もうすぐ龍馬の誕生日である。皆それぞれ何か考えている様だったが沖田だけは何か企んでいる様だった。
ただ、土方だけは気が付いているようだったが敢えて気が付かないふりを決め込んでいた。
土方とて人の恋仲を邪魔したらどうなる事ぐらい分かっていた。
「トサカくん、もうすぐ君の誕生日でしょ?何か、欲しいものとか、して欲しい事とかってある?」
「ソウちん!まっこと嬉しいぜよ。しかし、わしの為に気ぃ使わんで良いぜよ。」
「僕がトサカくんになにかしてあげたいの!好きな人になにかしてあげたいのってトサカくんも同じでしょ?」
「そうじゃが、わしはその気持ちだけで十分嬉しいぜよ。」
嬉しそうに笑う。
「もう、分かってないなぁ。」
ため息を付いたものの、そんな龍馬が愛しくてしたかなく自然と笑みが溢れる。
「じゃぁ、僕が決めて良い?」
「良いけどわしは本当に・・・・」
言い終わる前に人差し指で龍馬の唇を塞ぐ。
「だ~め、トサカくんは楽しみにしていて」
そう言うと沖田は自分の唇で龍馬の唇を塞いだ。
沖田としてもキス以上の事はしたい。いざ事を進めようとすると龍馬が躊躇してしまいこれ以上の行為に発展していない。
龍馬とて沖田の事は好いているし沖田の望む様にしたやりたいと思っているが、やはりキス以上の事に踏み込めないでいた。
龍馬のバースデー雷舞を行った後、打ち上げを兼ねた龍馬の誕生パーティーを行う為にテラーダに向かっていた。その中に沖田の姿はがなっかた。
「なぁ、ヒジゾーさんソウちんはどうしたんじゃ?」
「総司は何か用があると先にテラーダへ向かった。」
「そうなんか」
遠くの方から馬の駆けてくるのが聞こえてきた。
「サプラーイズ!」
「なっなんだ!?」
「うわぁ!」
龍馬の叫び声を聞いて振り向くと龍馬の姿がなかった。
「皆、ごめんね!トサカくんは僕が貰って行くよ!」
「総司!」
土方が止める間もなく沖田は龍馬を拐っていった。
暫く走り続け小高い丘にでた。空には満天の星が煌めいていた。「おぉ、!ソウちん流れ星が流れたぜよ!」
「くすっ」
龍馬が相手では恋人たちの様な甘い雰囲気は皆無だったが今は龍馬と居るだけで良かった。
「ソウちん、どこまで行くぜよ?」
「ずっと、どこまでも!」
「えっ!?どこまでもってどう言う事ぜよ!?」
驚く龍馬に答え続ける。
「ふふ、冗談。本当はずっと何処かに閉じ込めてしまいたい!」
「ええっっ!!??」
「それは本当だけど、そんなことしたらトサカくんが怒るからしないよ」
ほっとする龍馬。
「ソウちんには何時も驚かされるぜよ」
「でも、今日は今日だけは閉じ込めていい?」
「え・・・」
驚いて振り向く龍馬に優しくキスをした。
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間に合うか分からないけど維新伝心 浪花 領布予定のプロット的ななんか。
間に合ってたらコピー本で出てるはず…
R-15くらいなのでR指定にするか迷う。