No.713047 英雄伝説~運命が改変された少年の行く道~soranoさん 2014-09-02 00:15:45 投稿 / 全2ページ 総閲覧数:2124 閲覧ユーザー数:1930 |
9月22日―――
~トールズ士官学院・グラウンド~
「―――学院祭の準備、やっと始まったみたいね。去年のトワたちみたいなステージをやるみたいだけど音楽の方向性は決まったの?」
「うーん、検討中ですね。ただ、演奏担当のメンバーとボーカル担当のメンバーについては上手くわけられそうな感じです。」
サラ教官の問いかけにエリオットは考え込みながら答え
「………異種族達によるステージも”Ⅶ組”の出し物として提案した上、教官達全員を納得させて許可を貰った手腕には驚いたが……肝心の異種族達は楽器の演奏はできるのか?ほとんどの者達が楽器とは縁のない者達に思えるが。」
「おうよ!意外にも楽器を演奏できる連中が多くて何とかなりそうだぜ。ちなみにボーカル担当は俺の提案でアイドスのソロに決まったぜ!何せ”女神”の歌なんだから、盛り上がる事間違いなしだぜ!」
レーヴェの問いかけに対してクロウは力強く頷いて答えた。
「アハハ、アイドスさんは女性として凄い美人でもありますから、間違いなく盛り上がるでしょうね……」
「女神様が公衆の前で歌を歌うなんて、きっと歴史上初でしょうね……」
「ううっ、今でも本当に大丈夫なのか、不安だわ……間違いなくお父様は頭を抱えるでしょうし、セリカ様が知ったら、どう思われるかしら……」
「セリカもそうだけど同じ女神のフェミリンスが知ったらどういう反応をするかすっごく気になるね、キャハッ♪」
(フフ、確かにその通りね。)
ツーヤとセレーネは冷や汗をかいて苦笑し、プリネは疲れた表情をし、エヴリーヌは口元に笑みを浮かべ、アイドスは微笑み
「楽器か……ロクに触ったこともないが。」
「んー、ボクも無いかなぁ。」
「さすがに経験者じゃないとそちらは厳しそうですね……」
楽器を触ったことのないマキアスとミリアムは難しそうな表情で考え込み、エマは不安そうな表情をした。
「うーん、去年のステージは見たけどなかなかインパクトあったからねぇ。ステージ衣装のコーディネートはクロウとリィンで詰めてるんだっけ。何とかなりそうなの?」
「いえ、まだデザインの検討段階です。」
「おお、バッチリだぜ♪」
サラ教官の問いかけに対し、リィンとクロウは同時にそれぞれ異なった答えを口にした。
「やれやれ……先行きが不安だな。」
二人の答えを聞いたレーヴェは呆れ
「……大丈夫なんでしょうね?」
「まあ、リィンの良識に期待するしかなさそうだな。」
不安そうな表情をしているアリサの言葉にラウラは静かに答えた。
「は~、いいわねー。あたしもあと5歳若かったら君達に混じって青春を謳歌できたんだけどなー。」
自分達を羨ましがるサラ教官の発言を聞いたリィン達は無言でサラ教官を見つめた。
「な、何よその反応?」
生徒達の反応を見たサラ教官は慌て
「だってねぇ?」
「サラ、サバ読み過ぎ。」
「図々しいにもほどがあるな。」
「確か教官って、20代のちょうど半ばだったような……」
アリサとフィー、レーヴェは呆れた表情で指摘し、リィンは考え込み
「お、お兄様。女性の年齢を口にするのは失礼ですよ?」
セレーネはサラ教官を気にしながら焦った表情でリィンを見つめて指摘した。
「フッ、5年前だとしても卒業しているんじゃないか?」
「クロウみたいに留年していたら、卒業していないんじゃないの?」
「エ、エヴリーヌお姉様……」
「本人を目の前でそんな事は言わないであげてください……」
ユーシスは静かな笑みを浮かべ、エヴリーヌの推測を聞いたプリネとツーヤは冷や汗をかき
「おいこら、エヴリーヌ!俺はまだ留年していないぞ!?」
「”まだ”って事は、可能性はあるじゃないか……」
エヴリーヌを睨んだクロウの言葉を聞いたマキアスは呆れた表情で指摘した。
「ええい、お黙り!女は20代後半からが本番!男は渋ければ渋いほどいい!ま、負け惜しみなんかじゃないんだからねっ!?」
サラ教官はリィン達を睨んだ後焦った表情で答え
(見事なまでの負け犬の遠吠えだな……)
「聞こえているわよ、生徒と恋仲になっている教師の風上にもおけないこの犯罪者!ロリコン剣士!」
小声で呟いたレーヴェの言葉を聞いたサラ教官はレーヴェを睨み
「フッ、教師の風上にもおけないという言葉はそっくりお返しする。」
「そだね。それに関してはサラにも言える事だね。」
「それと、俺とプリネ皇女の年齢はそれほど離れていない。幼い者を恋愛の対象としている者に対しての呼び方はむしろ”重剣”に当てはまる事だと思うが?」
「レ、レーヴェ……」
「アガットさんが知ったら間違いなく烈火の如く怒りますよ……」
サラ教官の指摘にレーヴェは静かな笑みを浮かべて答え、レーヴェの意見にフィーは頷き、プリネとツーヤは冷や汗をかいた。
「こ、こいつらは……!―――コホン。まあ学院祭は楽しみだけど気持ちは切り替えてもらうわよ。来月は特別実習だけじゃなくて実技テストの方もなし。だから今回は”区切り”としてちょっと頑張ってもらおうかしら?」
レーヴェとフィーを睨んだサラ教官は気を取り直した後説明し、そして武器を構えた!
「まさか……」
「……試合の相手は教官ご自身というわけか。」
武器を構えたサラ教官を見たラウラは驚き、ガイウスは静かに呟いた。
「ええ、5月の実技テストの再現ということになるかしら?今回ばかりはあたしも本気を出させてもらうわ……まずはリィン―――2名を選びなさい!」
「っ……はい!」
サラ教官に指名されたリィンは息を呑んだ後アリサとラウラを選び、戦闘配置につくとサラ教官は膨大な闘気を纏ってリィン達に銃口を向けた。
「さすがに本気みたいね……」
「紛れもない達人相手……せめて胸を貸してもらおう。」
「……とにかく俺達の全力をぶつけるしかない。」
「―――準備はいいわね。入学して半年、君達ならそろそろやれる筈よ……サラ・バレスタインという”壁”―――見事乗り越えてみなさい!」
「はいっ!」
そしてサラ教官との模擬戦を開始したリィン達は激戦の末、協力してようやくサラ教官を地面に膝をつかせる事ができた。
「はあっ……はあっ……」
「はあはあ……な、何とか勝てた……?」
「フフ、3人がかりでやっとではあったが……」
戦闘を終えたリィン達はそれぞれ息を切らせ
(フッ、エステル・ブライト並みの成長の速さだな……)
戦いの様子を見守っていたレーヴェは静かな笑みを浮かべ
「やれやれ……半年でここまで来たか。まさか、あれほど息の合った連携を見せるまでに、大きく成長していたとはね……ふふっ……教官冥利に尽きるわね。」
サラ教官は苦笑した後静かな笑みを浮かべて立ち上がった!
「―――さあ!次はプリネ、ツーヤ、エヴリーヌ!あんた達はレーヴェが相手よ!残りの3組はプリネ達の後に3人ずつ呼んであたしが相手するから準備をしておきなさい!」
その後それぞれの実技テストを終えるとサラ教官は疲労のあまり、地面に倒れ込んだ。
という事で予想していたと思いますがエウシュリー陣営によるコンサートのボーカルはアイドスになりましたwwかわしまりの版の戦女神シリーズのOPや閃ⅡのOPがどんなものなのか、ちょっと気になりますねwwそしてコンサート当日のアイドスのロックミュージック用の衣装を見たエウシュリー陣営、特に戦女神陣営の反応が気になりますよね(大爆笑)……っていうか、この物語ではアイドスが先に公衆の面前で歌うから光と闇の時にはっちゃけてゼムリア大陸の人々に空の女神のイメージを破壊しまくったエイドスが2番目にwwていうか、この小説のアイドスがエステルとエイドスの影響で天然化したサティアとエイドスと組んだらえらい事が起こる気がしてきましたww例えば3人で一緒にロックミュージックでボーカルをやったら、ゼムリア大陸どころか、ディル=リフィーナ組(特に戦女神陣営、幻燐陣営)も頭を抱える事態に(大爆笑)ヤベェなあ……エイドスとアイドス、サティアが出会った時、変な化学反応が起きないといいのだが(笑)
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第227話