天下乱れ、民の怨嗟が地を覆う時流星が二人の天の御使いを舞い降りさせるであろう
御使いはその知、その武、その徳を以て乱世を鎮め太平の世に導く者なり
目が覚めたらそこは荒野の真っただ中だった
「うん、よくあることだね」
私は思いっ切り叫んだ
「そんなわけあるか~~~」
叫んだところで状況が変わる訳でもないので状況確認
まず服はフランチェスカ学園の制服だが着ている
特に乱れもなく、何かされた後に着せられた感覚もない
一安心。乙女としては当然の反応だよね
周りには日本刀と手甲が置いてあった
置いてある、との表現がしっくり来る
「これは、刀は『朱雀』、手甲は『玄武』。本家の蔵にあるはずの2つがなんでここにあるの」
あとはバッグに中身はノート、シャープペンその他碌なものがない
ケータイもないので連絡もできない
取り敢えず『朱雀』を腰にさし、『玄武』を装備して
「さて、どうしようかな」
「おい、姉ちゃん」
後ろからの声に振り向く
人っ子一人いない荒野の真っただ中だったで声をかけられれば普通は嬉しい
寂しくなくなるからだ
だが
「姉ちゃん、珍しいものもってんじゃねえか、それにその服も見たこともねえ生地だな
大人しく荷物を渡して、服も脱いで渡しな
その後で俺たちがたっぷり可愛がってやるぜ」
下卑た笑いを浮かべる3人組の男たち
こんな連中に声をかけられて嬉しい人には入院を勧める
「おい、さっさとしな」
リーダー格らしき髭の男が剣を突きつけてきた
その剣を見て2つ驚いた
1つ目はそれが真剣であること
2つ目は血曇りがありこの剣で人を斬ったことがあること
「この剣で、どれだけの人を斬った」
私は自分の感情をおしとどめられなかった
私の言葉に髭の男は一瞬ひるんだが
「そんな事、一々数えてる訳ねえだろ」
キンッ
私は『朱雀』を抜き放ち突きつけられていた剣をはらい飛ばした
「その腐った性根、叩き直してあげるわ」
「ふざけんな、てめら、やっちまえ」
髭の男の言葉で2人が向ってくる
まず先に背の低い男が向ってきたが峰打ちで袈裟斬りを叩き込む
一撃でその男は動かなくなった
「チビ!」
髭の男が倒れている男に叫ぶ
(チビって見たまんまの呼び名だな~)
次いで体重なら私の倍はありそうな巨漢の男が殴りかかってくる
その攻撃を屈んで躱すと峰打ちで逆胴を決める
その男も一撃で動かなくなった
ちなみに私の体重は乙女のヒミツ
「デブ!」
髭の男は完全に狼狽している
(デブって以下略)
冷静さを失くし向ってきた髭の男に峰打ちで唐竹を決める
髭の男も一撃で動かなくなった
(こいつの呼び名って『ヒゲ』なのかな~)
「全く、今日はなんて日よ」
「キャー」
女性の悲鳴が聞こえた
私の今日はとても忙しいようだ
~あとがき~
主人公の名前すら出てねえだろ、といわれそうです
その他、つっこみどころ満載かもしれません
自覚してますから罵倒は勘弁してください
更新はゆっくりになるかもしれませんが続けるつもりです
Tweet |
|
|
16
|
8
|
追加するフォルダを選択
真・恋姫無双の二次小説です
主人公を含めオリキャラが登場します