第三章 拠点 涼出産
連合との戦いが終わり、無事家に着いた一刀たち楚軍は思い思いのひと時の休日を過ごしていた。これは、その間の出来事。
帰ってきて数日後、調練場
一刀「やはり、ここが落ち着くな・・・・・それにしても、そんなに長く開けたつもりはないのだが移動だけでも時間がかかるものだな・・・・・・ここを出るのは冬と思っていたが、気づいたら花たちがつぼみをつくり開き始めている」
一刀はそうのどかな事を言いながらその足元には二人の女性が今にも死にそうな顔で(一人どこか恍惚な笑みを含みながら)倒れていた
蒲公英「ふへ~~~~何、あの鍛練。途中からしか見てないけど絶対あれ蒲公英がやったら死ぬよ」
翠「ハハハハハ・・・・・・母様、あれを私達やらされるの?」
葵「・・・・・・いや、これは想定外だな・・・・・(絶対無理だろ、と言うよりなぜあの二人はまだ生きている)」
鶸「はははは、翠お姉さん死なないでね」
蒼「一人なんか幸せそうな顔の人がいるよ~~(お仲間かな~~)」
秋蘭「ああ、大丈夫だぞ。これは一種のお仕置きが含まれているから、これから鍛練だ(あ~~~姉者、羨ましいぞ。一刀様じきじきにイジメてもらえるとは・・・・・・それにしても隣の蒼は・・・やはり仲間・・こちら側か?)」
と、調練場で春蘭と雅が一刀と鍛錬していると聞いて鍛練風景が気になった馬一族とお仕置きされる雅が気になった董卓軍の将を連れてきた秋蘭が言った
馬家「「「「へ?」」」」
月「へう~~~~~華雄さん大丈夫でしょうか」
詠「大丈夫です・・・・・・一応、董卓軍では一番の耐久力の持ち主だったし・・・・・」
ねね「しかし、あれは・・・・・しかも、これからが本番ですし・・・」
翠「いやいやいやいや・・・・何でお前たち普通にしているんだ!?今のでもやり過ぎだろ!!」
霞「いや、あれが普通やったけど?何かおかしいとこあったん?さ~~~~て、うちもそろそろ鍛錬に参加しよ~~~っと。か~~~~~~ずと、うちもい~~~~~れて」
馬三姉妹「「「え・・・・・・・(あれ?私たちがおかしいの??????)」」」
葵「はっはっはっはっは、なるほど。やはり強いのもうなずけるな、これだけやってたら弱いわけが無いな。おら、お前たち何をしている。私たちも参加するぞ!!」
翠「え!!!今日は見学だけじゃ・・・・・・・」
蒲公英「そうだよ・・・・・それに蒲公英にはまだ無理な気が・・・・・」
そう答えた蒲公英の後ろから急に
雪蓮「あら、それは大丈夫よ。いきなりあれをしろなんて言わないわよ。それにちゃんと段階を踏むしね」
鶸「これは雪蓮さん。こんにちは。それで、どういう事なんですか?」
雪蓮「それはね、人に応じて鍛練の段階が違うのよ。今あなた達が見たのは一番きつい段階の鍛練を超えた物・・・・まあ、イジメね。一刀様のお楽しみ時間ともいうわ」
翠「あ、ああ」
蒲公英「ふへ~~~やっぱ楽しんでるんだ・・・・」
雪蓮「で、今から一刀様の周りで始まるのが一番きつい鍛練ね。ここには必然的に最強達が集まるわ」
葵「そこでは誰が鍛練してるんだい?」
雪蓮「えっと、まず呉覇将の子孫たちは基本ね。司馬家は涼だけだけど。それに、春蘭と秋蘭の夏候家に、一刀様の直弟子の二人ね。時々、下の段階の指導者の母様が加わるわ」
翠「え?でもさっき霞があっちに行ったけど・・・・・」
雪蓮「ああ、それも大丈夫よ。基本は個人の自由だから。上の鍛練がしたいと思ったときは上に行ってもいいのよ。ただ、初めてそれに参加する人たちは準備運動で動けなくなるけど」
蒲公英「蒲公英は下のでいい!!」
鶸「わ、私も!!」
蒼「私も下で~~~」
葵「じゃあ、下では誰がやってるんだい?」
雪蓮「孫家の将たちね。この頃は上の方にも参加し始めたけどね。母様が上で鍛練をしているときは祭が指導しているわ」
葵「そうか・・・・・なら翠、私等は上に行くよ」
翠「え、何でだよ!!いまの聞いてなかったのかよ、初めては倒れるんだぞ!!」
葵「それは、炎蓮が上でやってるからだ!!つべこべ言わず付いて来い!!!」
翠「やだーーー!!私もしたでやるんだーーーーー!!」
翠は葵に首根っこを掴まれて引きずられて連れて行った
正にその風景はあのドナドナの様だったと後日、蒲公英は語った
秋蘭「さて、私達も向かうとするかな雪蓮・・・・月殿たちはどうされる?」
月「私は愛紗ちゃんの所に行きます。今は私の独り占めに出来る大事な時間ですから。フフ、今はお料理を教えているんですよ」
詠「ゆ、月・・・それに私も参加しても・・・」
月「いやです」
詠「え・・・・・・な、なんで?」
月「私の大事な時間です。邪魔されたくありません!!今までも冥淋さんのせいで中々愛紗ちゃんと二人だけで仲良くすることができませんでしたのに・・・・・・一刀さんは別ですけど・・・・へう~~~///」
詠「そんな・・・・・・」orz
ねね「ねねは、恋殿と一刀殿の雄姿を見るのですぞーーー」
秋蘭「そうか、ならねね気を付けて見るんだぞ。色々と飛んでくるからな、当たったら死ぬかもしれないからな」
ねね「怪我じゃすまないのですか・・・・・」
秋蘭「ああ・・・・」
そう言って秋蘭と雪蓮は一刀のもとに行った
周りからもぞろぞろと他の将たちが集まり始め
一刀「ほら、起きろ二人とも。鍛練を始めるぞ」
雅「ふえ、・・・今のは?」
一刀「今のはこの前のお仕置きだ」
春蘭「が、頑張ります」
雅「明日、動けるのか私は・・・・」
一刀「さて、いつもの通り組手から始めるぞ。今日はいつもより多いから二人ずつまとめてかかってこい」
雪蓮「め~~り~~ん一緒に組みましょ♪今日こそは一刀様に一発当てるんだから!!」
冥琳「わかった。相変わらずこの組手は私はどうもな・・・・徒手は苦手なんだが・・・」
春蘭「よし、秋蘭今日も頑張って一刀様の御慈悲を受けるぞ!!」
秋蘭「そうだな姉者」
恋「亞莎・・・頑張る」
亞莎「はい。頑張りましょう恋姉さま」
炎蓮「さて、俺は誰と組むかな・・・・・」
祭「さて、儂は今回如何したものかの・・・まだひよっ子どもは集まっておらんしの・・・」
炎蓮「祭ちょうどいい。俺と組むぞ!!」
祭「堅殿か。解りました」
粋怜「親方、祭、すまんがまぜてもらってもよいですか?どうもあぶれてしまって・・・」
炎蓮「おお、そうか。なら入れ入れ。主、ここは三人でもよいか?」
一刀「ん?いいぞ三人で。古参の三人が相手だ、楽しみだぞ」
星「梨晏殿、よろしく頼みますぞ」
梨晏「そうだね。楽しんでいこうか」
凪「何故また私はお前と組まねばならんのだ!!!」
思春「仕方ないだろうが!!私も好きでお前と組しはしない!!一刀様のご命令だ!!」
凪「そんなの私は聞いてないぞ!!」
思春「ほう、そうか・・・・なら一刀様の信頼は私の方が上の様だな」
凪「なに!!」
一刀「ほら、お前ら喧嘩をするな。あと、凪に伝えてないのは二人ともに話したらまた変な言いあいを始めそうだったから片方だけに知らせた」
凪「それで・・・・・どうして思春に・・・」
一刀「くじで決めた」
思春「くじで・・・・・」orz
凪(ほ・・・・くじならよかった)
一刀「あと、三日後にお前ら二人のお仕置きもとい特別訓練をするから覚悟しとけよ(ニヤニヤ)」
凪、思春「「う・・・・・」」
一刀「さて、組手始めるぞ!!まずは、そうだな・・・葵と翠かかってこい」
葵「お願いします」
翠「げ・・・最初っから・・・・・・くっそーーーーーこうなりゃやけくそだーーーーーーー」
一刀「お、元気がいいな翠。よし、手加減せず相手してやるよ」
蒲公英「あ、翠お姉さま突っ込んでいった・・・・・」
ボコボコボコボコボコ
蒼「うわ~~~~痛そ~~~~~~」
ポーーーーーーーーーン
鶸「あ、投げられましたね・・・・・人間てあんなに高く飛ぶんですね・・・・・」
詠「相変わらず一刀様って規格外だ」
などと見学している者達は言っていた
その頃、涼の部屋では
涼「それにしても、妊娠するとこんなに大きくなるものなんですね。友の奥さんが妊娠しているときはこんなに大きくなかったような気がしますが・・・・・気のせいでしょうか?」
蓮華「そうなのですか?私は知り合いも妊娠しているところは見たこと無いのでわかりませんが・・・・・・・・・あ、そろそろ診断の時間ですね。私、華佗を呼んできます」
涼「わかりました」
そう言って部屋を出て行った蓮華を見送ったとき
ビキーーーーーーーーン
涼「うっ・・・・・・い・・たい・・・・あ・・あああああああああ」
少したって蓮華が華佗を連れて部屋に戻ると
コンコン
蓮華「失礼します涼お姉さま華佗を連れてきました・・・・・へんね、返事がないわ」
「ううううううううううう」
華佗「おい!!何か中からうめき声が聞こえるぞ!!」
蓮華「何!!涼お姉さま大丈夫ですか!!!入らせてもらいます!!」
中に入って見た物は地面でうずくまって倒れていた
華佗「大変だ!!!もう陣痛が始まっている!!」
華佗はすぐに涼のもとに駆け寄り、涼を抱え寝台に寝かせた
蓮華「陣痛ていったい!?」
華佗「子供が生まれる前兆だ!!孫権、すぐに桶にぬるま湯を入れてきてくれ!!あと綺麗な布を大量に!!!!」
蓮華「わかったわ、すぐ持ってくる!!」
蓮華はその場から駆けていきまず食堂に向かった
到着した食堂には月と愛紗、風の三人がいた
月「蓮華さんどうしたんですか一体?そんなに慌てて?」
蓮華「それが陣痛が始まったの!!!」
月「陣痛?何ですかそれは?」
風「月ちゃん、陣痛とは赤ちゃんがまれる合図なのですよ~~~」
月「え!!蓮華さんいつ赤ちゃんを・・・・」
蓮華「私じゃないわよ!!!それは私だっていつかは一刀様の・・・・それよりも涼お姉さまが陣痛を起こしてるの!!出産の準備の手伝いを一緒にして!!」
月「わかりました!!何をすればいいのですか?」
風「大変ですね~~」
愛紗「風お姉ちゃん赤ちゃん生まれるの?」
風「そうですよ~~お兄さんの子供ですよ~~~」
愛紗「一刀お父さんの子供?」
この頃、愛紗は一刀の事をお父さんと呼ぶようになっていた
風「そうですよ~~愛紗ちゃんの弟か妹ですね~~」
愛紗「愛紗に弟か妹ができるの?やった~~~~!!蓮華お姉ちゃん愛紗も手伝う!!」
蓮華「ありがとう愛紗。なら、私と風の三人で綺麗な布を集めましょ。月はぬるま湯をたくさん沸かしておいて。そして、何杯か涼お姉さまの部屋にもってきて」
月「わかりました」
愛紗、風「がんばる(りましょお)」
そうして、蓮華たちは城中を駆けずり回った
そして、陣痛が始まって四時間後
「「おぎゃ~~~~~おぎゃ~~~~~おぎゃ~~~~~」」
二人の赤ん坊の泣き声が城中に響き渡った
調練場
木陰では翠が倒れ、葵は何とか炎蓮に対抗すべくまだ立つことはできていた
一刀「ん?なんか赤ん坊の声が聞こえたような・・・・・・・・・・」
雪蓮「もしかして涼が子供産んでたりしてね」
冥琳「そんなわけないだろう雪蓮。まだ予定日は先だぞ」
雪蓮「ははは、それもそうよね」
その時、城の方から蓮華が走ってきた
蓮華「一刀様~~~~~~~赤子がお生まれになられました!!!!!!」
一刀「へ????・・・・・・・・・・え?」
星「おおう、主おめでとうございます」
雪蓮「え?私予想当たっちゃった?」
冥琳「その様だな」
皆「一刀(様)(殿)(主)おめでとうございます」
一刀「俺、若しかして・・・・出産に立ち会えなかった?」
亞莎「そうなりますね」
一刀「涼の出産の感動的場面をここで俺、鍛錬してたの?」
星「そうなりますな」
一刀「な・・・・・・なんじゃそりゃああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!」
恋「大丈夫・・・御主人様。次は恋が頑張る・・・・・・・その時は、見てる」
あとがき??
次回の拠点は一刀の子供を誰が教育係になるか争わせる予定です
誰がメインになるかお楽しみに
アンケートまだ募集中です
では待て次回
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拠点一話目です
これから拠点結構書きます