No.734751

寂しがりやな覇王と御使いの兄 4話

あなたまさん

駄文すぎて我ながら泣けてくる~
御使いは出さない方向と魏への加入人材はなべく希望に沿っていきますのでコメントありがとうございます!

美羽の口調あってるかな?
修正OK

2014-11-03 06:32:22 投稿 / 全3ページ    総閲覧数:12309   閲覧ユーザー数:8797

麗羽「おーほっほほほ、一刀さんいらっしゃるかしら?」

 

 

一刀が華琳と春蘭のじゃれ合いを終了させ、華琳と春蘭の二人は先に食堂も戻ってきていた。戻った時には秋蘭が盛り付けを完成させており、やっと落ち着いて食事を開始出来ると思った矢先に来客……呼んでいいかわからないが、曹家と付き合いの深い麗羽が美羽を連れて乱入してきた。麗羽の事を恋敵と認識している華琳と麗羽の仲は良くはない、顔を合わせるたびに大喧嘩が始まるレベルである。

 

更に来たのが麗羽だけで無く、華琳から妹の座を奪おうとする素振りを見せる美羽も一緒だった事でいつもよりかなり機嫌が悪い

 

 

 

華琳「・・・食事時に何しに来たのよ麗羽!それとなんで美羽もいるのよ!」

 

美羽「ぴぃぃぃぃ!妾も来たくはなかったのじゃが、麗羽ねえさまに無理やりつれてこられたのじゃ……」

 

麗羽「あら美羽さんなにかおっしゃいましたか?」

 

美羽「なんでもないのじゃ……」

 

 

華琳には殺気だった睨みを受け、麗羽からは何か文句ありまして?と睨まれ、美羽は涙目になりながら閉口する。若干どうにでもなれと諦め表情だった……

 

 

華琳「・・・それで麗羽なにしにきたのよ」

 

麗羽「そんなの決まってますわ!今日こそ一刀さんを、わたくしの者にするために決まってるではないですか」

 

華琳「そんなことさせるわけないでしょ!」

 

美羽「そうじゃ麗羽ねえさま、かずにぃ様は妾のも『ギロ』・・・なんでもないのじゃ」

 

 

春蘭にいちゃいちゃを妨害され、麗羽に食事を邪魔され、華琳の怒りは限界を迎えそうだったが、一応なんの用で来たのか訪ねるが、麗羽は不機嫌の華琳など全く気にも留めず、一刀を袁家に迎えると言い放つ。

 

この発言でとうとう切れた華琳が兄さんは渡さないと麗羽に噛み付く。美羽も便乗して一刀を貰うつもりだと言うが、華琳と麗羽から先程以上の殺気を向けられ、これ以上余計な事を言わないようにしようと口を完全に閉じる。

 

 

麗羽「華琳さんには聞いてませんわ!わ・た・く・し・は一刀さんにしか用はありませんのよ!」

 

華琳「だから!私の兄さんを渡すわけないでしょ!いいからはやく帰りなさいよ!いまから兄さんの作った食事の時間なのよ!」

 

麗羽「一刀さんが作ったのでしたら、わたくしが食べないわけにはいきませんね、おーっほっほっほっほ」

 

華琳「帰れといってるでしょ!あとあなたなんかに食べさせるわけないでしょ!春蘭!秋蘭!このバカを屋敷の外に放り出しなさい!」

 

春蘭・秋蘭「ッハ」

 

 

麗羽「キィィィィィ!この名門袁家の跡取りにそんな態度をとっていいとおもってますの!?」

 

美羽「ガクガクブルブル」

 

 

 

目の前の机に並ばれた料理の作り手が一刀だと知ると、麗羽は持ち前の厚顔無恥を発揮し、誘われていないにも関わらずに椅子に座って料理を取ろうと手を伸ばす。そんな麗羽を止めるべく、曹家の懐刀の春蘭と秋蘭に麗羽をつまみ出すように指令を出し実力行使に出る。完全にとばっちりの美羽は矛先が自分に来ないように部屋の片隅で生まれたての小鹿みたく小刻みに震えてやり過ごそうとしていた……

 

一刀「おまたせって・・・なんだこの状況?あれ麗羽と美羽なんでいるんだ?」

 

美羽「かずにぃ様!あの二人が暴れ始めてこわかったのじゃ~ガクガクブルブル」

 

一刀「ぁあ~また喧嘩してるのあの二人は・・・美羽落ち着くまでちょっと散歩にいこうか」

 

美羽「うむ!妾も落ち着くまでここにいたくないのじゃ!かずにぃ様はやくいこうなのじゃ」

 

一刀「それじゃあいこっか~親衛隊Dは喧嘩が終ったら呼びに来てくれ大通り付近までいってくる」

 

親衛隊D「御意」

 

 

 

部屋に入った一刀が目にしたのは、華琳が顔に怒りマークを浮かべ麗羽を睨み、春蘭と秋蘭が鎮圧する為に訓練用の模擬刀を構え、それに憤慨する麗羽の図だった。

 

何があったのか気になったが、美羽が震えながら喧嘩の旨を伝えると……あぁ、いつのも衝突か。と理解した一刀は気が済むまでやらせるように決め、親衛隊に後を頼み美羽を連れて洛陽の街まで散歩に出かける。一刀と美羽が外に出ると、雲ひとつ無く星が爛々と輝く夜空が二人の目に入り込む。

 

 

 

一刀「綺麗な夜空だね」

 

美羽「星がきらきらと光っててとても綺麗なのじゃ!」

 

 

普段は夜出歩く機会がほぼ無いため、雲ひとつない星空を見るのは美羽にとってかなり新鮮な光景だった。一刀と美羽はしばらく夜空を眺めるが、気になったことを聞くために口を開く

 

一刀「美羽はなんでこの時間に俺達の屋敷に居たの?普段なら自分の屋敷でのんびりしてるんじゃないか?」

 

美羽「麗羽ねえさまが……屋敷で七乃とのんびりしていた妾を強引に連れ出したんじゃ……」

 

一刀「はは、麗羽らしいね。それでいつもみたいに華琳と喧嘩になったのか」

 

美羽「笑い事じゃないのじゃ、かずにぃ様!」

 

美羽は嫌がるかもしれないけど、わがままな姉(麗羽)に振り回される妹(美羽)にしか聞こえてこないからどうしても笑っちゃうんだよね。それにしても、華琳と麗羽は前の外史でも仲悪そうにしてたけど、腐れ縁がここでも続くとは思ってなかったよ

 

 

 

2人の散歩は続き、いつの間にか人通りの少ない裏通り……現代で言うスラム街に成り果てている地区に踏み込んでいた。洛陽は漢の都として最も栄えている都市と言える反面、仕事を求めて洛陽に来る難民は後を絶たない。いくら大都市・洛陽といえど、増え続ける難民に仕事を斡旋できる訳では無い。この地区に住む人の状況を憂いた官職を持っている人物が何度も救済を求める上奏文を送っているのが、今の朝廷の実権は十常侍が握っているため、それを帝に届く前に握りつぶしているのである。

 

 

 

美羽「かずにぃ様・・・ここはなんぞえ・・・?なんでこの者達はこんなにも痩せ衰えているのじゃ……?」

 

 

美羽は初めてこの地区に足を踏み入れたのか、言葉を失う。美羽が見たのは壁に力なく寄りかかりいまにも死にそうなほど痩せ衰えている民。さらにそれは一人だけではなく何十人・何百人と数え切れないほどこの場に居るのだ。あまりの惨状に衝撃を受けた美羽は一刀にどうなっているのかを訪ねる。

 

 

美羽「なんでここの者達はこんなに痩せているのじゃ、食べるものはないのかえ?」

 

 

恵まれた経済力を持ち、漢を代表する名門・袁家に生まれた美羽は周囲の大人達に甘やかされて生活しており、華やかな洛陽に潜む闇であるこの状況を理解する事が出来なかった。

 

 

一刀「食べ物を買うためには働いてお金を貰わないといけない。この人達は働く場所を求めて洛陽にやってきたけど、働く場所がなかった。 十常侍率いる濁流派、それに対する清流派も自分達の権力のことしか考えていない。この洛陽に限らず、この大陸全体で同じことが起きている。この事を知っていてもなにもできない自分が悔しいよ」

 

 

曹家や袁家の力を持ってすれば洛陽の民は救えるかもしれない、しかしそれは単なる一時凌ぎ。

根本の原因を解消しない事には同じ事が繰り返される、この中華すべての難民を救えるほどの力は今の一刀達には無い。

 

 

一刀「もちろん洛陽の宮中で仕える人にもこの状況をなんとかしようとしている人は居る。けどその人達が力を合わせても強大な権力を持つ十常侍に潰されてるんだ。これを見て美羽に聞きたいことがある、もし美羽が太守になってその地を任されたとき、いまの十常侍達のように自分だけ贅沢をして民を犠牲にするかい?名門袁家は関係ないといってその地に住まう民達を見放すのかい?」

 

 

美羽「妾はそんなことはしないのじゃ!かずとにぃ様、妾はどうすればいいのじゃ?」

 

 

美羽はいつものわがままな性格は鳴りを潜め、この民をどうすれば救えるのか、自分はこの先どうしていけばいいのかを真剣に一刀に問う。一刀はこの状況を憂いた美羽なら甘い蜜を求めて寄ってくる大人達の諫言に惑わされたりしないだろう

 

 

一刀「もし任されたら、その地に住む民達とよく話し合い、民がなにをしてほしいのかを知ることかな。

民のことを思った行動でも、民からの意見を無視したら余計なことにお金を使ってると思うかもしれない。

だから、どうすればいいかはみんなと話あって決めるんだ。それと袁家はやっぱり名門だからね、美羽に取り入ろうとして、あることないこと吹き込む輩もいると思うけど、それを信じるかどうかはよく確かめてからにするんだよ?そいつが言ったのが嘘で、美羽がその嘘を信じて行動すれば民はがっかりしてしまうからね」

 

 

美羽「わかったのじゃ!絶対に妾の守る民たちに貧しい思いをさせないのじゃ!もし民をいじわるするやつがいたら妾がおしおきをしてやるじゃ」

 

 

美羽はまだまだ成長途中の器。周囲に寄ってその器は白くも黒くもなる、周りからやらせるのではなく、自ら民の為の政治を誓ったこの美羽なら……もちろん色々失敗する事も多々あると思うが、試行錯誤を繰り返しながら成長し、中華を代表する君主の1人となると一刀は信じている

 

 

一刀「その気持ちさえあれば美羽は大丈夫だよ。あとは美羽自身もしっかり勉強と鍛錬をして、民に愛される為政者になるんだよ」

 

 

美羽「うむ!頑張れば、かずにぃ様に褒めてもらえるかえ?」

 

一刀「その時は頭を撫でながらほめてあげるよ」

 

美羽「楽しみなのじゃ!七乃にたくさん勉強を教えてもらって、かずにぃ様にほめてもらうのじゃ♪」

 

 

結構話しこんでしまっていたので、そろそろ喧嘩も終わっただろうと思い表通りまで戻ってくると、屋敷の方から走ってくる親衛隊と遭遇する

 

 

親衛隊D「ここにいらっしゃいましたか曹仁様、曹操様と袁紹様が落ち着きましたのでお帰り下さい」

 

一刀「わかった、きてくれてありがと。君も帰って休むといい。俺のことなら大丈夫だ」

 

親衛隊D「ッハ!では曹仁様お先に失礼いたします、お気をつけて」

 

 

 

一刀「じゃあ美羽帰ろうか。美羽も俺の作った鍋食べていくといいよ」

 

美羽「かずにぃ様がつくったのかえ?いますぐかえるのじゃーーーー!ドタドタ」

 

一刀「あんなに慌てて・・・そんなすぐ無くなる量じゃないのに。まあ春蘭がいるから危ないといえば危ないか?」

 

訓練場でも春蘭が走って戻って時と同じ行動を取った美羽は、なんだかんだ曹家に染まっているのがわかるな。とこぼす一刀の後ろに宮中に放った隠密部隊が一刀の下に姿を現した。

 

 

隠密「曹仁様、宮中での動きが鎮静化しました。清流派の一部が処刑されましたが曹家は動かなかったため、このたびは見逃された模様です」

 

一刀「そうか、今回は何事もなかったか。一部の者を宮中に残ししばらくは監視を続けろ。その他の者は・・・・・達の居場所を探し出してくれ頼むぞ」

 

 

隠密「では早速行動を開始します」

 

 

 

今回は何事もなかったか・・・十常侍達が権力と地位も守るためには俺と華琳のいる曹家がやはり目障りになっているはずだ。油断はできんがしばらくは大丈夫だろう。いまはひっそり息を潜ませつつ、美羽の教育と華琳を愛でつつ束の間の平和を楽しむか

 

 

 

 

 

一刀たちが戻る前

 

春蘭「なぁ~しゅう~らんまだたべたらだめなのか~?」

 

 

秋蘭「まだ一刀様が帰ってこられてない、一刀様が作った料理なのに一刀様がいないのに食べるわけにはいかないだろ?」

 

 

春蘭「うぅ~~でもお腹すいたのだ~~~」

 

 

秋蘭「あぁ~涙目で空腹に耐える姉者もかわいいなあ」

 

 

 

華琳「ぜぇ...ぜぇ...麗羽...ここはひとまず落ち着きましょう...さすがに疲れたわ」

 

 

麗羽「....そうですわね...でもわたくしは一刀さんのこと諦めませんからね!」

 

 

華琳「ふん、あなたなんかに兄さんは渡さないわよ!・・・そういえば兄さんはどこに?」

 

 

秋蘭「一刀様でしたら華琳様たちが喧嘩してる間に袁術様と散歩にいかれましたが」

 

 

麗羽「なぁ~~~んですってえええ!美羽さんたらわたくしを差し置いて一刀さんと散歩なんて・・・許しませんわ!」

 

 

華琳「なんであなたが先に怒るのよ。でもそうね美羽ったら私に黙って散歩なんて・・・帰ってきたらO☆SI☆O☆KI☆しないとねフフフフフフ」

 

 

秋蘭はやっと落ち着いたと思ったのに、またひと悶着起きそうだと深い溜息をつく。

起こってもいいからせめて食事の後にしてく欲しいと願うが、その願いは叶う事は無かった……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

美羽「ぴぃぃぃぃぃぃ!なにか負の感情がしたの...じゃガクガクブルブル」

 

 

 

 

 

 

 

4話はこんな感じになりましたー

美羽はしっかり教えてあげればいい方向に成長すると思ったのでこの話にさせていただきました

麗羽に関してはオバカのままでいて話を作ろうと思ってます

 

 

種馬の魅力は桃香を超えているんじゃないかと指摘がありましたので設定と変更しておきますw

ここはおかしいんじゃないの?っという点がありました教えてくださいー

仕事が忙しくなるので次の投稿は木曜日の朝方(余裕があれば)遅くても夜にはUPしますのでよろしくお願いします


 
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