序章 4話 流星
呉を旅たって数日過ぎて
風「星ちゃん次はどこに行くんでしたっけ」
星「許昌だな」
稟「許昌ということは曹操に会いに行かれるのですか?」
星「いや、曹操ではない。夏候姉妹に会いに行くつもりだ」
風「夏候姉妹ですか~?確か曹操を支える二つの武として有名ですね~」
稟「ええ、確か曹武の大剣夏候元譲と智勇の剛弓夏侯淵だったと思います」
星「ほう・・・それは確かか、風、稟?」
風「どこのことですか~」
稟「ええ、そう聞いてますがどかしたのですか?」
星「いや、・・・・あまり信じられなくてな、夏候家が曹家を支えているというのをな」
風「また、お家事情ですか~、大変ですね~」
星「ああ、しかもかなりのな・・・・・」
稟「あの・・・・もし良ければでいいので教えてもらえませんか」
星「そうだな・・・ここまで来たらある程度のことは話していいだろう」
稟「ほんとですか!!ありがとうございます」
星「その前に凛が持っている司馬家が書いた本を見せてくれ」
稟「あ、はい」
そうして星がほんをぱらぱらとめくり
星「ふむ、ほとんどのことはこの本に書いてあるな」
稟「え、これは脚色してあるのでは?」
星「いや、全部ほんとのことだ・・・ただ、あまり詳しくは書いていないようではあるな」
稟、風「!!!!!!!・・・(グウ)」
稟「・・・・起きなさい、風」
風「おおう・・・あまりにもすごい事実だったもので睡魔が急に・・・それより・・・ほんとなんですか~」
星「・・・・・・・・」
稟「・・・風、ほんとのことみたいよ」
星「嘘偽りないことだ。そしてな、この本に書いてないことでな今回の目的の夏候家についてだがな・・・」
稟「はい、この本では確か一度捕虜になってそのまま楚の将として働いて楚漢戦争のおりにいわゆる四面楚歌の時に漢軍に戻ったと書いてありましたが」
星「その話には実は裏があってな、その時夏候嬰は妊娠していたんだ。しかも項羽様のお子をな」
風「それはすごいですね~~しかし、今までは項北郷は虞美人しか愛していなかったと聞きますが~~」
星「ああ、そうなっているだろうな。ただ、真実はある事を切っ掛けに夏候嬰は項羽様を愛し、そして虞美人様はそれを許した。何故なら虞美人様はお子を作れない身体だったためだ・・・四面楚歌の脱出の時に劉邦から戻ってこないかという書状が夏候嬰に届いていてな、そして妊娠していたこともあり脱出は困難とみて項羽様は夏候嬰の身を案じて戻らせたらしい。夏候嬰にとっては苦渋の決断だったと聞く」
稟「だからですか・・・もともと曹家は劉邦軍の将、憎しみはあれど好意に夏候家が思うことが無いというわけですか」
星「そのとりだ」
風「それにしても、全然風たちが知っていた歴史と違いますね~」
星「勝てば官軍。歴史の改ざんなんて当たり前だろうよ」
風「ますます気になってきましたね~西楚の覇王項北郷について(風の考えとして星ちゃんの行動と今広がっている噂からして~もしかしたらですね。だったら、あなたなのですかね~風にとっての日輪は、顔も知らない古代の英雄項羽さん)」
そして、話から数日をかけて許昌に着いた
星「さて、どうやって夏候姉妹に会いますかな・・・・」
稟「普通に会いに行けばよろしいのでは?」
風「稟ちゃんはお馬鹿なのですか~~~?この前呉で起きたのを忘れたのですか~」
稟「あ・・」
星「とりあえず、今日は宿を探して旅の疲れを取ろうではないか。そのあと考えればいいさ」
風「そうですね~久々にお布団で寝れるのですよ~」
稟「ですね。あと、お湯に浸かりたいですね」
星「よし、宿を探すか・・・ここはメンマがうまいと土地だといいのだが」
次の日
星「まずは、街で夏候姉妹がどのような人物か聞いて回るかな」
風「風も一緒に行ってもいいですか~」
星「かまわんよ。稟はどうするのだ?」
稟「私は少し行きたいところがあるので別行動させてもらいます」
星「了解した。ならまたあとでな」
稟「はい」
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星と風は大通りに来ていた
風「結構活気がありますね~~」
星「治安もいいようだな・・・・む、あれはなんと!!!メンマ専門店だと・・・風少し見に行ってもいいか?」
風「大丈夫なのですよ~~」
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その頃の稟は本屋に来ていた
稟「さて、司馬家は新しいものは出てますかね~ここは呉よりも洛陽に近いですからね」
そう言いながら中を見回していると
「こ、これは伝説の伏竜作の八百一本・・・・・」
??「なぜ華琳様じきじきに買われに来たのですか。行ってくださいましたら私が買いに行きましたのに」
華琳「桂花、それはね、私は民たちの(ぶばーーーーー)な、何事なの」
稟が八百一本を読んで鼻血を噴水のように拭いていたのである
桂花「華琳様大丈夫ですか?」
華琳「ええ、大丈夫よ。それより桂花あの今にも死にそうな子を連れてきなさい。城で看病するわ」
桂花「華琳様がそこまでされなくとも・・」
華琳「桂花、この曹孟徳が突然目の前で倒れた子を何もせずに捨てていくとでも言わせるの」
桂花「すみません華琳様。この桂花考えが甘かったようです」
華琳「そう、わかったなら速くなさい・・・・速くしたらご褒美をあげるはよ」
桂花「はい、すぐに」
そして、城で
稟「んん、ここは?」
華琳「起きたみたいね」
稟「あなたわ?」
桂花「ちょっと助けてもらったくせに華琳様に何て態度とっているのよ!!」
華琳「いいのよ桂花。・・・私はここ許昌の太守、曹孟徳よ。彼方は突然本屋で鼻血をふいてたおれたのよ。その時、たまたまそこに居た私が助けたの」
稟「そうだったのですか。私は郭嘉と言います。助けてもらいありがとうございます」
華琳「別にいいは、それより何で郭嘉はあんなところで鼻血をだしていたの?」
稟「それは・・・・私は極度の集中で考え事や興奮するとすぐに鼻血が出る体質でして・・・」
華琳「そ、そうなの大変な体質ね・・・それにしても本屋にいたということは最低でもの字は読めるという事よねえ。郭嘉あなたは、どんな仕事をしているの」
稟「いえ、仕事はしていません。今は、数人の友と一緒に諸侯を回り使えるべき君主を探しています」
華琳「そう、見るからして武の方ではないわね。文官かしら?」
稟「いえ、軍師です」
華琳「それは、面白いわね・・・桂花この子を一度試験してみて」
桂花「な、そんな華琳様には(ご褒美)・・・はい」
桂花「私は、荀彧というわ。これから試験をするから着いてらっしゃい」
稟「へ?」
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桂花「華琳様。これが結果になります」
華琳「そう、ありがとう・・・・・・フフ」
結果を見た華琳は微笑んだ
華琳「郭嘉あなた、私に仕える気はないかしら?」
稟「え・・・(確かに今まで見た中では一番の王の器ではありますね。話では内政もしっかりと行い自ら覇を唱えてると聞きますし・・・)わかりました。この郭嘉、字を奉考。真名を稟と言います。これからあなた様のため働かせていただきます」
華琳「ありがとう、稟。私は曹操孟徳、まなは華琳。彼方に真名を預けるわ」
稟「ありがたき幸せ。・・・・華琳様、あなたに紹介したい友が居ります」
華琳「それはどんな子?」
稟「はい、その子の名は程立と言いまして私より軍略の奇策の面では私以上の力を持っています」
華琳「その子もほしいはね。稟その子は今どこに居るの?」
稟「待ちのどこかだとしか、私たちは今日別行動をすることになっていましたので」
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時間を少し戻し星と風は
星「いや~~いいものを見つけたな」
風「星ちゃんはほんとにメンマ好きですね~~~」
星「当たり前ではないか。メンマほど素晴らしい食べ物などない!!しかもこのメンマを作られたのはあの項羽様だ!!!!」
風「それは初めて知ったのですよ~」
??「まて~~~~~この盗人~~~」
星「何やら騒がしいな」
風「誰かが追われているみたいですね~・・・・こっちにきましたよ」
??「春蘭様早過ぎですよ~~」
??「は~姉じゃはもう。流琉回り込めるか?」
流琉「はい何とかいけます秋蘭様」
秋蘭「よし、なら頼む。私は援護に回る」
??「観念しろこの盗人」
盗人「やべえな・・・よし」
そうして、近くにいた星を人質にしようとしたが・・・・・
星「馬鹿かお主は・・・・・」
そう言って星は盗人を投げ飛ばした
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駆け付けた秋蘭は投げ飛ばされた盗人気絶しているところを季衣が縄で縛っていた
秋蘭「いったい何があったのだ姉じゃ?」
春蘭「それがだな、賊が人質を取ろうとしたのだがその人質がいつの間にか賊を投げ飛ばしていたのだ」
秋蘭「そうなのか・・・・それで投げ飛ばした御仁は?」
春蘭「あいつだ」
そう言って二人で投げ飛ばした人のもとに行った
秋蘭「賊の捕獲の協力感謝する」
星「あなたは?」
秋蘭「これは失礼した。私の名は夏候妙才という」
星「ほ~~う、お主があの夏候姉妹の妹か、ではそちらが?」
春蘭「ああ。姉の夏候元譲だ」
秋蘭「それでそちらは?」
星「ふむ、調度いいな・・・私は趙子龍。呉覇将、趙歇の子孫だ」
二人「「!!!!!」」
秋蘭「それは真か?・・いや、少し話がしたいのだがいいだろうか?」
星「ああ。わたしもそう言おうとしていたから大丈夫だ」
秋蘭「では、城まで来てくれ」
星「友も一緒でかまわぬか?」
春蘭「大丈夫だぞ・・・・・・季衣、流琉悪いがあとのことを任せてよいか?」
二人「「大丈夫ですよ春蘭様」」
城の二人の部屋で
秋蘭「すまないが、趙子龍殿。もしよければ趙家の証しになるようなものを見せてもらえぬか?」
星「わかりもうした。・・・・これが『龍牙』になる。そしてもう一つ・・・・これが『信月』だ」
二人「「!!!これがあの『信月』か」」
風「星ちゃん、信月てなんですか~その剣、孫堅さんに渡した剣と同じ形してますね~」
星「信月とは我らが主、覇王項羽様の二振りある剣の内の一本の名前だ。炎蓮殿に渡した剣は私が作ったものだがこの剣ともう一本には似ても似つかない物だよ」
風「そんなにすごいんですか~~」
春蘭「感動するな秋蘭。今まで聞いてきた話の物が今目の前にあるぞ!!」
秋蘭「ああ、そうだな姉じゃ」
星「それで、あなた達が夏候嬰の項羽様の血を引く子孫でよろしいかな?」
秋蘭「ああ、血を引いてるとはわからんが夏候嬰の子孫で間違いない。証拠と言えるかは分からんがこれを見てくれ」
そう言って春蘭と秋蘭は二つの武器をみせた
星「ほう、これは確かに我が家で作って夏候家に渡したとされる七星餓狼と餓狼爪ですな。では、話を始めましょうか・・・なぜ曹家に手を貸しているのですかな?」
春蘭「そ、それは・・・・・・華琳、曹操が、私たちの従妹で小さい頃は一緒に暮らしていたからだ」
星「そうですか。・・・では一番重要なことです。彼方たち姉妹の心はどこに向いているのですかな」
秋蘭「それはもちろん・・・・」
春蘭「ああ」
二人「楚の覇王項羽様だ!!」
星「それが聞けて安心しましたぞ・・・・・もしかしたら最低家族を・・と思っていましたからな」
秋蘭「それは何よりだな・・・まず、私の真名秋蘭を預ける」
春蘭「私は、春蘭だ」
星「では、私も星だ」
風「風は風です~~」
星「風・・・お主・・」
星は風に少し冷えた言葉を投げたが
風「星ちゃん風は本気なのですよ~。風も星ちゃんたちの主に仕えたいのですよ」
星「そうか・・わかった。これからもよろしく頼むな風」
風「よろしくなのですよ~」
春蘭「それで、星お主はなぜ許昌に?」
星「夏候家の者に会うためと・・・ある情報から西に主が降りられると聞いたのでな」
秋蘭「ならやはりあの噂は真実か」
星「ああ、楚の物は全員そう考えていると思うぞ。まだ、司馬家には、会っていないがな」
春蘭「なあ、秋蘭確か司馬と言えば・・・」
秋蘭「ああ、曹操様が勧誘しているな・・・・すべて断られているが」
星「なら、司馬家もこちら側とみてよろしいかな」
その様に話していると
華琳「秋蘭入るはよ」
少しまえ、
稟の加入が決まりその話を春蘭たちにしようと稟を連れて歩いていると
華琳「流琉、春蘭たち知らない?」
流琉「春蘭様たちですか?・・・確かお客様を連れていたのでお部屋じゃないですか」
華琳「春蘭たちに客?・・珍しいこともあるものね」
そう言いながら秋蘭たちの部屋の前に着いて声をかけようとしたとき
秋蘭「・・・のうわさ・・・か」
??「楚の・・・・・てる。司馬・・・」
春蘭「し・・・ば」
秋蘭「・・・・・・・・断られ・・・・」
???「なら司馬も・・」
華琳「(噂?・・・そ?・・司馬?・・いったい何のこと)秋蘭入るわよ」
そして、部屋に入ると春蘭と秋蘭、見たことが無い二人が部屋にいた」
秋蘭「曹操様どうされたのですか」
華琳「ええ、新しく我が陣営に入ったものを紹介しようと思ってね。入ってきなさい稟」
稟「はい・・・・・!!なぜ、星殿と風がここに?」
華琳「あら、知り合いなの?」
稟「はい。さっき言った旅の友たちです。そして、あそこの頭に人形を乗せているのが程立です」
華琳「そう。・・・・程立私に仕えなさい。彼方の智謀この曹孟徳が使い切ってみせるわ」
風「いやなのですよ~~」
華琳「それは何故かしら?」
風「それはもう使える人を決めているからですよ~」
華琳「それは、一緒にいる子の事かしら」
風「違いますよ~あえて言うなら天のみ使いですかね~」
稟「な!!それはほんとですか風」
華琳「現れるのか解らないものより私の方がふさわしいのではないかしら。それに、どのような人物かも分からないでしょ」
風「そんなことないですよ~いたるところにその方のお話が在りますから~」
華琳「な!!どういうことそれは」
風「秘密なのですよ~~~では、そろそろお暇しましょうか星ちゃん」
星「そうだな」
そう言って二人は出て行った
春蘭「曹操様私たちは見送りに行ってまいります」
そして城門で
春蘭「お主らはこれからどうするのだ」
星「噂の通りなら流星が落ちないならまず洛陽に行き次に西涼を回ろうと考えている」
春蘭「そうか。私たちもいつでも合流できる準備はしておく」
秋蘭「また会おう。その時は項羽様の目の前で」
星「ああ。そうだな」
その時、空に
ゴーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
青白い流星が東の空から西へ流れた
春蘭「もしや、あれが」
秋蘭「ああ、間違いないだろう」
星「でわな、二人とも。急げ風ついに我らの主が居りたたれるぞ。急いで向かわねば」
風「待ってくださいよ、星ちゃ~~~ん」
あとがき??
やっと流星ながれました
次回一刀登場
誰が一番に会うのかな~~~
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