No.736877

寂しがりやな覇王と御使いの兄10話

あなたまさん

ん~旅の話考えるのが難しいです。

少し修正加えました

2014-11-13 10:00:15 投稿 / 全4ページ    総閲覧数:10988   閲覧ユーザー数:8302

匈奴軍を殲滅し、恋と家族になった一刀。恋からにぃにと呼ばれた同時刻の陳留では、華琳が何やら不思議な感覚に襲われていた

 

 

華琳「・・・ねえ秋蘭、なんか今イラっとしたんだけど、なんでかわかるかしら」

 

秋蘭「いえ私はなにも感じませんでしたが・・・どうかしたのですか?」

 

華琳「なんか私に対してとっても不愉快な事が起きたような気がするのよ。私の妹の座を脅かす何かが……このもやもやした感覚」

 

秋蘭「華琳様いまは急ぎの案件もありません。少しお休みください」

 

華琳「そうね、少し休むからあとは任せるわよ秋蘭」

 

(ほんとなんだったんだろ……兄さんが他の女に言い寄られてるときの感覚に近かった気がするけど。兄さん一目でもいいんで会いたいです……)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方の一刀達は并州五原郡を抜け、幽州の代郡付近まで足を運んでいた。

2人とも土地勘があるわけではないので、商店で売っている簡易な地図を辿っての旅であった。

 

恋「にぃに、ここどのへん?」

 

 

一刀「幽州には入ってるはずだから・・・代郡か上谷付近かなあ?」

 

司隷・兗州・豫州付近ならまだ地理もわかるんだけど、河北にはあまり来た事ないからな本当に地図頼みなんだよね。しかも朝廷に収められてるような詳細の地図じゃなく、市販の地図だから載ってない場所も多々あるから、ここだ!って場所の断定が難しいんだよね

 

恋「にぃにはここで、誰かに用があるの?」

 

一刀「うん、ちょっと会って話してみたい人がいてね。それと俺は色々理由があって、名前を名乗ることできないから、恋が名前考えてくれるか?」

 

討ち取られた事にはなっている”曹仁子孝”の名を名乗っている者がいると、十常侍やそれに与する奴らに知られたら不味いからな。十常侍やどんな諸侯にも対抗出切る強固な地盤を手に入れるまでは、その名を伏せておかないと

 

 

恋「にぃにの名前……恋がつけてもいいの?」

 

一刀「うん、恋につけてほしいんだ。これから使っていくと思うからね」

 

恋「じゃあ考えとくね。決まったら言うから……それまで待っててくれる?」

 

一刀「もちろん、恋が付けてくれるんだ。決まったら教えてね」

 

恋「コク...待っててね、にぃに」

 

一刀「あ~もう恋かわいいな~もう!」

 

名前を、しかも家族に名前を付ける事になった恋は、どんなのが名前が良いかを必死に考え始める。

自分を家族に迎えてくれた恩って訳じゃないが、自分の事を大事にしてくれてる一刀が頼ってくれたから物凄く張り切っていた。

 

??「街中でいちゃつくお兄さんなんてもげちゃえばいいのですよ~」

 

華琳の兄をしている間に完全にシスコンと化している一刀は、恋の張り切る姿を見て愛らしくなって抱きついて頭を撫で始める。ほとんど条件反射で行っている……そんな暴走してる一刀に向け、馴染み深く……とても大切な人だった子の声が聞こえる

 

一刀「この声は……まさか!?」

 

恋「にぃにどうかした・・?」

 

声が聞こえた瞬間、一刀はガバっと体ごとそちらに向けるが、声の主の姿は見えなかった。

聞き間違えか?と一瞬思うが、あの子の声を聞き間違えるなんてありえない

 

一刀「知り合いの子の声が聞こえたんだよ……それもとても大切な……ね」

 

恋「にぃに・・・浮気?」

 

”大切”な部分を敏感に感じ取った恋は、一刀に浮気したと詰め掛ける。

まさか恋が”浮気”なんて言い出すとは夢にも思わず、動揺を隠しきれていない

 

一刀「ちょっとまて恋!いまの浮気になるの?恋は妹だよね?そしてなんで浮気なんて言葉しってるの!?」

 

恋「……勉強した。ッポ」

 

一刀「純粋な恋があーーー」ドタドタドタドタァァァァァ

 

 

 

恋「・・・ご飯の勉強だったんだけど、にぃにどっか行っちゃった。グゥゥゥ....お腹減った。にぃにから貰ったお金でご飯食べこよ」

 

浮気は旅の最中、修羅場になっていた男女の傍を通った時に覚えた言葉だとは知らないため、恋が何を勉強したかを最後まで聞かず、勘違いしたまま走って行ってしまった。

取り残された恋は空腹を満たす為に、この町にある食堂に向かう……そこで食材をすべて食べてしまい、所持金では足り無くなって、請求が一刀に行くことになる。

 

 

 

 

恋がとある店の食材を食い荒らしているとは露知らずにいる一刀は、しばらく走った後に正気に戻る。

 

一刀「思わず走り出しちゃったけど、恋がなに言ったか最後まで聞いてなかったな。それは後で聞くとして、あの声の主を探してみるか……ん?」

 

そうして歩き出そうとした矢先、近隣の住人の噂話が耳に入ってくる。

 

住人A「聞いたか?」

 

住人B「あぁ、黒山賊の連中がこの街にいた少女を拉致したって話だろ」

 

住人C「本当なのかその話……いつ起きたんだ?」

 

住人A「いま起きたことらしいぞ」

 

人攫いか……しかもその相手が黒山賊か。しかも出現時期は黄巾の後じゃないのか?正史だと100万規模だったらしいが……これが本当だったら、匈奴に続いて黒山賊に突っかかるのは不味いな。

 

 

住人C「それで少女ってこの街の住人か?」

 

住人B「いや、この街では見たことない子だったな、頭に人形?を乗せた女の子だったと思うぞ」

 

 

頭に人形……だと……?

 

やっぱりさっきの声は!?

 

一刀「おい!その子金髪で髪が長くて、飴をもってなかったか!?」

 

住人B「なんだい兄ちゃんいきなり、ビックリしたな」

 

一刀「はやく答えてくれ!」

 

黒山賊の話しをしていた住人達は、いきなり乱入してきた一刀に驚き話しを中断するが、そんな事に構ってる余裕はなかった。

 

住人B「た、確か兄ちゃんが行っていたような特徴だったと……思うぞ」

 

住人A「その子は兄ちゃん知り合いかい?この辺りの黒山賊は近くの森に屯っているって噂だぞ。でも助けに行くのは辞めておいたほうがいいぜ、黒山賊との全面衝突を恐れてこの地の軍隊も迂闊に手を出せないみたいだしな」

 

一刀「森だな・・・すまない、感謝する!」

 

住人A「お、おい!兄ちゃん!」

 

 

住人は黒山賊に刃向かうのは辞めろと一刀を諌めるが、一刀は礼だけ言うとすぐに飛龍偃月刀を手に飛び出す。

自分がどうなろうとも、攫われた子は必ず助け出さないといけない。そんな感情を一刀の心を支配していた

 

 

 

 

 

 

 

風視点

 

 

お兄さんを追いかけ続け、幽州でお兄さんを見つけられたのは僥倖でした。お兄さんと接触しようと思ったら、捕まってしまったのです。

 

むぅ~やっとお兄さんの膝に座ってお昼寝出来る所だったのに……風を拉致した事を後悔させたいですが……見張りは10人ですか~風の他にも連れてこられた人達が居るみたいですねぇ……お兄さんに会えてないのに死ぬわけにはいきませんし、ここを脱出する手段を考えますか

 

黒山賊A「おい、一人追加だ」

 

黒山賊B「お、どんなやつ連れてきたんだ?」

 

黒山賊A「この女だ。捕えるのに苦労したぜ。こいつを捕らえるのを妨害した兄を殺す間に仲間がだいぶやられたからな」

 

風の後に連れて来られた少女は容姿端麗で艶やかな髪を靡かせ、黒山賊が捕らえてきた女の中でも上玉だった。その少女を見た瞬間、賊共の舐め回すような視線を向けられる

 

黒山賊C「おいおいそんな女連れてきたのか、俺にも楽しませろよ」

 

黒山賊A「後でだからな。おい、武器は取り上げてるから、暴れるんじゃねえぞ」

 

 

 

 

 

 

風「もしもーし大丈夫ですかー?だいぶお怪我していますが」

 

???「あぁ、なんとかな。だがこれからどうするか」

 

 

新しく連れてきた女の人を手荒く放り投げて立ち去って行っちゃいましたね。

女の方は傷ついても立ち上がろうとするしてるのです……

そういえば、この人どこかで見たことあるような気がするのですが……どなたでしたかね~

 

???「せめて私の武器さえ取り戻せれば突破できると思うが・・・この人数を守り脱出するのは厳しそうだな」

 

風「風達のことを考えてくれるのは嬉しいのですが、お姉さんは大丈夫ですか?兄を殺したと賊がいってましたが」

 

???「私ひとりであれば問答無用で暴れるんだが……私は少々猪突猛進なところがありますので、兄上に戦場では常に冷静でいろ、お前の後ろ弱き人達がいる場合は自分の感情は押し殺し守りきれとと言われていましたので……ここで兄上の教えを破ることはできません。それが兄上を殺されたとしてもです。ここで自分の感情に任せて暴れば、確実に他の人達を危険に晒してしまいます。それこそ兄上に顔向けできません……」

 

 

 

そう自分にも言い聞かせるように立ち上がったお姉さんは脱出の手段がないか考えているようですが、風も流石に孤立無援の状態では策の立てようがないのですよ。

 

お兄さんが気が付いてくれたらいいのですが、お兄さんが一人で三千の軍を突破して来ないといけませんし……Zzzzzzz

 

???「なに寝ているんですか!このなときに!」

 

風「おぉ!?打開する案がないので思わず現実逃避しちゃったのです。」

 

???「そんな暢気でいいんですか。」

 

風「今私たちが慌ててもいいことはありませんので、外からの救援を待ちましょう。それにあなたは少し休むべきなのですよ」

 

???「しかし、私は!」

 

風「いざというときに動けないほうが問題なので、大人しく休んでください」

 

???「・・・・そうですねわかりました。」

 

 

やれやれ、やっと大人しくなってくれたのですよー

猪さんの相手は風ではめんどうですね~こういうときにお兄さんに居てほしいです。

それと……賊達がこのまま風達を放置しておくなんてありえないのです。お兄さん以外にやられるぐらいなら風は死を選びます。だから……早く風達を助けてくださいね。風は会えるのをずっと待ってるのですよ、お兄さん

 

 

 

 

 

 

 

10話到達ですがいつになったら黄巾にいけるのかなこれ?な心境ですw

短編すぎるのも内容が薄くなってよくないのかな~と思いつつのんびりやってるんですけどね(’

 

 

風と???の会話を少し修正しました

 

 


 
このエントリーをはてなブックマークに追加
 
 
40
6

コメントの閲覧と書き込みにはログインが必要です。

この作品について報告する

追加するフォルダを選択