第3章 拠点2 『 皇室典範 』
「相変わらずこの部屋は辛気臭いわねぇ~」
突如飛び込んできた人物に、眼光鋭く猫の眼の如く細め尋ねながら
まるで値踏みするかのように、訝しげな表情を微塵も隠そうともしない冥琳
「・・・雪蓮、この部屋に一体何の用なのだ? 冷やかしなら仕事の邪魔だ さっさと出て行け」
「冥琳に是非とも伝えたい重要な用があるから、こうして飛んで来てあげたんじゃなぁ~い
紅茶の1つくらい出してくれてもバチは当らないわよ?」
雪蓮に対する冥琳の表情・言動は、至極当然の行為といえた
皆に尋ねれば、100人中全ての者が、きっとそう答えるに違いなかった
冥琳の執務室になど、普段の雪蓮なら絶対足を向ける事もしない人物の登場であったからだ
雪蓮が部屋へと慌しく入ってきてからも、一度は現れた人物へと視線を移すものの
すぐさま自身の机に積まれた次の木簡を手にし、器用に自身に与えられた仕事を淡々とこなしている
一度死の病に取り付かれ、身体を壊してからというもの
華佗の言に従い、睡眠障害など無きよう無理のないように、穏達に仕事の量は調節されていた
・・・とはいうものの、今も冥琳に届く案件は、呉の今後を大きく左右する最重要なモノばかりなのだが・・・
冥琳の骨の髄にまで、いや頭の隅々にまでインプットされている”大の仕事嫌い”・・・の雪蓮がである
わざわざ自身の執務室へと慌しく飛び込んできたこと自体が、”碌でもない事”と即捉えられていた
これから起こるであろう出来事が、実に厄介事で如何わしいと、話を聞く前から嫌な予感をさせた
「紅茶を出すのも、持ってきた内容次第だな こちらはお前と違って忙しいんだ 用があるならさっさと話せ」
自身の予感めいたせいか、冥琳がどんどんと不機嫌になる様子に
話し所ではなくなると雪蓮は感じたのか、それとも焦れて根負けしたのか分らないが
「ぶぅ~ なにさ 聞けばきっと紅茶だけでなく、お酒まで私に感謝してオゴリたくなるわよ?
それじゃ早速用件に入るけど、それでさ 冥琳 皇室典範ってあるじゃない?」
雪蓮は来客用の長椅子に行儀悪く寝転がりながら、にこにことた笑顔を崩すことなく冥琳に問いを発していた
「皇室典範? ・・・に関してなら確か
陛下自らが中心となって、制作の立案に関わるというお話だったと記憶しているが?」
そう冥琳の言う通り、第2章 21話にて、雪蓮の大それた『天皇制』という、突如降って湧いた皇族宣言により
表向きには、孫呉は漢王朝より脱し、天の御遣い並びに婚姻を結びし孫家が
支配する国へと移行を果たしていたことは御承知のことだと思う
政務は”孫呉の王”である蓮華が中心となって、その後も仕切っていたこともあって
自他の人々の口から挙がる国としての呼称などは、宣言後も『孫呉』のままであったことから
移行を口にした後も大した混乱が起こらなかったのだ
・・・というより、とりあえず民衆の生活に直接的な係わり合いが極端に薄かった為に
民衆もよくよくその辺りが判ってないというのが本音な所なのだろう
混乱はむしろ政権内部の方にあったというべきで
一刀や冥琳を始めとした周囲の者達が、突然の奔走を余儀なくされ
多大な迷惑として被っていたと言っても過言ではない
『天皇制』への移行に際し、先ず始めに着手されたのが”皇室典範”であった
皇室典範の内容までは、さすがに天の御遣いである一刀であっても知識がなかったこともあって
制作に関しては、貂蝉と卑弥呼の2人が主に関わっていたのである
簡単に説明すると、”日本国憲法”下と”大日本帝国憲法”下における皇室典範には色々な違いが見られる
第一章 皇位継承に始まり、第二章 皇族、第三章 摂政
第四章 成年、敬称、即位の礼、大喪の礼、皇統譜及び陵墓、第五章 皇室会議 ※皇室典範WIKI参照
と”日本国憲法”下においては、最低限のモノと言ってもいいのだろう
というのも、一方の”大日本帝国憲法”下での皇室典範は
第一章 皇位継承、第二章 践祚(せんそ)即位、第三章 成年立后立太子、第四章 敬称
第五章 摂政、第六章 太傅、第七章 皇族、第八章 世伝御料、第九章 皇室経費
第十章 皇室訴訟及懲戒、第十一章 皇族会議、第十二章 補則 ※皇室典範 (1889年)WIKI参照
と”日本国憲法”下とは異なり多岐に渡る項目があり、どちらもそのまま素直に導入するのには問題があった
一例を挙げると、”大日本帝国憲法”下での第七章 第三九条には
皇族ノ婚嫁ハ同族又ハ勅旨ニ由リ特ニ認許セラレタル華族ニ限ルとあり ※日本の憲法典(成文憲法)より抜粋
結婚した雪蓮と蓮華が、即座にこれに拒否反応を示した為である
ただ”大日本帝国憲法”下での皇室典範の方が今の呉の制度と近いと目され
それを参考に作り上げるべきだと、貂蝉と卑弥呼は一刀へとアドバイスしている
いろいろと項目がある中でその一例を挙げると
第九章の皇室経費に関して、魯家を官営企業にし、そこから捻出してしまおうという案も現に浮上していたのだ
今では、情報から流通、郵便・銀行・保険業務窓口までと、孫呉で商業・軍事にと中心的な役割を果たし
重要な位置づけともなっており、今でも魯家はすでに官営企業といえないこともないのだが
琥珀自体は魯家を自身が継ぐつもりもなかったので、その意見に対して賛成を表明していたのだが
琥珀の両親がこれに難色を示したのである
官営企業の見返りとして、そこで琥珀の両親が提案したのが、琥珀の一刀への入内の話だったのである
娘の琥珀が皇族になるならばOKという訳である
日頃から一刀と娘の琥珀が親しく接しているのを垣間見ており
出来ればいつか婿にと密かに願っていた節があったのであろう
その琥珀の両親の条件が先日上ってきたこともあって
雪蓮はこうして盟友である冥琳の元へと急いで参上したというのが事の経緯である
そう、琥珀の婚姻話がなぜ冥琳に関係があり、雪蓮が急いで伝えなければならないというのだろうか?
現在の一刀の後宮は、妻である雪蓮と蓮華の孫家の姫君である2人であり(自称正妻のシャオは除く)
そこへ政略結婚とはいえ、琥珀が加える必要性が出てきたとなると
自称?情報通の黙っていられない有力商家勢力達も我先にと
ちょっと待て!ウチの娘も是非候補に加えて欲しい!という有力商家勢力が、例の如くあちこちから立候補してきたのである
孫家による天の御遣いという権力の独占に楔を打ち
外戚として自身の権力も得たいと考える、悪しき風習を良しとする勢力が出てきたとも取れ
そこには天皇であり、天の御遣いである一刀の恋愛に関する意見など、少しも介在する余地などなかったのである
その話を伝え聞いた雪蓮と蓮華は憂慮し話し合った結果、そこで3人めの后として冥琳を入内させる決意をしたというのであった
冥琳との婚姻理由のメリットとして、第1に天の御遣いである一刀の血族を孫家の寡占状況から脱する事を内外へアピール出来る事
第2に冥琳と一刀が婚姻することで、誰でも彼でもというより”呉への功績度”という
一刀の婚姻に際しての”一定の線引き”が可能になると目論んでいた事も挙げられていた
そうなれば、現在軍師として順調に功績をあげている琥珀が、将来入内しやすくなり魯家を官営化出来る一方で
有象無象に現れる輩を排除することも出来る
冥琳という呉における最大功労者がもし後宮に入るとなれば
仮にその者達が外戚となれたとしても、好き勝手出来る道理など微塵もないからだ
雪蓮達が亡くなった後々の偲蓮や愛華達の婚姻の事も考えれば、より鮮明に出来良いのでは?とさえ思えなくもなかった
こうした外的メリットが多い割りに、外的デメリットといえば、恐らく一刀の婚姻数が増えるということしかない
一刀がより独占しにくくなるという、愛する男性を巡る女性楢ではの問題となるだけ、まだマシな話なのかもしれなかった
此方の方がより愛憎の面倒事となりかねない事もあるだろうが、後宮を運営していく中心はあくまでも雪蓮や蓮華が握るのだ
正直な所、その辺りはどうにでもなると雪蓮はそう踏んでいた
「突然白羽の矢を立てられても、私としてはそうねと素直に頷くことも出来ず困るのだが?
お前が持ってきた話にしてはまともだし、約束通り紅茶を出してやる」
「お酒は?」
紅茶を出してくれるみたいなので希望の光が差したと感じたのだろう
もしかしたらこちらもいけたりする?という希望を込めて聞き質す雪蓮に対して
「や・ら・ん! だがお茶請けは追加してやろう」
との冥琳の即答に
「けち!」
との言葉で即応してみせる雪蓮
べぇーーーっと舌を出して悪態をついて応える辺りに、この2人の関係の深さがわかろうというものだ
一応の経緯を話し終えたこともあって、喉が渇いていたのだろう
時折出された紅茶やお茶請けに早速口をつけつつ、長椅子でゴロゴロと寝転がり寛ぎ出す雪蓮とは対照的に
冥琳は自身の机に戻っても、困惑の色を深め仕事が全く手につかなくなっていた
「困るってそれじゃなぁ~に? 今更一刀のことを恋愛対象にみれない!・・・とか言う訳じゃないよね?」
「そういう訳ではない・・・」
このハッキリとしないモヤモヤとした嫌な感じの正体とは何なのだろう?
冥琳にしては実に歯切れの悪い回答ばかりが、頭に浮んでは即消えていった
「じゃ! 決まりだよね~♪ 冥琳ってば一刀の事大好きだもんね!」
「・・・っ!!?」
思考の追求を続けている間にも、雪蓮との会話はどんどんと流れ
雪蓮の何気ない指摘に、自身の胸が弾けるのを悟る冥琳
「近頃の冥琳と一刀の会話ってさ! 多くを語らずとも判るってヤツ? あれってもはや夫婦そのものだよね~~♪」
「周りからはそんな風に見られていたのだな・・・」
私と陛下が夫婦か・・・
モヤモヤの原因が分ったものの・・・素直に受け入れられない自身がいた
「一刀も~♪ 冥琳の事大好きだから! 大丈夫! 心配なんて全然いらない! 絶対っ大丈夫だから!」
「一番の懸案事項を・・・よくもまぁ~そんなお気楽に答えおってからにっ!!」
こちらは北郷との関係を真剣に悩んでおるのに、こやつはどうしていつも私の心の中へとズバズバと踏み込んでくるのだ?
冥琳の本音がつい表情に出てしまったのだろう
「あははは! あらっ! やっぱり? 一刀の気持ちが知りたかったんだ」
「うるさいっ! お前と違ってからわかれるのは好きではないんだ! それとこの件に関して少し考えさせてもらえぬか?」
雪蓮にズバリ指摘され、顔を瞬時に赤らめる冥琳
雪蓮が冥琳をやり込めることなど、そう滅多にみられないので、雪蓮も機嫌がすこぶる良くなっていた
「ひっっどぉ~~い! まるでマゾの証明みたいじゃない 私はドSなんだから ぷんぷん!」
頭の中がすでにぐちゃぐちゃで、雪蓮の言葉が瞬時に理解不能に陥る冥琳
「雪蓮、お前の言っている意味がさっぱり理解できんのだが
・・・どうせ天語でお前が言った事だ ロクでもないことに決まっているだろうが・・・
用件に関しては少し考えさせてもらってもいいか? 雪蓮」
冥琳にとって将来に関わる大事な事なので、2度めとなる今度は語気を強めて言ってみる
「あったりぃ~♪ 意味は結婚して一刀に寝屋ででもそっと囁いてみるといいわ 一刀きっと驚くから フフフ!
いいけど余り時間はないわよ? それじゃいい返事期待しているわね! バァ~イ♪」
冥琳を混乱に突き落とし、掻き回すだけ掻き回せてさぞ満足したのか
雪蓮の足取り軽く、扉を開き廊下へと足早に消えていった
「・・・ほんとあやつは昔からとんと変らぬ
人の所に嵐のように訪れては、災いの種を持ち込んできて辺りに撒き散らし、そ知らぬ顔で去っていく
本人が率先して面白がって行っているだけに、余計にタチが悪いのだよ」
雪蓮という一難が去って、漸く元の静けさを取り戻した執務室で
雪蓮へ愚痴を吐きつつ、仕事を再開させる冥琳であったものの・・・
一度手にした竹簡を元の山へと静かに戻すと、執務室の窓辺へと静かに立ち上がり
窓から眺める景色をジッと見つめながら、案件に関する自身の気持ちを整理しだす冥琳
「・・・だが、これだけ苦労をかけられたというのに、雪蓮を一向に嫌いになれん所か、むしろ愛しいという気持ちの方が強い
ふむ・・・今更であろうが、これが一刀のいう”マゾ”というヤツなのかもしれぬな クックック
それにしても陛下・・・の妻となるのか? この私がか?
雪蓮に一生涯この身を捧げた私にとって、あやつが来た当初には到底考えられぬ珍事といえよう?
だが振り返ってみれば、北郷を天の御遣いとして祭り上げ、武勇は言うにおよばず
天の知識や軍師としての才能に惚れ込んだその時点で、私は北郷に惚れていたのやもしれぬな
人の縁(えにし)とはいやはや・・・ 神の瞳をもってしても、この展開まではとんと読めなかったわね」
自身の記憶の断片に、苦笑ながらにそう呟いた一刀の姿を思い起こす冥琳に
遅まきながら自身の胸中に、一刀への愛おしさが沸々と込み上げてくるのを実感するのでありました
「忙しかったか? こんな夜更けに突然こんな所に呼び出しですまないな」
建業城内とはいえ、夜分に城内の庭園で男女が密会することなど、この時代においても普通ではありえない
だが、こうした敬語が一切抜け落ちた口調の冥琳は、軍師という役職の師匠と弟子の間柄の時以来といえ
天皇制へと移行してからというもの、冥琳は主従の関係と節度を保つようになってしまい
ただただ懐かしい響きが今、一刀の胸に去来していた
冥琳がこうして口調を崩している背景には、お互いのプライベートに関することだと、直感で察する事が出来た
「いや構わないが、話とはもしかして琥珀の件に関してか?」
気付いているのに実に回りくどい言い回しだ 北郷め・・・雪蓮と結婚して意地が悪くなったのではないか?
そう心の中で思った事が、眉をひそめ訝しげに非難の表情で睨む冥琳に対し
「この方が話しやすいかと思ったんだが、早計だったようだ気分を害したか? 済まない 悪かった・・・」
言葉と共に深く頭を下げた一刀であった
気分を害したものの・・・北郷なりの誠意であり自身への配慮だったらしい事に気づいた冥琳は
「いや こちらこそ・・・ 心に余裕がなかったようだ 申し訳なかった」
2人して頭の下げあいとなった訳で、ふと我に戻った2人はやがて・・・
「あははは」
「フフフ」
どちらともなく、自然と笑いが込み上げてきたのであった
「柄にもなく緊張していたようだ 話を戻そう」
「そうだな」
笑って普段の落ち着きを取り戻したのか、今度は冥琳から詳細を話しだすのであった
「察しての通り、私が北郷の3人めの妻となる事で、全て丸く治まるそうだ」
「・・・もしかして、この婚姻話嫌なのかい?」
先程の動揺がまだ残っている?とでも思われているのだろうか
一刀の心遣いに対して、自身の言葉が正確に伝わっていないと感じた冥琳は
言葉をすぐさま訂正しつつ、自身の意図・気持ちを正確に伝えれるように修正を加えていく
「誤解しないで欲しい・・・ 婚姻への不安はあるが不満では決してない
むしろ嬉しくて、相手が私で本当に良いのか?と今も尚何度となく疑っているくらいだ
雪蓮とこの話をして後に、色々と自身の気持ちの整理もしてみたしな・・・
どうやら私は、いつの間にやら北郷を心の底から愛していたらしいことに、遅まきながら雪蓮の指摘によって気付かされたのだよ
女性が強いこの戦乱の世の中でさえも、一夫多妻が多いのも自身で承知の上での事だ
だがな・・・これら全ては世間一般の理屈であって、表面上納得しているにすぎん
自身の事となると、どうも気持ちの制御が追いつかず、愚かにも話は別になる生き物らしい・・・
北郷よ、お前は私の事をどう思っている?
今日はそれが聞きたくて、気付いたらここへと呼び出してしまっていた」
冥琳の本音がこんなに透けて見えたのは、初めてではないだろうか?
冥琳なら言わずとも判ってくれる、一刀の中にそんな先入観がどこかにあった
それは一刀だけではなく、孫呉の将ならば誰もが抱く事に違いない
いつも人の内面・行動の先を瞬時に見通し、時には敵人さえも思い通りに行動させ操ってみせる
人々から神の瞳を持つと賞賛される呉が誇る神謀の軍師・周公瑾
その神謀の人物が、一刀の本音を聞きたいが為だけに、こんな夜更けに呼び出したなどと何処の誰が信じようか?
だが今ここで起こりし事は、嘘でも幻でもましてや夢などでもなかった
「すでに雪蓮や蓮華という分不相応である妻がいる身の上なのだが・・・
今回の話を雪蓮から聞いた時には、正直な所不謹慎なのだろうが嬉しいと感じてしまった事は間違いはない
妻である雪蓮や蓮華には悪いとは思うが・・・」
冥琳が赤心を晒してくれた以上、自身もその意気に応え晒すべきだろうと考えた一刀は
冥琳に対し自身も赤心を吐露したのであった
その言葉を聞いた途端、冥琳の瞳から月の輝きを纏いし一筋の涙が、頬を伝い流れ落ちた
「これからも冥琳には多大な迷惑と苦労をかける事と思う
苦難という荒波を乗り越え、俺と共に歩んでもらえないだろうか?」
一刀の温かい言葉が、冥琳の不安で張り裂けそうだった荒涼たる心へ、隙間を埋めどんどんと染み渡っていくのであった
「ああ・・・ 今の言葉、我が胸にしかと刻もう 私はいつも北郷と共にある そして・・・」
母・周異の形見である懐剣をスラリと抜き放つと、刃を夜空に輝く月へと向かって高く突き上げるや
「昔日、幼き雪蓮にこの人生の全てを捧げた身なれど、我が身、我が心、我が智謀、我の全てを!
北郷一刀・並びに盟友・孫伯符だけにこの身命を賭す事を! この周公瑾、改めてこの月に誓おう!!」
星空に浮ぶ月へと冥琳は声高々にそう宣言したのであった
2人にこれ以上の不安を打ち消し合う言葉など、もはや不要であった
それから2人は、なんと明け方まで一睡もすることなく
まるで互いの全てを知り尽くさんとばかりに、延々と月を供に語り明かしたそうである
冥琳と一刀が互いの心の内を語りあい距離を縮めた以上、婚姻の話はトントン拍子に進んでいった
それと共に、一刀と婚姻する為の条件となる”孫呉への多大な功績”の他に”一刀の意思も不可欠である”と
急遽『 皇室典範 』の第十二章補則に明記され、付け加えられることとなったという
権力に群がる有象無象の蝗共を一応現段階においては排除することも出来た
そして将来的に琥珀とも婚姻できる可能性、目途もついたことで
琥珀の必死の説得の甲斐もあって、琥珀の両親も妥協したのか
後々魯家の官営化を認めざるを得なかったのであった
その後、官営化された魯家は、『魯家かんぱにー』を社名とし
同時に美羽と七乃・紀霊が運営するハチミツ農園もこの時傘下に入ることとなる
名誉会長職を一刀、副会長を琥珀とし、実質的な運営は初代社長でもあるシャオが受け持つこととなった
こうして皇室経費の全てを賄う基礎が出来上がり、やがて時代の移り変わりと共に官営から民営化へ移行
魯家は世界を代表する財閥へと成長していき、世界の経済を動かすリーディングイノベーションカンパニーへと
変遷を経ることとなるのだが、説明が長くなりそうなので詳細はまた次の機会にしようと思う
大陸の情勢がまだ混沌とする中、その合間をぬって一刀と冥琳の婚儀は盛大に行われた
雪蓮は建業で行われるパレードの際、民衆の歓声があちこちに轟く中、馬車に乗ろうとする冥琳に対し
「衛士さん ちょっとごめんね 冥琳にお祝いを述べたいの」
と、嬉しさをそっと滲ませ微笑みかけられれば、断金の契りを結びし間柄
そして雪蓮は一刀の妻であり皇后でもある
冥琳の衛士ではあるが一言ぐらいはいいだろうと、雪蓮を無碍に扱う事など出来よう筈もなく通してしまった
衛士を難なく振り切った雪蓮は、歓声が止まぬ中、盟友である冥琳に近づくや
「おめでとう! 花嫁衣裳綺麗だわ 冥琳」
と、衛士にも聞こえるような大きな声で、もっともらしい祝福の言葉を冥琳へとかける雪蓮
だが、ここからがイタズラ好きな雪蓮の真骨頂でもあった
衛士達からみれば、民衆の歓声が五月蝿いので、近づき耳元へ何事かを囁いたように見えていた
雪蓮が冥琳へと近づき囁いたことは事実ではあるが・・・内容はというとトンデモない代物であった
「綺麗過ぎて少し妬いちゃったわ・・・ でもこれで2人一緒に愛してもらえるね」
雪蓮は冥琳にだけ聞こえるよう囁くと、突然冥琳の耳たぶを甘噛みし、噛んだ場所をペロッと舐めたそうである
突然噛まれ舐められ驚く冥琳を尻目に、頬へ軽く口づけかわした後
妖艶な笑みを浮べたまま手を振り、その場から悠々と逃げ去っていったそうである
その後の2人はというと、雪蓮の時とは違い、パレードが終わった足で、そのまま山越へと新婚旅行へと出かけたそうである
新婚生活は甘甘という訳にはいかず、新婚旅行である山越から戻った一刀は天皇としての公務に
冥琳は筆頭軍師として指揮を執らねばならず、中々2人だけの時間を過ごすという余裕は、余り取れなかったようである
そして冥琳の砕けた言葉遣いもあの夜一時のモノで、残念ながら主従関係の頃のお堅い感じに逆戻りしてしまっていた
けれどそれは、あくまでも表向きの事であり、夫婦2人の時間ともなれば・・・
「あははは そんなことがあったんだ? 雪蓮の事だから、除け者にしないで私も入れてよ!って感じだったのかな?」
「フフフ ・・・やもしれぬな もしかしたら浮気や悪さすれば許さないから! 斬ってあげるという意味やもしれぬぞ?」
釘を刺すという軽いものというより、より強い脅しとも取れる冥琳の言葉に
「それなら普通、俺の耳たぶを噛むんじゃないのか?
それにここに降り立った直後、雪蓮や祭さん達に妖扱いされ、本気で斬り殺されそうになってたし・・・」
「ふふふっ そういえばそうだったな 今思えば実に懐かしい」
「冥琳 そこは懐かしいで終わらさないで、夫でもある俺を労わってくれよ・・・」
冥琳は悪い悪いと苦笑しながらも、一刀へと静かに寄り添う
「浮気なんてしないよ? おれにとってはもったいない妻揃いだしなぁ~」
冥琳の美しい黒髪を優しく撫でつけながら、囁いた言葉はもちろん本心なのであろうが
一刀のちょっとキザったらしい態度に、冥琳はすぐさま戒めるように、膝をちょっとつねった
「信じてはいるが、上辺だけでは困るぞ?」
一刀を静かに見上げながらそう神妙に言葉を紡ぐ冥琳に対して
「イテテテ・・・ 悲しませないよう鋭意努力致します」
と答え、つねった冥琳の手をそっと握り締める一刀
「うむ・・・ 素直で大変よろしい」
言葉と態度に満足したのか、冥琳は満足げな表情を浮かべると、そのまま全体重を一刀へと預け枝垂れかかるのであった
・・・そんな訳で、師匠と弟子の間柄だった頃のように、まだまだ妻となりし冥琳に頭があがる筈もなく
当然の如く尻に敷かれて制御されているMr.種馬こと一刀さんでありました
・・・お堅い感じが多少残ってはいるものの
普段には見られない良人だけに見せる、妻としての表情もチラリと覗かせてはいるようでもある
2人が夫婦生活で話す会話内容は、呉の政経に関しての仕事関連をほぼ持ち込むような事はせず
天の国の話に始まり、冥琳側から観た雪蓮との昔話に興じるといった、安らぎの時間が大半を占めていた
雪蓮との時間では、当然冥琳からの昔話も挙がる訳で、鼻息荒くムキになって一刀に色々と反論してみせるのだが・・・
決まって雪蓮の敗北に終わるのは、もはや”お約束”となっている
(例として、一緒に釣りにと興じれば、雪蓮だけ早々に釣りを放棄し、山に入り木の実などを採取しだすなど)
後々冥琳は、一刀との間に周循・周胤という1男1女を儲け
周循は”美周郎”と呼ばれる美青年、周胤は母に似て”美周嬢”と、傾国の美姫と呉下で噂される美女へと成長を遂げ
父母の聡明な頭脳を受け継いだ周循は、親子二代に渡り”呉の大都督”に就任するという
まさに前人未到の快挙を成し遂げることとなるのは、今から遙か後年の事となる
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●『真・恋姫†無双 - 真月譚・魏志倭人伝 -』を執筆中
※本作品は【お気に入り登録者様限定】【きまぐれ更新】となっておりますので、ご注意を
人物設定などのサンプル、詳細を http://www.tinami.com/view/604916 にて用意致しております
上記を御参照になられ御納得された上で、右上部にありますお気に入り追加ボタンを押し、御登録のお手続きを完了してくださいませ
お手数をおかけ致しまして申し訳ありませんが、ご理解とご了承くださいますよう、何卒よろしくお願いいたします<(_ _)>
■■■【オリジナル人物紹介】■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
○孫堅 文台 真名は緋蓮(ヒレン)
春秋時代の兵家・孫武の子孫を称し、各地で起こった主導権争いに介入し
『江東の虎』の異名で各地の豪族を震撼させた
優秀な人材を率い転戦、やがて軍閥化し孫家の基礎を築いた
容姿:髪は桃色で、孫家独特の狂戦士(バーサーカーモード)になると、右目が赤色に変化するのが特徴で、平時は量目とも碧眼である
祭と同じく胸が豊満で背は祭より高い 体格は祭よりすこし大きい 顔立ちは蓮華というより雪蓮に似ているだろうか
○張紘 子綱 真名は紅(コウ)
呉国の軍師の一人で主に外交を担当。 魏の程昱(風)の呉版と考えていただけると理解しやすいだろう
『呉郡の四姓』と呼ばれる有力豪族の張氏の出 雪蓮直々に出向き、姉の張昭と共に臣に迎え入れられる
張昭と共に『江東の二張』と称される賢人
※史実では、呉郡の四性でも張昭と兄弟でもありませんのでお間違い無きように。。。
呉郡の四性の中で張温しか見当たらなかった為、雪月の”脳内設定”です
容姿は青眼で背丈は冥琳より少し低い 顔は姉の王林とは似ておらず童顔で人に安心感を与える顔立ちである
髪は腰にまで届こうかという長く艶やかに保った黒髪を束ね、ポニーテールと呼ばれる髪型にしている事が多いが
その日の気分により、長髪を肩辺りで束ね胸の前に垂らしている場合もあるようである
服装は藍色を基調とした西洋風ドレスを身を纏っている
○魯粛 子敬 真名は琥珀(コハク)
普段は思慮深く人当りも良い娘で、政略的思考を得意とし、商人ネットワークを駆使し情報収集・謀略を行う
発明に携わる時、人格と言葉遣いが変化し、人格は燃える闘魂?状態、言葉遣いは関西弁?風の暑苦しい人に変化する
このことから「魯家の狂娘・後に発明の鬼娘」と噂される
※穏(陸遜)は本をトリガーとして発情しちゃいますが、、琥珀(魯粛)は発明に燃えると・・・燃える闘魂に変身って感じです
容姿は真名と同じく琥珀色の瞳をもち、髪は黒で肌は褐色がかっており月氏の特徴に似通っている
背は明命と同じくらいで、服装は赤を基調としたチャイナドレスを身に纏っている
○張昭 子布 真名は王林(オウリン)
呉国の軍師の一人で主に内政を担当。 冥琳とはライバル同士で互いに意識する間柄である
『呉郡の四姓』と呼ばれる有力豪族の張氏の出 雪蓮直々に出向き、妹の紅(張紘)と共に臣に迎え入れられる
張紘と共に『江東の二張』と称される賢人
妹の紅は「人情の機微を捉える」に対して「政(まつりごと)の機微を捉える」という感じでしょうか
容姿は冥琳より少し高めで、紅と姉妹でありながら顔立ちが似ておらず、冥琳と姉妹と言われた方がピッタリの美人系の顔立ちである
眼鏡は使用しておらず、服装は文官服やチャイナドレスを着用せず、珍しい”青眼”でこの眼が妹の紅と同じな事から
姉妹と認識されている節もある 紫色を基調とした妹の紅と同じ西洋風のドレスを身を纏っている
○程普 徳謀 真名は楓(カエデ)
緋蓮旗揚げ時よりの古参武将であり、祭と並ぶ呉の柱石の一人 「鉄脊蛇矛」を愛用武器に戦場を駆け抜ける猛将としても有名
祭ほどの華々しい戦果はないが、”いぶし銀”と評するに値する数々の孫呉の窮地を救う働きをする
部下達からは”程公”ならぬ『程嬢』と呼ばれる愛称で皆から慕われている
真名は・・・素案を考えていた時に見ていた、某アニメの魅力的な師匠から一字拝借致しました・・・
容姿は祭と同じくらいの背丈で、端正な顔立ちと豊かな青髪をうなじ辺りでリボンで括っている
均整のとれた体格であるが胸は祭とは違いそこそこ・・・ちょっと惜しい残念さんである
○凌統 公績 真名は瑠璃(ルリ)
荊州での孫呉崩壊時(※外伝『砂上の楼閣』)に親衛隊・副長であった父・凌操を亡くし、贈った鈴をもった仇がいると
知った凌統は、甘寧に対して仇討ちを試みるものの・・・敵わず返り討ちにあう間際に、一刀に救われ拾われることとなる
以来、父の面影をもった一刀と母に対してだけは心を許すものの・・・未だ、父の死の傷を心に負ったまま
呉の三羽烏の一人として日々を暮らしている
容姿はポニーテールに短く纏めた栗色の髪を靡かせて、山吹色を基調とした服に身を包んでいる小柄な少女
(背丈は朱里や雛里と同じくらい)武器は不撓不屈(直刀)真名の由来で目が瑠璃色という裏設定もございます
○朱桓 休穆 真名は珊瑚(サンゴ)
『呉郡の四姓』と呼ばれる有力豪族の朱氏の一族
槍術の腕を買われ、楓の指揮下にいた 一刀の部隊編成召集時に選抜された中から、一刀に隊長に抜擢された『呉の三羽烏』の一人
部隊内では『忠犬・珊瑚』の異名がある程、一刀の命令には”絶対”で元気に明るく忠実に仕事をこなす
容姿:亞莎と同じくらいの背丈で、黒褐色の瞳に端正な顔立ちであり黒髪のセミロング 人懐っこい柴犬を思わせる雰囲気をもつ
胸に関しては豊満で、体格が似ている為よく明命から胸の事で敵視されている
○徐盛 文嚮 真名は子虎(コトラ)
弓術の腕を買われ、祭の指揮下にいた 一刀の部隊編成召集時に選抜された中から、一刀に隊長に抜擢された『呉の三羽烏』の一人
『人生気楽・極楽』をモットーにする適当な性格であったが
一刀と他隊長である珊瑚と瑠璃・隊長としての責に接していく上で徐々に頭角を現し
後に部隊内では『猛虎』と異名される美丈夫に成長を遂げていくこととなる
容姿:思春と同じくらいの背丈で黒髪のショートヘア 体格も思春とほぼ同じく、遠めからでは瓜二つである
二人の区別の仕方は髪の色である(所属部隊兵談) またしなやかな動きを得意としている為、思春の弓バージョンと言える
○諸葛瑾 子瑜 真名は藍里(アイリ)
朱里の姉 実力にバラツキがあった為、水鏡から”猫”と称される
その後、水鏡と再会時に”猫”が変じて”獅子”になりましたわねと再評価される
天の御遣いの噂を聞きつけた藍里が冥琳の元を訪れ、内政・軍事・外交とそつなくこなす為
未熟であった一刀の補佐にと転属させられる
初期には転属させられた事に不満であったが、一刀に触れ与えられる仕事をこなす内に
一刀に絶大な信頼を寄せるようになる
後に亞莎が専属軍師につくと、藍里の内政面への寄与が重要視される中で、藍里の器用な才を愛し、軍師としても積極的に起用している
容姿は朱里より頭一つ高いくらい 茶髪で腰まであるツインドテール 朱里とよく似た童顔でありながらおっとりした感じである
服装に関しては赤の文官服を着用しており、胸は朱里と違い出ている為、朱里とは違うのだよ 朱里とは・・・
と言われているようで切なくなるようである(妹・朱里談)
○太史慈 子義 真名を桜(サクラ)
能力を開放しない雪蓮と一騎打ちで互角に闘った猛者 桜の加入により瑠璃が一刀専属の斥候隊長に昇格し
騎馬弓隊を任されることとなった(弩弓隊・隊長 瑠璃→子虎、騎馬弓隊・隊長 子虎→桜に変更)
本来の得物は弓で、腕前は祭を凌ぎ、一矢放てば蜀の紫苑と互角、多矢を同時に放てば秋蘭と互角という
両者の良い処をとった万能型である
武器:弓 不惜身命
特に母孝行は故郷青州でも有名であり、建業の役人街が完成した際に一刀の薦めもあって一緒に迎えに行く
隊長として挨拶した一刀であったが、桜の母はその際に一刀をいたく気に入り、是非、桜の婿にと頼み込む程であった
容姿はぼん・きゅ・ぼんと世の女性がうらやむような理想の体型でありながら身長が瑠璃ぐらいという美少女系女子
眼はブラウン(濃褐色)であり、肩下までの黒髪 気合を入れる時には、白い帯でポニーテールに纏める
一刀の上下を気に入り、自身用に裁縫し作ってしまう程の手先の器用さもみせる
真剣に話している時にはござる口調であるが、時折噛んだりして、ごじゃる口調が混ざるようである
一時期噛む頻度が多く、話すのを控えてしまったのを不憫に思った為
仲間内で口調を指摘したり笑ったりする者は、自然といなくなったようである
○高順
「陥陣営」の異名をもつ無口で実直、百戦錬磨の青年
以前は恋の副将であったのだが、恋の虎牢関撤退の折、霞との友誼、命を慮って副将の高順を霞に付けた
高順は恋の言いつけを堅く守り続け、以後昇進の話も全て断り、その生涯を通し霞の副将格に拘り続けた
○馬騰 寿成 真名を翡翠(ヒスイ)
緋蓮と因縁浅からぬ仲 それもその筈で過去に韓遂の乱で応援に駆けつけた呉公に一目惚れし
緋蓮から奪おうと迫り殺りあった経緯がある
この時、緋蓮は韓遂の傭兵だった華雄にも、何度と絡まれる因縁もオマケで洩れなくついて回ることとなるのだが・・・
正直な処、緋蓮としては馬騰との事が気がかりで、ムシャクシャした気持ちを華雄を散々に打ちのめして
気分を晴らしていた経緯もあったのだが・・・当の本人は、当時の気持ちをすっかり忘れてしまっているが
この事情を孫呉の皆が仮に知っていたのならば、きっと華雄に絡まれる緋蓮の事を自業自得と言いきったことだろう・・・
○孫紹 伯畿 真名を偲蓮(しれん)
一刀と雪蓮の間に生まれた長女で、真名の由来は、心を強く持つ=折れない心という意味あいを持つ『偲』
”人”を”思”いやる心を常に持ち続けて欲しい、持つ大人へと成長して欲しいと2人が強く願い名付けられた
また、偲という漢字には、1に倦まず休まず努力すること、2に賢い、思慮深い、才知があるという意味もある
緋蓮、珊瑚、狼をお供に従え?呉中を旅した各地で、大陸版・水戸黄門ならぬ
”偲”が変じて”江東の獅子姫様”と呼ばれる
○孫登 子高 真名を桜華(おうか)
一刀と蓮華の間に生まれた次女で、子供の扱いが分らぬ蓮華の犠牲者1号となり
早々に侍従長の咲と思春の手により育てられることとなる
そんなエピソードがあるのにも関わらず、聡明な娘で人望も厚く育ち、王となってからは自身の才能をいかんなく発揮させる
一刀や蓮華に似ているというより、姉である雪蓮に似ているとの蓮華談有り
後年孫呉の王として、天皇となりし姉・偲蓮を支えることとなる
●その他武将
蒋欽ー祭の副将、董襲ー楓の副将
歩シツー珊瑚の副将、朱然ー昔は瑠璃、現在子虎の副将、丁奉ー昔は子虎、現在は桜の副将 周魴ー瑠璃の副将
○咲
母娘共に侍従長として、長きに渡り孫呉に仕える 月、詠の上司に当る
主な著作に侍従長はみたシリーズがある
○青(アオ)
白蓮から譲り受けた青鹿毛の牝馬の名前
白蓮から譲られる前から非常に気位が高いので、一刀以外の騎乗を誰1人として認めない
他人が乗ろうとしたりすれば、容赦なく暴れ振り落とすし蹴飛ばす、手綱を引っ張ろうとも梃子でも動かない
食事ですら・・・一刀が用意したモノでないと、いつまで経っても食事をしようとすらしないほどの一刀好き
雪蓮とは馬と人という種族を超え、一刀を巡るライバル同士の関係にある模様
○狼(ラン)
珊瑚の相棒の狼 銀色の毛並みと狼と思えぬ大きな体躯であるが
子供が大好きでお腹を見せたり乗せたりする狼犬と化す
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【あとがき】
常連の読者の皆様、お初の皆様 こんばんは 雪月でございます
いつも大変お待たせして、申し訳なく思っております
最近寒暖の差が激しく、ワイシャツ半袖と長袖どっちにしよう?などと悩む毎日でございますけれど・・・
おのれの好きにせいっ!と、祭さんに背中をビシッっと叩かれ突っ込まれそうではございますが
皆様いかがお過ごしでございましょうか?
さて先ず始めに謝罪会見をば・・・
才能の枯渇、身から出た錆とはいえ、読者様がドンドン減っていく中
今も尚温かい御支援をして下さる皆々様、本当にありがとうございます
この度の更新遅くなりまして、誠にずびばぜんでじだ(すみませんでした)<(_ _)>
休日である土曜日~台風が襲来した祭日まで、見事に遊び惚けその間全く手をつけておりませんでした(滝汗
久々に夏休み最後の日だというのに、まだ宿題終わらせてない追い詰められた
まるでどうするア○フルのちわわ犬?のようなつぶらな瞳で華麗に現実逃避
・・・甘酸っぱい学生時代を思い出しました(何
美辞麗句を並べておりまするが、水面下の白鳥の水かきの如く?この2日程もがき・あがいておりました
やっべ~~制作してないや(棒)どぉ~すっべぇー? また読者様逃げちゃうなって悲壮感だけたっぷり漂わせた感じで
水曜日の朝は、マ・ヂでゲ・ロする○秒前って感じのヤバさでござった・・・
仕事や制作をトンズラしたくなる我が心を何とか奮起させ、それから水・木の日付変更直前完成へと漕ぎ付け
なんと2日間で仕上げという墨俣一夜城、歳末恒例突貫工事の如く完成させました次第・・・
(深夜に完成したこともございまして、翌日の金曜夜に設定させて戴きました)
いつもそれだけのペースで制作すれば楽に出来るだろう?っててお話なのですけどね
・・・やはり雪月さんはド短期集中型(長期ムラ有リ死亡型)のようです(チネ
ただ今週の土日も懲りずにもう遊びに行く約束をしているので
またド短期集中型を発動させるような気がしなくもありませんががが(滝汗
この度のお話に満足して戴けるといいなぁ~~~(遠い目
話は変りまして、この度の表題は『 皇室典範 』でございましたが、『冥琳皇室入内』というのが本命でございました
表題から内容バレしないよう、ワンクッション入れさせて戴きましたけれど、いかがでございましたでしょうか?
周瑜さんには周循・周胤、孫登さんの妻となる二男一女を儲けていたそうです
孫登さんの妻となる方の名前が定かでなかった為、本編では周循さんを男性・周胤を女性として創作しております
そろそろ誰か一刀に嫁がないのかな?とお思いの皆様もいらっしゃったと御推察しております(え!? いませんって?)
そんな皆様へは朗報になったのか?と思っております
冥琳は俺だけの嫁だという皆様にはごめんなさい 見事にやっちゃいました(何
最後の拠点話と位置づけておりますので、全体的に3章というより、未来へ繋がるお話が多くなってしまいがちで
物語が慌しくなって大変申し訳なく思っております
年末が差し迫る中、更新が不定期になり、大変申し訳思っております
こんなダメダメな制作者でございますけれど、最後まで長い目でお付き合いくださいますよう、何卒よろしく御願い致します<(_ _)>
これからも、皆様の忌憚のない御意見・御感想、ご要望、なんでしたらご批判でも!と何でも結構です
今後の制作の糧にすべく、コメント等で皆様のご意見を是非ともお聞かせ下さいませ
それでは完結の日を目指して、次回更新まで(´;ω;`)ノシ マタネ~♪
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常連の皆様&お初の方もこんばんは いつもお世話になっております
この作品は真・恋姫†無双・恋姫†無双の2次創作となっております
主人公は北郷一刀 メインヒロインは雪蓮と蓮華と仲間達でお送りしております
※猶、一刀君はチート仕様の為、嫌いな方はご注意を! ※オリキャラ紹介は本文下記参照のこと
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