No.705595

ニセコイ もう一人の一条 「再会は必然に」

白蓮さん

はい、今まで探してきた中で、ニセコイが少ないと思ったので、書いてみたいと思います

2014-08-02 08:59:02 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:15540   閲覧ユーザー数:15326

『あなたはこれから日本に行ってもらうわ』

 

『日本・・・ですか?』

 

『あなたが生まれ、少しだけど育った国よ。ここに貴方と共に生まれた双子、”一条楽”がいるわ。私のもう一人の子供』

 

『もう一人の母さんの子、俺の兄弟』

 

『まぁ、どちらが兄で弟か分からないけどね。この子と同じ中学校に通ってもらうわ、楽をお願いね』

 

『はい、母さん』

 

ここから、俺の物語が始まった。

 

『ああ、これ忘れちゃダメなんでしょ?』

 

『あ!ありがとう、母さん』

 

もう一つの”ペンダント”を持って・・・・・

 

『元気でね・・・母さん』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ビリィィィィィィィィ!!

 

白「う~ん・・・朝か・・・楽を起こさないと」

 

母さんと別れてから早数年、俺は一条家に住んでいる。最初に俺を迎えてくれたのは、他でもない楽だった

 

白「もう高校生になるのか、早いもんだな」

 

その後俺は、いきなり俺の父に道場に連れていかれた。なんでも、楽は腕っぷしが弱く、後継者に向いていないんだとか、だから腕試しに俺が戦う羽目になった

 

白「楽、起きろ。朝ごはん作らないと間に合わないぞ」

 

楽「うう~ん、わかったよ」

 

五回闘った結果、俺の圧勝だった。母さんを守るために努力していたからだ

 

白「楽、皿はここに置くぞ。あと、今日は登校日だ。早めに作れるものにしよう」

 

楽「おう!まかせろ!」

 

勝ったはいいが、俺が後を継ぐなんて考えてもいない、だから断った

 

楽「味よし見た目良し!」

 

白「味噌汁も完成した。竜さんたちを呼ぼう」

 

それでも、俺のことを歓迎してくれた

 

楽「お~い!てめぇら!朝飯ができたぞ!」

 

白「冷めないうちに食べろよ!」

 

集英組「おはようごぜいます!楽・白坊ちゃん!」

 

この集英組のみんなは・・・楽曰く、これがなかったら、普通の高校生なんだけどな。だそうです

 

ヤクザ「うめぇー!坊ちゃんたちが作る飯は、いつも最高ですね!」

 

竜「あったりめぇだ!」

 

ヤクザ「おかわりー!」

 

白「いいですよ、竜さん達は苦手みたいですし」

 

楽「それに、一人暮らしする予行練習と思えば—————」

 

集英組「ええ!ここ出て行くっすか!?行かないでくだせぇ!二代目!」

 

楽「誰が二代目だ!だ・れ・が!」

 

俺が勝った時、親父が、

 

一条『ああ、二代目になるのは楽だ。そこんとこ、忘れるなよ』

 

と、言ったので、俺に飛び火が来ることはなかった

 

楽「俺はな!一流大学を卒業して!堅実な公務員になって!お天道さんに顔向けて!まっとうに生きていきてぇんだよ!!」

 

竜「おお!なんかよく分からないけど!カッコいいぜ坊ちゃん!流石二代目!」

 

白「はぁ~~~・・・」

 

このやり取りが、ほとんど毎日行われている。俺からすれば、飽きる以前の問題だと思うわけ

 

一条「やれやれ、毎日せわしねーな、てめーは」

 

楽・白「親父・・・」

 

集英組「おやようごぜーやす!組長!」

 

後ろにはやした銀色の髪が特徴の、俺達の父親。彼が集英組現組長である

 

一条「白、おめぇも疲れるだろう?」

 

白「気遣いどうも、大丈夫ですよ。慣れは怖いものです」

 

一条「あ!そうだ、白。近いうちお前に大事な話がっから、覚えときな」

 

白「大事な・・・話?」

 

一条「楽、おめぇもだ」

 

楽「俺も?」

 

大事な話、この頃大事な話なんて、親父から聞いたことないぞ

 

白「あ!遅刻する!」

 

楽「マジか!?いそがねぇと!」

 

竜「なにぃ!そいつはいけねぇ!!おい!リムジンをご用意しろ!!馬鹿野郎!!15m級のをだ!!」

 

楽・白「やめろーーー!!」クワっ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

白「朝から散々だったな・・・」

 

楽「おう・・・リムジンだけは食い止めたけどな」

 

校舎を歩いて俺らは、教室へと歩いていた

 

白「それにしても、俺と同じ”ペンダント”を楽が持ってるなんてな」

 

楽「二人とも、約束を持ってるって事か・・・」

 

俺と楽は色の違う形の同じ、ペンダントを持っている。しかも、約束まで一緒ときたもんだ

 

楽「妙な繋がりがあるもんだな」

 

白「ああ・・・そうだな」

 

このペンダントは鍵付きで、そのカギを持った人が開けないと開かない、二人とも鍵を持っていないので、開くことさえままならない

 

白「(だれに預けたか、それすらも分からないなんて)」

 

・・・・・・・ドドドドドドドッ!!

 

楽「えっ?なんだ・・・!」

 

白「地鳴り?」

 

そう思った矢先、2m級の壁から金髪の美少女が・・・飛んできた

 

白「楽!あぶねぇ!」

 

楽「うおっ!」

 

???「げっ」

 

楽を押して、間に入る。彼女とぶつかるのは当然なのだが、俺は腰を低くして、受け止めた

 

???「きゃあ!」

 

白「おっと!」

 

所謂、お姫様抱っこだ。流石に初めてしたので、成功したかどうかは皆無だ

 

楽「いってぇ~・・・」

 

楽は近くの地面でうずくまっている

 

白「危ないだろ」

 

???「ッ///////は、離しなさいよ!/////」

 

白「分かったから、暴れるなって!」

 

体をひねったりして暴れる彼女を下してやった後、すぐに楽の方に駆け寄る。顔が赤かったが、まぁ大丈夫だろう

 

白「もう次はしないでくれ、俺の兄弟が地面に顔を埋めるのは、もうコリゴリだからな

 

???「わ、悪かったわね。それと・・・あ、ありがとう」

 

白「???謝るのは分かるが、何故感謝する?」

 

???「さっき城壁を飛んだ時に、う、受け止めてくれたでしょ?その、お礼よ」

 

そう言った後、すぐにその場を後にした金髪美少女、俺は楽を起き上がらせて、教室へと向かった

 

楽「あいつ何なんだよ!全く!」

 

途中楽の愚痴を聞きながら・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

白「おはよー」

 

楽「おはよー(ボロッ)」

 

集「おう!おはよ・・・楽!?どうしたんだよその怪我!」

 

始めに挨拶してきたこいつは、舞子集。楽は小学校から、俺は中学校からの付き合いで、いい言い方で親友、悪い言い方で悪友である。大の女の子好き

 

小咲「一条君!?大丈夫!?」

 

この子は小野寺小咲、このクラスの一番の世話焼きであり、楽の好きな人でもある。中学生時代に話してから仲良くなったとか

 

楽「小野寺!?大丈夫だよ!このくらい・・・」

 

小咲「ダメだよ!バイ菌入るったらどうするの!?こっち向いて・・・」

 

この通り、どうしても世話を焼く子です

 

楽「あ、ありがとう・・・」

 

白・集「よかったな、楽」ニヤニヤ

 

楽「うっ、うっせーな!!/////」ボッ!

 

嬉しいのが隠せないのか、顔を真っ赤にして怒る

 

楽「(怪我して幸先悪いかと思ったが、小野寺と話せたし良かった・・・)」

 

白「(幸せそうだな・・・)」

 

キョーコ「席に就けー、今日は転校生を紹介するぞ!」

 

集「待ってました!」

 

集は事前に情報を持っていたようだ。話してくれてもよかったが

 

白「・・・・・もしかして」

 

俺はある予感がした。あの時であった金髪の美少女、あの子なんじゃないかと

 

キョーコ「入って、桐崎さん」

 

言われて入ってきたのは・・・俺の読み通り、彼女だった

 

千棘「初めまして!アメリカから転校してきた桐崎千棘です」

 

この出会いが、俺や彼女、楽達までも巻き込んで、大きな歯車を動かすきっかけになることに、俺達はまだ気づかないでいた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次回「出会いは硝煙の香り、波乱の学園生活」

 

千棘「この人と・・・恋人のフリ?////」

 

白「大事ってこういうことかよ・・・」

 

 


 
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