No.710177

英雄伝説~運命が改変された少年の行く道~

soranoさん

第210話

2014-08-21 00:06:56 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:1637   閲覧ユーザー数:1479

 

 

 

 

同日、17:40――――

 

~ガレリア要塞・右翼列車砲格納庫~

 

「あったあった!」

列車砲がある格納庫に到着したミリアムは列車砲を見つけて声を上げ

「こ、これが……!」

「列車砲……!」

「な、何て大きい……!」

列車砲を見たセレーネやリィン、エマは驚き

「……こんなもので大勢の人間が住む街を……」

ガイウスは真剣な表情で見つめて呟いた。するとその時列車砲の扉が開いた後テロリスト達―――”帝国解放戦線”のメンバーが現れた!

 

「貴様ら……!?」

「まさか……”トールズ士官学院”とやらの!?」

「ええい、近づけるな!」

リィン達に気付いたテロリスト達は驚いた後リィン達の前に立ちふさがった!

 

「チッ……!」

「問答は無用……!」

「一気に制圧するわよ!」

そしてリィン達はテロリスト達との戦闘を開始した。テロリスト達は決して強くなかったが、まるで執念で動いているかのようにしぶとく、完全に戦闘不能にさせるのに少々時間がかかった。

 

「ぐっ……」

「……無念……」

リィン達との戦闘によって戦闘不能になり、地面に倒れているテロリスト達は悔しそうな表情で意識を失った。

 

「ぐっ……はあはあ……」

「ハア……ハア……や、やっと眠ってくれましたね……」

戦闘を終えたユーシスとセレーネは息を切らせ

「”帝国解放戦線”……やり合ったのは始めだが……」

ラウラは戸惑いの表情で意識を失っているテロリスト達を見つめた。

 

「んー、強いっていうより執念で動いてるってカンジ?」

「………どうしてそこまで……」

ミリアムの推測を聞いたエマは信じられない表情をし

「話は後だ……!」

「ああ……!列車砲を止めないと!」

ガイウスの言葉に頷いたリィンは仲間達と共に列車砲に向かった。

 

「―――!下がりなさい!」

するとその時敵の気配を感じたサラ教官は立ち止まって警告し

「っ……!」

「……!」

警告を聞いた先頭にいるリィンとラウラが後ろに跳躍すると共にSが現れて炎を纏った法剣をリィン達がいた場所に振るった!

 

「くっ……!」

「”帝国解放戦線”―――幹部”S”!」

「うふふ……さすがは”紫電(エクレール)”。今のに気付くなんて噂通りの凄腕みたいね?」

「そりゃどうも。誉めても何も出ないわよ。貴女がここに来たということは他の幹部はあちらの格納庫かしら?」

自身を称賛するSを警戒しながらサラ教官はSに尋ねた。

 

「フフ、”V”が出向いているわ。そして”G(ギデオン)”は……つい先程、クロスベルの地で亡くなったみたいね。」

「なに……!?」

「あ、あの人が……」

Sの口から語られたギデオンの死にリィンは驚き、エマは信じられない表情をした。

 

「先程通信で連絡があってね。逃走中に待ち構えていた”六銃士”に追い詰められて自爆して死んだそうよ。」

「え…………」

Sの話を聞いたミリアムは自分が推測していた結果と違う事に呆け

「”六銃士”……!」

「以前プリネ達が話していたクロスベルの警察と警備隊の上層部か。」

「確かその中の一人はメサイア様の御父上でしたよね……?」

ラウラは驚き、ガイウスは静かな表情で呟き、セレーネは戸惑い

「フン、逃走ルートに待ち構えていたという事は、どうやら貴様らの行動は奴等に読まれていたようだな?そして追い詰められた際に自爆とは呆れた最後だな。」

(んー……予定が大幅に狂っちゃったようだけど、オジサンはどうするつもりなんだろう?)

ユーシスは鼻を鳴らして嘲笑し、ミリアムは真剣な表情で考え込んでいた。

 

「………………他人事みたいに話してるけど退くつもりはないわけね。その列車砲―――自動発射モードに切り替えているみたいじゃない?」

一方真剣な表情で黙り込んでいたサラ教官は一歩前に出て銃口をSに向けて問いかけた。

 

「………!」

「そ、そう言えばさっきから稼働音が……」

「あ……自動装填中の音!?」

サラ教官の問いかけを聞いたリィン達は血相を変えた。

 

「あらら、バレちゃった?ウフフ……あと10分くらいかしら。」

「貴様……」

「通してもらおうか……」

「お姉様達まで亡き者にしようなんて許しません……!」

不敵な笑みを浮かべるSをユーシスやガイウス、セレーネは怒りの表情で睨み

「気を付けなさい……この女、かなりの使い手よ。しかも……奥の手を隠してる。」

Sを警戒していたサラ教官はリィン達に警告した。

 

「うふふっ、またしても正解!」

サラ教官の推測を聞いたSが口元に笑みを浮かべるとSの背後に人形兵器が現れた!

 

「ちっ……!」

「大型人形兵器……!」

「うふふ、なかなかステキな子でしょう?一応”借り物”なんだけどとっても気に行っちゃってね♪うふふ……それでは”S(スカーレット)”より”(Gギデオン)”への手向けを送るとしましょう。罪深き巨砲で”鉄血”を葬り、煉獄への同行者とする事で―――!」

そして不敵な笑みを浮かべたS―――スカーレットは宣言した!

 

「世迷言を……!」

「A班、全力で行きます!来い―――リザイラ、メサイア!!」

「今こそ貴女の力を貸してください!―――ヴァレフォルさん!!」

「ええ、期待してるわよ!それとアンタにも手伝ってもらうわよ―――バルディエル!!」

そしてリィン、エマ、サラ教官はそれぞれが契約している頼もしき味方を召喚した後、それぞれのチームにわかれてスカーレット達との戦闘を開始した!

 

 

 

 


 
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