ミネルバ「全ての書よ、我が元に集え!《古代図書館(エンシェント・ライブラリ)》」
先生から魔力を感じた途端、目の前の、周りの風景がガラッと変わった。
先程まで士希のリビングに居たはずやのに、今は無限書庫並みに本が並んだ図書館に居た
士希「おいおい、いつの間に転移させられた?」
フェイト「違うよ、士希。これは転移じゃない。これは、固有結界」
固有結界…結界魔法の最上級種とされており、使用可能者が極めて少ない、SSランク級の大魔法。使用者の心情風景を具現化させ、範囲内の内部世界を丸ごと変えてしまう。その結界内での事象、法則は使用者の心情に影響されるらしいが…
なのは「先生の固有結界は図書館なんだね」
ミネルバ「素敵でしょ?ここにある本は全て私のもの。それが例え、人の本であってもね」
先生は一冊の本を持って言った。あれ?あの本…
はやて「!?や、夜天の魔道書が…」
先生は夜天の魔道書を持っていた。いったい、いつの間に盗られたんや?
ミネルバ「この世界に入ってしまえば、全ての魔道書は私の手に渡るのよ。そして…」
先生が夜天の魔道書を開くと、魔道書は光だした
ミネルバ「その書を自由に行使できる。来なさい、ヴォルケンリッター」
四つの魔法陣が展開されると、それぞれ四つの人影が現れた
ヴィータ「あぁ?なんだここ?」
ザフィーラ「図書館…?」
シグナム「いったいどうなっている?」
シャマル「きゃー!!なになに!?ここどこ!?」
ヴィータ、ザフィーラ、シグナム、シャマルが現れた。
せやけど、なんでかシャマルだけが裸で濡れていた
はやて「何やってんのシャマル?」
シャマル「あ!はやてちゃん!私、シャワー浴びてたはずなんだけど、ここどこなの?
って、きゃー!!し、士希さん!こっち見ないで!」
シャマルは体を手で隠す。士希はそれに気付き、後ろを向いていた
はやて「見た?」
士希「……ありゃ、仕方ねぇだろ…」
後で殴ろう
ミネルバ「シャマル…さっさと騎士甲冑装着すれば済むじゃない」
シャマル「ハ!そうでした!クラールヴィント!」
先生の指摘に、シャマルはクラールヴィントを使って騎士甲冑を纏った。
その時、士希が私の方を向いたので、私は頷き、見ることを許可した
シグナム「ところで主はやて、急に呼び出してどうかしました?」
はやて「あぁ、それはな…」
ミネルバ「あら、ここでの主は、図書館の司書である私よ、烈火の将」
シグナム「なに?…!?な、なんだ!体が勝手に!?」
シグナムは騎士甲冑を纏い、レヴァンティンを取り出した。いや、シグナムだけやない!
ヴィータ「あ、あたしも!?いったいなんだ!?」
ザフィーラ「こ、これは…」
シャマル「な、なに!?なに!?」
ヴィータ、ザフィーラも騎士甲冑を纏い、武器を構え始めた
ミネルバ「ふふふ!この世界にいる限り、ヴォルケンリッターは私の思うがままよ!」
チッ!私やと相性悪過ぎる!てかなんで扱えんねん!
シグナム「ふざけるな!我らが主ははやて様だけだ!
お前なんぞに……ハッ!…か、体が勝手に動いて士希のもとへー………死ね!士希!」
士希「へ?って、うお!?」
シグナムは全力で士希に斬りかかっていた。
シグナムはレヴァンティンをブンブン振り回して士希を追い詰めて行く
士希「テメェ!それテメェの意思だろ!」
シグナム「すまない士希ー。体が言うことを聞かないのだー」
そう言いつつも、シグナムはとても楽しそうに士希を襲っていた
はやて「先生、あれ、操ってるんですか?」
ミネルバ「あ、あははー。おかしいなー。まだ指示してないはずなんだけど…」
そんな気はしてました
ザフィーラ「ハァァァ!!」
そんな中、ザフィーラは単身、ミネルバに拳を振り上げていた。だが…
ザフィーラ「な!?体が…」
ザフィーラの拳はミネルバに当たる直前で止まった
ミネルバ「言ったでしょ?あなた達は私が思うがままだって。
はい、その拳はあなたの大好きな主にぶつけちゃいなさい」
ザフィーラ「ま、待て!主!お逃げください!!」
ザフィーラはくるっと反転し、私に向かって拳を振り上げたまま突進してくる。
私は一瞬反応が遅れ、後ろに下がろうとするが間に合わず、拳が直前まで迫っていた
士希「チッ!厄介だな」
ザフィーラが私とぶつかる直前、士希が私の前に立ち、ザフィーラの拳を受け止めてくれた
ザフィーラ「申し訳ありません、主…士希、すまなかった…」
士希「いいさ。それより…お前ら逃げろ!」
シグナム「逃げるな士希!」
ヴィータ「チクショウ!体が!!」
士希が叫ぶと同時に、ヴィータとシグナムがそれぞれ武器を構え、左右から仕掛けてきた
フェイト「止まってシグナム!」
なのは「ヴィータちゃんも!!」
だが、その攻撃はそれぞれなのはちゃんとフェイトちゃんが止めてくれた
シグナム「テスタロッサ!?どけ!テスタロッサ!士希殺せない!」
フェイト「シグナム落ち着いて!?」
ヴィータ「わりぃなのは。世話かける」
なのは「あはは。まさかまたヴィータちゃんのハンマーを止めることになるとは思わなかったなぁ」
なんやシグナムだけは、操られてるようには見えへんな
なのは「はやてちゃん!ヴィータちゃんはこっちで引き受けるよ!」
フェイト「私はシグナムを抑える!はやてと士希はその間に先生を!」
はやて「わかった!二人とも、気をつけてな!」
そういうと、なのはちゃんとフェイトちゃんはヴィータとシグナムを引きつれて離れてくれた
士希「なら、俺がザフィーラの相手をしてやるか」
「いんや、あたしが相手してやるぜ!」
後方から声が聞こえたと思ったら、凄い速さで私の横を通り過ぎ、人影がザフィーラに体当たりをして吹き飛ばした
ガイア「あたし、参上!!ってな!よう士希!はやて!」
はやて「ガイア!?あんたなんで…」
神器の一人、ガイアがニッと笑って現れた
ガイア「ミネルバがここに入っていったなーと思って、あたしも侵入したんだ。
んで、しばらく隠れて様子見てたってとこ。どの辺で登場しよっかなぁとか考えながら。
そしたらこれじゃん?あたしのマスターは士希だし、助太刀してやるよ!」
士希「お前、レーゲンと一緒に行ったんじゃなかったのか?」
ガイア「あいつがあの世界に戻るまで時間があったからさ、この辺で遊んでたぜ?
それに、あたしはもう、あんな世界に戻るつもりはねぇ。
だから士希、あたしはあんたに賭けてんだ。あんたなら、あたしらを扱える」
士希「それはどういう…」
ガイア「ま、その話はミネルバ殴ってからにしな!さっすが盾の守護獣!タフだねぇ。
あいつはあたしに任せて、士希とはやてでミネルバを相手にしな!じゃあな!」
そう言って、ガイアはザフィーラと殴り合いにいった
士希「なら、俺たち二人の相手は…」
はやて「ミネルバとシャマルか」
私と士希は二人を睨みつける。ミネルバは不敵に笑い、シャマルは泣きそうやった
シャマル「無理無理無理!!私なんかがあの二人に敵う筈ないじゃない!」
ミネルバ「できるわ!多分!恐らく!」
シャマル「あー!!なんかあなたの事覚えてる!あれだ!
情報収集はできるのに、戦略立てるのがド下手な人だったでしょ!?」
ミネルバ「そこはほら、軍師シャマルの力を借りようかなぁっと」
シャマル「嫌ですよ!はやてちゃんと戦いたくなんかありません!
体を操れたって、心までは操られませんよーっだ!」
ミネルバ「えー!手伝ってよー!あとで300円あげるから!」
シャマル「安すぎますよ!なんですか!?小学生の遠足のおやつ代ですか!?」
はやて「………」
なんであの二人、コントし始めたんやろ
士希「(はやて、夜天の書がなくても魔法は使えるか?)」
士希が念話で語りかけてきた。どうやら士希はもう我慢できやんらしい
はやて「(飛行や防御はできるけど、私の魔法のほとんどは夜天の書に入ってるで、残念やけど…)」
夜天の書が向こうに抑えられとる以上、私に攻撃オプションは…
ガイア「(そうだ!一つ言い忘れていた!)」
突然、ガイアからも念話が入る。ガイアはザフィーラを相手にしつつ、話し始めた
ガイア「(ミネルバの固有結界、古代図書館には、いろんな魔道書が保管されている。
発動中、あいつはここにある魔道書を自由に取出し、行使できるが、一度に使える魔道書は一冊って制限がある。さらに言や、ここにある魔道書はあたしらも自由観覧可だ。
ここまで言えば、もうわかるよな?じゃ、後は頑張れよ!!)」
そう言って、ガイアからの念話は途切れた。
ガイアのいう事が本当なら、私にもまだ戦う道はある。
そう思うやいなや、私は図書館に並んであった魔道書の一冊を引き抜く。
これがどんな魔法なのかまではわからんけど、やるしかない!
はやて「(ちょっとギャンブルくさいけど、やってみるわ)」
士希「(おいおい、大丈夫なのか?)」
はやて「(安心しぃや。今年まだ役満一回しか出してないで)」
士希「(その役満食らったのは俺だったけどな。
なら、俺が突っ込むから、はやては援護頼む。信じてるぜ)」
はやて「(任せな!)」
士希は私にウィンクし、ナイフを構えて全速力でミネルバに突撃していった。
私はそれに合わせ、シュベルトクロイツを握り、魔道書を開く。
えと…
はやて「昏睡の風!ドロップレスト!!」
私が魔法を発動させると、風が凝縮された槍のようなものが形成されていき、それがミネルバに向かって飛んで行った
ミネルバ「そしたら!駅前の限定エク…っ!?シャマル!パンツァーシルト!」
シャマル「へ?って、士希さん!?きゃーーー!!!」
ミネルバは寸でのところで気づき、シャマルを使って防御した。
そしてその防御の隙を突き…
士希「重ね鐘楼!」
ミネルバ「シャマル!ブースト!」
ミネルバはシールドを展開し、士希のナイフでの連続攻撃を防いでいく
士希「!?堅い!」
士希はナイフでシールドを攻撃するが、シャマルの魔法で強化されていることもあり、破られなかった
シャマル「きついきつい!っていうか、はやてちゃんの魔法!怖い!」
ミネルバ「あ、あっぶないわねぇ…っていうか、八神さん!カンニングは禁止よ!
罰則は厳禁!ということで、お仕置きです!紫天に吼えよ、我が鼓動!」
おっと、あの詠唱はあかんやつやな。なんとかして止めやな
はやて「こいつでどうや!ドレ~~~ス!ブレイク」
私はその辺にあった魔道書を開き、魔法を発動させた。
幸い、知ってる魔法やったですんなり発動できた。すると…
すぱーん
ミネルバ「出でよきょじゅ……へ?って、きゃーーー!!」
シャマル「いやーー!!なんで私までまた裸にーー!?」
二人が纏ってた騎士甲冑のみが弾け飛んだ。
二人は慌てて体を隠すように縮こまってしまった
士希「………」
なんで士希も縮こまってんねん!?
ミネルバ「ちょっ!シャマル!ブースト弱めないの!こっちの障壁が破られるじゃない!」
シャマル「なに!?なんで私こんなにも不幸な目にあってるの!?
私今までひっそりやって来たじゃない!私が何したって言うのよ!」
士希「ありゃあ、俺の不幸が移ったかな?」
シャマル「士希さんのせいですか!?て言うか士希さんに二度も見られた…」
なんやシャマルが泣きはじめた
士希「(はやて、レーゲン無しの俺の出力じゃ、このシールド崩せそうにねぇ。
なんとか破ってくれねぇか?)」
士希は屈伸運動しつつ、念話で私にお願いしてきた。
なんとかしたいのは山々なんやけど、魔法の内容がわからんでなぁ
はやて「なら、これでツモれ!」
私はさらに一冊の魔道書を引き抜く。これは、召喚系の魔道書かな?
はやて「誓いを此処に。弓を司る英霊よ!我が元に顕現せよ!」
目の前に魔法陣が展開され、赤い服を纏った大柄で、肌は浅黒い男が現れた
「まったく、こんなところに何の用だ、リン」
はやて「いや、リンやないけど。とりあえず、目の前の壁ブチ破って欲しいな」
「相変わらず君は、突拍子もない事を突然言い出すな。
だがいいだろう。アーチャーの名に恥じない力を見せてやろう」
そう言って、大男は何処からか弓を出現させ、弦を引き始めた
はやて「うお!?魔力ごっつ吸われとる」
弦を引き始めた途端、すんごい勢いで魔力を奪われてしまった
「行くぞ!カラドボルグ!」
パシュン!
魔力が凝縮された剣のような矢が放たれる。
その矢は一直線にミネルバとシャマルが展開しているシールドへと飛び、いとも簡単に貫通された
シャマル「う、うそ!?全力の障壁が!?」
ミネルバ「やってくれるわね、八神さん!」
障壁が貫通されると、その威力も合間ってボロボロと崩れていった
「ふむ、我ながら悪くない一撃だった」
大男はそう言って消えていった。何やったんやろ、あの人?
士希「はやてナーイス!ミネルバ覚悟!」
士希はシールドが壊されたと同時に、ミネルバの懐へと入った。
そしてミネルバの後ろに移動し、喉にナイフを当てた
士希「さぁ、降参しな先生」
ミネルバ「クッ!東さん…あなたは重大な見落としをしているわ…」
士希「なに?まさか罠が!?」
士希はミネルバを抱きしめつつ、焦りだしたようやった
さて、ここで状況のおさらいや
1. 私の魔法でミネルバの騎士甲冑およびシールドを破壊
2. 士希がその隙を突き、ミネルバを背後から拘束。
この時、ミネルバは夜天の書を手放している
3. 夜天の書が私の元に帰ってきたので、みんなが大集合
さぁ、お気付きになられただろうか?
ミネルバ「ふふ、それはね、今の私たちの状況と、目の前に広がる光景を見ればわかるわ」
士希「はぁ?って、はやてさん?なんで夜天の書が起動してるんでしょうか?」
私は夜天の書を開き、私の持つ魔法の中で最も強力なものを撃とうとしていた
なのは「士希君サイテー」
フェイト「士希は紳士だと思ってたけど、やっぱり男の子なんだね」
ヴィータ「こればっかりは、あたしも弁解できねぇ」
ガイア「あーらら、士希ったら大胆!」
ザフィーラ「すまん…」
シャマル「私の裸を見た報いです!」
シグナム「地獄に堕ちろ士希!」
士希「へ?って!?待て!これは違うんだ!俺は別に、先生の裸に欲情したわけじゃ!」
そう、士希は裸である先生を後ろから抱きしめていたのや。
仕方ないって?許したれって?NOに決まってんやろ
ミネルバ「やん!下半身に硬いものが…」
士希「テンメェ!何ふざけた事言ってやがる!?マジでやめてくれませんかねぇ!?
そういう冗談、ホントシャレになんねぇんで!そして、待てはやて!
一部始終見てたお前ならわかって…」
私は士希に極上の笑顔をプレゼントする。
すると士希はそれを見て安心したのか、少し落ち着き始めた
はやて「わかってるけど、ならなんでまだ抱きついてんねん。
って事で、響け終焉の笛!ラグナロク!!」
士希「不幸ぎゃーーー!!」
士希「じゃあ、そろそろあんたの目的を教えてもらおうか」
数分後、意識を失っていた士希は目を覚まし、同じ頃に目を覚ましたミネルバに問い詰め始めた
リイン「ていうか、リインの出番が少な過ぎです」
ミネルバが気絶した途端、固有結界が解除され、それと同時にリインも合流した。
これで全員揃ったな
ミネルバ「はぁ…やっぱり私じゃ勝てない…
って言うか、高町さんとフェイトさんが居たことが誤算なのよなー」
確かに、今回なのはちゃんとフェイトちゃんがおらな、私と士希の二人でヴォルケンリッター全員を相手にしやなアカンだでな。ほんまに助かったわ
ヴィータ「おかげで、あたしは死ぬかと思ったぜ…」
なのは「にゃ、にゃははー、つい熱くなっちゃって…」
ヴィータのそのボロボロの姿見ると、どんだけ壮絶やったかが目に浮かぶな
ガイア「ミネルバ、そろそろ吐いちまいな。あたしらの願いを」
ガイアが促すと、ミネルバは士希を見てため息をついた
ミネルバ「私達は、やっと私達を扱えるマスターを見つけた。
確かな強さと、正しい心を持った、優しいマスターに。
あなたなら、誤った使い道はしないはず。
だから士希さん、あなたに我々の正式なマスターとして、ゼウスと契約してくれませんか?」
士希「契約だと?」
ガイア「あぁ。お前が死ぬまでの間、お前には新たなゼウスのマスターとして、ゼウスを護ってほしいんだ。もちろん、その間お前は私達を自由に行使していい」
士希「そりゃ構わんが、理由を聞いていいのか?」
士希が尋ねると、ガイアとミネルバは私の方を見て口を開いた
ガイア「一つは、単純にあいつや、あたし達の幸せの為だ。
士希なら、私達を自由にしても、制御できるだろ?力が暴走することはない。
それに、あたし達は誰かに仕えてこその神器だ。
こうして良いマスターに巡り会えた事は、本当に幸せな事だと思うぜ」
ミネルバ「そしてもう一つは、夜天の主に出会えたこと。
闇の書事件を調べさせてもらったんだけど、あの書の防衛プログラムの暴走が原因なんですってね。あれ、大元を組み込んだの私なのよね」
はやて「え?そうなんですか?」
あのナハトヴァールを組み込んだって事かいな
ミネルバ「えぇ。だから製作者の一人として、これからは夜天の書のメンテナンスをしていきたいのよね。もう二度と、夜天の魔道書が闇の書にならないように」
それは願ってもないことやな。夜天の主をよく知る人にメンテ頼めんのはデカイ
はやて「私は異論ないで。みんなもええよな?」
ヴォルケンリッター『はい!』
みんなも承諾してくれた。さて、これで残りの問題は…
士希「さて、お前らの願いはわかった。俺がお前たちを灰色の世界から連れ出してやる。
そのためには、レーゲンにもわかってもらわないとな」
はやて「あの子が封印される前に、なんとしても説得して連れ帰らんとね。
自分が犠牲になったからって、それが正解やとは限らんってな」
レーゲンは自分が士希を不幸にすると思い、離れていった。
でも、そんなことを士希は望んでなんかない。
士希にとって、災厄が降りかかってくることよりも、大切な人が悲しむ事や、一人で居ることの方が不幸なんやで。
だから、きっと士希なら、その災厄を全てぶち壊して、レーゲンを取り戻すだろう
士希「さぁ行こうか。あいつを救いに!」
あとがき
どうも、こんにちは!桐生キラです!
あとがきと言うか、ちょっと解説です。
ミネルバの正体は先生でした。これは最初から決めていたことで、この作品においてちょくちょく出てくるモブキャラみたいな感じで書いていましたが、実はそれは彼女が士希を観察するためと言う裏事情がありました。普段の士希を観察して、神器のマスターに相応しいかどうかを見極めていました。
ミネルバという人物に関して…一言で言えば、性格の悪いシャマルです(笑)
情報収集に長け、ほとんどの事は知っている。そしてそこから相手の精神をちくちく攻撃するのが大好きという感じです。なので、交渉や話し合いは得意です。その代り、戦略を立てるのが苦手で、なおかつ詰めが甘いという欠点持ちです
能力については、はやてや士希にはかなり相性の悪い相手だったりします。はやては固有戦力であるヴォルケンリッターと魔法を封じられますし、士希自身、魔法戦には弱いので、条件が悪いと負けます。ただ今回は、なのは、フェイト、ガイアが一緒に戦ってくれたので、ミネルバに集中することができ、なおかつガイアがミネルバの能力をリークしたので勝つことができたという感じです
ちなみにガイアが戦闘に介入したのは偶然ではありません。ガイアはミネルバの指示で士希の家に一緒に行きました。士希が少しでも勝てるようにと。ある意味ミネルバは、全力で戦いつつも、士希に勝って欲しいと思っていますからね
そうそう、すっごい今さらなんですけど、士希って強いようでそこまで強くないんですよ。
相性の問題もありますが、基本的に魔法戦、特に魔法での遠距離攻撃がないので遠距離戦が苦手なんですよね。なので、ヴォルケンリッター相手でも1対1なら勝てますが、集団ってなると勝てないし、神器相手でも支援なしでは勝てません。士希がまともに戦って勝った相手がガイアだけだったりするのも、そんな事情があるからです。
ガチでやりあった場合…
なのは>士希
フェイト≧士希
はやて≧士希
みたいな感じなんですよね。
フェイトに関して言えば、接近戦でやるかどうかで、
はやてに関して言えば、ヴォルケンリッターがいるかどうかで勝敗が変わります。
なのはには絶対に勝てません。相性最悪すぎるので。
そんな中途半端な性能の士希君が主人公のお話も残すところあとわずか。
どうかもう少しだけ、お付き合いしてくださると幸いです。
それでは!
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こんにちは!
今回はVSミネルバ戦。
この作品がまともにバトルをすると思いますか?(笑)