No.720809

英雄伝説~運命が改変された少年の行く道~

soranoさん

第289話

2014-09-23 00:24:31 投稿 / 全2ページ    総閲覧数:2550   閲覧ユーザー数:2185

 

~グラウンド~

 

その後ダンスが始まり、生徒、来場客達がダンスを始めている中、オリヴァルト皇子はアルフィン皇女に近づいた。

 

「フッ、それでは我々も参加させてもらうとしよう。アルフィン、まずは景気づけと行こうか?」

「ふふっ、大変申し訳ありませんがわたくしには最優先で一緒に踊りたい方がいらっしゃいますので、お断りいたしますわ♪」

「おや……フフッ、なるほどね♪しかし困ったな……そうなると誰と踊るべきか……」

アルフィン皇女に断られたオリヴァルト皇子は目を丸くした後すぐに察して笑顔になった後困った表情をした。

「うふふ、それならレンがお相手を務めましょうか?ちょうどレンも相手を探していた所だし、今夜だけ特別にオリビエお兄さんのお相手をしてあげてもいいわよ?」

その時レンがオリヴァルト皇子に近づいてきた。

 

「フフ、レン君なら大歓迎さ。――――可憐なるリトルレディ、どうか私と踊って頂けますか?」

レンの申し出に静かな笑みを浮かべたオリヴァルト皇子は恭しく一礼をしてレンに手を差し出し

「――私でよろしければ、喜んで。」

対するレンも恭しくスカートを両手で摘み上げて上品に会釈をしてオリヴァルト皇子に手を取って、オリヴァルト皇子と共にダンスを始めた。

 

「さあ、見ていないで諸君も参加したまえ!」

「ふふっ、無礼講だから一緒に楽しみましょう♪」

ダンスをしているオリヴァルト皇子とレンはダンスをしながらリィン達を見つめて言った。

「それじゃあシャロンちゃん。お願いしてもよいかのー?」

「ふふっ、光栄ですわ。」

グエンに誘われたシャロンはスカートを両手で摘み上げて上品に会釈をして答えた。

 

「イリーナ会長。お相手をお願いできますか?」

「ふふっ、喜んで。お互いパートナーのいない身。気楽なもですね。」

「はは、確かに。」

イリーナ会長を誘ったレーグニッツ知事はイリーナ会長の言葉に苦笑した。

 

「―――サラ教官。娘が世話になっている。よろしければお相手願えないだろうか?」

「わわっ、いいんですか!?……うーん、つくづく渋くて好みなオジサマだわ……」

「ふむ……?」

「いえいえ、こちらの事です。」

アルゼイド艦長に誘われたサラ教官は驚いた後嬉しそうな表情で独り言を呟いていた。

 

「さて、小猫ちゃんたちの相手をする前に……まずは君に付き合ってもらおうかな?」

「それはいいけど……そのドレス姿はさすがにちょっと気後れするなぁ。」

アンゼリカに誘われたジョルジュは苦笑しながらアンゼリカを見つめた。

 

「あなた、私達も。」

「ああ。」

「フィオーラ。」

「はい、エリウッド様。」

「フフ、頑張ってくださいね、お父様、お母様♪」

イリーナの言葉に頷いたリウイはイリーナと手を取り合ってダンスを始め、エリウッド公爵夫妻もクラリスが見守る中ダンスを始め

「それじゃあ、あたし達もみんなと一緒に踊ろう、ヨシュア!」

「ハハ、了解。」

「エヴリーヌ!余達も続くぞ!」

「わかった……!わかったから、引っ張らないで……!自分で歩くから……!」

エステル、ヨシュア、リフィア、エヴリーヌも続くようにダンスを始めた。

 

「ミントちゃん、あたし達も一緒に踊ろうか。」

「うん!……でも、ミント、ダンスなんてできないよ?」

「フフ、あたしがリードするから安心して。」

「レーヴェ、私達も皆さんに続きましょう。」

「ああ。」

更にツーヤ、ミント、プリネ、レーヴェもダンスを始め

「……………………」

「セリカ様?」

(ほう?お主にしては珍しく気が利いているだの。)

静かにセリカに手を差し出されたエクリアは不思議そうな表情をし、ハイシェラは興味ありげな表情をした。

 

「あ……はい、私でよろしければ喜んで……!」

ハイシェラの念話を聞いてセリカが自分をダンスに誘っている事を察したエクリアは嬉しそうな表情で微笑みながらセリカの手を取り

「……俺はダンスはやったことはないから、お前に任せる。」

「はい、承りました。」

「それじゃあ余り者同士、私達も一緒に踊りましょう、レシェンテちゃん♪」

「わ、わかった!わかったから離れるのじゃ……!」

セリカ達に続くようにエオリアとレシェンテもダンスを始め

「ペテレーネ神官長。もしよろしければ、一曲お願いできますか?」

「え……わ、私ですか?」

「はい。かの”闇の聖女”殿と踊れる機会はそうそうないと思いますので。」

「ア、アハハ……―――わかりました。私でよろしければお願いします。」

そしてルーファスに誘われたペテレーネもダンスを始めた。

 

「す、素早いな……」

「お祖父様とシャロンはともかく母様まで……」

「フフ、我らよりも若々しいかもしれぬな。」

「最初の相手を既婚者……それも俺のクラスメイトの母親を選ぶとは何を考えているんですか、兄上……」

「フフッ、後でツーヤお姉様と一緒に踊ってもらいますわ♪」

その様子を見守っていたマキアスとアリサ、ラウラは苦笑し、ユーシスは疲れた表情でペテレーネと踊っているルーファスを見つめ、セレーネは嬉しそうな表情でツーヤを見つめた。

 

「はは……盛り上がってるな。せっかくだから俺達も少し踊るか?」

一方妹達と共に見守っていたリィンはエリゼとエリスを順番に見回し

「今日は十分すぎるほど付き合っていただきました。あんなに凄いステージをやり遂げてお疲れでしょうし……」

「それに――――こんな時ですからアリサさんを誘ってみてはいかがですか?」

「へっ!?な、何でそこでアリサが出てくるんだ!?」

エリスの話に続いたエリゼの言葉を聞いたリィンが驚いたその時

「ふふっ、何やら興味深い話が聞こえてきましたわね♪」

聞き覚えのある少女の声が聞こえて来た。

 

「で、殿下!?」

「ひ、姫様!?」

「一体何故こちらに?」

声の持ち主―――アルフィン皇女がリィン達に近づき、アルフィン皇女の登場にリィンとエリスは驚き、エリゼは目を丸くして尋ねた。

 

「それは勿論、リィンさんをわたくしのダンスのお相手をしてもらう為ですわ♪」

「え”。」

「ええっ!?」

「…………」

笑顔で答えたアルフィン皇女の話を聞いたリィンは表情を引き攣らせ、エリスは驚き、エリゼはジト目でアルフィン皇女を見つめた。

 

「リィンさん、突然で申し訳ないのですがどうかわたくしのダンスパートナーを再び務めて頂けませんか?」

「そ、そんな!俺よりもっと相応しい相手がいると思うのですが……!」

アルフィン皇女に誘われたリィンは謙遜した様子で答えたが

「わたくしにとって最も相応しい相手はリィンさん以外いませんわ。大変厚かましいと思われるでしょうがどうかわたくしの我がままを聞いていただけないでしょうか?リィンさんと一緒に踊る為に兄様にもわたくしと一緒に踊っている事を我慢していただきましたし……」

「う”……」

アルフィン皇女の話を聞いて断り辛くなり、表情を引き攣らせた。

 

「――――兄様。女性がダンスを誘っているのに、断るなんて失礼ですよ。」

「そうですね。姫様は兄様と踊る事を楽しみにしていたのですから、姫様の希望に可能な限り応えてあげるのも、例え他国の貴族だとしても”貴族”として当然の務めですよ?」

「う”……わ、わかった。――――殿下、俺でよろしければ一曲、お願いします。」

そして妹達に言われたリィンは恭しく会釈をしてアルフィン皇女に手を差し出し

「ふふっ、喜んで♪(ありがとう、エリス、エリゼさん♪)」

アルフィン皇女はスカートを両手で摘み上げて上品に会釈をした後嬉しそうな表情でリィンの手を握ってエリス達にウインクをし

(”貸し”一つですからね、姫様……)

(アリサさん達より、アルフィン皇女が一番油断できない相手かもしれないわね……)

アルフィン皇女に見つめられたエリスとエリゼは疲れた表情をした。その後アルフィン皇女とダンスをしたリィンはある程度ダンスをするとアルフィン皇女と共に斜面になっている場所に座って後夜祭の様子を見守っていた。

 

 

 

と言う事でリィンのダンスパートナーはまさかのアルフィン皇女でしたww閃Ⅰで絆イベント最大と言っていいイベントにゲーム上での絆ポイントは他のヒロイン達と比べて圧倒的に低いはずなのに肝心な所ですかさず割り込むところが、さすがはオリビエの妹ですねww次回、この小説でメインヒロインになっているはず(オイッ!)のアリサやエリゼ達にリィンが誘う前にやや強引に……というか、強制イベント扱い(笑)になったアルフィン皇女とのオリジナル絆イベントですww


 
このエントリーをはてなブックマークに追加
 
 
2
2

コメントの閲覧と書き込みにはログインが必要です。

この作品について報告する

追加するフォルダを選択