No.710013

Gundam SEED another Destiny =PHASE 08=

RASNさん

暑すぎてクーラー欠かせませんし、熱くてコンクリ上だと焼かれる感じですね…

2014-08-20 13:39:58 投稿 / 全5ページ    総閲覧数:603   閲覧ユーザー数:593

PHASE 08  ドリンク騒動

 

 

囮としてカオス,アビス,ガイアを引き付けたユニラはデイルと負傷したショーンを回収してミネルバへと帰艦した。そしてショーンは医務室へと運ばれデイルはその付き添いに行き、ユニラは艦長室にて報告をしていた。

 

 

 

 

「…そちらも大変だったみたいですね?」

 

「…ええ、アレックスの判断に従わなかったらやられていたかもしれなかったわ。」

 

艦長室のデスクの椅子に腰掛けていたのはミネルバの艦長のタリアでありその近くの3人掛けのソファーにて座っていたのはユニラであった。

 

「…アレックス?誰ですか?」

 

「アスハ代表の護衛の人よ、でもただの護衛にしてはあんな判断を出せたのはどうかと思うけども…」

 

「(カガリの護衛ってことは…アスランか…)何にせよ艦は無事で偵察組も全員何とか帰艦できたからいいではないですか?」

 

ユニラはソファーから腰を上げて扉の方へと向かっていった。

 

「今回は油断しましたが…次は真面でやりますんで。」

 

「そう、期待しているわ。」

 

そしてユニラは艦長室を後にし、エレベーターで階下へと向かったのであった。

 

 

 

 

「…なぁルナ、これ何だ?」

 

「…さぁ?私にもさっぱりですよ?レイは何か知ってる?」

 

「知らん。」

 

ユニラ達より先に帰艦していたシン達3人組はパイロットスーツからザフトの赤服に着替えて自販機の置いてある休憩室へと足を運びそこには新しい何かが置いてあった。

 

「本当に何なんだこれ?」

 

シンが物珍しそうに物の外面をコツコツと叩いていた。

 

「シン、いくら布が掛かっているからって壊さないようにねー。」

 

ルナマリアは入口近くの自販機からコーヒーとスポーツドリンクを取り出してコーヒーをシンの方へ投げつけた。

 

「シン後ろだ。」

 

「え?って危ないな…!」

 

レイの言葉で寸前の所で回避できたシンであった、だが投げられたコーヒーは

 

\ブッピガン!/

 

「あ…」

 

「…」

 

「…あ」

 

 

 

 

「~♪」

 

ミネルバの廊下にて赤服に着替えたユニラが鼻歌混じりに歩いていた。

 

「いや~やっとアレが出来たか、アレがあれば便利だし面白いし暇をもて余せる~」

 

鼻歌に加えてスキップを混じえてアレがある場所へと向かっていった。

 

 

「さてさてヴィーノの情報だとここなんだが…」

 

ユニラは休憩室へと差し掛かってきた。

 

「ルナ!壊れてたらどうすんだよ!?」

 

「避けずに受け止めるか受けきれば良かったじゃない。」

 

「何にせよこれが壊れているかどうかも使い方が分からないから分からんな…」

 

「というか誰の物か分からないけど…どうにかしないと…」

 

「…どうにかしなくてもいいぞ…?」

 

「「げぇ、隊長!!」」

 

「…何だその大袈裟なリアクションは…、まぁいいどうしたんだ…?」

 

「えっと…いえ…ナンデモアリマセンヨ…」

 

「そっ…そうですよ…イジョウナシデスヨ…」

 

「…ナンデオマエタチソンナカタコトナンダ…?」

 

「あの…ですね…」

 

「けっ…決して故意では無くて…」

 

ルナマリアとシンは額に汗を垂らしながら手を広げて左右に振っていた。

 

「…ルナマリアが投げた缶をシンがキャッチし損ねてこのような状況となりました。」

 

そんな熱を発するような行動していた二人に対してレイは淡々と状況を解説した。

 

「レイ!?」

 

「ちょっと!?」

 

「ふ~ん。」

 

「では私は議長に報告したい件がありましたので、失礼します。」

 

説明し終わったレイはそさくさと逃げるようにその場を去った。

 

「レイィィィ!」

 

「裏切り者ー。」

 

\カチャカチャ…/

 

レイが退散した出口に叫ぶ二人の脇目にユニラは装置に手をだしていた。

 

「「……」」

 

「…」

 

「あの~、隊長?」

 

「ん~?何だ?」

 

「あの~、アレは出来れば二人で痛み分けといった感じで…」

 

「はい!俺それ賛成!」

 

\カチャカチャ…/

 

「ん~、まぁ別にそれでもいいけど~」

 

「「やった!」」

 

\パタン/

 

「まぁ、それにチェックしてみたけど大きく壊れてるとこはないしなー」

 

「…そういえば隊長それって結局何ですか?」

 

その質問の後ユニラの顔は輝いているように見えた。

 

「よくぞ聞いてくれた!これはちょっと前に友人の頼みでちょっと作ったもの改良したのを持って来たんだ、いやはや合間合間をぬって作ったから時間かかったよー」

 

「あの…」

 

「いやいや、時間をかけた甲斐はあったはずだよなんたったあの時より色々と出せるようになったし、それに…」

 

「…ユニラ隊長~」

 

「何よりも音声を…」

 

「…えいやっ」

 

\ゴツ!!/

 

「グフぅ…」

 

シンは持っていたコーヒー缶をユニラのデコ目掛けて投げ、その空き缶はクリーンヒットした。

 

「説明は結構ですが…」

 

「ちょっと長いですよ…」

 

「イタタ…分かった、コレを簡単に説明するとドリンクバーだ。」

 

「ドリンクバー?!」

 

「隣に自販機があるのに?」

 

「いいや、これだからこそ出来ることもあるのさ。見てろい。」

 

ユニラはドリンクバー機の脇にある紙コップを一つ抜き取ってドリンクが出る所にコップを置いてドリンクバー機の上にあるダイヤルを回した。

 

「んっと…これじゃない…これじゃない……コレジャナイ……これだ!」 \ソイヤッ!/

 

ダイヤルがオレンジを示した時ダイヤルのレバーを押し込み下にレバーを動かした。

 

それによりコップにはオレンジジュースが流れ込んでいた。

 

「さらに……これか!」 \ソイヤッ!/

 

ダイヤルのレバーが上部に戻り回せるようになったら更にダイヤルを回しパイナップルの場所で止めてオレンジの時のように押し込み下にレバーを動かした、それにより黄色いパイナップルジュースがオレンジと混じった。

 

「このように様々ミックスジュースを味わえるわけなんだよなー」

 

「すげー」

 

「隊長一杯いいですか!?」

 

「いいぞ……だが…」

 

ユニラはダイヤルを高速回転させある所で止めてレバーを落とした。 \~♪!/

 

鳴り響いたのは和風な音ではなくエレキギターの音に近いものであり、出てきた液体の色は白っぽく黄色っぽくあった。

 

「「……」」

 

「ほら?」

 

「…ほら?って?」

 

ユニラはドリンクバー機から出てきた液体の入ったコップをルナマリアへと渡そうとしていた。

 

「あー、私は結構です…ここはシンが…」

 

「…ルナが飲めよ…」

 

「何ですって!?」

 

ルナマリアはシンに向かって怒ろうと口を開けてしまった。

 

「…隙アリィ…」

 

「…!?んご…」

 

ユニラは液体を開いたルナマリアの口内に投げ込んだ。

 

「…………」

 

「…おい…ルナ…?」

 

「‰≡∃≒≡∃∇∀∧⊇⊥¬!!!?」

 

液体を飲み込んだルナマリアは形容し難い雄叫びいや雌叫びを上げて倒れてしまった。

 

「…おい!?ルナ…大丈夫か!?」

 

「ありゃ~?やり過ぎか?」

 

シンはルナマリアを抱え込みユニラは頭を掻いていた。

 

「何飲ませたんですか!?」

 

「えっと…ドリアンジュースDXだな。」

 

「ドリアン!?」

 

「あーでも安心しろ、原液だけだとアレだからミルクを少しとあと…何だっけな…?」

 

「何なんですか!?」

 

「まあまあ、確か体にいいものだから安心しろよ…まぁそれよりも…」

 

ユニラの顔が明るい笑顔から邪悪な笑顔へと豹変した。

 

「…俺もそれを飲むんですか…?」

 

「ん~、いいや。こうしよう!」

 

ユニラがドリンクバー機の側面の青いスイッチを押したらダイヤルが勝手に動きドリンクバー機からは次々とドリンクがコップへと注がれていった。

 

「…………。」

 

シンはその光景をただ見守ることしか出来なかった。

 

「よーし、完成♪」

 

そしてユニラの手にしたコップには黒々としつつも謎の光沢がちらつく液体が入っていた。

 

「それじゃ…覚悟は?」

 

「……。」

 

「…確かに見た目は危険そうだが運が良ければ美味い組み合わせかもしれないし、ヤバい組み合わせかもしれないからさっきのよりはましかもしれないんだがな~」

 

「…やってやりますよ!男シン・アスカ行きます!!」

 

シンはユニラの持つコップを奪い取り…

 

「んぐっ…!」

 

その中の液体を一気に飲み干した。

 

「……」

 

「…どうだい?」

 

「…ヒデブッ!」

 

シンは顔を真っ赤に赤らめそして目をクルクルと回してルナマリア同様倒れてしまった。

 

「…声も出せないぐらいに美味かったのか、それとも不味かったのか…」

 

明らか様に後者である。

 

「とりあえず二人を部屋に寝かせるか…あぁ…ルナマリアだとメイリンとかを呼ばないとな…」

 

ユニラは倒れた二人を引きずりつつシンをレイに引き渡し、ルナマリアをメイリンに引き渡して自分の部屋へと戻ったのであった。

 

 

 

 

「あー、疲れたー」

 

「あり?なぁヴィーノこんなのあったか?」

 

「あぁそれか?確かユニラ隊長が作ったドリンクバー機だったはずだけど…」

 

「へーんじゃ一杯貰うかなー?」

 

「どうやるんだ?」

 

「これか?!」

 

\ガチョン!/ \~♪!/

 

「何だこのエレキ音?」

 

「見ろよ!出てきたぞ!」

 

「よしっ!俺も!」 

 

\ガチョン!/ \~♪!/

 

「それじゃ…」

 

「今日の作業…」

 

「「お疲れー!!」」

 

「「んぐっ…」」

 

「うっ…」

 

「ん…?」

 

「「≒≡∃∇∀∧⊇⊥¬!!??」」

 

 


 
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