No.711761

英雄伝説~運命が改変された少年の行く道~

soranoさん

第218話

2014-08-28 00:03:03 投稿 / 全2ページ    総閲覧数:2160   閲覧ユーザー数:1949

 

 

~グラウンド~

 

「ごめんなさい、リィン……先に倒れちゃって……」

「いや……俺もカバーが遅れてしまったし、二人がそれぞれ身につけている銃やレイピアに注意しなかった俺のミスだ……」

申し訳なさそうな表情のアリサに謝罪されたリィンは重々しい様子を纏って答え

「フウ……何とか勝てたな。」

「ええ……かなり手強かったわね……」

ロイドとエリィは安堵の表情で溜息を吐いた。

 

「お二人ともお見事です。」

「さすがは俺達のリーダーだな!」

戦いを見守っていたティオは静かな笑みを浮かべ、ランディは笑顔になり

「お、お兄様達が負けてしまいましたね……」

「ふ、二人とも大丈夫!?」

「僕達の中ではコンビネーションがラウラとフィーの次くらいに凄い二人が負けるなんて……」

「フム……トンファーの使い手は初めて見たが、まさかこれほどまでに防御に優れているとは。」

「協力技(コンビクラフト)も使うタイミングも絶妙だね。さすがはあの”教団”や”キリングベア”がいるルバーチェを相手にしただけはあるね。」

セレーネは呆け、エリオットは慌て、マキアスは驚き、ラウラは興味ありげな表情でロイドを見つめ、フィーは感心した様子でロイドとエリィを見つめていた。

 

「―――次はティオ!お前の番だ!」

「――わかりました。」

そしてリィン達とロイド達がそれぞれ互いの場所に戻った後ヴァイスに名指しされたティオは静かな表情で頷き

「こっちはガイウス、エリオット、エマ!あんた達よ!」

「――承知。」

「ええっ!?」

「一人に対して私達3人で挑むんですか……?」

サラ教官に名指しされたガイウスは頷き、エリオットは驚き、エマは戸惑いの表情でティオを見つめていた。

 

「フフ、その娘はプリネ達と一緒に”影の国”での修羅場を体験しているから、見た目とは裏腹にとんでもない強さを持っているわよ?」

「あー、そう言えばティオ・プラトーは”影の国”に巻き込まれたんだっけー。」

「ええっ!?」

「ほう……どうやら見た目とは裏腹に相当の経験を積んでいるようだな。」

サラ教官の話を聞いてある事を思い出したミリアムは思い出し、リィンは驚き、ユーシスは興味ありげな表情でティオを見つめ

「フッ、妥当な判断だな。」

「むしろ、今のティオちゃん相手だとあの3人でも厳しいと思うのですが……」

「た、確かにそうよね……」

レーヴェは静かな笑みを浮かべ、ツーヤとプリネは苦笑していた。

 

「……あの、ヴァイスさん。3人も相手にするなんて聞いていませんよ?」

その時ティオはジト目でヴァイスを見つめ

「”今のお前”なら本気を出せばその3人相手なら楽に制圧できると思うぞ?それに事前に貰っていた資料ではそこの紅毛の少年と眼鏡のお嬢さんはラインフォルトグループがエプスタイン財団と共同で開発している”魔導杖(オーバルスタッフ)”使いだから、データ収集にもちょうどいいと思うが?」

「なるほど、あの二人が…………仕方ありませんね。」

ヴァイスの説明を聞いてエリオットとエマを見つめた後溜息を吐いて魔導杖を取り出した。

 

「ええっ!?あ、あれは……!」

「私達と同じ”魔導杖(オーバルスタッフ)”ですけど、形状が僅かに違うような……?」

ティオが取り出した魔導杖を見たエリオットは驚き、エマは戸惑い

「ちなみにその娘が使っている魔導杖はエプスタイン財団が開発した初期タイプでね。二人が使っている魔導杖はいわばその娘が使っている魔導杖のデータを元に作られた凡用型だから、その娘は二人にとって”先輩”になるのよ?」

「そ、そうなんですか……」

「ほ~……そんじゃあいっちょ”先輩”に”後輩”の力を見せつけてやれ、エリオット、委員長!」

サラ教官の説明を聞いたエマは驚き、クロウは興味ありげな表情をした後笑顔で言い

「ううっ、そんな無茶言わないで下さいよ……でも、さすがにあんな小さな女の子相手に3人で戦うのは大人気ない気がするよね……」

エリオットは疲れた表情で答えた後苦笑しながらティオを見つめた。

 

「むっ……―――少なくとも性別を間違えて産まれてきたとしか思えない男性にそんな事を言われる筋合いはありませんが。」

「ええっ!?ぼ、僕は正真正銘男だよ!?」

「ティ、ティオちゃん。」

「まあ、ティオすけの言う事も一理あるな。」

「あのな……二人とも本人を目の前で何て事を言っているんだよ……」

しかしジト目になったティオの毒舌にエリオットは驚いた慌てた様子で反論し、エリィは冷や汗をかき、ランディは口元に笑みを浮かべ、ロイドは呆れた表情をした。

「た、確かに言われてみればそうよね……」

「エリオットの容姿なら女装しても全く違和感はないな。」

「そだね。」

「ちょっと!?3人共なんてことを言っているの!?」

冷や汗をかいて納得したアリサと、静かな笑みを浮かべるユーシスの意見に頷いたフィーの答えを聞いたエリオットは驚きの表情で指摘した。そしてティオとガイウス達はそれぞれ対峙して武器を構えた。

 

「さすがに”今の状態”で前衛も無しで3人も相手をするのはちょっと厳しいので、ヴァイスさんの要望通り”本気”を出させてもらいます――――ハアッ!!―――覚悟はいいですか?」

ガイウス達と対峙したティオは内に秘めたる力を解放し、膨大な瘴気と魔力をさらけ出すと共に銀髪と紅の瞳の姿―――”魔人化(デモナイズ)”し、エリオット達を静かな表情で見つめた!

「ヒッ……!?」

「これは……!」

「…………!なんて霊圧……!」

変貌したティオを見たエリオットは悲鳴を上げ、ガイウスとエマは驚いた。

 

「なっ!?あれは……!」

「リィンが以前レグラムで見せてくれた”獣”のような”力”を解放した時の姿に似ているが……」

「ですがあの時のお兄様と違って、理性もありますよね……?」

「へえ?最上位魔族クラスの力はあるね?キャハッ♪」

ティオの姿を見たリィンは驚き、ラウラは真剣な表情になり、セレーネは戸惑いの表情で見守り、エヴリーヌは興味ありげな表情でティオを見つめていた。

 

「(あれが資料にあった”教団”の”儀式”や”グノーシス”によってあの娘に付与された”力”ね……まさか本当にあのヨアヒム・ギュンターのように使いこなせるなんて、正直驚いたわ……けどまあ、あの子達にとってはいい経験になるでしょうね。)……………―――双方、構え!」

変貌したティオの姿を真剣な表情で見つめていたサラ教官が声をかけると互いに武器を構え

「―――第2戦、始め!」

そしてサラ教官の号令によってガイウス達は”魔人化(デモナイズ)”したティオとの戦闘を開始した!

 

 

 

 

と言う訳で次はよりにもよって魔人化(デモナイズ)したティオです(ガタガタブルブル)ガイウス達はマジでご愁傷様ですね……(遠い目)なお、ティオ戦のBGMは碧か碧EVOの”Mystic Core”か空の”Genuine Devil”(オイッ!?)か、零か零EVOの”Demonic Drive”(コラッ!)のどれかだと思って下さい♪ていうか、ティオ戦の候補の曲のほとんどが軌跡シリーズの悪魔戦のBGMって(冷や汗)


 
このエントリーをはてなブックマークに追加
 
 
3
2

コメントの閲覧と書き込みにはログインが必要です。

この作品について報告する

追加するフォルダを選択