第14話『ユイ』
「カイルくん!起きて!こっちに来て」
「ん?どうした?」
謎の少女を拾って一夜が過ぎて朝になりアスナの声で起きたカイルはアスナの隣に行くと運んできた少女が目を覚ましていた。
「朝目を覚ましたら起きてたの、ねえ、君お名前言える?」
「…ユイ…それが名前…」
「ユイちゃん…ねえ、どうしてあの森にいたかわかる?お父さんかお母さんは?」
「…わからない…」
「っ!そんな…」
「…記憶喪失か…」
謎の少女、ユイはあの森にいたのかどこから来たのかも思い出せないというのを聞き二人は悲しみにくれる。
「やあ、ユイって呼んでいいか?えっと、俺はカイル、それでこっちはアスナだ」
「…カイウ…アウナ…」
「カイルだよ、カ・イ・ル」
「ん~…カイウ」
「ちょっと難しかったかな?…ユイが呼びやすい名前で良いよ」
ユイはカイルに好きに呼んでくれと言われて少し考えてカイルに対してこう言った。
「…パパ…」
「お、俺が?」
「アウナは…ママ?」
「…あっ…そうだよ、ママだよ」
「パパ!!ママ!」
ユイはアスナに抱きつき嬉しそうに笑う。
「お腹すいたでしょ、ご飯にしよ」
「うん!」
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
ユイが目覚めてからアスナはカイルの朝食を作ったあとにユイの朝食を作っていた。
ユイはカイルが新聞を読みながら食べているサンドイッチを興味津々に見ており、カイルは気づいていた。
「はい、ユイちゃんはこっち」
アスナが台所から戻ってきてユイ用の朝食を持ってきてユイの前に置く。
ユイはおかれた朝食を見てカイルが持っているサンドイッチと見比べているとカイルが…
「ユイ、これはなものすごく辛いんだ…」
そういうとユイが少し考えてからの答えは…
「パパと同じがいい」
「そうか、そこまで言うなら俺は止めない…何事も経験って言うしな」
そういってカイルのサンドイッチを手渡しそしてユイは口を食べて一かじり…その光景をカイルとアスナが見守る。
「おいしい」
少し堪えているがユイの口にあったようで二人は微笑んだ。
「これは根性あるな…よし、今夜はママ手作りの激辛フルコースを…」
「そんなもの、作りません」
「だってさ」
「だってさ…」
ユイが食べれたのを調子に乗り激辛フルコースを提案するカイルにむくれながら作らないとアスナが答えカイルがいったことをユイが真似ていった。
その光景はまさに家族といって過言ではなかった。
そして疲れたのかユイは眠りにつき、その姿をカイル達は見つめていた。
「…アスナ…ユイのことどうおもう」
「うん、ユイちゃんと接しててわかるけど…まるで赤ちゃんみたいになってる…」
「ここまで…この世界に来た影響が出ていたなんてな…」
「わたし、どうしたら…」
「昼にはじまりの街に行こう、もしかしたら、はじまりの街にいた子かもしれないし…一応、セレスにも連絡しておく」
「うん、そうだね」
そういってカイルはセレスにメッセージを送りその後ユイが起きてから最低限の支度をしてはじまりの街に向かった。
はじまりの街…
「…ここに来るのは久しぶりだな」
「うん、私も」
そうしてカイルがユイをおぶりながらはじまりの街を見て回り見に覚えがあるかを聞いてみたが収穫はなかった。
「見に覚えなし…か…一応、セレスに聞いた教会に行ってみよう」
カイルはセレスに事前に教えてもらっていた教会に足を運んでいき、目の前に来てノックをしたが全く呼び声もなかった。
「カイルくん、本当にここなの?」
「ああ、セレスの話だと…というか、ちゃんと索敵に引っ掛かってるよ…中にかなりいるな…」
「そうなの?流石カイルくん」
「たぶん、警戒されてるんだな…よし、すみません、俺達は上層からきたんです、少しお聞きしたいことがありまして」
自分達のきた理由を入れて待っていると教会の扉が少し開いた。
「…本当に軍の方々ではないのですか?」
「はい、俺達は上の層から…「上の層!?本物の剣士!?」うお!?」
教会に住んでいる人達がカイル達が軍ではないとそして上からきたと聞いたからか、大勢の子供達がぞろぞろとでてきた。
「す、すごい数だな…」
そうカイルは子供の数に驚くのであった。
「残念ですが、こんな子は見かけたことがありませんね」
「そう…ですか…」
教会の主であるサーシャにユイについて聞くも見たこともないということで情報はあまりなかった。
「しょうがないか…ん?メッセージ…セレスからか…今どこにいる?って何だよ?これ…まあいいっか教えてくれた教会っと…」
「あの、もしかしてメッセージの送り主ってセレスさんですか?」
「ええ、そうですが…お知り合いで?」
「はい!セレスさんにはお世話になっていました、教会に大金を寄付してくれましたし…子供達もセレスさんのことが大好きなんですよ」
カイルは子供たちをみると聞いていたのかわーとはしゃいていた
そしてすく様にセレスが来た…だが…
「…キリト!?リズ!?シリカまで!?どうしただよ!?それに後ろのその人は…」
「ごめん、それは直ぐに話すわ、それより、お願い、力を貸してほしいの」
「何があった…」
いつになく真剣なセレスを見てカイルの表情も真剣になる。
そして後ろにいる女性が前に出てきて
「お願いです、行方がわからないシンカーを…そしてディアベルさんを探してほしいんです」
それは激戦の始まりでもあった。
あとがき
どうも~おひさ~ウイングゼロです!
ヒースクリフ「毎度お馴染みヒースクリフだよ」
いや~他の小説やってたらここまで遅くなりました。
ヒースクリフ「と、作者がいっているが…これ作った総時間三時間もないよね」
だまらっしゃい!
ごほん、まあ、まず、ここから少しオリジナルになります、というか、ぶっちゃけSAOから脱線します
ヒースクリフ「行方不明になった、シンカーくんにディアベルくん、さてどうなることやら」
それでは次回お会いしましょうgood-bye
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