No.728173

IS 2体の魔神皇帝IFストーリー

HIBIKIさん

約一月ぶりになってしまいました・・・。
一寸静香チート回みたいな感じになってます・・・・多分。

2014-10-05 21:54:33 投稿 / 全3ページ    総閲覧数:1324   閲覧ユーザー数:1305

「やっと着いた。お~い。ミチルの姐さ~ん!!」

 

海道は早乙女研究所の門の前に着地するとスカルカイザーを待機状態に戻し、用のある人物を呼ぶ。

ミチルと言うのは早乙女ミチルといい、早乙女博士の娘で現早乙女研究所の所長である。

海道は小さい時にミチルに大層可愛がられており、一時期束とミチルで海道の取り合いがあったほどだ。

ミチルには弟がいたが、彼らの戦ったドラコノサウルスと人類の初めての戦闘の余波に巻き込まれて命を落としていた。

なので彼が可愛くて仕方がなかったらしいし、海道も束と同じくらいミチルの事は慕っていたし、いうことも聞いていた。

ここ6年位は手紙のやり取り程度だったので、何をされるのかと彼なりに構えている。

しかもこの一年近くはそれすらしていなかったのでかなり怖いようだ。

 

「あら~♪久しぶりね一夏君♪」

 

満面の笑みで出迎えるミチル。彼女は直ぐに海道に抱きつこうとしたようだが予想以上に彼の身長が伸びていたので諦めた。

ミチルの身長は165Cm。対する海道はここ最近また伸びて185Cmを超えた。

 

「ミチルの姐さんお久しぶりで・・・」

 

「本当に背が高くなっちゃって・・・。昔は今の私の膝くらいしかなかったのに」

 

「それ俺が少年兵やってて親父に引き取られた直後の話ですよね!?」

 

「6年前の時は確か158Cmだったわね~。小学生だったのに」

 

「学校は行って無いっス。ってかジジィの言っていたお使いって何なんすか?」

 

ミチルは彼を地下にある格納庫に案内する。彼はそれで大体の察しが出来た。

 

「貴方の彼女の清香ちゃん・・・「今は色々あって静香って名乗ってますよ。箒の奴は彗って」

 アラ、そうだったの。その静香ちゃんが使っているジーグと同系列のモノが出来たのよ」

 

「テストパイロットっすね。OK」

 

即答する海道を背伸びして撫でるミチル。よほど嬉しかったらしい。

 

「助かるわ~。今まで国家代表の人とかにテストパイロット頼んだんだけど皆病院送りになってたから。

 機体は一夏君の好きな黒で纏めてあるからね~。」

 

「病院送り?資料見せてください」

 

海道はミチルに開発資料を見せてもらう。その中に聞き覚えがある名前があった。

 

「やっぱり敷島博士か・・・あのマッドジジィ」

 

そういわれる敷島博士だが世界でも数少ない海道を制御できる人物である。

(今現在彼を制御できるのは恋人の彗と静香、海道の世界のラウラ、同じく海道の世界の束、ミチル、十蔵、剣造、そして敷島博士)

優秀な科学者なのだが自分の武器の試験でテストパイロットが怪我をしようがお構いなしな性格なので

彼の製作した武器は人外的に頑丈な海道と開発者である敷島博士しかできないのだ。

 

「まぁそれはさておき・・・。之が一夏君に扱って欲しい新型ゲッターロボよ。

 機体名はその色からブラックゲッターにしたわ」

 

新型ゲッターロボ(ブラックゲッター)はマジンガー達と似た雰囲気を纏っており、

彼が近付くと装甲内で緑色の発光が始まった。

 

「之って・・・一夏君がきてゲッターが喜んでいるとでも言うの・・・?」

 

蛍の光のように彼の周りにも小さな発光が起こっている。

ミチルは今までこのような現象を経験していないので何が起こっているのかまるで解らない。

恐らく彼女の父である早乙女博士でも狼狽しただろう。

 

「これ警視庁のマークがついてますけど・・・」

 

「あぁ、之警察と共同開発した機体だったの。父さんが亡くなってからは誰も手をつけていなかったのを

 私が暇つぶしに完成させたのよ。警察もこの事忘れてるんじゃないかしら」

 

(オイオイ・・・)

 

「一応先方にはこのことを伝えてこの後の事を検討するから暫くは光子力研究所とかで機体を慣らしておいてくれない?」

 

「へ~い・・・」

 

「それじゃあ今から発進して。30秒で仕度しな!」

 

「何処のドー○おばさんだよ・・・」

 

そう言いながら彼は20秒ほどで支度を終えた。すると前方のカタパルトが現れ、強引に射出された。

去り際にミチルが「それじゃあよろしくね~♪」と言っていたので「了解」とだけ返事をし、試運転をしてから学園に戻る事にした。

 

その頃、IS学園では生徒達が学園祭の直前に引越しをすると聞いて驚いていた。

しかし多次元融合が起こり、放射能汚染が起こっている場所が学園内にあると解ると素直に納得し、引越しの準備を始めていた。

一夏やその彼女達は既に準備を終えていたので食堂でのんびりしている。

 

「一夏~」

 

「ほれ。清香、弁当くっつけてるぞ」←箒に醤油を渡しながら清香の頬についたご飯粒を取る

 

「ありがと一夏♪」

 

「ねぇ一夏」

 

「ん?デザートなら後で作るぞ」

 

「おりむー私も同伴していい?」

 

「「「「全然OK」」」」

 

一夏に箒、清香、シャルロット、本音が仲良くテーブルを囲んで食事をしている。

箒と一夏は流石にツーカーの仲らしく名前を呼び合うだけで何が欲しいのかわかっている。

清香とシャルロットは一夏にかいがいしく世話をされており、それを喜んでいるようだ。

しかも本音は一夏ヒロインズ達からの扱いがかなり良く、鈴達より先にくっ付くであろうと言われている。

そしてこの次に誰と一夏がくっ付くのかという事態を賭け事に利用されているのを彼等は知らない。

胴元は元新聞部副部長だとか・・・。

 

「何なんだろう・・・」

 

「少し悔しいな・・・最近海と色々してないし・・・」

 

離れた場所では彗と静香が目のハイライトを消してブツブツと色々と呟いている。

最近海道は忙しく、夜に部屋で一緒の時も大抵彼は熟睡状態なので余り甘えられていない状態が続いていた。

しかも彼女達の色が何処となく抜けていると周囲の者達は感じていた。

 

「色々してないって・・・?」

 

鷹月が彗の言った色々について聞く。

 

「そりゃ・・・○○○とかしたいが・・・」

 

「○○○とか夜這いがしたい・・・エヘヘ・・・アハハ・・・」

 

照れながら話す彗と欲望全快でヤンデレの様な笑いをする静香。周りの人間はどれだけ海道に依存しているんだと思った。

特に静香の言葉は彼女の表情からしても冗談では済まされないと感じ取れた。

 

「(ゾクッ)?またあいつ等俺を夜襲うつもりか・・・ハァ・・・」

 

その悪寒を感じ取り、成層圏でブラックゲッターの試運転をしながら溜め息をつく海道だった。

 

一方光子力研究所では・・・

 

「御爺ちゃん、あの招待状の返事出したの?」

 

海道の世界の束が祖父の十蔵に何か問いかけている。

 

「まぁ一応出席とは返事を出した。しかし面倒くさいのぉ・・・」

 

「仕方ないでしょ。雪子おばさんの知り合いの社長さんが開いてるパーティーにおばさんが出れなくなったんだから」

 

「剣造にでも行かせれば良かろうに」

 

十蔵はとても面倒くさそうに耳をかく。彼はこのようなパーティーは苦手なのだ。

 

「伯父さんは科学要塞研究所でお仕事だから無理。だから・・・」

 

「わかっとるわい。場所は何処だったかの?」

 

「えっと・・・10日後に西多摩市のツインタワービルで開かれるって」

 

「一夏(海道)を連れて行くか・・・」

 

十蔵は海道を護衛と送り迎えを兼ねて連れて行くことにした。

 

「箒ちゃん(彗)と清香ちゃん(静香)のどちらかもつけたほうが・・・」

 

「なら3人とも連れて行くとするか」

 

束に彗と静香のどちらかも連れて行くように言われると仲間はずれにするのも

可哀そうなので3人とも連れて行くことにしたのだった。

 

「じゃあ私の方から向こうに伝えておくね」

 

「うむ。一夏達には後でワシからメールでもしておくとするか」

 

そして場面はまたIS学園に戻る。

海道がブラックゲッターの試運転で地球軌道上を回っていて不在なので静香は一夏と楯無を模擬戦させた。

そして静香は他の専用機持ちの相手をすることにした。(彗は別アリーナで訓練中のクラスメートの面倒を見ている)

 

「グレートトルネード!!」

 

「いやぁぁぁぁぁぁぁ!?巻き上げられるぅぅぅぅぅ!!」

 

「ゴッドサンダー!!♪」←無茶苦茶いい笑顔。

 

「あばばばばばばば!?!?」

 

「ターボスマッシャーパンチ!!」

 

「ゲフゥ!!?」

 

「向こうは相変わらずワンサイドゲームだね~」

 

視界の端に一夏にボコボコにされている楯無を見ながら清香が呟く。

司会を元に戻すとリミッターつきのジーグを展開している静香と専用機持ち達が戦っている。

(ジーグはリミッターつきなので全身装甲ではない。イメージとしてはロボットガールズのジーグ)

 

「自業自得でしょ。でやぁぁぁ!!」

 

「おっと危ない危ない」

 

鈴が青龍刀で切りかかってきたのでクナイで受け止めた静香。

普通なら青龍刀で武器が破壊されているのだが超合金NZで出来ているクナイなので傷ひとつ無い。

逆に青龍刀の刃が欠けてしまった。

 

「ったくドンだけパワーあるのよ!?しかもそのクナイ頑丈過ぎるわよ」

 

「にゃ~♪」

 

「何で猫!?」

 

「スピンストーム!」

 

「に”ゃあああ!?」

 

完全に静香のペースに乗せられた鈴はスピンストームに押されて丁度背後にいた楯無に激突。

ゴッドサンダーの巻き添えを食らうのだった。鈴、行動不能(リタイア)

 

「鈴さん!?」

 

「ガータガタ・ガタキリッバ・ガタキリバ♪」←簪と特撮物をみてはまった

 

「何ですのその歌!?」

 

セシリアが鈴を心配する最中、静香は何処かで聞き覚えのある歌を歌う。

 

「歌は気にしない♪」

 

すると静香は分身の術で分身し、セシリアを笑顔で私刑するのだった。

ジーグの頭の角から電撃を発して攻撃したり(角部分を魔神パワー『変態』でグレンダイザーの角にして)

逆手持ちした短刀でベーゴマのように高速回転しながら切りつけたり

(ぶっちゃけガンダムシュピーゲルのシュトゥルム・ウント・ドランクやビックボルフォッグの大回転魔弾)

大ジャンプからの一斉ダイナマイトキック(はっきり言ってOOOのガタキリバキック)したりした。

しかも終始笑顔なので余計に怖い。セシリア、行動不能(リタイア)

 

「クッ、あっという間に二人脱落か・・・」

 

「ラタラタ~・ラトラ~タ~♪」

 

「静香ってまんま仮面ライダーオーズだよね。殆どの技を生身で再現できるのが羨ましい」

 

「気にするの其処なの簪!?」

 

「気を抜くな。箒はもう迎撃体勢だぞ。見習え!」

 

静香本来の持ち味のスピードが魔神パワー『強化』によってさらに強化され、

『変態』で爪を鋭く尖らせ、目にも留まらぬ速さで残った4人を肉薄する。

 

「ならば・・・停止結界で止める!!」

 

「う~。・・・サゴーゾ!サゴーゾ!!♪」←対処されそうだったのでかなり悔しそうに唸ってから

 

「あ、ヤバ・・・」

 

簪は静香が何をしようとしているのかに気がつき距離を取った。

彼女がドラミングを始めるとラウラの機体は勝手に宙に浮いたり地面に叩き付けられたりした。

ジーグの動力源は光子力エンジン(低出力)&司馬博士の発見した銅鐸&グラビトンリアクター(重力炉)だ。

なのでグラビトンリアクターの力で重力操作をしている。

 

「ロケットパーーーンチ!!」

 

「ぐおぉぉぉぉぉぉ!?」

 

「違う・・・それサゴーゾインパクト・・・」

 

「突っ込んでる場合!?」

 

「場合じゃないな」

 

簪の指摘にシャルロットがツッコミ、箒は冷静にシャルロットの突っ込みに答えた。

一方、ラウラは静香の猛攻になすすべも無くシールドエネルギー(SE)を削られていく。

シャルロットが助けようとアサルトライフルで援護し、何とか静香をラウラから遠ざける事ができた。

 

「シャシャシャウタ♪シャシャシャウタ♪」

 

「鞭による電撃と蛸足、それと水鉄砲に注意・・・」

 

「蛸足ってなにさ!?」

 

「そのままの意味だろう。足が8本になるとか・・・」

 

簪の説明が解らずに突っ込んでしまったシャルロット。やはり箒は冷静にシャルロットのツッコミにコメントする。

そんな隙を彼女が見過ごすはずも無く・・・

 

「えい♪」

 

「ぴゃあ!?」

 

腕と足に鞭がシャルロットに巻きつけられた。

 

「ムフフフ・・・」

 

「あ~あ・・・」

 

「シャルロット!早く振りほどけ!!」

 

箒がそう叫ぶと直ぐに電撃が彼女を襲う。

 

ビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリ

 

「アバババババババババババババババババ!?」

 

「ヤマアラシの針!」

 

ズラッ!スパパパパパパパパパパパパパパパパパパ!!

 

鋭く尖った針が簪の背中に現れ、彼女が背を静香に向けると一斉に発射された。

 

「いつのまにそんな武装を!?」

 

シャルロットが鞭を振りほどきながら驚く。静香も一寸以外だったらしく目を丸くした。

 

「海道が手伝ってくれた」

 

「海~・・・私も混ざりたかったよ~」

 

「不満がるとこは其処なの静香!?」

 

「彼女としては不満なんだろうな」

 

やっぱりシャルロットはツッコミキャラから抜け出せずに彼女達の会話に突っ込むのだった。

 

「タ~ジャードル~♪」

 

「空を飛ぶし中距離攻撃が増えるから注意して。羽手裏剣と盾からの火炎弾がそう」

 

「あったり~♪」

 

背中から雄のクジャクのように羽を広げ、それを光弾として発射してきた静香。

4人は何とか回避したがラウラは高速飛行してきた静香のキックで目を回して行動不能(リタイア)となった。

 

「負けない・・・」

 

束の製作したソニックアローで静香を攻撃する簪。静香は腕に小さな盾を作り出してガードする。

箒も空裂で静香を攻撃する。流石に同時攻撃なので回避行動をとる。

 

「おっと。それ!科学忍法火の鳥!!なんちて♪」

 

「ふぇ?イヤァァァァ!!」

 

ドゴーーーン!!!

 

シャルロット、行動不能(リタイア)

 

「ブラカ~ワニ♪」

 

「ヤバ・・・」

 

「?」

 

簪の言葉に箒は首を傾げる。

 

「あの形態は防御力が凄く高いの。足はワニの口みたいな感じのエネルギーで食いついてくるし

 頭からはメデューサじゃないけど蛇を出してくるし。笛を吹かなきゃいけないけど」

 

「私縦笛苦手なのよね。横笛は得意なんだけど」

 

箒が静香の蹴りに対応しながら簪の説明を聞く。

 

「笛で操るのなら笛の種類は関係なのではないのか?」

 

「あ・・・」

 

「その発想は無かった」

 

思わず固まってしまった簪と静香。箒は固まっている静香に斬撃のラッシュを喰らわせた。

 

「イタタタタ!?」

 

「デヤァァァァ!!」

 

(ヤバッ!!)

 

最後の一撃に空裂と雨月を合体させて変形した薙刀で彼女を思いっきり切りつけた。

しかし静香はただではやられず、両手の盾を合体させてさらに其処に光子力バリアを張ったので持ちこたえた。

 

「そういえばプトティラはやらないの?火縄橙DJ銃!!」

 

「海だったら多分出来るんだろうけど・・・私にはまだ無理かな・・・修行が足りなかったのかな・・・?

 それと、そう簡単には喰らわないわよ。之でも海の射撃を回避する訓練してるんだから!」

 

完全に特撮ファンのような会話をして笑っている二人。戦い方もまるで英雄(ヒーロー)そのものだ。

静香はさらに日ごろの訓練での成果だと言う。

 

「それは違うと思うんだけどなぁ・・・」

 

「私も清香と同意見だ」

 

なんとものんびりとしたツッコミしか居ないので戦闘音とは真逆のなんとものんびりとした空気だったと

見学をしていた本音や鷹月は語った。

そして、なんやかんやあって模擬戦の結果は箒と簪が静香と相打ちになった。

 

そして一方ブラックゲッターを試験運転中の海道は・・・

 

「・・・腹減った・・・戻るか」

 

試験運転に集中しすぎていて空腹でふらふらしながら学園に戻るのだった。


 
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