No.737566

艦隊 真・恋姫無双 4話目

いたさん

敵対関係の話です。 独自解釈ですので……。
11/18 ヒトキュウマルマル……修正しました。

2014-11-16 15:36:20 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:2502   閲覧ユーザー数:2150

【 ソコは譲れません! の件 】

 

〖 扉内の部屋 にて 〗

 

卑弥呼「………記憶がある……だと?」

 

一刀「……はっきりじゃない。 助けてくれた少年……左慈と貂蝉の姿を見て……思い出したと云うか……記憶が急に現れたと云うか……?」

 

貂蝉は、顎に手を当て……ちょっと考えてから発言をする。

 

貂蝉「これは……もしかしてぇえ~もしかしたらぁ~ん? 『ご主人様』の記憶がリンクして、この子に繋がっているのかもぉ? きっとぉ! 私とご主人様の愛の架け橋が……この奇跡を生んだのねぇん!?」

 

───────────!?

 

一刀「────俺の記憶が『そんな事は絶対に無い!!』と全力で不定している!! それに……今の俺はノーマルだから……もし、付き合うのであれば、異性と付き合いたい!! 心底から────望むぞぉ!!」

 

一刀は、全力を持って貂蝉の言葉を拒絶する!!

 

ーーー

 

港湾棲姫「ワタシモ……! 及バナイカモシレナイケド……毒牙カラ一刀ヲ守ルッ!!」

 

長門「───提督を守るのは我々の役目! 次は勝つ!!」

 

ーーー

 

雷「電っ! あの幻の合体技を使用する時が来たわ! 私を背負い『雷電』となって、あのキモい奴を大往生させるわよ!!」

 

電「………雷ちゃん! それだけでは甘いです! その前に既成事実を作り上げ、一刀さんから切り離さなければいけません!!」 

 

雷「そうね! ボソッ(だけど……私と電だけで……司令官をモノに出来るの? だって……私だってぇ……そのぉ……経験が……ポッ!)」

 

電「ボソッ(どう控えめに比べても……私達の方に分があるのです!! それに! 躊躇(ちゅうちょ)して入れば、一刀さんを取られるのですよ!?)」

 

ーーー

 

金剛「提督と云う境を越えた時ぃ……オネェサンにはぁthe death's scythe(死神の鎌)が振り下ろされるのデース! フフフフッ!!」

 

龍田「ふ~ん? 冗談と本音は~場所と人を見て語って欲しいんだけど~?」

 

天龍「──────龍田が怒った? こりゃ……くくくっ! 派手な戦になりそうだぜぇ? よしっ! 天龍様の本気! 見せてやるよぉ!!」

 

ーーー

 

貂蝉と一刀達の間に………一触即発の空気が流れる!!

 

卑弥呼「───双方止めぃ! 貂蝉が迂闊な事を申し上げた事、師である儂が謝罪させてもらう。 許してくれぇい!!」 

 

貂蝉「ちょっと! 卑弥呼ぉ…………っ!?」

 

卑弥呼「貂蝉! 矛を収めよ! この者達の助力……儂等は貸して貰わなければならないのだぞ? そうしなければ……世界は救えんのだ!!!」

 

『───────────!?』

 

急なシリアス展開に唖然としだす一刀達。

 

貂蝉「私とした事がぁ……ご主人様ぁに久しぶりに出会った高鳴りでぇ~我を忘れてしまったようねぇん!?」

 

卑弥呼「さて………何か語れば良いのかぁ……のぉ?」

 

卑弥呼と貂蝉は……顔を見合わせ……溜め息を吐いた。

 

 

◆◇◆

 

【 デレ!? の件 】

 

〖 鎮守府 裏山の避難場所 にて 〗

 

加賀と赤城が……バトルロイヤルを始まりそうとする中、于吉は考えていた。

 

左慈「…………俺達のやれる事は終わった。 後は、貂蝉達に任せている件が済めば、この世界での仕事は終わりだ! こんな不快な外史、二度と来るもんかっ!! 于吉、お前はどうする────!?」

 

左慈が于吉に話し掛けると、珍しく于吉が左慈を無視して……加賀達に近寄った。 

 

ーーー

 

そこには、両手を掴み合わせ『キャットファイト』を繰り広げる両人の姿が……。 体勢的には……加賀が優勢か?

 

加賀「ぐぐぐ…………っ!」

 

赤城「う……あぁぁ……っ!」

 

加賀が『激おこパワー』で赤城を抑え込もうとしている状態! しかし、赤城はボーキを食べて、補給を少し(僅か?)満たしている。 

 

その差が、赤城に反撃の機会を与えた! 

 

赤城「ボーキパワー全開ぃ!!」ググッ!

 

加賀「─────くっ!?」

 

赤城の嗤い顔が……加賀に向けられた………。

 

ーーーーー

 

于吉は、加賀達の前まで近付くと……『重要な』話を語りだした。

 

于吉「さて………北郷一刀達の生存の証拠、私達からの提案を、この場で披露したいと思いますが……どうですかね……皆さん?」

 

その声に我に返った加賀達は……二人揃って于吉の前に現れる!

 

加賀「…………拝聴しましょう!」

 

赤城「一刀提督の生存の証だけでは……ないのですね。 あっ! そのバケツのボーキは私の物ですから、決してぇ……食べてはいけませんよぉお!? もし、食べたら……どうなるか分かりませんからねぇぇえ?」ゴゴゴゴゴ!

 

ーーー

 

島風「はやっ!? わ、私よりも先に来てる…………?」

 

私が……《変てこな服の眼鏡》のすぐ傍に居たんだよ? 

 

だから、一歩踏み出して、場所を取ろうとしたら、二人の姿が急に現れて……前の特等席に座り込んだの! 

 

『一体、どんな事をしたのだろう?』って疑問は浮かぶけど……そんな事は置いておこう。

 

あの二人の事だもん。 一刀提督の話が聞けると云う言葉だけで反応したんだろうな?

 

『今は譲りますけどぉ……提督に振り向いて貰うのも島風が一番ですぅ!』

 

私は、手を握りしめると……後から来た皆と一緒に、提督の話を聞く姿勢に入ったよ。 

 

まず……情報収集が大事だからね?

 

★☆☆

 

于吉「取りあえず……此方を見て下さい!」

 

于吉は懐に入れてあった水晶球を取り出す。 直径30㌢近い巨大な物が、どうやって入っていたのかと……ツッコミたいところだが、于吉が水晶球を一撫ですると───映像が浮き出した!!

 

加賀「か、一刀、一刀提督!! それに……皆もっ!!」

 

『ウワア─────ッ!!』と歓声を挙げる艦娘達!!

 

その中で一人目ざとく……別のモノを見つけ騒ぐ赤城!!

 

赤城「美味しいそうな菓子がいっぱい! んっ!? だ、誰ですか!? このキモい人達はぁ! あぁああっ!! 提督に裸で抱きつこうとしている!? な、なんてぇ破廉恥な!! 長門さん! 早く41㌢連装砲をぉおおっ!!」

 

水晶球を掴み掛からん勢いの赤城から、身を翻し体勢を整える于吉。

 

左慈「乱暴にしないで下さい!! 全く……。 あぁ、あの者も私達の同盟者ですよ。 本来は敵対するんですが……今回は別です。 一致団結して、尚且つ貴女達の力を借りないと対処できない事象が起きてしまったのでね?」

 

加賀「………それは……どういう?」

 

于吉「話は長くなります。 しかし、我々の提案を受け入れて頂ければ、貴女方の諸問題、全て解決するように……私達が取り計らいましょう!!」

 

そんな于吉に反論するのは……ふてくされる左慈。

 

左慈「おいっ!! 于吉!! 何を勝手に仕事を増やしている! 俺は、これ以上余分な仕事をしたくない!! 余計な事は止めろぉ!!!」

 

于吉「………ふふふっ。 相変わらずですね? 世話をすると……情が移って最後まで手伝いたくなるから、関係したく無い。 まだ、『筒井』の事で後を引いているのですか? 全く……ツンデレも困った物ですよ?」

 

左慈「ばっ! 馬鹿野郎ッ!! 俺は……そんな女々しい男じゃねぇ!!」

 

于吉「……でしたら手伝って下さいね? 私達管理者が纏まらないと、世界の崩壊に繋がるのです……。 皮肉な話ですが、管理する世界の崩壊……滅亡を防ぐには、この世界の住人達からの援助が必要なんですから………!」

 

于吉は ┓( ̄∇ ̄;)┏ と態度を示した。

 

◆◇◆

 

【 本作設定 の件 】

 

〖 扉内の部屋 にて 〗

 

卑弥呼は、手前に置いてある、呑みかけの紅茶が入ったカップを掴むと……一気に飲み干した!

 

卑弥呼「ふぅ───っ! まずは、儂等の正体と敵対する者を説明しよう!」

 

卑弥呼は、そう言って喋り始めた。

 

 

★★ーー★★ーー★★ーー★★

 

まず、儂等は世界を管理する者『管理者』と呼ばれている者だ。 

 

世界と一口で言えば大きい。 儂等の管理する世界は『if世界』、早い話が『もしも……こうなったら?』の世界。 通称『外史』と呼ぶがな?

 

正しい通常の世界『正史』より分岐した世界だ。 

 

例えば……今回、鎮守府倒壊で巻き込まれ全員死亡。 これが『正史』……普通の時の流れだったのが、我ら管理者が割り込んだ事により、うぬ等が全員生き残った。 これが『外史』にあたるのだ。

 

一刀「じゃあ! この世界と別に、俺達が死亡した世界の流れもあるのか?」

 

その通り! しかし、最終的な流れが合わされば……外史が正史になる事もあり得る。 今回は、この流れになるのだ!

 

金剛「う~ん? それでは? 提督や私達は……オネェサン達の活躍無くても生きていたのでスカ~ァ!? それでは、why私達を助けるのデ~ス?」

 

………うぬ等と仲間達を……無傷のままで接触して、とある外史に向かって貰う交渉をしたかったのだ。 儂等だけでは手に負えぬ……敵対勢力と対峙して貰う為に………な。 些か卑怯な話だが……これしかなかったのだ。

 

長門「私達より……実力が遥かに上の貴公達が勝てないのであれば、私達の助力など無駄に等しいような………?」

 

いや、無駄どころか……絶対条件なのだ!! うぬ等を『ある外史』に送り込み、そこで……儂等と敵対する勢力と戦って貰いたい!! 無論、儂等も加勢する! 支援出来る事は、支援させて貰うぞ!!

 

雷「……じゃあ! その敵をなんなのか教えなさい!! 私達ならまだ良いけど……一刀司令官を危険に晒すなんて事! 絶対……嫌なんだからねっ!?」

 

ふむっ! 教えてやろう! 

 

敵対関係の勢力は………うぬ等も存じている……深海棲艦だ!

 

天龍「おいっ!! 何で、アンタ達が深海棲艦と敵対してるんだぁ!? アイツ等だって、海上や海の中が主な行動範囲なんだぞ? どうして、アンタ達も敵対する事になるんだ!?」

 

────普通の深海棲艦程度なら、儂等……漢女道の敵では無い。 軽く捻ってやれば事足りるのだ。 

 

しかし、その深海棲艦は……ある『モノ』を手に入れて……力を巨大化させ、我ら管理者を手こずらせ……世界を掌中に収めようと画策しているらしい。 

 

電「そ、そのモノって……何なのですか?」

 

それはな……………とある外史の娘達が残した……『ある男への想い』!!

 

それが……外史より抜けて……この世界の深海棲艦に拾われたのだ。

 

★★ーー★★ーー★★ーー★★

 

 

 

卑弥呼は、そこまで語ると……貂蝉に紅茶のお代わりを催促した。

 

 

 

◆◇◆

 

【 とある深海棲艦の回想 の件 】

 

〖 ある海底 にて 〗

 

??「……今日モ……マタ……艦娘達ニ……ボコラレタ………」

 

私は……最下級のヲ級。

 

いつも……鬼や姫達を守りつつ……最前線で艦娘達に戦いを挑む。 

 

私のような……最下級の深海棲艦は、いいように使われ……使えなくなれば、処分される運命。 

 

前世の『戦艦』の時と……同じ………。

 

………私に力があれば………もっと……上を目指せる! 

 

憎き艦娘達を駆逐して……深海棲艦が平和で暮らせる世界が……出来るのに。

 

だけど……力が無いから……こき使われるだけ………。

 

それが……私の運命だから………。

 

暗く冷たい海底を……一人……トボトボと歩いていた。

 

ーーーーー

 

 

━━━━━━━━━!!!!!!!!

 

 

 

そんな折り……頭上から……大きな水音が聞こえた?

 

ヲ級「……………??」

 

上を見上げると………黒い……真っ黒い……『何か』が頭上に降りてきた。

 

それは……高密度の『負の感情』! 

 

……死の間際の心残り! 

 

………誰かの最後の願い! 

 

…………果たす事が出来なかった……想い! 

 

それが……私の身体に────入り込む!!!!

 

ーーー

 

『悔しいなぁ……! こんな……道半ばで……! ○○と……また……一緒に馬鹿やっておきたかったのにね……!』

 

ヲ級「………………!」

 

ーーー

 

『○○! ☆☆様と共に………孫呉を頼むぞ!!』

 

ヲ級「ーーーーーーー!」

 

ーーー

 

『なんでぇ! どうしてなのぉ!? どうして……天の国へ戻ったのよ!! 馬鹿ぁ! 馬鹿ぁあ!! ○○の馬鹿ぁあ────ッ!!!』

 

ヲ級「━━━━━━━━!」

 

ーーー

 

とある乙女達の負の感情、そして……乙女達が持っていたであろう才能も……私へ……知識と武力にと……変換されていく!?

 

ヲ級「アアァァア……アアアア────ッ!?」

 

膨大な情報が……私の中で……濁流の如く駆け回る!?

 

私は……急激な変化を受けて……暫し……気絶した。

 

ーーーーー

 

しばらくして……目が覚め……私は自分の身体を動かす。

 

??「アッ、アレッ……? 身体ガ軽イ?」

 

ーーー

 

深海棲艦は……元々は残留思念から生まれた……戦艦。

 

他の残留思念があれば……取り込む事が出来ると……誰かが言っていた記憶があったけど……。 殆どが……取り込み前に……深海棲艦となる。

 

こんな……高密度の残留思念があるは……正に奇跡に等しい!

 

その黒き力が……私を変化させた────!!!!

 

姿、形が……私を強化、強固、強靭な……『空母水鬼』にと!!

 

ーーー

 

空母水鬼「ハァーッ! ハァーッ! コレガ……ワタシカ……!?」

 

足が少し重たくなったが……頭の上が軽くなり……視界が広い。 移動は……専用の艦装のお陰で……問題ない。

 

漲る力、聡明な頭脳が……今の私を……認識していた。

 

ーーーーー

 

しかし、○○の名が……頭に過ぎる。 

 

誰なのか? どのような人物なのか……?

 

どの感情も、○○の名を呼んでいた……叫んでいた……!

 

心底……大切な愛する人と……認識していた!!!

 

私に……このような力を得る機会を与えた……人間!

 

私も……会いたくなった! 

 

ーーーーー

 

空母水鬼「イヤ……会イタイダケデハ収マラナイ!! ワ、ワタシモ!!」

 

 

 

───────貴方を愛したい────ッ!!

 

 

─────『北郷一刀』!!!

 

 

 

◆◇◆

 

【 本作設定 その2 の件 】

 

〖 扉内の部屋 にて 〗

 

卑弥呼は、貂蝉が注いだ紅茶を……一気に飲み干した。

 

卑弥呼「さて、話の続きだ……! 最後まで説明させて貰うぞ!?」

 

 

★★ーー★★ーー★★ーー★★

 

儂等の調査の結果……深海棲艦の『ヲ級』なる者に吸収された事が、分かったのだ。 下級の取るに足らない者……調査結果を見て左慈達……『不定側』の管理者達は……思ったそうだ。

 

龍田「あら~? 不定側と言うと……貴女達とは違うと云う~意味合いに聞こえるけど~間違いないのかしら~?」

 

うむ! 儂等は……『肯定側』の管理者だ!

 

な、なんだぁ! その疑わしいような目は!? 儂らのナイーブな精神にメガトン級のダメージを与えよってぇ──! キイィ─────ッ!!

 

 

ーーーーー

 

 

貂蝉「……卑弥呼に精神的ダメージを喰らわすなんて……なんて恐ろしい子!? 当分の間……愛と美の化身の貂蝉ちゃんが説明するわよぉん?」

 

港湾棲姫「ア、貴女ハ……ダメージヲ受ケテイナイノ……?」

 

貂蝉「あらぁん? 心配してくれるのぉん? ありがとー! うふっ!」

 

港湾棲姫「………ベ、別ニ……ソンナツモリジャ……」

 

貂蝉「もうぅ~『ご主人様』に会う度にねぇ、罵詈雑言の言葉を掛けられるから慣れちゃたのぉ! そ・れ・に・ご主人様が恥ずかしがりやだからぁ、愛情の裏表現だと近頃気付いたのよぉん? 私も愛されてるわ~!!」

 

港湾棲姫「………………………」

 

ーーーーー

 

じゃあ……私、貂蝉ちゃんの説明よぉん!

 

駄目よぉー? 私の顔を見て説明ぃ聞かないとぉ?

 

天龍ちゃん~? 顔を真っ赤にして横向いちゃ駄目よぉ? 龍田ちゃんみたいにぃ『にこやかに』こっち見なきゃ~!

 

雷ちゃん、電ちゃんも長門ちゃんの後ろにぃ隠れなくてもいいからぁん!

 

あらぁん? 金剛ちゃんと港湾棲姫ちゃんは、ご主人様の両隣を占領ぅ? もうぅ羨ましいわぁ~ん!!!

 

あらやだぁ!? 私としたことがぁ~雑談で終わっちゃうわよねぇん?

 

じゃあ、説明、説明よぉん?

 

ーーーーー

 

私と卑弥呼は、肯定側……と云うのは説明したわよねぇ? 早い話が『if世界』の住人は、全て守護しなければならない……って考え! うふっ、素敵でしょう? 

 

外史の世界は無限に枝別れするけど、その中の世界では……今も営みが命が育まれているのよぉ? 管理が大変だからぁ『間引く』と云うのは……物凄く悲しくなぁい? それぞれの夢や希望、愛が生まれ育っているのにぃ?

 

そして『間引く』事を肯定するのが、不定側の管理者。 貴方達の出会った左慈ちゃんがそうよねぇん? こっちは、以外と人数が多いのよぉん。 

 

『正史の歴史が狂うから、適度に外史を破壊しなければならない!』と云う考えの集まりなのぉ。 …………寂しい考えでしょう? 

 

そして、今回……不定側の管理者が対応に向かったんだけど………惨敗したのぉ。 情報不足で……左慈ちゃんと于吉ちゃん除いて全滅。 腕利きが多い集団だったから……驚きは大きかったわねぇん!!

 

要因は……深海棲艦が変化していたのよぉ。 

 

『空母水鬼』と名乗って、周囲に『鬼』や『姫』を従えていたらしいの……。

 

港湾棲姫「ソ、ソンナ──ッ!?」

 

残念だけど……事実なの。 

 

生き残った左慈ちゃん達の証言、新たに調査した結果を元に、私自身が確認しに行ったのよぉん………。

 

しかもぉ──信じがたい事にねぇ? 『乙女』だったのよ!?

 

『~~~~~~~~~~~?』

 

あらぁ~ん? ニュアンスが分かりづらかったかしらぁん?

 

──────『恋する乙女』だったのよぉ! 

 

更に驚いたのはぁ~『北郷一刀』を捜していたのぉ! もぉ~ご主人様に目を付けるなんてぇ敵ながら見事だわぁん!!

 

『───────────!?』

 

★★ーー★★ーー★★ーー★★

 

貂蝉は、驚く一刀達を優しく見つめ……『恋敵は更に増えそうねぇん?』と呟き……優雅な動作で紅茶を一口……飲んだ。

 

 

◆◇◆

 

【 于吉の提案 の件 】

 

〖 鎮守府 裏山の避難場所 にて 〗

 

水晶球に映し出される光景と音声、于吉の補助付き説明で……加賀達は理解はしたものの……信じられなかった。

 

深海棲艦が外からの要因で変化、更に……今でも五分の戦いを示す鬼や姫を従えて動く『鬼神』と云うべき程の戦闘力。

 

しかも……提督に懸想している!?!?

 

いやいや、本人じゃなくて……その別世界の北郷一刀なだけど……容姿は提督に瓜二つだと言うし?

 

そして……世界を滅亡させる力を持ってる?

 

ーーー

 

左慈「補足だ……『空母水鬼』は『次元跳躍機能』を持っている。 だから、違う外史に渡り歩く事が可能だ。 俺達は、それを知らずに追い詰めたため、逆に待ち伏せされて……仲間を殺された!!」

 

于吉「しかも……その思念の発生原因『真・恋姫無双』の世界を捜しています。 目的は……自分自身の更なる強化をさせる為の世界掌握! 同時に……北郷一刀の捕獲なんです!」

 

ーーー

 

于吉の話を聞き……加賀は疑問に思った事を尋ねる!

 

加賀「しかし……私達の力では到底適わないの分かっている筈!?」

 

于吉「貴女方は、そんな事で北郷一刀を諦めるのですか? レベル不足など遠征や模擬戦闘をやれば……何とでも補えれます!」

 

赤城「じゃあ!? 私達も……必要とされている?」

 

左慈「まだ分からんのか? これだから妖怪『食っちゃ寝』は……!」

 

赤城「なっ! なんですかぁ!? その怠け者の代名詞的みたいな言い方は!? 加賀!! 貴女も何とか言ってやって下さいっ!!!」

 

加賀「…………鎧袖一触ですね。 私に援護は出来ません」

 

赤城「加賀さぁ─────んっ!!」

 

ーーー

 

于吉「私達は……新たな『真・恋姫無双』の世界……北郷一刀が登場しない世界を苦心の末発見! 同時に……『艦これ』世界で、提督が『北郷一刀』になっている世界を見つけました!!」

 

左慈「灯台下暗しだぜ? 『空母水鬼』の生まれた場所に『北郷一刀』が居るとはな……。 しかも、記憶も一部入っていやがる! 全く………!」

 

加賀「えっ!? ───提督がっ!?」

 

于吉「そうです。 まぁ………強大な敵が出現すれば……修正する為、相対する者を送り出すのが『歴史の修正能力』ですよ。 左慈! ぼやくのは後にして、次の考えを実行しなければ、後手を踏む事になりますから!」

 

左慈「そうだな……! 仲間を殺され、やむを得ず貂蝉達と手を組んだんだ! お前達にも手伝って貰うぞ!? 打倒『空母水鬼』の為に!!」

 

『─────────!?』

 

唖然とする加賀達に、于吉が左慈を抑えて話を始めた。

 

ーーー

 

于吉「皆さん! 別の世界……いえ『真・恋姫無双』の世界で、北郷一刀達と私共で……鎮守府を建造して、運営いたしませんか? これは強制ではありません。 しかし、一度向こうへ行けば、帰れる保障はありませんよ?」

 

于吉は、艦娘達に覚悟を問う。 

 

だが……提督に対する信頼は揺るがない!

 

赤城「………分かりきっていますけど?」

 

加賀「………………………そうですね!」

 

加賀と赤城は顔を見合わせて……頷く。

 

後ろを振り向けば……艦娘と……いつの間にか居た妖精さん達も……笑顔で頷いた。 全員の決意は決まっている。

 

加賀「────提督が行くならば、何処へでも付いて行く所存! 私達も役に立てるのなら……連れて行って下さい!!」

 

ーーーーーーーーー

ーーーーーー

 

あとがき

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございます!

 

少し先に進めようと書いていましたら……話が纏まりまして。

 

後、加賀と赤城の呼び名は……このままでやっていきます。 違和感あれば……直ぐに変えますので。

 

独自解釈ですが……次回もよろしければ……。

 

 


 
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