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人によりますが、この作品は恋姫無双を馬鹿にしてるだろ!!って思う人も居ます。この作品を読むという事はどんな物でも仏の笑顔で許す心が必要なのです。
それを出来る人のみここから先をお読みください。あと、没ネタなので短く、続きませんが、一応昔書いた物から手直しした形になります。しかも以前のポッとでのネタの続きであり、見てない人も一応分かるように手直ししたつもりです(自己完結)
では怒らない人だけお読みください。
本当に怒らないでね?
※注意※注意※注意※注意※注意※注意※注意※注意※注意※注意※注意※注意※注意※注意※注意※
「ここは……どこですかね?」
あたり一面植物もない荒野に居た。ところどころには、日本では考えられない程に尖った山。周りに街どころか、道路さえもないそんな殺風景な場所。どんな画家であってもここを絵の題材にしたいとは思わないだろう。
ところで、なぜ俺はこんなところに居るのだろう。腕を組み考えてみる。
放課後、俺は北郷一刀から逃げていた。そして気付いたらここに居た。
「って、何で俺がこんな目にあうんじゃーーーー!!!」
思わず両手を突き上げて叫ぶ。あの糞野郎の顔にもイライラするし、ジリジリと照りつける日差しにさえ、イライラする。
思い返してみれば、あの聖フランチェスカ学園に入ったばっかりに、俺は不幸な目にしか合っていない。ただでさえも高い偏差値に、彼女の尻を追っかけて必死に勉強し、入学した。そして、その彼女が北郷一刀に寝取られた。そんなに顔が重要なのかぁー!!しかも、何で寝とった相手が俺を狙うんじゃー!!
北郷一刀はホモだった。説明はそれだけで十分だろう。ぬがーーー!!
そんな愚痴をグチグチと(激寒)叫んだ後に気がついた。のどがカラカラになり、周りを見回す。今、自分がどれほど危険なのかを知った。
「ここ日本なのか?しかも水、無いじゃん。街も無いし、人も居ない。ちょっと寂しい」
辺りを再度見回す。きっと何処かに街がある。きっと何処かに道路がある。きっと何処かに水があると信じて。
「やべぇよ、やべぇよ……」
その後は歩いた。物凄く歩いた。ただただ歩いた。だけど、何も見えてこない。それどころか、足取りは疲労によりどんどんと重くなり、ふらつき、視界もぼやけ始め、顔中の汗が地面へ滴り落ちる。
太陽はマリオの太陽のように追っかけてきているんじゃないかと思うくらいに、此方を照らし続けてくる。
「ハァッ……ハァッ……」
もう呼吸音しか出ず「もういっそのこと倒れてしまおう」と考え始める。必死に歩いても、周りには何も無く、救いの光が全く見えない。
「無理。もう……無理。」
ついに膝を地面につけ前のめりに倒れてしまった。頬に感じるのは地面のザラザラして固い砂粒。汗にたくさんの砂が付き、普段ならば不快感を感じるのだが、もうそんな余裕さえなくなっていた。
「なんで、俺が……こんな目に……。」
拳を強く握り、顔を顰める。
何も悪い事などしていないはずなのに。何で俺がこんな事に。俺はきっと、いや多分……あー、少しくらいは悪いことをしたかもしれない。だが、その代わりに良い事もしたはずだ。普段はボランティアとか……はしてないけど、家事手伝いとか……もしてないけど。きっと良い行いをしてきたはずだ。間違いない。
なのに、こんな目に遭うなんて。
もう、許してくれよ……。
誰か、助けてくれ……。
残された最後の力で、大声を放つ。
「何でもするから誰か助けてくれぇ!!」
「ん?」
目の前には憎らしい顔が見える。わざわざ屈み、此方を見ていた。
爽やかな前髪に、整った顔のパーツ。一言で言うならばイケメンというやつだろう。北郷一刀が目を輝かせている顔だった。
「今なんでもするって言ったよね?」
「……なんで居るの?」
「なんか、俺も巻き込まれて、ここに来たみたいなんだ」
「あ、そう……」
「それよりもさ」
「ッッ触るなホモ野郎!!!」
北郷一刀は俺を仰向けにする。必死で抵抗するが、既に力は使い果たして、ボロボロの俺は北郷一刀の思いのままに扱われた。
仰向けにされると、背中と太ももの裏に手を回し、ゆっくりと俺の体を持ち上げた。ハッキリ言って、男に触られるなんて虫唾が走る。今すぐ、北郷一刀のしたり顔に拳を埋めたいが、腕を上げることさえままならない。
そのまま、半笑いの北郷一刀は俺をお姫様抱っこの要領で抱え、来た道とは別の方向へ歩いて行く。
「……どこへ連れていくつもりだ?」
「良いとこ」
その言葉に腹が立った俺は、北郷一刀の顔を必死に睨むが、何故だか喜んでいたので、行き先の方へと首を捻った。そのまましばらく歩くと、森へとやって来た。最初の位置からは山があり見えない位置にある森だった。
北郷一刀は鼻歌を歌いつつ、森の奥へと俺を抱えて、歩いて行く。ひんやりとした感覚を肌で感じ、奥に水があることが分かる。森とはいえ、木が生い茂ったジャングルのようではなく、整備されているかのような綺麗な印象を受ける森だった。大木の枝には小鳥が止まり、大木の根元にはリスのような小さな動物が居る。森ガールも居そうな位に安全そうな森だった。
「ヤマト、ここだ」
「勝手に俺の下の名前を呼ぶな、殺すぞ」
気軽に俺の呼び捨てで呼ぶ北郷に腹を立てながらも、目線を進行方向の正面側へと向けると、そこには小屋があった。随分と立ててから時間がたっているようで、ところどころに苔が生えている。その小屋の隣には、小さな池のような物もあり、水はきれいに透き通っていた。立てられてからかなりの時間が経っているのだろう。
「この小屋は?」
「持ち主がもう既に死んでるみたいで、俺は暫くここで活動しようと思ってるんだ。ヤマトもここで暮らさないか?一生」
「ないです。……っていうか、お前はなんでそんなに落ち着いてるんだよ」
俺は北郷一刀を再度睨む。ここで北郷一刀を睨むのは筋違いだと自分でもわかるが、不安を怒りとして北郷一刀に向けることしかできない。既に死んでいるという事は予想でしかないが遺体でも見つけたのだろう。一般の高校生がそんな物を見て平常でいられるのを何処か気味悪く感じた。過剰に振舞って自分を支えてはいるが、食料の確保も出来ていない今、不安しかなかった。
「明らかに日本じゃないんだ。食料もないし、下手したら死んじまうかもしれないんだぞ!!」
「んー、俺だって少しは焦ったりしたさ。でも、焦ったからって帰れるわけじゃないだろ?」
「……確かにそうだが」
ここに来て、完全に俺の心は弱まっており、北郷一刀のように今、何をすべきか、など一切考える余裕はなかった北郷一刀の顔を憎らしく思うことで、少しでもこの不安定な環境を見ないようにしていた。しかし、この森に来て、小屋を見て、これが現実だという事を確信してしまった。
北郷一刀は俺の顔を見て「はぁ……」と溜息をつく。
「……あー、もう。暗い暗い!!ドンクライ!!」
「は?」
「考え方が暗すぎ!!もっと明るく考えようぜ。きっと帰れる。だから、今だけはこの小屋で安全に暮らす!!な?」
「……」
思わず黙ってしまった。北郷一刀の言葉に、俺は衝撃を受けたのだろう。コイツだって同い年の高校生なのに、俺とは明らかに違う。なんでこんな考え方ができるのか、なんでコイツも不安だろうにこんなに明るく居られるのか。俺の中での北郷一刀が少し変わった瞬間だった。
「ちっ……お前がモテる理由が分かった気がした」
俺はなんだか北郷一刀を褒めたことが恥ずかしくなり、目線を再度小屋に向けた。頬はやや赤く染まっており、正直自分でその光景を見たら、吐き気をもよおす自信がある。
「意外と早く落ちたなぁ」
「前言撤回。死ねホモ」
俺は北郷一刀を睨みつつ、北郷一刀により小屋の中へ入れられる。北郷一刀が先ほどの言葉を、忘れていないとも知らずに。
「あ、なんだろうあれ」
「あー、ほぅ。なるほど……あれ、どうしましょうか?」
「もうやっちゃうのだ、おらぁ」
「やっちゃう?」
「やっちゃいましょう」
「そのための右手、そのための拳なのだ!!」
「拳…?(小声)」
その時の俺は、謎の三人衆が近づいてくることも、知らなかった。
「水しかないけど、良いかな?」
「……なにも入ってないだろうな?」
「流石に、死にかけの好きな相手に対して、なにかを入れたりはしないさ。命の危機にもなるからな、それだけは絶対にやらないさ」
「……今は信じよう」
北郷一刀から、木を削って作られたコップを受け取り、中に入っている水を一口、口へと送る。のどがカラカラだったために、水が物凄く美味しく感じる。普段は味の濃いジュースや、スポーツドリンク、お茶など、水なんてよっぽどの事でもなければ飲まない事により、さらに美味しく感じたのかもしれない。
一息つくと俺は、落ち着いて小屋の中を見回してみた。案外綺麗に様々な物が整っていた。そこまでボロボロではないベット。木でできたなかなか味のあるテーブル。奥には竈もある。
俺はベットに座りながらそんなことを考えていると、北郷一刀が隣に座る。横目でこちらをちらちら見てくる北郷に、俺は顔を少し青くする。俺は一気に残りのコップの水を飲み干した。
「あのさぁ……」
「あ?」
「さっき、言ってたこと。覚えてる?」
「さっき?」
その瞬間、北郷一刀は一気に口の両端を吊り上げた。俺は拳を北郷一刀に向けて放った。
「ほら、何でもするって、さぁ!!」
北郷一刀は悠々と拳を避けると、未だ力が入らない俺の体をベットに押し倒す。俺としては吐き気を催すほどの絵だが、北郷一刀のような人種には好評だと思うと、絶望以外の何物でもない。
「て、てめぇ!!さっき言ったことは嘘か!!」
「何か入れたりはしないさ。それだけは、な?」
「うるせぇ!!」
押し倒されている状態で、俺は軽く体を捻り、北郷一刀の顎の辺りに当たるように再度拳を振るう。しかし、北郷一刀はそれを軽く避け、俺の伸ばしたほうの腕のひじに手を当て、そのまま横に押しつつ、ベットのほうへと押すと、自然と俺の体はうつ伏せになった。
「ホラホラ」
北郷一刀は俺のひじをそのまま押さえつつ、もう片腕を俺の腰辺りに回し、前方上斜めに押し上げるように体ごと動かすことで、俺は膝立ちにさせられる。膝立ちになったということは、俺の尻辺りに、北郷一刀の腰が丁度当たる高さになる。
「抵抗しても無駄だ!!」
「やめろ!!馬鹿!!」
「もう、抵抗しても無駄だぞぉ~」
「くっ!?やはりヤバい」
必死に手足を振るい、北郷一刀から逃げようとするが、ひじを押さえられることで、体重移動がうまくできず、思うように動くことができない。北郷一刀が自分のズボンのベルトに手をかけ、もう駄目なのかとあきらめかけた時。
「おーい、お兄さんたちぃー。なにやってるのー?楽しそうだねぇー」
小屋の左側の窓に張り付くピンク色の髪の女性。
「何やってるのか良く分からないけど、鈴々達も混ぜるのだぁー」
反対側の窓には、小さい女の子と黒髪の女性。北郷一刀は表情を険しくする。
「くっ、こんな時に……」
「ッ!!今だ!!」
俺は一瞬の隙を逃さず、北郷一刀の力が抜けたときに、全力で遠くへと逃げる。北郷一刀でなければ何でも良い。これ以上の悪い出来事は起こらないだろう。そう信じて。
「こんなところで熱いんではないですかぁ~?」
黒髪の女性が窓を軽く叩き、言う。バンバンと響く窓は今にも壊れそうだ。以前までの俺ならば、間違いなく小屋から抜け出し、この女性達に助けを求めるだろう。しかし、今の俺は違った。聞き逃さなかったのだ。この人たち、混ぜてくれと言っている時点で普通じゃない、そう分かった。
俺は北郷一刀から遠くにある、裏口に行き、外の女性が表の方のドアに向かった時、すぐに逃げられる位置へと移動する。
「ねぇ、お兄さん。混ぜてほしいんだけどぉ。わーーーーい(無邪気)」
「お兄ちゃん、何してるのだー?」
「聞いてんかオイ……、お兄さん……(悲哀)」
ヤバイ。絶対こいつら、危ない人達だ。三人中二人が危ないと悟る。多数決により全員危ない。
俺が冷や汗を流していると、北郷一刀は窓の人たちを無視し、段々と距離を狭めてくる。
「知ったことか、入り口には鍵をかけておいたんだ。大丈夫、ヘーキヘーキ」
そんな中、俺は窓に張り付いていた黒髪の女性が居なくなっているのに気がついた。
<ガチャッ>
後ろの裏口のドアが開く音が耳に入ってきた。
「開いてるではないですか」
裏口から入ってくる黒髪の女性。俺の腕を掴み、一気に引っ張る。女性とは思えないほどの力で、引かれることによって、俺はバランスを崩してしまった。こけまいと何とか踏みとどまるが、全く踏ん張れず、腕の次は体へと手を伸ばしてきた。
「開いたのだー!!」
表口の方から入ってくる女性二人。女の子の方は片手にドアノブを持っていた。黒髪の女性は俺ののどに腕を回し、背中には黒髪の女性の胸が当たる。もうこのまま、この女性達に捕まったほうが良いのではないだろうか。何者にも捕まらないという決心はすぐに揺らいだ。
「騒いだらだめなのだぁ!」
北郷の方も暴れた形跡はある物の、女の子に捕まり組み伏せられていた。
「すいません。ちょ、やめてください。俺はそいつに捕まってただけなんです。違うんです、ほんと、勘弁してください」
仲間を売る。
「なっ!?仮にも命を助けた恩人に!!」
「うるせぇ、ホモ野郎!!」
俺だけは助かろうと必死に女性達に言う。しかし、ボス的立ち位置であろうピンク色の髪の女性は、口の端を吊り上げて笑うだけだった。
※あとがき※あとがき※あとがき※あとがき※あとがき※あとがき※あとがき※あとがき※あとがき※
見てしまいましたか。命知らずですね。
まぁ、ポッとでのネタですが、最初はもっと酷い予定でした。鈴々も純真無垢さはなく、もっと……
でも息抜きにはなりました。ネタで詰ったらネタを押し込めばええんや。
あと以前の近況報告にも書きましたが、ツイッター始めました。
クリエイタープロフィールから見てみてねどうでも良い事を書いてるから。
あと短編の要望とかあればそっちに言ってね。少し思い浮かんだ貴方のそのネタ、私書くかも!!
そして最後に
ごめんなさい。
※あとがき※あとがき※あとがき※あとがき※あとがき※あとがき※あとがき※あとがき※あとがき※
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この作品は短いですが、恋姫作品を馬鹿にしているかのような物です。普段は散々蜀って甘いわーとか言ってますが、愛ゆえなのです。この作品は愛とかそういう部類では許されません。
この作品は文句をつけた瞬間負けです。許して、許して。
あとこの作品は没ネタですので続く訳ないです。