序章2話
山越で一泊した炎蓮は、亞莎と山越の兵一万を連れて意気揚々と帰っていた
亞莎「炎蓮さん、あなたたち孫家が項羽様から預かったものは確か『晃鬼』という項羽様が持たれていた二つの剣のうちの一つでしたよね、いったいどの様な剣何ですか?」
炎蓮「見た目でいうとな、まず片刃の剣で細く強靭な覇を持っていて刀身が赤みがかっている。剣の種類は確か「日本刀または刀」と言われていてな、言い伝えによるとその晃鬼で人を斬っていくと刀が血を吸って持ち主を興奮状態にして戦闘狂になるらしい。あと気をある程度通すと刀身が真紅の血のように輝くらし」
亞莎「言われてもあまりわかりませんね・・・やはり現物を見ないとしっくりきませんね」
炎蓮「確か使う時には慣れたものが使わないとただ斬っていくだけでも刃こぼれを起こす繊細な武器とも言われていたな・・・」
亞莎「そのような武器をお使いになってたった六人で二十万の敵を倒されていたのですか・・・・やはりすごいですね。我らの主、項羽様は」
炎蓮「お、それは確か楚の王になられて西楚の覇王と、呉覇将が有名になった話だな。俺もこの話好きでね~~昔小さい頃何度も親に頼んで聞かせてもらったよ」
亞莎「やはりですか!!この話はとても面白いですからね。私は次に好きなのは・・・・・」
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とある程度話していると
亞莎「そういえば、確かそちらには周家も居られましたよね。今は、どうですか?」
炎蓮「ああ確かにいるよ。ただ、前当主が確か今の当主が七、八歳の時に死んでしまってね俺の所の娘と一緒に育てているよ。ただ、二人とも俺の孫家と周家の話をおとぎ話と思ってる節があってな・・・・」
亞莎「そうですか・・・・では周家が預かっている楚の文字が入った項羽様の服は・・」
炎蓮「ああ、今俺が預かっている。これから帰った後、今後のことを話すのと一緒に服を現当主である冥琳、周瑜に渡すつもりだ」
亞莎「あの、もしよかったらでいいのでその服も見せてもらえませんか」
炎蓮「さすがにな、刀なら孫家が預かっているが服の方は周家となってるからな・・・本人に後から聞きな」
亞莎「そうですか・・・(ショボーーーン)わかりました。聞いてみます」
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城に着いた炎蓮と亞莎は一度兵を待機させて皆が集まっているだろう玉座の間に歩んでいった
少し時間が戻り玉座の間では
雪蓮「祭聞いてよ!!!この剣何でもよく切れるのよ。さっきの賊退治でもみんな真っ二つに出来たのよ!!!」
祭「ほーう、それは中々の業物ですな。いったいどこでそれを?」
雪蓮「なんか、母様の部屋に置いてあって私の剣駄目になってたからもらっちゃった」
祭「堅殿はそのような剣持っておったかの?」
雪蓮「しかもこの剣を使うと何故か何時もより興奮するのよね~」
祭「ほ~う、それは奇怪な」
ドーーーーーーン
炎蓮「今帰ったぞお前ら!!!そして、新しい仲間を連れてきたぞ!!!」
祭「堅殿お帰りなさいませ」
炎蓮「おう、お前らに紹介したいやつがいる。亞莎!!」
亞莎「はい。山越から来ました名を呂蒙、字を子明といいます。これからよろしくお願いします」
全員「「「「「!!!!」」」」」
雪蓮「ほんとに山越から人を呼ぶなんて、信じられないわ」
炎蓮「!!!!!雪蓮・・・・おまえ、その剣・・どうした?」
雪蓮「え、この剣?母様の部屋に行ったとき見つけて私の剣がだめになっていたからもらっちゃった♪」
炎蓮「見せろ!!」
雪蓮「それにしてもその剣すごく斬れるわね。いったい何で・・・・・・・・」
雪蓮が話してる間、炎蓮は鞘から刀を抜き刀身に異常がないか調べた・・・・そして見つけた、刃こぼれしているのを
雪蓮「母様聞いてるの?」
炎蓮は静かに刀身を鞘に直し亞莎に渡し・・・・
雪蓮のお腹を殴った
ドゴッ!!
ゴロゴロ
ドガン
雪蓮は殴られた衝撃で床を転がり壁にぶつかった
そして、髪の毛をつかまれ無理やり立たせまた殴る
それを五回ぐらい繰り返していたら唖然としていた祭と冥琳が止めに入った
祭「堅殿落ち着かれよ!!!!いったいどうしたのじゃ」
冥琳「そうです。それに、これ以上すると雪蓮が死んでしまいます」
炎蓮「黙れお前ら!!!!雪蓮はいや、こいつは一番してはならないことをしてしまった。孫家の、我らの、呉の民たちの今までの先祖の想いをこいつはすべてを踏みにじったことに等しいことをした!!!!俺は、先祖にどう言い訳すればいいのだ!!今まで先祖たちが守り秘匿してきたものを一瞬にしてけがしたのだぞ」
祭「それは・・・・どういうことですか堅殿」
冥琳「そうです。何を言っているのかさっぱりわかりません」
粋怜「取りあえずここは落ち着いて明日また話さないか」
雷火「ああ、私もそう思う」
炎蓮「わかった、明日すべてを話す。雷火、亞莎と連れてきた兵のことを頼む。冥琳そいつを治療して牢に入れとけ」
雷火、冥琳「「はっ」」
雷火「すみません、呂蒙どの。お見苦しいところをお見せして」
亞莎「いいえ、構いませんよ。それより、私より先に外にいる兵のことをお願いします。私は少し炎蓮さんとお話しますので」
雷火「わかりました」
亞莎「炎蓮さん少しよろしいですか?」
炎蓮「ああ、すまなかったね。我らの誇りともいえるものを傷つかせてしまって」
亞莎「そのことなのですが、この剣は特殊で普通の鍛冶屋では修理は無理でしょう・・・ただ、趙家の者だったらできるかもしれません」
炎蓮「そういえば、確か趙家にはもう一つの刀を預けて研究させたと聞くな・・・・しかし趙家の行方はあまり知られていない。常山に行ったとしか・・・」
亞莎「大丈夫ですよ、ここは我らが楚の故郷おのずと集まりますよ」
炎蓮「そうだな。我らは楚の民だからな」
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次の日、炎蓮はある部屋に集めていた
祭「ここは確か立ち入り禁止の部屋じゃったかの。なあ雷火?」
雷火「ええ、私もそう記憶しているは」
粋怜「それにしてもすごい量の書簡だな・・・・ただ・・」
祭「ああ」
雷火「ええ」
三人「「「あの純白に輝く服はなんだ(です)(じゃろ)」」」
冥琳「雪蓮立てるか?」
雪蓮「ええ、何とかね。みんなが来なかったら私殺されていたのでしょうね・・・」
冥琳「そんな馬鹿な」
雪蓮「いいえ、母様の目は本気だったわ。それにあの呂蒙て子も私に攻撃してきそうだったしね」
冥琳「なに!!いったいあの剣には何があるというのだ」
雪蓮「それは今からわかるんじゃない」
そう話していると炎蓮と、何かを持った亞莎が部屋に入ってきた
炎蓮「みなそろっているな。では話そう孫家が代々受け継いだ古からの約定とその決意を」
そうして、話され始めた
孫家の先祖の一人が古の西楚の覇王の忠臣で、呉覇将だったこと
その時に受けた数々の恩のこと
そして最後に交わした約定と預けられたものについて
全てを話し終わったころ部屋の中は静まり返っていた
雪蓮「え、どういうこと?その話は物語じゃなかったの?」
炎蓮「誰も物語とは言っていない」
雪蓮「でも、信じられるわけないでしょ!!そんな夢物語のような話」
炎蓮「だが、それが事実だ。それに冥琳お前もいや周家も大きく関わっている」
冥琳「どういう事でしょうか?」
炎蓮「呉覇将の一角を担っていたのは周家の人物でもあるからな。そして最後に渡されたものがあそこにある純白の背中に金の刺繍で楚の一文字を入れてある服だ。今までお前の親からお前が独り立ちするまで預かっていてくれと言われて預かっていた。今日よりお前に返す。項羽様が戻られるまでしっかり守っておけ」
冥琳「・・・・・・・・・・・」
雷火「炎蓮様ここにある書簡はいったい?」
炎蓮「この前見せただろ、あれはこのごく一部だ。そしてこのすべてを項羽様が書かれたものだ」
雷火、冥琳「「!!!!!!」」
祭「そういえば、さっきから呂蒙が持っているのはなんじゃ?」
亞莎は我門旗を机の上に広げて見せた
亞莎「これは私の家、呂家に伝わる西楚の覇王、項羽様の我門旗です」
祭「これがあの、伝承となんらかわらんの・・・・・」
粋怜「なんと美し・・・・・・」
炎蓮「わかったか孫家のことわ」
皆(((((コク)))))
炎蓮「なら次の段階だ、呉覇将の家々にはいろいろな話や言い伝えが残っている。だが一つだけまるっきり同じ言い伝えが残っている。それは『漢が腐敗し、黄色い悪鬼、獣が暴れ出すとき我らが主項羽様は戻ってくる』とな。そして今、漢王朝は腐敗し、黄色い布を付けた賊が暴れ出した。最後に言い伝えにも出てくる管路の占いだ。ついに我らが古からの覇王が戻ってこられるのだ。だから俺はこの手に呉を早く取り戻す必要があったのだ・・・孫家と周家に託されたこの呉を項羽様に返すためにも」
祭「そのようなことが・・・感動したぞ堅殿」
粋怜「私は、ただ大殿についていくだけだ」
雷火「私もです。我が君」
冥琳「知らなかったとはいえ周家にそのような重みがあったとは・・・・・炎蓮様この周瑜しっかりと周家の任果たしてみせます」
雪蓮「私は・・・どうしたら・・・」
炎蓮「シャキッとせんか!!!お前も次期孫家当主だぞ。孫家の誇りをもって前を向いて歩いて行け」
雪蓮「わかったは母様」
炎蓮「ただ項羽様が戻ってこられたら土下座して謝れ」
雪蓮「ううう~~~~~~~~」
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時間は戻り、炎蓮が山越に向かっているとき
常山のある場所で
??「母殿、今町ですごいうわさが出ていますぞ」
母「どうしたのですか星?」
星「はい、あの管路が「未来と過去より使わせたるもの東方より出でずる流星に乗り、この乱れし世におのが覇を持って、混沌と安寧をもたらすため舞い降りるだろう」という占いをだしたそうです。これは、もしや我らが主のお戻りのことではないのですか」
母「そうですね。可能性は大いにあるでしょう」
星「母殿、私は主を探しに行きたいがよろしいでしょうか」
母「少し待ちなさい・・・・・星これを」
星「これは・・・『龍牙』と!!!!!もしや『信月』・・・なぜこれを」
母「龍牙はあなたの身を守るため。星の武だと普通の槍では壊れますから。そして信月は項羽様からの預かりもの、預かりものは返さなくてはなりません。それに我ら趙家に課せられた願いを達成した証しとしてね。星あなたには我ら趙家の技術のすべてを与えました。その技術しっかり項羽様のために使いなさい」
星「了解しました、母殿」
母「星、項羽様を探す旅に行くなら洛陽の司馬、許昌の夏候、呉の孫、周、少し厳しいですが山越の呂に向かいなさい。この四つすべてが楚の重臣たちの居場所ですから」
星「わかりました。では行ってまいります」
こうして趙歇の子孫、名を趙雲、字は子龍。真名を星は主項羽を探しに旅立っていった
あとがき??
あと司馬欣と夏候嬰の子孫・・・・星の旅・・・いつ一刀出るんだろ
次回 星、鼻血ぶーーと喋る人形と会うをお送りします・・・・どうなるかわかりません!!!!
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次も頑張ります