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真・恋姫無双 三人の天の御遣い 第二章『三爸爸†無双』 其の五十八

雷起さん

得票数37の☆恋②&音々音②&音々②のお話です。
おまけ壱 『北郷二刃奮闘記』其の二十三 リクエスト:璃々や小蓮ら年代が近い者たちのガールズトーク 15票
おまけ弐 『聖刀くんの日常』其の二十二 リクエスト:北郷親衛隊とその子供達② 7票
おまけ参 リクエスト:天の国講座 其の参 9票
となります。

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2014-08-10 17:58:07 投稿 / 全14ページ    総閲覧数:2866   閲覧ユーザー数:2180

 

第二章  『三爸爸†無双』 其の五十八

 

 

本城 後宮談話室               (時報:桂花七女 柊 生後一ヶ月)

【恋turn】

 

 璃々が赤ちゃんを産んだ。

 

 家族がまたひとり増えてすごく嬉しい♪

 

 赤ちゃんは可愛い♪

 

 桂花は七人も産んで羨ましい。

 

 恋もまた赤ちゃんを産みたいな。

 

 セキトのお嫁さん達みたいに一度にたくさん産めないかな?

 

 恋々も恋が産んだ妹が欲しいって言ってた。

 

 一度にたくさんの妹ができたら恋々も大喜び♪

 

 ん~~~……………考えてたら赤ちゃんの顔が見たくなってきた。

 

 璃々の所に行って牡丹を見て、華琳の所に行って輝琳も見て、桂花の所で(しゅう)を見て、ついでにたくさん赤ちゃんを産むコツも教えてもらおう。

 

 

「恋殿?何処に行かれるのですか。今から今年の赤壁で着る水着を選ぶのですぞ!」

 

「ねね……………そうだった。」

 

 もうすぐ服屋さんから届くんだった。

 

 今年から恋々も赤壁に参加するから、恋々のも選んであげないと。

 

 

 

 

【音々音turn】

 

 恋殿が突然立ち上がって何処かに行こうとしましたが、ねねの呼び掛けで椅子に座り直してくれたのです。

 天井を見上げて黙っているので、きっと恋々殿にどんな水着を着せようか考え始めたですね♪

 

「せっかくですから恋殿と恋々殿はお揃いの水着にしてはどうでしょう?きっと味方も敵も観客もお二人に注目する事、間違いないのです♪」

 

 恋殿の軍師であるねねが、最強の母娘武将が誰かという事をこの機会に知らしめて見せますぞ♪

 

「………ねねもねおんとお揃いにする?」

 

「いえ…………音音(ねおん)は一歳半ですので赤壁には参加しないのですよ……水遊び用には普通にお下がりを着せるです。」

 

 水着の材料は龍の革。そんな貴重な物を浪費する訳には……………んん?毎年毎年新作の水着が作られているのはどういう事ですか?一頭の龍の革で十年以上も水着を作り続けられるとは思えないのです……………。

 

「音々音。それならこの母とお揃いにするのです♪きっと朱里ちゃんと雛里ちゃんみたいに観客受けする上に、一刀さま方もその気になるに違いないのです♪」

 

 母上がまた碌でもない事を言い出したですよ。

 

「母上…………お断りする事を前提で訊きますが、どんな水着にするつもりなのですか。」

 

「天の国で言う所の『びきに』にしようと思うのです。」

 

「恋殿、今回も白と黒を基調とした動きやすい水着を選び、当日までに金糸銀糸で装飾しましょう。」

 

「音々音。母の話を聞きなさい。」

 

「その歳で…………いえ、母上とねねの体型に『びきに』は悲しすぎるのです!」

 

 チッ!無視しきれなかったです。

 

「甘いですね、音々音。この体型だからこそ映えるのですよ。事前に『すくーる水着』を着て肌を灼いておくと効果が倍増するのです♪」

 

「…………そうなの?お母さん。」

 

 恋殿はいつの頃からか、母上の事を真名ではなく『お母さん』と呼ぶようになったのです。

 あれはいつからでしたか…………まあ、今は碌でもない事を言ってるので『おばあちゃん』とでも呼んでやればいいのです。

 

「恋ちゃんもやってみますか♪三人でその姿になって、一刀さま方の所に行けば喜んでいただけるのです♪」

 

「………恋々は?」

 

「おお、そうでした。それでは恋々ちゃんも一緒に、四人でやりましょう♪」

 

「うん♪」

「『うん♪』じゃないですよ!恋殿っ!!こんな妖怪幼女婆(ようかいようじょばばあ)の口車に乗ったら恥を掻くに決まっているのですっ!!」

 

 この間も子供達を寝かしつけてから突然風呂に入ろうなどと言い出し、恋殿も賛成されたので付いて行ったら一刀たちが先に湯殿に居て…………。

 

「?……………………………お母さんの言った通りにして、間違いだった事って無いよ?この間もご主さまたちとお風呂に入れた♪」

 

 なっ!?母上は最初から恋殿にそう言って誘っていたのですかっ!!

 

「妖怪幼女婆を否定しないのは少々気になりましたが…………どうですか、音々音。将の意を汲んで智を振るう。これぞ軍師の醍醐味なのです。」

 

「母上が振るっているのは『智』ではなく『痴』なのです。」

 

「何を言っているのですか。今の本城は女の意地を賭けた戦国乱世。使える物は『智』でも『痴』でも『恥』でも使わねば生き残れ無いのですよっ!!」

 

「余計なものがひとつ増えているのです……………」

 

 今は二刃と駕医のイチャコラ振りに皆が色めき立っているから、(あなが)ち間違いでも無いのですが………。

 

 

「「「お~~~い!新作の水着が届いたぞ♪」」」

 

 

 一刀たちが巨大な葛籠(つづら)を台車で運んで来たのです。

 今更ですが、こいつらには『皇帝』らしさという物をもう一度叩き込んだ方が良い気がしますね。

 

「なんでお前たちが運んで来るのです!そんな事はメイド隊にやらせる仕事なのです!」

 

「「「え?なんかねねの機嫌が悪いみたいだけど…………どうしたの?」」」

 

「月のモノでも来たのでしょう。お気になさらないで下さい♪」

「来てないのですよっ!!」

 

「「「ええと……………こんな大荷物をメイド隊の子に任せるのは可哀想だろ?」」」

 

「それならお前らの親衛隊にでもやらせればいいのです!」

 

「「「いや、あいつらも子供が生まれたばかりだろ。こんな時期に女性物の水着を運ばせたら、あいつら奥さんに殺されるぞ。」

 

「未婚のがひとり居るではないですか!」

 

「インテリの運んだ水着を子供達に着せたくないっ!!………っていうか、元々後宮にまで入って来れないだろう。」」」

 

「それなら後宮警備隊に運ばせるという手も有ったのです!」

 

「「「音々音、いい加減にしなさい。一刀さま方はわたくし達が喜ぶと思って運んで下さったのですよ。ここは素直に感謝して………」

 

 う…………確かにこいつらの性格を考えれば…………か、感謝してやる所ですか………。

 先程の『将の意を汲んで』という言葉が胸には刺さるのです………。

 

 

「水着に着替える姿をお見せするのがお礼ではないですか。」

「「「是非お願いしますっ!!」」」

 

 

「ちんきゅうきーーーーーーーーーーーーーーーーーーっく!!」

 

 

 

 

【音々turn】

 

 子供達を学園に送り届けた後の午前のひと時。

 後宮談話室でわたくしと音々音と恋ちゃんは卓に着いて四方山な語らいをしていました。

 わたくし達の他には、音肆(おとよ)がわたくしの腕の中に、音音(ねおん)が柵で囲まれた遊び場で積み木遊びをしています。

 そこに一刀さま方が新作の水着を運んできて下さいました。

 音々音は驚いていましたが、こうなる事も想定出来ないとは情けない。

 ほら、愚図愚図しているから部屋に戻っていた皆さんが談話室に集まって来ましたですよ。

 

「おや?紫苑ちゃん。璃々ちゃんの所に居なくても良いのですか?」

 

「『牡丹ばかり構ってないで、先に水着を選んで来て』って追い出されましたわ♪」

 

「初孫は可愛いですからな♪わたくしも音音(ねおん)が生まれたばかりの頃に、よく音々音に怒られたですよ。」

「それは今もなのです!目を離すとねおんに妙な事を教えようとするからなのですっ!!」

 

 音音(ねおん)音々(おとね)媽媽と呼ばせるくらいで目くじらを立てなくてもいいではないですか。

 

「それはさて置き、紫苑ちゃんはどんな水着を選ぶつもりですか?」

 

「そうですねぇ…………『赤壁』の頃は九ヶ月目に入るあたりですから、当然妊婦用になりますけど……色とか柄を中心に考えてます。」

 

 紫苑ちゃんがそう言うと、恋ちゃんが水着選びを中断してこちらにやって来ました。

 

「………紫苑、『赤壁』に参加するの?」

 

「出来れば参加したいのだけど、無理でしょうね♪ご主人様たちが許してくれないでしょうから♪」

 

「恋も出ない方がいいと思う…………お腹の紅葉(もみじ)が心配。」

 

 『紅葉』とは紫苑ちゃんのお腹の子の真名なのです。

 

「恋ちゃん。紫苑ちゃんは『赤壁』の後に行く『海』で着る水着を選ぶのですよ。」

 

 わたくしの説明で恋ちゃんは納得したらしく、穏やかな顔で紫苑ちゃんのお腹を撫で始めた。

 

「………それならいい。妊婦のみんなが戦うのは心配。」

 

 その恋ちゃんの頭を、紫苑ちゃんが撫でて微笑む。

 

「ありがとう、恋ちゃん♪心配してくれて♪」

 

 恋ちゃんはくすぐったそうに目を細めていた。

 六歳になる娘が居るのに、相変わらず可愛らしい♪

 これでいて戦場に出れば、天下無双の飛将軍なのですから…………本当に恋ちゃんとの出会いは運命的でしたね♪

 

「あ……………紫苑は海を見たことが無いって言ってたけど、お母さんも見たことないって言ってた。」

 

「あら、そうなんですか?音々(おとね)さん。」

 紫苑ちゃんは楽しそうに訊いてきた。

 共感できる話題が増えるのは嬉しい物です。

 

「若い頃は兗州武陽県の周辺しか出歩く事は無かったですし、武陽県を出てからは西に向かいましたから………海にはとんと縁が無い人生でした。」

 

 あの時、東に向かっていたらどうなっていたのでしょう…………以外と白蓮ちゃんの軍師にでも転がり込んでいたかも知れませんね♪

 

「……恋は徐州に行った時にねねと月と詠と一緒に一度だけ見たよ。本当に広くて水がしょっぱかった。」

 

 そう言った恋ちゃんの顔は、恋々ちゃんが今日は誰と遊んだと話す顔とそっくりでした。

 母親になっても純粋さを失っていないと喜ぶべきなのか、頼りないと心配するべきなのか…………。

 

「そうですか♪わたくしもどれだけしょっぱいか早く試してみたいです♪」

 

「うん♪恋もお母さんと恋々がビックリする所が早く見たい♪」

 

 わたくしと恋ちゃん、そして紫苑ちゃんの三人は顔を見合わせて笑い合った。

 

「「「水着を選ばないで何の話をしてるの?」」」

「恋殿!この水着などいかがでしょう♪」

 

 一刀さま方と音々音から同時に声を掛けられ、恋ちゃんが手と視線を彷徨わせて困っています。

 

「お母さんと紫苑と海のお水がしょっぱくて水着はご主人さまもビックリ?」

 

「「「え?俺たちがビックリする様な水着を選ぶのか?」」」

 

「お前たちがビックリする様な水着は人前で着れない物か、肌を一切出さない物しか無いのです。馬鹿な事言ってないで、ねねが選んだ恋殿と恋々殿が着る水着に意見を言うのです。」

 

 音々音の話し方は音音(ねおん)を産む前の頃とは微妙に違い、いわゆる『女房口調』になっています。

 果たして音々音自身は気が付いているのでしょうか♪

 

「「「恋と恋々の水着って、一着しか持って来てないじゃん………ああ、同じデザインの水着にするのか♪」」」

 

「そうです♪これに装飾を加えれば恋殿と恋々殿の存在が一層際立つのです♪」

 

「「「白と黒のセパレーツか。悪くは無い選択だが………」」」

 

 一刀さま方が手に持っていた数着の水着の中から一着を掲げました。

 

「「「この薄桃色のワンピースはどうだ?肩と足の付け根部分の白いレースのフリルが可愛いだろう♪」」」

 

「うっ!確かに可愛いです………恋殿はどう思いますか?」

 

「かわいい♪…………恋々と一緒に着てみたい♪」

 

 恋ちゃんも気に入ったみたいですね。

 ますます『飛将軍』の印象から離れましたけど♪

 

「………ねねとお母さんも一緒に着よう♪」

 

「え!?それでは恋殿と恋々殿を目立たせるという目的が………」

「いいではないですか♪恋ちゃんがそうしたいと言うのならわたくしもそれにするのです♪」

 

「………ねね………だめ?」

 

 恋ちゃんが悲しそうな顔で音々音を見ています。

 これをされると音々音は反論出来ないのですよ♪

 

「わ、分かりました…………ねねも同じ物を着るのです………」

 

 ここでわたくしはひとつ閃きました。

 

「呂布隊の八健将(はちけんしょう)全員もこれを着るというのはどうでしょう?」

 

「彼女たちにもこれを着せるのですか!?」

「あ…………みんなで同じ………恋はお母さんに賛成♪」

 

「「「ちょっと待ったっ!!『八健将』って!?」」」

 

 一刀さま方がその存在を知らないのも無理ありません。

 ヤキモチ妬きの皆さんから口止めされていましたからね。

 

「おや、これは失礼。一刀さま方には秘密…いえ、お話していませんでした。」

 

「「「ええと今ヒミツって……………まあそれはいいや。で、八健将の事だけど…」」」

 

 わたくしがわざと口を滑らせた様に言った事に気が付かれましたね。

 いつまでも内緒にしていては、あの子達にこれ以上の出世をさせてあげられないですからね。

 若者の出世の道を開いてあげるのも軍師の勤めです。

 

「申し訳ありません。恋ちゃん直属の部下の事ですので気になさらずに♪」

 

「「「いや、ムチャクチャ気になるって!!」」」

 

「そうは言われましても………………ねえ♪」

 

 さっきから水着を選ぶ振りをしてこちらを見ている愛紗ちゃんへ、意味有り気に視線を送ってあげます。

 

 おお!睨まれてしまいました♪

 

 おっと、華琳様がこちらにやって来ます。

 

音々(おとね)………しょうがないわね。今後は気を付けて頂戴。」

 

 華琳様はわたくしの意図を察しておいでですね。

 それでいながら芝居に付き合って下さる様です。

 

「御意。申し訳ありません。」

 

 わたくしが頭を下げると、華琳様は一刀さま方に向き直られました。

 

「一刀。貴方たちは何でそんなに恋の部下の『若い女の子』が気になるのかしら♪」

 

 顔は笑っておられますが………兵が見たら寿命が十年は縮まりそうな凰羅(オーラ)を発しています。

 

「「「い、いや…………正史に…正確には『演義』で『八健将』の名前が出てくるんだけど、俺たちの知ってる『八健将』とどれだけ違うか気になって………」」」

 

「本当かしら…………」

 

 華琳様のジト目が演技ではなく本気の色になっている様な…………。

 

 

「どうしたんですか?また兄さんたちの嘘でも発覚しました?」

 

 

 ここで二刃ちゃんが一刀さま方を更なる窮地に追い込む台詞と共に登場です。

 これは上手く友軍に引き込まなければ。

 

「「「二刃!兄を嘘つき呼ばわりするんじゃありませんっ!!」」」

 

「ほほう…………スク水が貧乳に似合う最高の水着だと言うのが嘘では無いと?」

 

「「「当然だ。それのどこが嘘なんだ?」」」

 

「『自分は間違っていません』って顔するんじゃないっ!!」

 

 真実はどうあれ、一刀さまが『すく水』にただならぬ執着が有るのは理解できました。

 これは先程の策に更なる一手を加えられる情報ですね♪

 おっと、二刃ちゃんに八健将の事を訊かなければ。

 

「まあまあ、二刃ちゃん。実は今、水着の話をしていたら八健将の話になりまして。」

 

「ええと………繋がりがよく分からないんですけど…………えっ!?八健将いるんですか?でも霞さんは…………」

「「「そこだ、そこ!俺たちの知ってる八健将の筆頭は張遼なんだ!なあ、二刃!!」」」

 

 一刀さま方が必死に二刃ちゃんに詰め寄るので、二刃ちゃんが引いてますね。

 

「本当ですか?二刃ちゃん。」

 

「は、はい。それは本当です。だからあたし、八健将って居ないと思い込んでました。」

 

「だそうですよ、皆さん♪」

 

 わたくしがそう言うと、何人か明白(あからさま)に安堵しています。

 

「今度ご主人様たちと二刃にみんなを会わせる。みんないい子だから♪」

 

「恋ちゃんを慕って入隊した子の中から選んだ優秀な中隊長なのです。名前は一番隊長から順に、高順、臧覇、郝萌、曹性、成廉、魏続、宋憲、侯成の八人です。」

 

 ここは一応補足しておくのです。

 

「「「なんだ、張遼と高順が入れ替わってるだけか。」」」

 

「あの、もしかして全員女性ですか?」

 

「ええ、そうですよ♪何故一刀さま方に面通しが出来なかったかは……………察して下さいますか?」

 

「ええ、よっく分かります!」

 

 二刃ちゃんが腕を組んで大きく頷きました。

 

「「「……………そこまで心配しなくても…………華琳、次の玉座の間での会議の時に八健将を呼んでもいい?」」」

 

「全員が見てる前でならいいでしょう。その子達には針の筵でしょうけど。」

 

 吉祥ちゃん以降皆さんの警戒が強くなってますからねぇ。

 これ以上一刀さま方の嫁が増えては適わないと言った所ですか。

 わたくしが言うのも何ですが♪

 

「兄さん。何で水着の話が八健将の話になったの?」

 

「「「恋が呂布隊全員で同じ水着を着たいって言い出してさ。」」」

 

「何だか本当にスクール水着みたい…………」

 

「「「選んだのはコレだから。」」」

 

 一刀さま方が先程の水着を二刃ちゃんに広げて見せました。

 

「うわあ♪カワイイ♪アイドルか魔法少女みたいね。あ、これってもしかして恋々ちゃん基準で選んだでしょ。」

 

「「「むむむ、見透かされている!」」」

 

「でも、これを着た恋さん、ねねさん、音々さんも似合ってそう…………………あれ?」

 

 二刃ちゃんがわたくし達を見て首をかしげ……………何やら真顔になりましたね。

 

 

「母の胎内に宿りし光よ!神の恵みし児の命!我にその姿を示さん!胎児恵光おおおおおっ!!」

 

 

 突然二刃ちゃんが胎児恵光を!?

 それはまさか……………。

 

「恋さん、ねねさん、音々さん……………………懐妊してます。」

 

 

 

 

【緑一刀turn】

 

 突然の胎児恵光と懐妊告知によって、後宮談話室は騒然となった。

 そう言えばさっきねねが『月のモノがまだ来てない』って言ってたっけ。

 あれってフラグだったのか………………。

 華琳が聖刀を抱きながら眉を寄せて俺たちの所にやって来る。

 

「これは困ったわね…………」

 

「「「また蜀の防衛の話か?」」」

 

 それはこの間、翠が懐妊した時に解決策が決定したよな。

 俺たちにとって嫌な噂を流す事で。

 

「そっちではなく、『赤壁』の事よ。五虎将に加えて恋まで居ないとなったら、蜀軍が弱体化しすぎるわ。」

 

 確かに………赤壁の勝敗は賭けの対象になってるから、このままだと観客の動員数にも影響が出てくるな。

 昨年は赤壁を中止してるから、今年は盛り上げたいんだけど………。

 

「ご主人様。やはりわたくし達も今年の赤壁に参加致しますわ。」

 

 紫苑が突然とんでもない事を言い出した!

 

「「「それは幾ら何でも駄目だって!お腹の子もそうだけど、みんなの身体が心配だっ!!」」」

 

 俺たちが強く反対すると、今度は愛紗が前に出た。

 

「ご主人様!我らの覚悟は翠が懐妊した時に申し上げました!我ら五虎将、武人としても女としても孫文台殿に引けを取らないと証明してご覧に入れますっ!!」

 

「「「あの時はみんなの気持ちに水を差さない様に黙ってたけど、実際に模擬戦に参加するとなると認められないってっ!!」」」

 

 更に雪蓮が割って入って来る。

 

「一刀。心配してくれるのは嬉しいけどね、あなたたちの言う『敵』が現れた時にわたし達が懐妊している可能性だって有るのよ。その時になって後悔するより、今こうして戦う予行演習が出来るんだからやっておいた方が良いじゃない?」

 

 雪蓮が理詰めで攻めて来た!?

 しかも凄い説得力!

 

 い、いや、駄目だ………どうにかしてみんなを納得させないと………そうだ!二刃に医者の立場から

 

「二刃。わたし達に何か有っても『あなたの夫の駕医』なら何とかしてくれるわよね♪」

 

「え!?………ええ♪『あたしの夫の駕医さん』なら絶対に大丈夫です♪」

 

 どわああああああっ!!先を越されたああああああああああああっ!!

 い、いや!そう言えばさっき、恋が紫苑に赤壁に参加するのは心配だから駄目だって言ってたよな。

 ここは恋を味方に付ければ!

 

「………ご主人さま。恋もみんなと一緒に頑張るね。」

 

 ニッコリ微笑む恋でした……………………先に懐柔されていたか……………。

 

「「「…………………判った……………桃香と蓮華、それと丞相室の了承が出たら認めるよ……………」」」

 

「ありがとう、一刀♪」

 

 雪蓮が満面の笑顔で俺たちの手を握った。

 けど、即座にみんなに振り返って、

 

「さあ!気合入れて水着を選び直すわよっ♪」

 

 水着の入った葛篭に再突入して行った。

 俺たちは溜息を吐いてねねと音々さんに振り返る。

 

「「「ねね、音々さん…………いいの?」」」

 

「恋殿の天下無双に火が付いてしまった以上、何を言っても無駄なのです…………」

 

 ねねも諦めモードか。

 

「雪蓮殿の言い分は正しいですから、反論の余地は有りません。わたくし達軍師は武将の負担を軽くする為に知恵を絞りましょう♪」

 

 音々さんは楽しそうだな……………。

 

「「「もしかして、音々さんはこうなる事を予見してた?」」」

 

「いえいえ、わたくしと音々音と恋ちゃんが同時に懐妊するとは正直驚いているのです。この間のお風呂以降、夢として思い描いてはいましたが♪」

 

「嘘です!きっと母上はこうなる事を目論んでいたに違いないのですっ!!」

 

 ねねが腕を振り上げて怒りを顕にしてる。

 

「いくらこの母でも絶対に懐妊出来る自信は有りませんでしたよ。それよりもねねは、恋ちゃんと一緒に懐妊出来て嬉しく無いのですか?」

 

「う……………………それは嬉しいですが………………」

 

 ねねが赤くなってモジモジし始めた。

 恋が恋々を懐妊した時も一緒に懐妊したかったと拗ねたねねだからな。

 嬉しくない筈が無い。

 

 

「音々ちゃん、懐妊おめでとう♪」

 

 

 吉祥が何着かの水着を手にしてやって来た。

 確認出来るのは黒のビキニと白のワンピースだけだが、赤壁の頃には八ヶ月目になるからそれを考えて直しをしないとな。

 

「ありがとうなのです、吉祥ちゃん♪お陰様で一刀さま方から二人目を授けて戴けたのですよ♪」

 

「私も慶事を呼ぶ占いが出来て嬉しかったから、お互い様よ♪」

 

 ん?吉祥の今のセリフ……………もしかして………………。

 

「母上!さては懐妊できる日を吉祥に占わせて、あの日ねねと恋殿を風呂に誘ったですね!!やっぱり全て計算ずくだったのではないですかっ!!」

 

「音肆~♪あなたは姉上みたいにひねくれてはいけませんよ~。」

 

 音々さんはねねを無視して、腕に抱いた音肆をあやし始めた。

 ホント、この人は策士だよなぁ…………。

 

 

 

 

【恋turn】

 

 恋のお腹に赤ちゃんが来てくれた♪

 

 それに今度はねねと音々お母さんも一緒♪

 

 嬉しいな♪

 

 真名はどうしようかな?

 

 あ、その前に恋々と月と詠と阿猫と霞と………他のみんなにも教えてあげないと。

 

 それに董雅お父さんと(りい)お母さんにも♪

 

 きっとみんな喜んでくれる♪

 

 

 

 

 

おまけ壱

『北郷二刃奮闘記』其の二十三

リクエスト:璃々や小蓮ら年代が近い者たちのガールズトーク 15票

璃々・小蓮・美羽・鈴々・季衣・流琉・大喬・小喬・蒲公英・音々音

 

本城 後宮談話室                (時報:桂花七女 柊 生後一ヶ月)

【二刃turn】

 

「ねえねえ、二刃はどんな水着を選んだの♪」

 

 璃々が牡丹ちゃんを抱っこしながら訊いてきた。

 本当に赤ちゃんって可愛いなぁ♪

 

「実はまだ決めてないんだよね。迷っちゃってさぁ…………」

 

 小蓮さんがニヤリと笑ってあたしに寄ってきた。

 

「冬に私があげたビキニよりも、もっと色っぽいのを選ぶ気なんでしょ♪」

 

「え?え~と、それは…………えへへへ♪」

 

「璃々。二刃ったら否定しないわよ。」

「熱々の新婚さんですからねぇ~♪」

 

 ふふ~ん。何を言われても気にならないも~ん♪

 

「二刃。浮かれる気持ちは良く解るが、水着選びは気を引き締めんと痛い目を見るのじゃ。」

 

「ど、どういう意味ですか?美羽さん!」

 

「おぬしは初めての赤壁水上演習じゃ。将や兵は勿論、観客の大観衆に水着姿を見せる事になるのじゃぞ。駕医の妻として相応しいと思わせる水着を選ばねばならぬのじゃ。」

 

 『駕医の妻』…………いい響きだなぁ♪………………じゃなくてっ!

 

「相応しい水着って…………」

 

 大喬さんが真面目な顔であたしを見た。

 

「そうだねぇ……駕医さんと並んでお似合いの二人だと思われる事が重要だね。派手過ぎると反感を買うし、地味だと侮られるし………」

 

「む、難しいですね………」

 

 なんか無茶苦茶ハードルが上がって来た…………。

 

「二刃はさ。」

 

 小喬さんが身を乗り出してあたしを指差した。

 

「あたしと同じで胸が無いんだから、基本的に地味になっちゃうのよ。でも、そこを意識し過ぎると、今度は派手になっちゃうからね。」

 

 指差した先はあたしの胸……………解ってる……それは痛いほど解ってるんですよ!

 

「大喬の意見は聞いてもいいですが、小喬の意見は適当に聞き流した方が良いのです。とんでもない水着を着せられるのですよ。」

 

「ちょっと、ねね!それってどういう意味よ!」

 

「背中どころかお尻まで丸出しの水着を選ぶ人間の意見を勧められる訳ないのですっ!」

 

 お、お尻丸出し………………。

 

「そう言うねねはどんな水着を選んだのよ!?」

 

「こ、今年は呂布隊の将全員が同じ水着を着るのです………薄桃色のわんぴーすで、肩と足の付け根にヒラヒラが付いた水着です………」

 

 あの時兄さんたちが持っていた水着。

 あれをねねさんが着るとやっぱりカワイイよね♪

 少し手を加えれば魔法少女みたい♪

 恋さんを中心に魔法少女の戦隊が…………………あれ?魔法少女と呂布って何故か危険な香りが…………。

 

「その選択は一刀さまたちね…………あたしも一着は一刀さまたちに選んでもらおうかな………」

 

 兄さんたちに選んで貰うのか…………それはどうしても決まらない時の最終手段にしよう。

 

「二刃。鈴々はどうしてもワンピースじゃなきゃダメなのだ?」

 

「それは鈴々さん、赤壁の時って六ヶ月目ですよ!医者として妊婦帯と同じ効果の有る水着しか許可できませんよ!」

 

「鈴々はビキニが着たかったのだ………」

 

 珍しく沈んでるなぁ……………でも、鈴々さんとお腹の赤ちゃんの事を考えたら、ここは心を鬼にしないと!

 

「鈴々は演習に参加して胎教ができるから羨ましいよ。あ~あ、ボクも華衣がお腹に居る内に演習に参加したかったなあ。」

 

「季衣ったら………ねえ、鈴々。海ではビキニにしたらいいんじゃない?激しく動かないからいいよね、二刃ちゃん♪」

 

「そ、そうですね、流琉さん。…………鈴々さん、海では大人しくして下さいね。」

 

「しょうがないからそれで納得するのだ。」

 

 ふう、本当に大丈夫かな?

 

「ねえ、肝心の二刃の水着はどうするの?」

 

 たんぽぽさんが頬杖をして笑ってる。

 

「妾は上品な物が良いと思うのじゃ。」

「わたしは活動的な方が駕医さんと二刃に合うと思うけど。」

「ボクも璃々に賛成♪」

「私は美羽と同じ意見かな…………上品な姿で船の舳先に立つ二人って素敵♪」

 

 流琉さんそれは…………兄さんたち、さてはタイタニックごっこをやったな。

 

「二刃ちゃんは駕医さんと一緒に救護班だから、動きやすい水着が良いですよね。」

「大喬の言う通りですな。競泳用水着で駕医とお揃いの柄にすれば夫婦らしくて良いのではないですか♪」

「なにそれ、お姉ちゃんもねねも面白く無い。もっと色気を出して行こうよ、二刃♪」

「たんぽぽも小喬の意見に賛成だな。いっそのことマイクロビキニにしちゃうとか♪」

 

 マイクロビキニは無いでしょう………………………でも、駕医さんと二人きりならいいかな~なんて♪

 

 

『オニ~のパンツはいいパンツ~~ 強いぞ~~ 強いぞ~~』

 

 

「なに?この歌?」

 

 小喬さんが怪訝な顔で廊下側の入口に振り返った。

 これはあたしが子供達に教えた歌だ。

 だけど聞こえてきたこの歌声は…………。

 

『虎~の毛皮でできている~~ 強いぞ~~ 強いぞ~~』

 

 入口に現れたのは炙叉さんと…………………………………………………。

 

 

「あ~~ら、みんなはもう水着を選んだのかしら~~♪」

「私達は赤壁でコレを着ようと思うのだがどうだ?」

 

 

 

【エクストラturn】

 

 ここで急遽気を失った二刃に代わって話を進めよう。

 

 貂蝉と卑弥呼が着て来た水着は虎の毛皮で作られていた。

 しかも上がマイクロビキニで、下がブーメラン。

 

 そして炙叉の水着も虎の毛皮のビキニだ。

 

「今年は吉祥が中継をやってくれるから、私も模擬戦に参加出来るのよね♪羌の大王に相応しいのを新調しちゃった♪」

 

「あら~、炙叉ちゃん。虎の毛皮なんだから語尾は『だっちゃ』にした方がご主人さまたちにウケるっちゃよ~~ん♪」

「うむ、貂蝉の言う通りだっちゃ♪呼び方も『ダーリン』にすると尚いいっちゃ♪」

 

「そうなの?………そうだっちゃ?」

 

 炙叉の髪を緑に染めて、小さなツノを二本付ければ完璧なコスプレになるのは間違いなかった。

 

「それじゃあ今からダーリンの所に行ってくるっちゃ♪」

 

『い、いってらっしゃい…………』

 

 二刃以外の十人は、何とかそれだけ絞り出した。

 

「「「ダーリーン♪今行くっちゃよ~~♪」」」

 

 炙叉、貂蝉、卑弥呼の三人は一刀たちを求めて走り去って行く。

 

 

 

 三人が居なくなっても呆然と部屋の入口を見つめていたが、蒲公英がポツリと呟いた。

 

「マイクロビキニは……………無しだね……………」

 

『……………………うん…………』

 

 

 

 

 

おまけ弐

『聖刀くんの日常』其の二十二

リクエスト:北郷親衛隊とその子供達② 7票

 

61)北郷聖刀 真名:輝琳  六歳

 

 

董の兄ぃ⇒牛輔 嫁⇒申耽 真名:菫花(きんふぁ) 娘⇒申儀 真名:朔(さく)六歳

 

房都 牛輔自宅 早晩

【朔turn】

 

 夕食の時間はいつも学園で有った事をお父様とお母様に報告をしながら食事をします。

 

「今日は聖刀様から三十二回も声を掛けて頂きました♪」

 

「あらあら、それは良かったですねぇ♪」

 

「モグ……………モグ……………」

 

「最初に校門の前でお待ちしていて、登校された聖刀様が『おはよう♪朔ちゃん♡』と輝く瞳で微笑んで下さいました♡」

 

「あらあら、この子ったら♪何か勘違いしているわね♪」

 

「モグ………………モグ……………」

 

「次に『今日はいい天気だね♪朔ちゃん♡』と仰言られて、空を見上げられました♡その姿の何と美しいことか♡」

 

「あらあら、それは社交辞令というものよ♪早く気がつきなさい♪」

 

「ズズズズ…………………………」

 

「それから『今日も暑くなりそうだね♡』ですって♪暑くなるから服を脱ぎなさいという意味でしょうか♡」

「ぶううううううううううううううううううううぅぅぅぅぅぅぅぅ……………………ゲホッゲホッ!」

 

「ああ♪そんな、わたしはまだ心の準備が…………でも、聖刀様のお言葉を聞くと自然と身体が動いてしまいます♡」

 

「はい♪今日はそこまででいいですよ。早く食事を終わらせなさい♪」

 

「ええ!?まだ朝のご挨拶しか報告していません!これからがいい所ですのに!!」

 

「九割以上があなたの脳内で起こった出来事では報告の意味が有りませんよ♪それにこれ以上はあなたが何か言う度に、お父様の命が削られて行きます♪」

 

「はあ、そうですか?良く分かりませんが、分かりました。」

 

 後は黙々とご飯を食べました。

 でも、頭の中では今日の聖刀様のお姿を繰り返し思い出していました。

 聖刀様の事を思い出していると時が経つのが早いです。

 いつの間にか夕食を食べ終わっていて、何を食べたのかも思い出せません。

 まあ、聖刀様の事以外は些細な事ですからどうでも良いですけど♪

 

「えへ~~~♡」

 

 

 

【董の兄ぃturn】

 

「はぁ………朔にも困ったものですね。」

 

 菫花がぼやくのも無理は無い。

 こうなる予感は有ったから、今年の春まで朔を聖刀様に会わせず育ててきたのだから。

 

「相手は北郷様と曹操様の御子息だ。覚悟はしてたさ。」

 

 私は酒の入った盃に口を付ける。

 

「それは本心ですか?」

 

 菫花が悲しそうな顔で私を見た。

 

「……………………………………………………うわあ~~~ん!朔ともっと親子らしい生活がしたかったよ~~~~!」

 

 うぅ!酒が入った所為か、感情が抑えられない!

 菫花に抱きついてしまった。

 

「そうですね。私も朔には『次期皇帝の愛妾』よりも、ひとりの男性と家庭を築いて欲しかったですわ。」

 

 未だに世間では、姻戚関係を結んで家の発展を考える風潮が主流だ。

 菫花のその考えは他人が聞けば驚かれただろう。

 しかし、今の私には菫花への愛しさが込み上げる一言だった。

 

「菫花……………私はお前だけを一生愛すると誓うよ。」

 

「嬉しいですわ、あなた………………………寂しいなら、もうひとり子供をつくりましょう♡」

 

「え、それは……………まだ朔が起きてるし、もう少し後で…………」

 

「大丈夫です♪あの子の食事にはぐっすり眠れるお薬が入ってましたから、もう寝ていますよ♪」

 

 今なんか、さらりと怖いことを言われた様な………………。

 

「あなたのお食事には、ほら♪元気になるお薬を入れておきました♡」

 

 …………………………………やっぱり、嫁さんは怖いよぅ…………………。

 

 

<

pf>

 

 

追っかけ⇒波才 嫁⇒楊阜 真名:門風(メンフォン)娘⇒楊豹 真名:和了(ほうら)六歳

 

房都 波才自宅 早朝

【門風turn】

 

「和了、そんなに慌てなくてもまだまだ余裕で間に合いますよ。」

「それじゃあダメなのよ!今日は聖刀様と登校途中にバッタリ出会う様にするんだから!」

 

 この子は何を言ってるのかしら?

 朝ごはんも食べないでバタバタと登校の準備をして…………。

 

「お母さん!この面包(パン)もらうね!お父さん!いってきまーーーす!」

 

「こら!お行儀が悪いですよ!」

 

 走って出掛けた和了に、私の声が届いたのか微妙です。

 

「もう、何なのでしょうね、あなた。」

 

 私は食卓で朝食を食べている夫に声をかけた。

 

「さ、さあ………………何っスかねぇ……………」

 

 目が泳いでいる。汗をかいている。箸先が微かに震えている。

 

「あなた………………知っていますね。」

 

「は、はひ!実は和了に、以前北郷様から聞いた天の国の登校中に起きる素敵な出会いの事を教えてあげたっス!!」

 

「素敵な出会い?」

 

「天の国には面包(パン)を咥えて走り、曲がり角で異性にぶつかると、相手と恋に落ちるという神話があるそうっス!」

 

「やけに俗物的で慌て者の神様ですね。」

 

「いや、神様が行った訳じゃなく、最初にそれを成功させた人が神格化したらしいっス。」

 

「ああ、成程。桂花様と同じ理屈ですか。」

 

 全く、そんな非科学的なおまじないに頼るなんて、子供ですね♪

 私は夫と静かになった食卓で朝食を取りました。

 

「そうでした。今朝は仕事の前に桂花様の所に寄りますから、あなたも一緒に来て下さい。」

 

「わ、分かったっス………………え?何で?……………もしや…………」

 

 そろそろ頑張らないと菫花達に先を越されちゃいます!

 

 

 

 

尻好き⇒宋謙 嫁⇒張承 真名:真珠(しんじゅ)娘⇒張休 真名:珊瑚(さんご)六歳 

 

房都 北郷学園校門 夕方

【珊瑚turn】

 

 西の空が夕焼けで真っ赤になっている。

 明日も晴れだなって考えていた時、お父様の声が聞こえた。

 

「お~~~~い!珊瑚♪」

 

「お父様♪お仕事お疲れ様でした♪」

 

 お父様は一日おきにわたくしを迎えに来てくれる。

 この後は病院で仕事をしているお母様を迎えに行って、三人でお家に帰ります。

 

「ありがとう、珊瑚♪お前も学園は楽しかったか?」

 

「はい♪今日も聖刀様とお勉強ができて嬉しかったです♪」

 

「そうか、お前もたくさん勉強して聖刀様のお役に立てるようにならなきゃな♪」

 

 そう言ってわたくしの頭をなでてくれました。

 

 

「あら、珊瑚ちゃん。今から帰る所なの?」

 

 

 この声は蓮紅様♪

 

「はい♪蓮紅様♪」

 

 わたくしが振り返ると、蓮紅様の隣にもうひとり……………蓮華様もいらっしゃいました。

 

「この子があなたと真珠の娘の珊瑚なのね。大きくなったわね♪」

 

「は、ははははは、はいっ!お、おおおおおおお、お陰様でえっ!!」

 

 お父様?

 

「雷火も建業からこちらに呼んであげた方が良いかしら?」

 

 雷火とは建業にいる、とってもやさしいお婆様の真名です。

 

「宋謙。真珠にその気が有るなら取計らうと伝えて頂戴♪」

 

「か、かかかかかかか、畏まりましたっ!孫権様っ!!」

 

 …………………………。

 蓮華様と蓮紅様がお城にお帰りになられました。

 

「さ、さあ、珊瑚。お母さんを迎えに行こうか♪」

 

「…………………お父様、鼻の下がのびてた。」

 

「そ、そんな事は無いぞお♪」

 

「お母様に言いつけちゃお~」

 

 

「それだけは勘弁してっ!!」

 

 

「どうしようかな~~♪」

 

「今から聖刀様のブロマイドを十枚買ってあげよう。」

 

「わーい♪お父様、だーーい好き♪」

 

 思わぬ所で聖刀様のブロマイドが手に入りました♪

 明日、みんなに見せて自慢しちゃおう♪

 

 

 

 

兄者⇒呂曠 嫁⇒徐晃 真名:雲雀(ひばり)娘⇒徐蓋 真名:朱雀(すざく)六歳

弟者⇒呂翔 嫁⇒張郃 真名:豹牙(ひょうが)娘⇒張雄 真名:白虎(びゃっこ)六歳

 

房都 呂曠・呂翔自宅 早朝

【兄者turn】

 

 今日もいつもの様に朝の鍛錬で一日が始まる。

 嫁さん達は相変わらず上半身裸で鍛錬をしているので、俺と弟者は毎日この時が一番の幸せな時間だ。

 

「なんだ雲雀!夏バテか?調子が悪そうだぞ。」

 

「いや、最近変な気分になるんだ。」

 

「どういう事だ?」

 

「生まれるのがもう少し遅かったらまるっきり別人の様な姿になっていた様な………」

 

「何をバカなことを言っている!鍛錬で思いっきり汗をかけば、そんなくだらん妄想など消えて無くなるさ♪」

 

「それもそうだな♪」

 

 そんな事を言い合いながら互いの得物をぶつけ合っていた。

 会話の意味は良く分からなかったが、あまり深入りしない方が良いという予感がする。

 それよりも、今の俺と弟者の抱える問題は別に有った。

 

「どうだ白虎!参ったって言え!」

「それはこっちのセリフだ!朱雀!」

 

 激しく打ち合う娘達。

 あと二三年もすれば自分達を追い越すであろう事は明らかだ。

 そこも確かに問題なのだが、最大の悩みは娘達が母親達の真似をして上半身裸で鍛錬をしている事だ。

 

「弟者、決して油断するな。」

「心得ているぞ、兄者。」

 

 俺達はこの時間、常に警戒していなければならない!

 

 

「「インテリを絶対に我が家には近付けんっ!!」」

 

 

 

 

インテリ⇒寇封(劉封) 嫁⇒孟達 真名:太白(たいはく)息子⇒孟興 真名:昴(こう)三歳

 

房都 北郷学園校門 朝

【太白turn】

 

 私の一日は、常に旦那と行動を共にしている。

 門風などから羨ましいと冷やかされるが実際はそんな甘い事はまるでない。

 旦那の行動を監視し、制御するのが今の私の仕事だ。

 門風!お前の娘を守っているのは、この私なんだぞ!

 

 あ~あ…………なんでこんなのに惚れちゃったのかなぁ…………。

 

 まあ、見た目が良いし、頭が良いし、何より強い!

 出会った頃から私より強かったが、今では五虎将に匹敵する武力が有る。

 いや、贔屓目で言ってる訳ではないぞ!

 双剣、槍、弓、馬術、どれを取っても本当に凄いんだ。

 

 問題なのはそれが発揮される条件……………幼女が絡まないと力が出ない事だ。

 

 ま、まあ、私の為にもその力を発揮してくれるのだからまだ……………言ってて凄く自虐的な気分になってきた……………。

 と、とにかく、私は旦那の劉封が暴走しない様に見張る為、北郷親衛隊に配属されているのだ。

 

「どうしたんですか?太白さん。朝から疲れた顔を……………(もしかして昨晩のが)」

 

バキッ!

 

「朝っぱらからバカな話をするなっ!!」

 

 はあ……………本当に疲れる……………。

 

「媽媽ぁ、どっかいたいの?」

 

「な、何でも無いぞ♪さあ、早く学園に行って祉狼くんと遊ぼうな、(こう)♪」

 

 スカートを履いた一人息子の昴の手を引いて、夫と一緒に校門をくぐる。

 え?今の一文がおかしいって?

 そんなの私が一番解っている!

 でも、こうしないと旦那が昴に無関心なんだよ!!

 

「昴は媽媽想いのいい子ですねぇ♪」

「お前が言うなっ!!」

 

 

 

【聖刀turn】

 

 あ、校門の所に居るのってインテリさんと孟達さんと昴ちゃんだ。

 

「おはようございます、インテリさん、孟達さん。昂ちゃんもおはよう♪」

「おはよー、こうたん♪」

 

 ぼくと一緒に祉狼も挨拶をする。

 ついさっき、二刃叔母さんから祉狼を預かって、教室に向かう所だった。

 

「「おはようございます、聖刀様♪」」

「おはよー、しろうちゃん、おにいちゃん♪」

 

 ん?………孟達さん体調が少し悪そうだな……………。

 

「孟達さん。昂ちゃんはぼくが教室へ連れて行きますから、どうぞ父上の所に向かってください♪」

 

「そんな!聖刀様にその様な…………(あ、でもこいつを教室に近付けるよりは)…………あの、申し訳ありませんがお願いしても宜しいでしょうか?」

 

「はい♪任せてください♪」

 

 このくらいじゃ大して負担の軽減にはならないかもだけど…………そうだ、後で父上に孟達さんを休ませてあげられないか相談してみよう。

 

「それじゃあ、お仕事頑張って下さい♪」

「ぱぱ、まま、いってきまーーす♪」

「ばいばーい♪」

 

 ぼくは右手を祉狼と、左手を昂ちゃんと繋いで教室に向かった。

 

 そう言えば、昂ちゃんは男の子なのに何でスカートを履いてるんだろう?

 

 

 

【太白turn】

 

 私は旦那が昂について行こうとするのを、お尻を右手でつねって止め、顔では笑って左手を振った。

 

「(お前は私と一緒に陛下の所に行くんだ!)」

「(す、すいません………足が勝手に動いてしまって………)」

 

 こいつに言う事を聞かせる方法は有るんだけど…………こんな所じゃ誰に見られるか分からないし…………。

 

 辺りを見回してみるが特に人の気配は感じられない………………おかしい。

 いつもなら朱里様、雛里様、貂蝉様、卑弥呼様がどこかに潜んで居るのに…………。

 

 考えすぎかな?

 とにかく陛下の所へ早く行くとしよう。

 

 私は旦那の手を握って引っ張りながら皇帝執務室へ向かった。

 こんなの見られたら、『まだ新婚気分か?』なんて(からか)われるに決まってる!

 

 

 

 

 

 

おまけ参

リクエスト:天の国講座 其の参 9票

 

本城 後宮談話室                (時報:桂花七女 柊 生後一ヶ月)

【音々音turn】

 

「そもそも『すくーる水着』とはなんなのです?」

 

 ねねさんがいかにも『この不審物についての真相が知りたい』という顔で質問して来た。

 他のお義姉さん達は兄さんたちの言う事を素直に信じているか、何となく真相に気付いているけど面白いから黙っているか、後は訊くに聞けないかのどれかなんだろう。

 ここはハッキリ言っておかなきゃ!

 

「学校で着る水着です。」

 

「…………まさか天の国の『学校』とは、これを着て一日を過ごすのですか…………」

 

「ち、違いますよ!水泳の授業の時だけ着るんです!!」

 

 なんて勘違いを……………あ、これが有るから兄さんたちは、自分に都合の良い勘違いを放置してるに違いないわ!

 

「成程、水練の為の水着なのですね。」

 

「間違ってないんですけど…………水練の時だけ着る制服だと思ってもらった方がいいと思います。」

 

「制服なのですか?それにしては色がバラバラで制服らしくないのです。」

 

「ええとですね……………本来は一色に統一されてるんです。学年によって色分けする学校も有るみたいですけど、ひとつの教室では全員が同じ色の水着を着てます。」

 

 白いスク水なんて実際に採用する学校が有る筈無いし。

 

「二刃もすくーる水着を着てたのですか?」

 

「それは勿論。色は紺でしたけど。」

 

 あれ?ねねさんが腕組んで考え始めちゃった………。

 

「ふむ…………一刀たちはもしかしたら、郷愁も有ってねね達にこれを着せたかったのでしょうか?」

 

「それは…………無いとは言えないでしょうけど……………」

 

 さっきの兄さんたちの言葉を考えると、絶対に何処かが歪んでるしなぁ………。

 

「そ、それなら、ねねはこれからもすくーる水着を着てやらない事も無いのです。」

 

 …………ねねさんが何か嬉しそう……………。

 

「肌の露出が少ないですし、学校の制服と同じ意味合いならイカガワシイ物でも無いのです♪」

 

 ………………そう言われてみればそうか……………それで兄さんたちが最高に似合うと感じるなら、このままの方が健全…………………なんだよね?

 

 

 

 

本城 皇帝執務室

【緑一刀turn】

 

 俺たち三人は北郷親衛隊を招集して緊急会議を開いた。

 議題は赤壁水上調練と海水浴での救護体制についてだ。

 

「「「さて、今日はとても重要な会議なので全員心して聞いてくれ!」」」

 

「「「「「「サー・イエス・サーッ!!」」」」」」

 

 うむ、このノリ。実に二年ぶりである♪

 

「「「海で泳いだ経験の有る者は居るかっ!」」」

 

「サー・イエス・サーッ!!」

 

 やっぱり返事をしたのは尻好きだけか。

 

「あの………私は海自体見た事が有りません。」

 

 そう言ったのはインテリだった。

 

「「「お前は荊州出身だったな。それはしょうがないだろ。」」」

 

 この時代じゃ海の近くに住んでいないと一生縁の無いのが普通だもんな。

 

「私も一度しか見てませんから偉そうな事は言えません。」

 

 これは兄ぃだった。

 

「「「兄ぃは隴西郡の出身なのに…………あ、月と一緒に徐州で見たのか。」」」

 

「はい。ただ眺めて水がしょっぱいのを確認しただけですが、一生の思い出ですね♪次は船で海の上から陸を見てみたいです♪」

 

 兄ぃの話に、追っかけが申し訳なさそうに頭を下げた。

 

「実は俺、海の船に乗った事があるっス。房都に来る前はシスターズの警護で幽州、青洲、徐州を船で移動したっスから。」

 

 追っかけの話に紫が腕を組んで昔を思い出していた。

 

「ああ、そう言えばそうだったな。ライブの器材を運ぶのに苦労したよなぁ………」

 

 紫が許都に居た頃の話か。

 

「「「兄者と弟者は?」」」

 

「俺達が海を見たのは幽州が初めてだったな、兄者。」

「そうだな、弟者。あれは逃げる公孫賛様を追って………」

 

「「「その話はストップ!」」」

 

 それはあまり楽しい話題になりそうに無いぞ!

 さっさと尻好きに海の話をしてもらうか。

 

「尻好きが海で泳いだのって……………そう言えばお前、思春の隊にいた事有ったんだっけ…………」

 

 赤が気の毒そうに尻好きの肩を叩いた。

 

「……………あの時の調練は何度死を覚悟した事か…………」

 

 う~~ん、これも楽しい話題になりそうに無いぞ。

 海の楽しさを語って士気を上げるつもりだったのに…………どうしよう。

 

「北郷様たちは海で泳いだ事が有るんスか?」

 

 あ、そうか。俺たちの世界の海水浴の話をすれば良いんだな♪

 

「「「ああ、勿論だ!夏と言えば海水浴と言うのが天の国では常識だからな♪」」」

 

「北郷様!それは女性も………ですよね?あれだけの種類の水着が有るんですから………」

 

「「「海水浴場には水着のお嬢さんやお姉さんが大勢来ていたぞ♪」」」

 

「「「「「「おおおおおおおおおおっ!」」」」」」

 

 男も大勢居たけどな。

 

「「「服屋の親父さんと協力して龍の革に代わる新たな布地を開発中だ!これが完成した暁には海辺は勿論、川辺でも水着のお嬢さんお姉さんが見れる様になるだろうっ!!」」」

 

「今回の赤壁の後に海へ行くのは、その布石なんですね!」

 

 兄ぃの言葉に全員の士気がグングン上がって行くのが感じられる!

 と、思ったら………。

 

「……………でも、その布地の開発が成功しなかったら…………」

 

「「「何を弱気な事を言っている!」」」

 

「ですけど…………」

 

 やばい!兄ぃ以外の五人も弱気な顔になり始めた!

 仕方ない…………アレを出すか………。

 

 

「「「分かった…………これは秘策中の秘策なんだが、お前達には伝えておこう………」」」

 

 

 俺たちの雰囲気に飲まれて、北郷親衛隊全員の喉が鳴った。

 

「「「天の国には『ヌーディストビーチ』と呼ばれる場所が存在する。」」」

 

「「「「「「『ぬーでぃすとびーち』?」」」」」」

 

 

「「「ビーチとは砂浜。ヌーディストとは……………素っ裸の人という意味だっ!!!」」」

 

 

 

 

 

 直後に全員が鼻血を噴いて倒れた為、会議は中断してしまった。

 

 実際問題として『ヌーディストビーチ』は実現不可能だろうな。

 そんな事を口にしよう物なら、俺たちは勿論、こいつらも奥さんに殺される。

 何よりインテリが身を固めない内は娘達の身が危険だ。

 

 早くこいつの嫁さんを探さないと……………。

 

 

 

<

pf>

 

 

あとがき

 

 

今回は本編、おまけ壱、おまけ参と同じ一日の話でした。

 

 

『本編』

 

初の【恋turn】です!

ハッキリ言って物凄く難しかったです。

天才を表現するのは大変だと痛感しましたw

 

音々&音々音の母娘漫才はまだ音々音が負けてますね。

一生勝てない気もしますがw

 

『八健将』は前からやりたいネタでした。

今回は取り敢えず名前だけ登場です。

女性バージョンの高順を出す事ができるかも!

 

 

『北郷二刃奮闘記』

 

自分で書いておきながら『解っている』を『触っている』と読み間違えました。

でもそのまま行きます。自分もニヤニヤしたいから。

 

パロ壱

魔法少女+呂布=突き刺せ!呂布○ちゃん!

そういえばここの高順の声が…………。

 

パロ弐

炙叉初登場の時に書いたネタの完璧バージョンですw

炙叉はいいんですが、貂蝉と卑弥呼のセリフを打ち込むのに指が震えて大変な時間を要しました………。

 

 

『聖刀くんの日常』

 

嫁さんと娘さんのキャラが少し固まってきました。

この中では孟達が一番苦労していますね。

余りにも可哀想な気がしてきたので、最初に書いたラストを捨てて書き直しました。

直す前のラストは腐女子と漢女が出てくるタイプです。

 

 

『おまけ参:天の国講座 其の参』

 

そんな学校が有ったら自分が行きたいです!

そして二刃はまだ男の浪漫が理解出来ていません。

 

想像してください!

恋姫だらけのヌーディストビーチをっ!!

 

想像しないでください!

漢女しかいないヌーディストビーチをっ!!

 

 

《次回のお話》

 

次回は

☆小蓮②  32票

 

【北郷二刃奮闘記】

紫苑と月、璃々たちによる夜の勉強会 9票

【聖刀くんの日常】

昴    9票

【おまけ参】

紫苑、璃々、音々+子供によるキノコ狩り 14票

を、お送りいたします。

 

※『天の国講座』は一回置きに其の四までを予定しています。

 

 

《現在の得票数》

ニャン蛮②31票

秋蘭②  26票

蓮華②  22票

月②&詠②21票

桃香②  18票

季衣②&流琉②

  16票

冥琳②  15票

桂花③  14票

璃々③  14票

鈴々③  11票

紫苑③  10票

真桜②&凪②&沙和②(三羽烏)

     8票

二喬②  8票

炙叉②  6票

風②   5票

華琳④  4票

思春③  1票

音々音③ 1票

音々③  1票

麗羽②&斗詩②&猪々子②(三バカ)

     1票

※牛乳魔人さんから『月&詠』『季衣&流琉』『三バカ』のリクがありましたのでそれぞれひとつにまとめました。

 

【北郷二刃奮闘記】

真桜のからくり話其の二 8票

いい大人になるための漢女☆講座~女の子編~ 5票

華蝶連者 2票

ニャン蛮族 1票

 

【聖刀くんの日常】

聖刀さま♥親衛隊 8票

炙叉   6票

いい大人になるための漢女☆講座~男の子編~ 6票

新入生と 4票

聖刀と祉狼の昆虫採集 4票

聖刀・祉狼・昴の探検隊 2票

黄乱② 1票

四胡とオマケ 1票

 

【おまけ参】

天の国講座 9票

騎乗訓練その後 13票

超英雄大戦(華蝶連者×サン・アルジオン×見捨てない人)13票

親子鍛錬(五虎将編)11票

眞琳と蓮紅と香斗の街で「はじめてのおつかい」 8票

「女装喫茶」へようこそ 6票

恋姫麻雀大会 6票

いい大人になるための漢女☆講座~ご主人様編~ 5票

眞琳の金桂達いじり 3票

恋姫†酒場放浪記 3票

 

リクエスト参戦順番→冥琳② 風② 凪② 小蓮② ニャン蛮族② 月② 詠② 愛紗② 沙和② 秋蘭② 桃香② 蓮華② 季衣② 炙叉② 桂花③ 真桜② 二喬② 紫苑③ 鈴々③ 璃々③ 華琳④ 思春③ 音々音③ 音々③ 三バカ②

 

おまけ壱リクエスト参戦順番→真桜のからくり話其の二 いい大人になるための漢女☆講座~女の子編~ 紫苑と月、璃々たちによる夜の勉強会 華蝶連者 ニャン蛮族

 

おまけ弐リクエスト参戦順番→いい大人になるための漢女☆講座~男の子編~ 炙叉  昴 聖刀さま♥親衛隊 新入生 聖刀と祉狼の昆虫採集 黄乱② 聖刀・祉狼・昴の探検隊 四胡とオマケ

 

おまけ参リクエスト参戦順番→天の国講座 騎乗訓練その後 親子鍛錬(五虎将編) 超英雄大戦 紫苑、璃々、音々+子供によるキノコ狩り いい大人になるための漢女☆講座~ご主人様編~ 眞琳と蓮紅と香斗の街で「はじめてのおつかい」「女装喫茶」へようこそ 恋姫麻雀大会 眞琳の金桂達いじり 恋姫†酒場放浪記

 

 

【子供達一覧】

1)華琳の長女 曹沖(そうちゅう) 眞琳(まりん)

2)桃香の長女 劉禅(りゅうぜん) 香斗(かと)

3)蓮華の長女 孫登(そんとう) 蓮紅(れんほん)

4)思春の長女 甘述(かんじゅつ) 烈夏(れっか)

5)愛紗の長女 関平(かんぺい) 愛羅(あいら)

6)風の長女 程武(ていぶ) 嵐(らん)

7)桂花の長女 荀惲(じゅんうん)金桂(きんけい)

8)雪蓮の長女 孫紹(そんしょう) 冰蓮(ぴんれん)

9)冥琳の長女 周循(しゅうじゅん) 冥龍(めいろん)

10)祭の長女 黄柄(こうへい) 宴(えん)

11)恋の長女 呂刃(りょじん) 恋々(れんれん)

12)紫苑の次女 黃仁(こうじん) 露柴(ろぜ)

13)紫苑の三女 黃信(こうしん) 崔莉(ちぇり)

14)蒲公英の長女 馬援(ばえん) 向日葵(ひまわり)

15)翠の長女 馬秋(ばしゅう) 疾(しつ)

16)麗羽の長女 袁譚(えんたん) 揚羽(あげは)

17)桔梗の長女 厳逹(げんたつ) 竜胆(りんどう)

18)凪の長女 楽綝(がくりん) 濤(なみ)

19)七乃の長女 張路(ちょうろ) 八倻(やや)

20)天和の長女 張甲(ちょうこう) 九蓮(ちゅうれん)

21)地和の長女 張大(ちょうだい) 四喜(すーしー)

22)人和の長女 張吉(ちょうきつ) 一色(いーそー)

23)炙叉の長女 迷当(めいとう) 直(なお)

24)白蓮の長女 公孫続(こうそんしょく) 白煌(ぱいふぁん)

25)秋蘭の長女 夏侯衡(かこうこう) 鈴蘭(すずらん)

26)月の長女 董擢(とうてき) 春姫(るな)

27)美以の長女 孟節(もうせつ) 花鬘(かまん)

28)トラの長女 ベンガル

29)ミケの長女 マンクス

30)シャムの長女 ペルシャ

31)桂花の次女 荀俁(じゅんぐ) 銀桂(ぎんけい)

32)朱里の長女 諸葛瞻(しょかつせん)龍里(るり)

33)雛里の長女 龐宏(ほうこう)藍里(あいり)

34)詠の長女 賈穆(かぼく) 訓(くん) 

35)焔耶の長女 魏覚(ぎがく) 焔香(えんか)

36)春蘭の長女 夏侯充(かこうじゅう) 光琳(こうりん)

37)星の長女 趙統(ちょうとう) 螢(けい)

38)大喬の長女 喬櫂(きょうかい) 愛(あい)

39)小喬の長女 喬順(きょうじゅん) 華(か)

40)亞莎の長女 呂琮(りょそう) 茜(ちぇん)

41)明命の長女 周邵(しゅうしょう) 藍華(らんふぁ)

42)華雄の長女 華剛(かごう) 树莓(しゅうめい)

43)桂花の三女 荀詵(じゅんしん) 丹桂(たんけい)

44)霞の長女 張虎(ちょうこ) 雰(ふぇん)

45)沙和の長女 于圭(うけい) 紗那(さな)

46)斗詩の長女 顔教(がんきょう) 升謌(しょうか)

47)真桜の長女 李禎(りてい) 真梫(ましん)

48)桂花の四女 荀顗(じゅんぎ) 連翹(れんぎょう)

49)猪々子の長女 文獬(ぶんかい) 虎々(ふーふー)

50)稟の長女  郭奕(かくえき) 貞(てい)

51)穏の長女  陸延(りくえん) 毬(ちう)

52)鈴々の長女 張苞(ちょうほう) 爛々(らんらん)

53)流琉の長女 典満(てんまん) 枦炉(ろろ)

54)桂花の五女 荀粲(じゅんさん) 黄梅(おうめい)

55)小蓮の長女 孫仁(そんじん) 蕾蓮(らいれん)

56)音々音の長女 陳守(ちんじゅ) 音音(ねおん)

57)季衣の長女 許儀(きょぎ) 華衣(かい)

58)美羽の長女 袁燿(えんよう) 優羽(ゆう)

59)桂花の六女 荀淑(じゅんしゅく) 來羅(らいら)

60)音々の次女 陳修(ちんしゅう) 音肆(おとよ)

61)華琳の長男 北郷聖刀(まさと) 輝琳(きりん)

62)桂花の七女 荀倹(じゅんけん) 柊(しゅう)

63)璃々の長女 黄慮(こうりょ) 牡丹(ぼたん)

64)思春の次女 甘瓌(かんかい) 燃秋(ぜんしゅう)

65)紫苑の四女 黄薛(こうせつ) 紅葉(もみじ)

66)管輅の長女 管辰(かんしん) 辯天(べんてん)

67)鈴々の次女 張紹(ちょうしょう) 龍々(ろんろん)

68)星の次女  趙広(ちょうこう) 迦具夜(かぐや)

69)愛紗の次女 関興(かんこう) 愛絽(あいろ)

70)雪蓮の次女 孫静(そんせい) 水蓮(しゅいれん)

71)翠の次女  馬承(ばしょう)

72)恋の次女

73)音々音の次女

74)音々の三女

A)桂花の八女 荀靖(じゅんせい) 茉莉花(まりふぁ)

B)桂花の九女 荀燾(じゅんとう) 寿丹(じゅたん)

C)桂花の十女 荀爽(じゅんそう) 秦翹(しんぎょう)

D)桂花の十一女 荀粛(じゅんしゅく) 金鐘(きんしょう)

E)桂花の十二女 荀旉(じゅんふ) 橄欖(かんらん)

 

【その他のオリジナル設定】

華佗 真名:駕医(がい) 息子⇒華旉(かふ) 真名:祉狼(しろう)

陳越(音々音の母) 真名:音々

インテリ⇒寇封(劉封) 嫁⇒孟達 真名:太白(たいはく)息子⇒孟興 真名:昴(こう) 

追っかけ⇒波才 嫁⇒楊阜 真名:門風(メンフォン)娘⇒楊豹 真名:和了(ほうら)

尻好き⇒宋謙 嫁⇒張承 真名:真珠(しんじゅ)娘⇒張休 真名:珊瑚(さんご) 

董の兄ぃ⇒牛輔 嫁⇒申耽 真名:菫花(きんふぁ) 娘⇒申儀 真名:朔(さく) 

兄者⇒呂曠 嫁⇒徐晃 真名:雲雀(ひばり)娘⇒徐蓋 真名:朱雀(すざく) 

弟者⇒呂翔 嫁⇒張郃 真名:豹牙(ひょうが)娘⇒張雄 真名:白虎(びゃっこ)

黄乱 真名:明兎(みんと)

馬良 真名:鷲羽(わしゅう)

馬謖 真名:耶麻(やま)

荀攸 真名:素英(そえい)

魯粛 真名:命佐(めいさ)

董雅(月の父) 董陽(月の母) 真名:日(りい)

曹嵩(華琳の父) 曹静(華琳の母) 真名:蝶琳(ちょうりん)

喬玄(大喬と小喬の母)

劉玄(桃香の母)

 

匈奴:呼廚泉(こちゅうせん)

鮮卑:軻比能(がびのう)

氐:千万(せんまん)

羯:石周(せきしゅう)

烏丸:阿羅槃(あらばん)

 

引き続き、皆様からのリクエストを募集しております。

1・メインヒロインとなるキャラをご応募下さい。

2・『北郷二刃奮闘記』で二刃と絡むキャラを募集しています。

 例:「二刃視点で貧乳党」  という感じでお願いします。

3・『聖刀くんの日常』で聖刀と絡むキャラを募集しています。

 例:「聖刀視点で三羽烏」  という感じでお願いします。

4・おまけ参でのメインとなる子供達を募集しています。

 シチュエーションのリクエストも大歓迎です。

以上の四点にリクエストの集計(TINAMI、Pixiv双方の合計)を振り分けますので、

よろしくお願いいたします。

今まで通り、リクエストに制限は決めてありません。

何回でも、一度に何人でもご応募いただいて大丈夫です。

 

ここで絵師の皆様へ

この小説『三人の天の御遣い』の挿絵に皆様のイラストを是非お願い致します!

新たに描かれた作品、過去に描かれた作品を問いません。

TINAMI上で挿絵として使用しても良いという方はショートメールにてご連絡下さい。

また、こちらから使用許諾のお願いをさせて頂く事も有ると思いますので、その時はよろしくお願い致します。

お願いしたいイラストは恋姫達は勿論ですが

成長したちびっ子組やオリキャラ達

立ち絵、シーンイラストを問いません。

重ねてお願い致しますm(_ _)m

 

 

ご意見、ご感想、ご指摘などもご座いましたら是非コメントをお寄せ下さい。

誤字脱字は雷起の反省を促す為、修正後も抜粋して晒しますw

 

<今回のマヌケ晒し>

 

「そうでした。今朝は仕事の前に桂花様の所に寄りますから、あなたも一緒に来て下さい。」

 

「わ、分かったっス………………え?何で?……………もしや…………」

 

 そろそろ頑張らないと【門風】達に先を越されちゃいます!

 

 

 


 
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