主の俺の不始末でもあるからな。だから謝らせてくれ。あとお詫びとして何かしてやりたいが何かないか?」
男「滅相もございません。もう十分です」
その時
春蘭「一刀様、食材と厨房の準備が出来ました。ん?おお、起きたのか。先ほどはすまなかったな。急にぶつかって気絶させてしまって」
男「いえ、私も考え事をしていて不注意だったこともありますし・・・・それより先ほど厨房や食材と言われていましたが何か作られるのですか?」
一刀「肉じゃがと言う料理をな」
男「本当ですか!!できれば作る風景を見ていてもよろしいですか?実は私料理の修行のため各国を回っていてこの国の人に聞いたのですがお城では見たことの無い料理を作っていると聞いたのです」
一刀「料理の修行か・・・・一つだけ条件があるが、それを飲んでくれるならいいだろう」
男「わかりました。お願いします」
一刀「なら、条件とはここで見た料理の作り方や調味料を一切口外しない事だ。そうしたらさっきの詫びと君のその熱心さに応えて作り方や材料、それに普通じゃ手に入らない調味料とその作り方教えよう。ついでに俺が知っている料理の作り方もな」
男「ありがとうございます!!」
そうして三人は厨房に向かった
厨房
一刀「よし、それじゃあ始めようか。まずは材料からじゃがいも、玉ねぎ、にんじん、牛肉、・・・・・・・・・、そして最後に醤油だ」
男「醤油とは何ですか?」
一刀「これが、さっき言った普通じゃ手に入らない調味料だ。これは大豆から作れるものだ。後で作り方を教えてやるよ」
男「わかりました」
一刀「それじゃあ、まずはじゃがいもの皮をむいて四つ切にして行こうか」
シュルルルルル
トントントントン
一刀「やっぱり、秋蘭の包丁捌きは安心して見られるな」
秋蘭「このくらい何ともありませんよ」
その隣で
春蘭「せいやーーーーーーー!!!たーーーーーーー!!」
ザクザクザク
皮と一緒に内側の部分まで削いで
ターーーン!!ターーーン!!
四つ切するときも包丁を剣と同じように両手で持ち振り下ろしていた
一刀「よし、春蘭。まずは包丁の持ち方から学ぼうな。包丁はこう片手で持って、もう片方をこう軽く指を曲げて着るものを抑えるんだ」
一刀は春蘭の後ろに回り手を取って一動作一動作丁寧に教えて行った
一刀「わかったか?」
春蘭「はい////////////」
こんな感じで料理が進み
春蘭「よし完成した!!!」
秋蘭「よかったな姉者。初めての料理を一刀様から教えてもらえて」
春蘭「ああ!!料理とはとても楽しいな。それじゃあ一刀様私達姉妹の肉じゃがの試食をお願いします」
一刀「わかった。なら、まず秋蘭から・・・・うん、じゃがいもも煮崩れせずちょうどよい柔らかさでとてもうまいぞ」
秋蘭「ありがとうございます」
一刀「じゃあ、次は春蘭のを」
春蘭(ドキドキドキドキドキドキ)
一刀「おお、うまいぞ春蘭。見た目は初めてだからしょうがないけど、味もしっかりしみついていてうまいぞ」
春蘭「やった~~~~~。一刀様に褒めてもらった、一刀様に褒めてもらった~~~~」
男「あの、私にも一口貰っても?」
秋蘭「ああ、かまわないぞ」
男「では・・・・・・これは・・・・初めて食べる味だ・・・・」
一刀「そうか、美味しいならこっちも嬉しい限りだな。ほらこれが今回の料理の作り方を書いている紙だ。後ほかにも数種類料理の作り方を書いた紙とさっき言った醤油や他にも手に入らないだろう調味料の作り方を書いた紙だ」
男「ありがとうございます。こんな見ず知らずの私にこんなに色々教えてもらいとても言葉では言い表せれない気持ちでいっぱいです」
一刀「それはよかった。俺が教えた料理で広いろな人たちに笑顔を作ってやれよ」
男「はい、わかりました」
そうして、一通り教えてもらった男は城を跡にして次の目的地に向かっていった
時は戻り陳留飯屋
男「・・・・・・・・・・・・・・・・そして、ここ料理の都市ともいえる陳留に来て店を出したのです」
華琳「そう・・・わかったわ。騒がして悪かったわね。この料理とても美味しかったわ。また食べに来るわね」
華琳は御代と迷惑料分のお金を置いて店を出た
華琳(あの料理はおば様の料理と同じだった・・・・・やはり、夏候と孫家・・・いえ、項羽に私の知らない繋がりがあるの?・・・・・・・一体私は何を知らないでいるの)
あとがき??
どうでしたでしょうか?第三章の拠点はこれで最後となります。後は何処かに炎蓮と葵の昔話を番外編で書けたらな~~~と思います
次回は第四章に入っていきます。劉備軍と曹操軍どっちと先に当たるのか。それに袁紹や公孫賛はどう動くのか、紫苑はどうなるのかまだいろいろ決めかねていることが多いですけど次回も楽しみにしていてください
では待て次回
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夏候姉妹の拠点だと思います